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I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

防滴の便利ズームを持って夏の富士山を歩いてきた:御殿場口から二ツ塚〜宝永山トレッキング

先週の日曜日。先日購入したレンズ「HD PENTAX DA16-85mm F3.5-5.6ED DC WR」を持って、日帰りの富士山トレッキングに行ってきました。この日は朝からご覧のように抜けるような晴天が広がっていて、最高の写真&トレッキング日和。

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以下、レンズのレポートのような、富士山トレッキングのレポートのようなそんな感じの日記になります。カメラボディはもちろん防塵防滴のK-S2です。

御殿場口から二ツ塚を経て宝永山を目指す半日ハイク

さて、富士山といっても今回目指すのは富士山頂や剣が峰でなく、側火山である「宝永山」(標高2693m)。日本史でも習った江戸時代の「宝永大噴火」で知られる、富士山の東側にポッカリと大きな口を開けた火口がそれ。
昨年の秋にも、富士山の下山の途中で立ち寄っています。

スタートは昨年秋に富士登山を行ったのと同じ御殿場口(1440m)から、宝永山まで標高差1200m程の登山になります。ルートは富士登山の御殿場ルートではなく、大石茶屋から二ツ塚(双子山)を経由して、宝永山の第三火口、第二火口、第一火口を巡って宝永山山頂まで。下りは御殿場ルートの下山道である大砂走りを下りてくるという時計回りのルートです。
ヤマプラで確認すると、コースタイムは7時間弱。日帰り登山としては丁度いい感じのコースですね。

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当日は日の出前に自宅を出て、中央高速で富士山へ向かいましたが、御殿場市街地に入って気づいたのが、この日は「富士登山駅伝」の開催日だったこと。毎年、8月の第1日曜に開催されるんですね。
第41回 富士登山駅伝競走大会 - 御殿場市陸上競技協会

駅伝のスタートは朝8時の御殿場駅前。富士山頂の往復には御殿場ルートを使う駅伝ですが、5時間以内の完走を見込んだレースということで、我々の登山とは殆どぶつからない予定。下山の際に復路の選手を見られるかな?といったところ。それにしても駅伝とはいえ、麓から富士山頂を5時間で往復って尋常じゃないですね…。

さて、御殿場口の第一駐車場は駅伝開催に伴って閉鎖されていましたが、第三駐車場(第二駐車場は朝の時点で満車)に車を停めて登山スタート。鳥居の前で、富士山保全協力金(入山料)を支払って、バッジとシールを受け取ります。

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「大石茶屋」までは御殿ルートと同じ。富士登山駅伝は自衛隊チームが強すぎるあまり、一般の部と他に自衛隊の部が設けられた駅伝。多くの自衛隊員たちが選手の他スタッフとしても参加していますし、常勝チームの北海道:留萌自衛隊の横断幕なども見られます。

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大石茶屋を起点に「二ツ塚」に向けてのハイキングコースに入っていきます。二つ塚は上塚(1929m)と下塚(1804m)の双子の小山。小山といっても富士山の中腹にあるので、それぞれ2000m弱の標高があります。

写真の左手の二つの山が二つ塚、中央に見えるのが宝永山です。宝永山の向こうに大きく口を開けているのが宝永山の第一火口。富士山の登山ルート同様、細かい砂礫の斜面を歩いていきます。

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さて、ここでDA16-85mmの5.3倍ズームを見てみましょう。上の写真とほぼ同じ場所から富士山の中腹付近を85mmまでズームアップ(Flickrに飛べば大きなサイズで見られます)。「旧二合八勺」である2085m地点に、駅伝の中継所が設けられているのが確認できます。FF換算130mm相当ですから、ちょっとした望遠レンズですね。

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上の方から真っ直ぐ降りてくる道が下山道の大砂走り。さすがにこの急斜面は下り専用。中継所で緩い角度でXに交差しているのが、登りの登山道です。

この辺り、草木の少ない砂礫ですが所々にオンタデが力強く根を張っています。赤く色付いた実が綺麗ですね。

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DA16-85mmは130mm相当までズームが可能なので、被写体からある程度距離があっても、引き寄せられるのが便利。普段使っているM.ZD 12-40mm PROの40mm側だと、かなり自分から寄っていかないとこうはいきません。

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ヤマホタルブクロもあちこちに咲いています。

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ちなみに、この日のカメラ携行スタイルはこんな感じ。軽いカメラならばトップローダーバッグでなく、バックパックホルスターも軽快です。CPTechの「b-grip UNO」を使って、ザックのストラップにカメラをぶら下げています。

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b-grip b-grip UNO 小型軽量カメラホルスター

b-grip b-grip UNO 小型軽量カメラホルスター

拡大してみると分かりますが、山を歩くときはカメラのモードダイヤルを「P(プログラムオート)」に設定しておくことが多い私。初心者モードと思われがちですが、これにはちゃんと理由があるんです。
登山中はワイドの遠景からズームの接写まで、被写体がコロコロと変わるので、毎回絞りや露出を考えながら撮るのは手間がかかります。まずは、何も考えずにカメラ任せの露出で1枚。そこから露出補正やプログラムシフトで絞りを調整していくスタイルですね。

富士登山とは思えない樹林歩きから三つの巨大な噴火口へ

二つ塚のピークには登らず間を抜けていくと、突然周囲に緑が増えていきます。富士山の2000m前後にこんなに植物が豊富だったとは驚きです。日当たりの良い南側の斜面ということもあるのでしょうかね。

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針葉樹の樹林帯や谷をいくつか抜けていきます。標高は2000mを越えたくらい。

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エアーズロックを思わせる赤い岩盤は宝永山山頂の直下。これも噴火による溶岩の一種なのでしょうか?

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森林限界を抜けて開けた所が「御殿庭上」。目の前から左手にかけての大きなすり鉢状のくぼみが、宝永山の第三火口です。宝永山には3つの火口が連なって口を開けています。奥に見えるのが最も大きい第一火口。

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続いて第二火口。富士山の火口いうともっと火星のような荒涼とした赤い大地を想像していまいたが、この季節は所々に緑があって綺麗です。

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この辺りで富士宮口五号目(2390m)と同じ位の標高。第二火口を左手に火口の縁を歩いていきます。左手奥に富士宮ルート上の山小屋やルートが見えてきました。Flickrに飛んで拡大するとよく見えますが、ちょっとズームしてみることにします。

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(以下数枚、カメラの十字キーを変に押してしまったらしく、ISO感度が6400まで上がってしまっていました。多少キツ目にノイズリダクションを掛けています)
登山道(富士宮ルート)にビッシリと登山客が並んでいるのが見えました。やはりシーズン中の富士山は凄い人。確か吉田ルートに次いで人気のルートだったかと。 

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ちなみに宝永山に来るだけなら、御殿場口からわざわざ登ってこなくとも、富士宮口から30分程度で来ることができます。富士登山でも富士宮口からスタートして、この宝永山を経て御殿場ルートに抜ける通称「プリンスルート」は、一気に登山客が少なくなるので、標高差が少なく快適な登山を楽しむならこちら側に迂回するのも良さそうですね。
ちなみに大石茶屋からこの辺りまで(富士宮口からの登山客が合流するまでは)、我々以外の登山客には一度も出会いませんでした。人気の富士山といえど、マイナーコースはこんなものだったりします。

宝永山第一火口が目の前に。火口の真ん中を抜けて、向こう側の宝永山山頂へと進みます。火口を一度下りきってからの登り返しは、結構な斜面です。

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第一火口の中央にはベンチなどがあって、休憩することができます。我々もそこで食事を取ったのですが、高感度ザラザラの写真しか残っていないので、食後の登り返しから振り返ってのカット。

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この斜面を登りきれば、なだらかな稜線(第一火口の縁)である「馬の背」です。

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馬の背まであと少し。この辺りは奥さんの方が快調に先を行ってます。

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宝永山の山頂… といっても、馬の背の方が標高が高いこともありますし、何せ振り返れば巨大な富士山ですから、あまり山頂を制したという気分はありません。それでも標高は2693m、雲が遙か下を流れています。

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御殿場口を見下ろすと結構な高度感。真ん中あたりに見える二ツ塚の間を抜けて、右側からグルリと回って登ってきたのですね。

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後は大砂走りからの下山ですが、とにかく砂塵が大量に巻き上がりますし、写真どころではないのでここでK-S2はザックにしまうことに。簡易防滴(WR)が搭載されたDA16-85mmではありますが「防塵」を謳っている訳でもありませんし、デビュー戦からいきなり無茶をするのはは止めておきましょう(笑)

このDA16-85mmですが、AFも速くて16mmからの5倍ズームはとても使いやすかったです。久々にZUIKOの12-60mmを使ってたときの、快適さを思い出しました。

大砂走りはタフネスコンデジのTG-4で

大砂走りのような所で役立つのが、オリンパスのコンデジSTYLUS TG-4 Tough。25mm相当から100mm相当の4倍ズームですが、晴れていればこの写り。相変わらず1/2.3型の小型センサーとは思えない描写をしてくれます。やはりレンズが良いのでしょう。

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大砂走りはこんな感じのふかふかの砂礫を走るように降りていきます。あまりムリすると足に負担を掛けてしまいますが、楽しいのでつい駆け足になってしまいます。

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富士登山駅伝のランナーは殆ど降りてしまった後でしたが、下山中に数チームの走りを見ることができました。写真は旧二合八勺の中継所です。

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たすきを受け渡ししてその勢いで砂礫に倒れ込んでしまうのも、この駅伝の名物シーン? しかしゲイター(スパッツ)もなしに、ローカットのシューズでこの砂塵を走ったら靴の中が砂だらけでしょうね…。

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我々登山者はは膝下まであるゲイターで靴に砂が入らないようにしていますが、帰宅してから洗っても洗っても砂が出てきます。着ている服はもちろん、ザックもサングラスも、鼻の中まで見事に砂まみれになります(笑)

(モンベル)mont-bell GORE-TEX  ライトスパッツ ロング 1129429 BK ブラック L

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大砂走りの後半は、砂のクッションが殆どなくなってしまい、走ると足への負担も大きくなるので歩くのがオススメ。

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高度差1200mを1時間で下山/夏の富士山、紫外線対策は忘れずに

…といった感じで、2693mから標高1200m差を1時間程で降りてきてしまいました。登るときは5時間弱かかっているのにあっという間。実は今回のトレッキングコースはこの下りも楽しみだったりもしたのです。

山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹 2016 (登山地図 | マップル)

基本的に標高の高い山からの下山は、黙々と登る行きに比べて退屈だったり、足への負担も大きくあまり好きじゃないのですが、富士山の下山は別。御殿場ルートだと七合目あたりからほぼ砂走りのような下山道なので、今回の宝永山ルートだとその楽しい部分だけを味わうことができるのです。

それにしても日差しの強い1日でした。大石茶屋のかき氷がが有り難い。

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この後、温泉に立ち寄ってから、御殿場に「さわやか」のげんこつハンバーグを食べに行くことになるのですが、それについては昨日の記事にて。

* *

さて、先のカメラ携行の写真にも写ってますが、この日はTシャツにアームアカバーという恰好で、朝から過ごしていました。周囲に遮るものがなく標高の高い富士山は紫外線も強烈なので、日焼け止めよりもアームカバーを使った方が効果があります。また、単独峰故にルートの大半が吹きっさらしになるので、2000m以上で強風に吹かれていると予想外に冷えます(この炎天下でも2000m以上では防寒着を着ている人を多く見ました)。いちいちザックを降ろしてウインドブレーカーを羽織るより、最初からアームカバーを付けていれば、行動中から小休止まで体を冷やすことなく登山を楽しむことができるでしょう。
今回から防虫素材のスコーロンを使っているのですが、富士山はあまり虫もいませんし効果の程は分かりません(笑) でも手の甲まで保護してくれるのは紫外線対策としてもいいグッズですね。

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