I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

ヨーロピアン・ロック・フェス2013@川崎CLUB CITTA'/2013.1.12(sat.) 17:00〜

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

「ポップであることを恐れない」覚悟 - インターネットもぐもぐ
ジャンルは全く違えど、先日ホッテントリで見てこの言葉をふと思い出した瞬間。
f:id:OKP:20130112164953j:plain
http://clubcitta.co.jp/001/europeanrockfes/
前日11日から川崎クラブチッタで開催されている、スウェーデン出身の4組のプログレッシブロック系バンドが出演するフェス「ヨーロピアン・ロック・フェス2013」に行ってきました。今や重鎮ともいえる現代プログレの雄The Flower Kingsを筆頭に、現在大注目の若手バンドMoon Safariが念願の初来日を果たすということで、イベントの発表以来この日を楽しみにしておりました。プログレというよりは、まるでJellyfishやValensiaを思わせるポップさと重厚なコーラスワークに、シンフォニックで緻密なインストセクションが絶妙に絡み合うこのバンドが、実際のライブでどれだけのパフォーマンスを見せてくれることか、自分を含めた多くのファンが期待をしていたことでしょう。
そのMoon Safariの出番は2日目のトップバッターでしたが、期待値を遙かに凌駕する素晴らしいステージを見せてくれました。1曲目の「A Kid Called Panic」(14分)が終わった後の鳴り止まない拍手と歓声、そしてラストに演奏された最新曲「Lover's End Pt. III」(25分)でのスタンディングオベーション、そこからアンコールとして10分弱の「The Ghost of Flowers Past」、聖歌隊を思わせるアカペラコーラスの「Constant Bloom」を彼等が歌い終えた直後の会場内の興奮は、筆舌に尽くしがたいものがありました。決して完璧な演奏や超絶テクニックで勝負するバンドでは無いのですが、構築されるアンサンブルの美しさ、何よりも曲の(メロディの)良さ、そして歌の力を持って十二分に魅せてくれました。
座席を並べたライブハウス公演ということで600席+立ち見がせいぜい100人程度と思われる規模の会場ですが、セットチェンジの間に、驚く程の絶賛の声がTwitter上に寄せられたことからも、その衝撃がどれほどの物だったか分かるかと思います。そんな公演終了後のTwitterでの声を分かる範囲で拾ってみたのが以下のまとめです。
Moon Safariの衝撃 - togetter

Setlist (Moon Safari)

  1. A Kid Called Panic
  2. Heartland
  3. Yasgur's Farm
  4. New York City Summergirl
  5. Lover's End Pt. III: Skellefteå Serenade
  6. The Ghost of Flowers Past
  7. Constant Bloom

−−−
イベントはその後、大ベテランのTrettioariga Krigetが登場。不勉強で彼等の音を聴くのは初めてだったのですが、ベテランらしいいぶし銀の演奏が非常にパワフルで格好良く、デビューアルバムが1974年とのことで、自分と同い年のキャリアを持つおじさま方にちょっと親近感を持ってしまいました(笑) トリを飾ったThe Flower Kingsは前日にも公演をしていたとのことですが、こちらはもう圧巻のパフォーマンス。演奏の巧さ、楽曲の緻密さ、そしてパフォーマンスの練度と油の乗りまくったベテランの凄みをたっぷりと見せつけてくれました。
土曜出勤の直後ということで5時間の長丁場はちょとこたえましたが(笑)、同行の妻も前日から参加の友人も共にMoon Safariには大感激で終演後も彼等の話題で大いに盛り上がりました。今年にはニューアルバムも完成予定とのことで、早くも単独での再来日が楽しみです。
−−−
ということであっさりめの感想。気が向いたらコッテリしたやつをもう1つの方で書こうかしら。
(追記)書いた。
http://d.hatena.ne.jp/OKP/20130112/p1