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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

北アルプス槍ヶ岳登山2日目:遂に念願の槍の穂先へ!


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お盆休み、槍ヶ岳登山日記の続きです。いよいよあの槍の穂先へお出かけです!

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上高地から殺生ヒュッテまでを雨の中ヘトヘトになりながら歩いた1日目。日没直前になってようやく槍ヶ岳の姿を見ることができましたが、その後またしても雨が降り始めてしまいました。
激しくテントを叩く雨音を聞きながら「これでは星空も絶望的だ…」と体も疲れていましたし、あっという間に眠ってしまいました。

夜中に目覚めてテントの外を眺めたら…

ふと、目を覚ましたのは深夜の2時半過ぎ。いつの間に雨は止んでいたようで、テントから顔を出してみたら、そこにはハッとするような美しい光景が広がっていました!

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辺りが明るいのは月明かりのせい。おかげで満点の星空という訳にはいきませんが、月明かりに浮かび上がる深夜の槍ヶ岳。ちょっと恐い位の圧倒的な存在感です。

超広角で無理矢理月まで入れてみました。うーん、もうちょっと絞るべきだったか。ちなみに露光時間はISO800〜1600で2〜6秒程度と、結構な光量の夜です。

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目覚めたついでにトイレがてらに殺生ヒュッテのテラスからもパチリ。何と絡めて写しても絵になる槍ヶ岳パイセン、半端ないっす!

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振り返っての南東側には雲海とオリオン座が浮かんでいました。

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何枚も同じような写真で恐縮ですが、テントの前に戻ってもう1枚。カシオペアの位置から北極星が丁度、槍ヶ岳の方角にあるのが分かりますね。

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月も山の向こうに沈んだことですし、ライブコンポジットで時間を掛けて撮ったら結構面白い写真が撮れたのだろうなぁ…と後になって後悔しましたが、このときは「これなら明日の朝は晴れそうかな」と安心して、そのまま寝てしまったのでした(笑)

起床:日の出は見られない殺生ヒュッテ

日の出前に起床してみると、多少ガスっているもののなんとか晴れてくれたみたい。既に北鎌尾根や槍の穂先には登山者の姿が見られます。日の出前から登って、山頂からご来光を見るのでしょうね。我々は混雑を避けてのんびりスタート予定。

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ちなみに日の出は角度的に殺生ヒュッテからは見えないみたい。槍ヶ岳山頂や東鎌尾根のヒュッテ大槍あたりまで行くと見えるのでしょうかね。

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モルゲンロート… という感じではありませんが、朝日が槍沢に差して、山肌が多少赤く染まってきました。ちなみにこの槍沢も、涸沢同様に氷河が削り取った圏谷(カール)という地形。超広角レンズでも入りきらないこの広さ。

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朝食は簡単に行動食の無印バウムとコーヒーのみ。山で手軽にドリップコーヒーが飲める「グロワーズカップ」、今回初めて使ってみましたがなかなかいいですね。

いざ、槍の穂先へ向けて出発!

それでは、カメラや水、防寒など最低限の荷物だけアタックザックに詰め、ヘルメットを被って槍の穂先へ出発です。殺生ヒュッテから穂先の肩に当たる槍ヶ岳山荘まで40分弱。近いようで、もうひと頑張りです。

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ちなみにカメラはE-M1はザックに入れてしまい、ここからまたしばらくTG-4写真が続きます。というか前日からの雨で、M.ZUIKO 7-14mm PROの前玉がかなりヒドく結露…。マトモに使えるようになるまでしばらくかってしまったのです。

見上げれば眼前に巨大な槍の穂先がどんどん近づいてくる登りなので、テンションは上がりっぱなし。前日と違い荷物も軽々ですし、心なしか足も軽やかです。

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しばらく登ったところで、槍沢を振り返ってみました。中央付近に殺生ヒュッテや我々のテントも小さく見えます。氷河が削り取って生まれたU字谷。前日登ってくる最中は、その全容を全く見ることができなかったのですよね…。

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(ところで地平線の左端に写ってるのは富士山? RAWでハイライト調整したら浮かび上がってきたのですが、方角的にどうなのかな…?)

西側には大喰岳でしょうかね。その向こうには中岳、南岳、そして大キレット、穂高へと続く憧れの稜線です。いつか… いつかね。

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さて、見えて来たのは収容人数650人を誇る大規模な山小屋である槍ヶ岳山荘。日の出前後にすぐ登ってこなかったのは、ここからの登頂組とのバッティングを避けたかったため。平日とはいえお盆期間、更に前日に大人数の韓国人グループが登っていたのを確認していたこともあり、渋滞に巻き込まれるのは避けたかったのです。

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最後の100mは緊張の岩山登り

槍ヶ岳登山と聞くと、岩登りが続きそうな山というイメージがあるかもしれませんが(?)、一般的な登山コースでのアプローチの場合、手も交えてよじ登るような場所は最後の標高100m部分のみ。ルート上のハシゴやクサリはよく整備されていますし、岩場歩きの基本に3点支持(3点確保)さえしっかりできれば大丈夫です。

思惑通り、朝一のラッシュは落ち着いて山頂に残っているのも十数人といったタイミング。ルートは一部上り下りが別ルートになっていますが、数カ所急なハシゴが掛けられている所があり、どうしても渋滞は発生してしまいます(ハシゴは1人が登り切る/降りきるまで次の人は待つのが基本)。

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下り組とすれ違いが発生する待ち時間にE-M1を取り出してパチリ。まだ、前玉の結露は若干残っていましたが、なんとか写るようになったかな?

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こんな感じの岩をよじ登って行きます。ホールドは豊富ですし、注意して登れば問題ありませんが(子供も登ってます)、うっかり落石などさせるのが一番恐い…。

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えーと、これが小槍かな? こちらはちゃんとクライミングのスキルがないと絶対無理っぽい感じの岩の突起。

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先行する奥さん、結構快調に登って行きます。元々全然運動とかダメな人(らしい)なんですけどね。山に行くようになって、随分と逞しくなりました。

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頂上直下まで行くと、最後の一団が下山中のようでしばらく待ち。もちろんこういうときは下り優先。焦っても仕方ないので、のんびり待ちましょう。

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大きな音がするなと振り返ったら、槍ヶ岳山荘に物資を運搬するヘリがやってきていました。この程度のガスならモノともしません。この後、さらに真っ白にガスってしまった中でも見事に荷下ろしを成功させていて驚きました。

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自分の手足のみでグングンと高度が上がっていくのが気持ちいい。偶にすれ違いや先行者待ちの時間もありますし、息が切れるような登山ではありません。

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山頂直下最後のハシゴはほぼ垂直。右側は下りの梯子です。こんな岩場に、これだけ頑丈にハシゴ等が整備されてることも驚きです。これがなければどれだけ人気の山といえど、一部のクライマーのみしか登ってこれませんものね。

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槍ヶ岳山頂3180mより

槍ヶ岳山荘から30分程度、遂に槍ヶ岳山頂にたどり着きました。時間帯によってはもう少しかかってしまうかもしれません。あいにく穂高方面は雲の中ですが、この圧倒的な高度感はなかなか他の山では味わえません。

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槍ヶ岳山頂は、晴れていれば360度北アルプスの大展望が楽しめるはずなのですが、地表付近にはそれなりに雲が出ていて今回はお預け。まあ、上空に青空が広がってくれているのが何よりです。

雲に写った槍の穂先の影にブロッケン現象(とヘリコプター)。手を振ると槍の先端にいる自分の影も動くのですが、ちょっと写真じゃ分かり辛い…。

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頂上にはこのような祠があって、皆さん記念撮影の順番待ち。我々が登ったタイミングで、山頂には10人弱でしたが、それでも、あまり自由に動き回れない広さの頂上です。混み合う時間だと結構大変かも…?

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見るからに険しい北鎌尾根。もちろん一般登山ルート外のバリエーションルートで、ちょっと覗き込んで見るだけでも「無理無理…」って感じの世界。

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そうそう、忘れちゃいけない(?)二等三角点。徐々に山頂がガスに包まれ始めているのが、こんな至近距離で撮ってる写真からも分かりますね。

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降りてくる頃にはすっかりガスに包まれてしまった槍の穂先。結局天気が良かったのは朝の数時間のみでした。前日たっぷり降った雨が早々に温められて雲になったのか、あっというまに下の方からガスが上がってきてしまいました。

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槍ヶ岳山荘ではお土産を買ったり、行動食に焼きたてパンを買ったり。北アルプスの標高3000mでパンを焼いてるって凄いですね…。しかもちゃんと美味しい。

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せっかくなので殺生ヒュッテまでの下りは、東鎌尾根を回って戻ろうかな… と思ってましたが、この天候ではどこを歩いても同じ。素直に来た道を戻ることにします。

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…なのに、テント場まで降りてきたらまたこの晴れ模様(笑) コロコロと変化する山のお天気です。せっかくの日差しなので、濡れた荷物を乾かしたり、テントをバラして干したりしながら、下山の準備を進めます。(つづく)

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* *

ヘルメットと必要な荷物のみ詰め込めるアタックザック。超広角レンズは今回そこまで必要だったかよく分かりません(笑) 岩場を登ってる最中に、大きなカメラはちょっと邪魔ですし、結局は今回もTG-4が大活躍だったという…。
CAMP(カンプ) アーマー レッド×オレンジ 5019011

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[バーグハウス] Berghaus F-LIGHT 18 21434 K05 (RED/DKGRY)

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