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登山におけるカメラ(一眼レフ)の携行方法と周辺機材についてあれこれ考える記事

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登山の際、一眼レフやミラーレスなどのカメラってどうやって持ち運べばいいの? ストラップや三脚は何を選べばいいの? そんな疑問について考えてみました。

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2018年11月追記:この記事を書いてからかなり時間もたち古くなってしまった情報などもあるので、新たに登山で使っているカメラ(一眼カメラ)やアクセサリ、携行方法についての記事をまとめました。

先日、登山(トレッキング)で使うレンズ交換式カメラ(一眼レフやミラーレスカメラ)について書いた記事の続きになります。前回は主にカメラやレンズについて書きましたが、本記事ではそれらのカメラの携行方法について。その他にも三脚を始めとする周辺機材、GPS、Wi-Fi機能などについても考えてみました。今回も結構なボリュームの記事になってますが、よかったらお付き合いください。

登山中に一眼レフカメラをどうやって持ち運ぶ?

登山のときに見ていると、意外と普通のネックストラップを使って、一眼レフを首にかけたまま(又はたすき掛け状態で)の登山者って多いです。特に中型一眼レフ機を首掛けにしていたりするのを見ると「これは大変そう」なんて思ってしまいます。

HAKUBAの「首の負担がZEROフック」はストラップを直接首に掛けず、ザック側に引っかけることで首の負担を減らすアイデア製品。ただしこれを使っただけでは、カメラ本体がブラブラとしてしまうことには変わりありません。

登山ルートにによっては鎖場や梯子、岩稜帯の登攀などもあるので、首からストラップを掛けただけでは、カメラも不安定ですし、岩にぶつければ破損の恐れもあるでしょう。

カメラを体に引き寄せられる速写ストラップ

首掛けストラップに拘るのなら「速写ストラップ」みたいものを使うことで、カメラを体に引き寄せて固定ができます。カメラ本体が裸なので破損が恐いですが、岩稜帯のない緩い徒歩のみの登山コースならば、このタイプのストラップは案外良さそうです。

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友人の動物写真家もイチ押しのPeak Design SLIDE

ダイアグナルのニンジャストラップやARTISAN&ARTISTのイージースライダーは人気の定番製品ですし、ピークデザイン社は、SLIDEという速射ストラップやアンカーリンクス(後述)という簡易的な着脱アタッチメントを含めたシステムが充実しているメーカー。ストラップについてはこの後、別枠でも少し書いています。

追記:ピークデザインのSLIDE LITE/LEASHという速写系のストラップを使うようになりましたが、実際に使ってみるともう普通のストラップには戻れないぐらいに快適です。

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バックパックタイプのカメラバッグ、インナーバッグやカメララップで保護

これらのアイテムは各メーカーから色々発売されてますが、「山岳写真を撮るために山を登る」「目的地まで安全にカメラ機材を運ぶ」ことを目的にしていて、行動中のスナップを撮りたい私とは、そもそもの目的が違いそうです。

最近は単にザック(バックパック/リュックサック)型というだけでなく、ハクバのGW-ADVANCEシリーズのように山岳バックパックの構造を取り入れたカメラバッグのラインナップもあります。

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山小屋泊からコンパクトなテント泊まで対応するハクバのGW-ADVANCE アルパイン40

これらのバックパックはカメラを安全に収納するだけでなく、行動中にカメラを取り出しやすいよう工夫されているものもあります。

また、通常のザックにインナーケースやカメララップ(柔らかい1枚布が風呂敷のようにカメラを保護)でカメラを収納するのも、やはり同様ですね。カメラの安全、歩行の快適性は確保されますが、やはり歩きながらの都度撮影には向きません。

インナーケースやカメララップは登山用としてではありませんが、私も使っています。

取り出しやすいウエストバッグのカメラケース

これはよく見かけますね。カメラ用のウエストバッグを使ってる方もいれば、普通のウエストバッグを流用している方も。足を上げる際に干渉する可能性を考えると、コンデジやミラーレス位までがベストな気がします。あと、ウエストバッグはザックのウエスト(ヒップ)ベルトとの干渉が一番の問題かもしれません。

山登りをする方には常識ですが、ザックは肩のベルトで背負っているように見えて、実際に重量の大半を支えているのは腰とウエストベストと言われています。
つまり、ザックのウエストベルトの機能を阻害してしまっては困るのです。なので、なるべくベルト部分が薄いとか、ザックのベルトとズラした位置で支えられるバッグを検討するのが良いかと思います。

歩きながらの速写も可能!?「バックパックホルスター」

以前山で会った人に勧められて使うようになりましたが、カメラの三脚穴にアタッチメントを取り付けることで、ザックのショルダーストラップ(ショルダーハーネス)に取り付けたホルダー部との、クイックな着脱を可能にしたアクセサリ類です。

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SONY α7をPeak Designキャプチャープロカメラクリップで携行

「b-grip」や「Peak Design」「COTTON CARRIER」といったブランドの製品が人気のようです。「バックパックホルスター」「カメラホルスター」「カメラクリップ」など呼称は統一されていませんので、本記事では「バックパックホルスター」と呼ぶことにします。
片側のストラップにカメラの重量が乗っかってしまうことが気になりますが、実際にはミラーレスカメラからフルサイズの一眼レフカメラで使ってる人も多いようです。

腰より下にカメラを下げるのはやや心配なので、ベルトにぶら下げるタイプのものでなく、ショルダーハーネスやベストで固定するタイプのものが気になりました。できれば身体のセンターにカメラが欲しいので、この製品が気になるのですが、ハーネスがゴツいのが気になります。あと本体重量が結構ありますね。

追記:筆者が実際に登山で使っている「バックパックホルスター」

色々なカメラ携行アイテムを試した結果、2018年現在行き着いたのがPeak Designの「キャプチャー」です。旧製品の「キャプチャープロ カメラクリップ」時代から使っていましたが、2017年末にリニューアルされた「キャプチャーV3」は、非常に完成度が高く、すぐに色違いで2セット揃えてしまった程です。

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さらにそれ以前に使っていたのが、2015年1月にb-gripから発売されたミラーレスカメラ用のホルスター「b-grip UNO」。オリンパスのミラーレス一眼OM-D E-M1の携行用に使い始めましたが、E-M1の他小型一眼レフカメラのペンタックスK-S2の携行にも問題なく使えていました。これはこれで使いやすいカメラホルスターでした。

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PENTAX K-S2をb-grip UNOで携行中

キャプチャーとb-grip 、どちらの方が飛び抜けて使いやすいという訳ではありませんが、ストラップ周辺アイテムを含めたシステムとしての完成度の高さから現在はピークデザインの製品を主に使っています。

ひと工夫して小型ポーチをザックに装着

コンデジの携行ならばこれでOK。カラビナ付きのコンデジケースなどを、ザックのDリングなどに付けてしまうだけ。私もコンデジやスマホの携行にはOUTDOORの小型カメラポーチを使っています。
バックパックで有名なオスプレーの「グラブバッグ」という3点止めのポーチを使ってる人もよく見ます。頑張れば小型ミラーレス位は入りそうでしょうか?

この手の小型ポーチは山専用、通常のカメラ用問わず様々にあるので、カメラ本体だけでなく充電池、カード、交換レンズなどのアクセサリの収納に使ってみるのもいいかもしれません。ただし、急な雨への対策はお忘れなく。

カメラを保護できるトップローディングのカメラバッグバッグ

記事執筆現在、私が一眼カメラの携行に最も多様しているのがこの方式。「トップローディング・タイプ」と呼ばれる上蓋の付いた、レンズを付けた一眼レフカメラだけが収納できるバッグです。
各メーカーから様々なバッグが発売されていますが、登山で使う場合はハーネスが装着できるか、ザックに取り付けるためのパーツ(Dリングなど)が付いたものを選ぶ必要があります。

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Loweproのトップローダーをチェストハーネスで装着

私が使っているのはLoweproのトップローダーというモデル。普段はこれにチェストハーネスを付けてカメラを携行します。20L、30Lの小型ザックのときはチェストハーネスを使いますが、テント泊用に買った50Lクラスのザックは、ザックのストラップにしっかりとしたDリングが付いていたので、ハーネスを外して直接ザックのストラップにぶら下げました。

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小型カラビナなどを利用してザックのDリングに吊した状態

パーツはアウトドアショップ系にいけば、様々なタイプのカラビナなどがあるので、選び放題です。カラビナ1つで装着すると、かなり高い位置(胸辺り)にカメラが来てしまうので、私は少し余裕のある長さでぶら下げています。歩行中にやや揺れますが、カメラを頻繁に取り出したり戻したりするのに、これぐらいの高さが丁度いいので。

ロープロのトップローダーは本体にレインカバーも収納されてる、なかなかの優れもの。ポケットも付いてますし、ちょっとしたアタックザック代わりのバッグとして使うこともできます(その場合はチェストハーネスを別途用意する必要がありますが)。

またロープロには「トップローダーPro」という緩衝材が頑丈になったモデルもありますが、重量がかなりあるので注意。

「チェストハーネス」を使う利点はザックとカメラバッグが完全に別になること。ザックだけ下ろして休憩したり、トイレに行くことができます(ハーネスを付けたままのトイレには少々コツが必要ですが(笑))
「トップローダーズーム」では50/55サイズがチェストハーネスに対応しています。45サイズは下側のリングがないのでハーネスには非対応です。

一方でハーネスを付けてしまうと、レインウェアなどの脱ぎ着の際にいちいちハーネスを外さなくてはいけないのでややメンドウです。また、ハーネス上部がしっかり胸に引き寄せられないので、カメラバッグ上側が多少体から離れた状態になってしまうこと。前屈みになったときなど、うっかりバッグのトップが開いていると、カメラが落ちます…。なので私は絶対にネックストラップは首に掛けたままにしています。

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レインカバーが附属しているので雨の日も安心

ザックに吊り下げた場合は、身体にバッグが引き寄せられて安定します。ただし、吊り下げるだけで下側を固定していないと、歩き方によっては揺れます。また、ザックを下ろす際に、片側のカラビナを外す必要があるのと、その際にカメラバッグのバランスが不安定になることに注意してください。

あと、当然予想が付くとおもいますが、胸先にカメラをぶら下げているので、急な下りでは足下の視界がややおぼつかなくなります。また、岩稜帯を三点支持で登るような登山には向かないと思うので、コースを見て危険だなと思ったら、ザックに入れてしまった方がいいでしょう。

ロープロ以外のトップローディングケース

ロープロ以外のメーカーからも同様のトップローディングケースは色々と出ています。thinkTANKphotoのバッグはレンズに合わせてバッグの先端の長さを変えられる作り。6点止めのハーネスもかなり安定感が良さそうです。

また、MindShiftGEARのアウトバウンドホルスターは、この手のバッグでは決定版といえそうな製品。全4サイズの幅広いラインナップ、5通りの装着スタイルが選べ、作りも非常に頑丈で高級感があります。

2019年6月追記:アウトバウンドホルスターを購入したのでレビュー記事を書きました。

追記:トレッキング専用に作られたパーゴワークス「フォーカス」

その後、PaagoWorks(パーゴワークス)の「フォーカスL」というトレッキング用のカメラバッグも使うようになりました。やはりトップローダー型ですが、とても機能的に作られていて使いやすいカメラバッグ。もちろんレインカバーも付属しています。

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現在、フォーカスLは生産完了となっていますが、後継モデルの「SWING」というバッグが同メーカーより販売されています。カメラバッグとして使用する場合は、Lサイズモデルに対応した別売りの「インナーカメラバッグ」を組み合わせて使うと良さそうです。

再追記:パーゴワークス「フォーカス」のリニューアル版も登場!

2016年、嬉しいことに長らく生産中止となっていた「フォーカス」が新デザインにて復活しました。防水性能を高め、旧フォーカスLよりもひと回り大きくなった新フォーカス、2017年7月に筆者も手に入れ当ブログにてレビューを行っています。

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その後も色々と試行錯誤を続けていて、ミラーレス一眼を2台持って山にはいるスタイルも試している最中です。まだ「これ!」という決め手には欠けますが、上でも紹介しているキャプチャープロのバックパックホルスターと、パーゴワークスのカメラバッグを併用することで、雪山でも快適に2台のカメラを携行することができています。

追記:カメラをウエスト位置に固定できる「ウルトラライトDSLRカバー」

カメラをストラップで首かけや斜めがけしたような状態で、ウエスト位置でカメラを固定できるカバータイプのバッグ、マインドシフトギア「ウルトラライトDSLRカバー」。これも便利なアイテムなので、軽めのハイキングなどで使うようになりました。

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山カメラの周辺グッズ:ストラップ、三脚、レンズフィルター等

最初の携行アイテムから大夫長くなってしまいましたが、続いてストラップや三脚などのカメラ周辺グッズ類についてです。

ネックストラップは素材も考慮したい!?

冒頭ともやや被りますが、ネックストラップについては使わない、またはハンドグリップを使うというのが1つ。ホルスター系を使う場合はその選択肢もありでしょう。ただ、山ではなにがあるか分からないので、首のストラップは絶対に掛けておきたい派です。もし、ホルスターを使うことになっても、ストラップは併用したいです。

また、山歩きはとても汗をかきます。秋冬でも低山ならそこそこ汗はかく。ということで、ファッション性の高い革製のストラップなどは避けた方が良いでしょう。
オリンパス純正でウォッシャブルを謳ったマイクロファイバー製のストラップが出ていますが、恐らく他メーカーからも同様の製品があるのではないでしょうか。

現在私が使ってるのは、アウトドアブランドCHUMSのストラップ。表地はスウェット地なので特別速乾性がある訳ではありませんが、裏地がナイロンになっていて汗をかいてもべたつかず、比較的乾きも速いです。

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登山中の写真に三脚は必要か?

本格的な風景写真、山岳写真を撮るならば、三脚は最重要アイテムのひとつにんります。剛性の高さと重量、携行サイズのバランスで選ぶなり、重量は犠牲にしても多少のことでははびくともしない頑丈な三脚を選ぶという選択肢もあるでしょう。

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高級三脚としてお馴染のGITZO。風景写真を撮る人に絶大な信頼を得ているマウンテニア、比較的軽量コンパクトなトラベラーなどどれも気軽に手の出せる価格ではありませんが、それに釣り合うだけの高い剛性や信頼性があるのでしょう。

フルサイズのカメラと大型のレンズなどを支えるには、高い剛性のある三脚が必要とされると思いますが、軽さや機動性を重視する私のスタイルから見ると、どれもオーバースペック気味。さらにそれだけの撮影機材を持ち運ぶことが考えると、機材の総重量などもかなりしんどいことになりそうです。

コンパクトに畳めるトラベラー三脚タイプの中でも比較的リーズナブルで手を出しやすいのが、Manfrotto(マンフロット)のBefreeシリーズやVANGUARD(ヴァンガード)のVEOシリーズ。どちらも段数、耐荷重、素材(アルミ/カーボン)別に複数のラインナップが容易されています。

追記:ヴァンガードのVEO(VEO 235AB)は私も利用していますが、ミラーレスカメラや軽量一眼レフがメインの私には十分なスペックです。ただし、このクラスの三脚すら山に持っていくことはありません。

私の場合、あくまで行動中のスナップが基本スタイル。「夜は星を撮ってみたい」「滝を長時間露光してみたい」「セルフタイマーで記念撮影」といったシチュエーションのみ「三脚があれば…」といった程度なので、そんな場面のために行き先や行程に併せて次で紹介するようなミニ三脚を持っていくことが多いです。

ザックに携帯しておくと便利な「ミニ三脚」

本格的な三脚を持っていくのは面倒だけど、いざというときにあると便利なのが、軽量かつコンパクトな「ミニ三脚」。コンデジ専用の足の細いものから、一眼レフまで支えることができる頑丈なものまで、様々のタイプのミニ三脚があります。

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経験上カタログ値の耐荷重に収まっていても、望遠レンズなどを使う際は注意した方が良いです。ミニ三脚は当然ですが作りも華奢ですし、足の広がる範囲が狭く安定が悪くなりがちです。レンズが伸びるタイプのズームレンズでは、耐荷重ギリギリのミニ三脚は、かなりバランスが怪しいでしょう。それでは、以下私が実際に使っているミニ三脚の紹介です。

Manfrotto POCKET L MP3-BK

重量:70g/耐荷重:1.5kg
三脚というかカメラの角度を適度に変えることのできる「可動ミニ足」。ネットでの評判がよく買ってみたのですが、さすがに1kg近い一眼レフは全く支えることができませんでした(耐荷重1.5kgらしいですが…?)。やはりコンデジやコンパクトなミラーレス位まででしょう。同シリーズのPOCKET Sはコンデジ(オリンパス TG-4)で使っています。

Fotopro M-4 MINI

本体:671 g/耐荷重:2kg
PIXI EVOが登場するまでの主力だったミニ三脚。オリンパスのE-5(レンズ込み1.5kg)はやや厳しかったですが、E-M1(レンズ、バッテリーグリップ込み1kg)ならまず大丈夫。クイックシュー月の自由雲台の縦位置まで倒しても、三脚のバランスは大きく崩れません。ローアングルに足を開けば安定度はよりアップします。

Manfrotto PIXI

本体:190g/耐荷重:1kg
更にコンパクトなミニ三脚のManfrotto PIXI。Fotoproのミニ三脚すら持って行くのがメンドウなときに使おうと思って買いました。E-M1+HLD-7+12-40mmならなんとかOKという感じ。雲台は縦位置にすることはできません。

Manfrotto PIXI EVO

本体:250g/耐荷重:2.5kg
追記:その後、メインで使うようになったManfrottoの「PIXI EVO」。ベースモデルのPIXIの不満がほぼ解消された強化版で、耐荷重が増え、脚の長さ、開脚幅の調整機能が付きました。私の用途ならこのミニ三脚があれば登山中の撮影用途にはほぼ対応してしまいます。

ちなみに私が使用しているオリンパスOM-Dの5軸手ぶれ補正を使えば、広角なら1/2〜1秒位は止まるので、手持ちでもちょっとした滝の撮影ぐらいは行けたりします。

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Leofoto MT03(NEW)

追記:PIXI EVOからのリプレースとして導入した、抜群に安定するミニ三脚。折りたたみ式の足で岩場などの不整地にも対応。現時点では登山、旅行に携行するミニ三脚の決定版だと考えています。

一脚(兼トレッキングポール)は全く使いませんでした

三脚を持って行くほどではないけど、手ぶれ防止にもなる一脚とトレッキングポールを兼任させてしまえ!という製品はいくつか存在します。私もモンベル製の「トレッキング フォトポール」という製品を持っていますが、これ、一脚として使ったことがほぼありませんでした(笑)

カメラの手ぶれ補正の性能(↑)が素晴らしいということもありますが、なによりカメラを(三脚のように)固定できる訳でもないのに、いちいち三脚穴にセットするのが面倒なんですよね。それならば、自分の使いやすいトレッキングポールを優先して選びたい、というのが私の判断です。

カメラにGPS、Wi-Fi機能は必要か?

山行ルートを写真データに埋め込める!?

最近はコンデジでもGPS内蔵というカメラは多いですね。カメラにGPSが内蔵されてると何ができるかですが、ジオタグという位置情報を撮影データに埋め込むことができます。スマホではお馴染みですが、自宅や職場が特定される訳ではないので(行き帰りの家に近い場所ではジオタグ埋め込みに注意w)、山ではガンガンとジオタグを埋め込んでいきたいもの!? もちろん、その分バッテリーの消費も早くなるので注意が必要です。

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ジオタグを記録しながら撮影した山行の一覧表示させてみました

ってまあ、だから何?と言われてしまうとそれまですが、後からコース上の道標や注意箇所などを見返す際にも、ジオタグが埋め込まれていると結構役に立つと思います。

GPS機能はカメラに内蔵されてるもの(6D、D5300など)の他に、後付けでアクセサリーシューなどにGPSを追加するもの(ペンタックスO-GPS1、キヤノンGP-E2、ニコンGP-1Aなど)、スマホの専用アプリでログを取っておいてWi-Fi接続で画像データに書き込むもの(オリンパスOI.Share、富士フイルムCamera Appなど)などがあります。

ちなみにペンタックスのO-GPS1はGPSとしてだけでなく、ボディ内手ぶれ補正と連動して天体追尾撮影を行ってくれる、アストロトレーサーという機能も備えてます。私もこの機能を使いたくて、K-30を使っていた頃に購入したのですが、なかなかその機会が訪れないまま、結局GPSとしか使わずに手放してしまいました。今年になって登山のついでに星景写真もどきを撮るようになって、ちょっと勿体ないことをしてしまったなぁと後悔しております。

追記:GPSを内蔵した防水コンデジ、オリンパスのSTYLUS TG-4 Toughを購入し現在使っています。ジオタグ埋め込み以外にGPSロガー機能なども搭載されていて、なかなか面白いです(再追記:さらに、オリンパスTG-5へ買い換え)。

Wi-Fi機能があれば山の写真を現地からSNSへポスト!?

そしてWi-Fi機能。これも最近のカメラには比較的多く搭載されています。現場で山写真をスマホなどに転送したい場合には便利な機能です。ただ、現在はEye-FiやFlashAirなど、Wi-Fi機能を内蔵したSDカードも充実しているので、どうしてもと拘る部分ではないと思います。

撮ったばかりの写真をスマホに転送してSNSにアップ!という気持ちは分からないでもないですが、アップしたくなるような素敵な写真が撮れる山の中は、たいてい携帯の電波が届いてません(笑)

レンズフィルターを使ってみる

水面ギラギラを押さえてくれる「PLフィルター」

滝や渓流など水面を撮る場合、ギラギラと日差しが強い中では、レンズに入る光量を少なくしてくれるNDフィルターや、偏光効果のあるPLフィルターなどを使うことがあります。
PLフィルターのみでもそこそこの減光効果がありますので、夏場の沢沿い水辺などを歩かれるときは1つ用意しておいてもいいかもしれません。
レンズ交換同様にフィルターの付け替えも気を使うので、私は山歩きの際はよくPLフィルターを付けっぱなしにして歩いていましたが、たまに外し忘れて夕方にSSや感度が上がってしまったりと…。

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C-PLフィルターの偏光効果を調整することでこれだけ映り込みが変化します

雨の日にも心強い「撥水フィルター」

最近は撥水コートがされているタイプのフィルターも使っています。マルミ、ケンコーといった有名フィルターブランドからそれぞれ発売されていますが、フィルター面に付いた水滴も、ブロアなどで簡単に飛ばすことができるので、雨天時にも心強い味方になってくれます

星空撮影には「ソフトフィルター」?

あと、星空の写真を撮る際にソフトフィルターで明るい星をボヤけさせ、強調して写す方法があります。といっても私は経験がないので、Photoshopを使ったレタッチで似たような効果をシミュレートする程度の経験しかありませんが…。

「Photoshopでの過剰なレタッチは邪道だ」という方にはオススメしませんが、私は別に気にしません(笑) でも、一度ちゃんとソフトフィルターもちゃんと使ってみたいですね。

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ソフトフィルター風の効果をPhotoshopで再現してみました…?

まとめ。私が使った山カメラ

登山におけるカメラ携行と周辺機器ということで、思ったよりも長い記事となってしまいました。もちろん、これらの全てが必要という訳ではありませんし、携行方法に関しても、撮影スタイル、行く山やスケジュール、使いたい機材によって複数の方法を使い分けるのが正解ですし、実際私はそうしています。
まだまだ私自身、試行錯誤の最中ではありますが、この記事が皆様の登山での写真撮影に少しでもお役に立てばなによりです。

さて、私がこれまで登山のお供に使ってきたカメラや、気になっているカメラなどを別記事にてまとめてみました。よかったら本記事と合わせてご覧ください。

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