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記憶色を再現する!? ペンタックスCTEとオリンパスi-FINISH

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一昨日の夕焼け写真の所でちらっと触れた「CTE」についてもう少し。ペンタックス独自のホワイトバランスモードで、その仕組みは兎も角として、所謂「記憶色」「期待色」を再現することを目指したモードのようです。

デジタル一眼レフカメラ:PENTAX│製品機能・特長│こだわりの独自機能ページ
CTEは、AWBとは逆に色を強調する方向にホワイトバランスを調整する、新しい発想のモードです。朝焼けや夕焼け、曇天の雪景色などが、より印象的な色で再現できます。また、鮮やかな緑や桜の淡いピンクなどの色抜けを防ぎ、より鮮明に書き出したいときにも有効です。

デジタル一眼レフカメラ:PENTAX│谷口泉のK-7通信 <12>
現実の色彩と感じた色彩が大きく異なっている、なんてこともよくあることです。カメラマンが撮影時に感じているそんな色彩を記憶色、期待色などといいます。表現者にとっては、記憶色こそ真実。「あぁすばらしい、撮影したい」と思わせたそのキッカケは、記憶色に深く関係していることがよくあります。
「AWBの双璧、CTEは記憶色を目指す」

(そういえば、「記憶色」「期待色」は出版/印刷業界の用語なのでしょうかね。こちらの言葉についてはググると色々と参考になるサイトが出てくると思います)

ちなみに一昨日の台風一過の夕焼けを、酔人日月抄さんがこのCTEを使って撮られています。どれも美しい写真ばかりで溜息ものです。

いつかはこんな写真を撮れるようになりたいものですが、特に努力もせず新しい機材にばかりに目移りしているうちは、まだまだ道は遠そうですね…(苦笑)

さて、話は戻りまして、オリンパスのカメラには「i-FINISH」という仕上がりモードが搭載されています。「仕上がりモード(又はピクチャーモード)」はペンタックスで言うところの「カスタムイメージ」に相当するもので、他メーカーでも「ピクチャースタイル」など色々と似た機能があると思います。ちなみに「デジタルフィルター」はオリンパスの「アートフィルター」といった所でしょうか。
そのような中でi-FINISHは以下のような効果を目指したもののようです。

簡単操作|OLYMPUS PEN Lite E-PL1s|デジタル一眼カメラ|オリンパスイメージング
「撮影時の臨場感を鮮やかに再現する仕上がりモード「i-FINISH」を搭載」
被写体をカメラが自動的に判断・分析し、最適な色やコントラストを再現することで、被写体が際立ったクリアで臨場感あふれる感動画質に仕上げます。

特別企画:オリンパス・ペンE-P2の「i-FINISH」を試してみる - デジカメ Watch Watch
i-FINISHは、従来の表現でいえば、記憶色を再現する技術のひとつになる。実際には複雑な処理をしており、「記憶色の再現」という表現では説明が足りないだろう。
人は、そのときの自分の感動を収めるために写真を撮る。しかし出来上がった写真を見ると、そう簡単には感動が表現できていないものだ。なぜ感動を再現できないのか、撮ったとき感動を思い出させるような仕組みができないものかと取り組んだのが、i-FINISH開発の端緒だったという。

そう、こちらはWBの設定ではありませんが、やはりCTE同様に「記憶色」の再現を目指すモードなのですね。
一昨日、初めてK-30のCTEを夕刻の撮影に使ってみて、その「期待色」なんてレベルを超えた大袈裟な効果にかなり驚いたのですが、「そうだオリンパスにはi-FINISHがあったっけ」と思い出して使ってみたところ、かなり近い雰囲気の写真が撮れてしまいました。偶然もあるかと思いますが、アプローチは違えど目指す所は同じなのかなと、ちょっと面白くなってしまったと、まぁそれだけの話なのですが。

[OLYMPUS E-5 + ZD ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD/i-FINISH]
P9161013
[PENTAX K-30 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR/CTE]
IMGP3854

「ペンタックスもオリンパスに私にこの夕焼けを見せたかったのね」みたいな(笑)
「i-FINISH」今まで積極的に使うことはありませんでしたが、これからはCTE同様に色々なシーンで試してみようと思います。

P9161035
IMGP3871
この2枚も結構雰囲気近いですよね。これもi-FINISHとCTEだったかと思います?