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夏山シーズン終了間際の富士山に登ってきた③〜宝永山から大砂走りへ


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富士登山日記の最終回です。御殿場ルート七合目から御殿場口までの下山路。せっかくお天気も最高ですし時間もあったのでストレートに下るのでなく、富士山の側火山である宝永山に立ち寄ってみました。宝永山は富士山の中腹に開いた大きな噴火口(宝永噴火口)とその横に位置する2693mの山。この宝永山が噴火したのは江戸時代の1707年、「宝永の噴火(宝永噴火、宝永大噴火)」は日本史の授業で習った記憶もあるかと思います。

御殿場ルート下山道

七合四勺のわらじ館から10分弱は登りと同じ登山道ですが、七合目から下山道が分かれます。
下山路はこのような砂地の道でクッションが効いているので、かなり早いペースで下っても足への負担は少なくなっています。
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既に軽い“砂走り”といった感じですが、砂礫の中に大きな石も混じっているので、あまり急ぐと足を引っかけたりして危険かもしれませね。大砂走りはこの後たっぷり楽しめるので、まずはここで砂礫を下る足運びを予習する感じでしょうか。

下り六合(走り六合)の分岐点。左手がそのまま大砂走りですが、我々は宝永山へのコースを取ります。写真を見ると分かりますが宝永山へはほぼ登り返すことはありませんし、御殿場ルートを下るならば時間さえ許すなら一度立ち寄ってみると、他のルートでは眺められないダイナミックな景色を楽しむことができると思います。
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ちなみに、富士宮口から御殿場ルートに抜ける“プリンスルート”の下りもここで宝永山方面にコースを取ります(宝永山に立ち寄ることも、そのまま宝永火口を下ることもできます)。

これが宝永山。こうして見ると単独のピークになっているのがよく分かりますね。
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振り返ってみれば抜けるような青空と富士頂上まで続くようにも見える馬の背。単独峰の富士山では、このような尾根歩きを思わせる風景にはなかなか出会うことができませんよね
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左手側に大きく口を開けているのが宝永火口です。

宝永山山頂から富士山を仰ぎ見る

宝永山の山頂にはこのような石碑も作られています。写真ではなかなか伝わりませんがもの凄い風が拭いています。見ての通り周囲に風を遮るものが何もありませんし、まともに強風を受けることになります。
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景色は素晴らしいのですがあまりの強風に長居することはできませんでした(笑)。富士山山頂は火口部が広いので360度の絶景という感じではありませんが、宝永山は山頂が小さいこともあってぐるりと見晴らしの良い景色を堪能することができます。

おや? 斜面に足跡…?
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…ってめっちゃ巨大ですね。自然のイタズラでしょうか。
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大砂走りで一気に標高差600mを駆け下りる

それではお待ちかねの大砂走りの下りです。六合の分岐まで戻らずとも、横道から大砂走りに合流することができます。
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大砂走りに入る前にザックとカメラバッグにレインカバーをかけておきます。
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というのも大砂走りを走るとこのように盛大に砂埃が立つので、ザックなどに舞い上がった砂が入り込まないようにガードしておくのです。下りてくる奥さんは顔までしっかりガードしています。ガイドブックなどによっては、マスクやゴーグルを用意しておくよう奨めていることもありますしね。
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ただし、このときは直前に台風の大雨があったせいか、砂の深い所はまだ湿っていてそこまで砂埃は立ちませんでした。それでも、下山してザックカバーをぬぐったらかなりの砂が付いていました。

マムート(MAMMUT) Zion Original Headband 5564 1090-03590

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ちなみに我々はマスクではなくマムートのヘッドバンドという筒状のバンドを使っていました。ヘッドバンドから帽子代わり、ネックゲイターやマスクとしても使えるので1つあると色々と使えて便利です。

足下は登山靴がずっぽり沈んでしまうのでゲイター(スパッツ)は欠かせません。というかゲイターなしのトレランシューズで大砂走りを下っていく人たちは、どのような対策をしているのでしょうね…?
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(モンベル)mont-bell GORE-TEX  ライトスパッツ ロング 1129429 UMR ウルトラマリン M

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600mあまりの標高差を一気に駆け下りると、下山道はブルドーザー道に合流します。一応、砂礫の道にはなっていますが、先ほどまでのふかふかの砂が恋しくなりますね。足へのダイレクトな衝撃がツライ(笑)
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雲の下に御殿場の町が見えて来た

もうすぐ雲の下に出ます。ここまで宝永山から30分程度、こんなに下山が楽しい(楽ちんな)山は今までで初めてかもしれません。もし山頂から2000m以上の標高差を一歩一歩踏みしめながら下りてきていたら、もの凄い疲労だったことでしょう。
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最後、ブルドーザー道を直進せずに右側の登山道に入る必要があります。大石茶屋まであと少しです。
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御殿場口まで下りてきました。既にコースは閉鎖されているのですが、一応登山道の山小屋の営業はこの日の宿泊までなので、富士山最後の週末を過ごそうと前日よりも多くの登山客が登っていきました。
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以降は、冬山前哨戦のような季節に突入してしまい、経験者が万全な準備と自己責任の元に入る山となります。行政的には閉山時期の入山は原則禁止としているようですが、シーズン外の富士登山について以下のようなガイドラインも策定されています。
富士登山における安全確保のためのガイドライン|安全・リスク情報|富士登山オフィシャルサイト

当然ですが、以後は私のようなレベルの一般登山客が踏み入れるべきではありませんし、当記事を見て「今ならまだ…?」などと安易な判断をなさらぬよう、くれぐれも留意してくださいませ。
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下山後は御殿場口から車で20分程の「御胎内温泉健康センター」へ。
御胎内温泉健康センター
市営の日帰り温泉でなかなか広い入浴施設となっています。料金は土日で3時間700円。登山帰りに立ち寄る程度なら充分な時間でしょう。温泉は透明の湯でなかなかいい塩梅でして、くたびれた体をじっくり癒してから帰路へと付きました。
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よく見ると建物のすぐ横に富士山の頂上が見えています。ほんの数時間前はあの上にいたのがちょっと信じられませんね。

富士山2日間の写真は、こちらにもう少しまとめてあります。
2015.9.11富士登山 | Flickr - Photo Sharing!
2015.9.12富士登山 | Flickr - Photo Sharing!