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I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

映画『MERU / メルー』を試写会で見てきた/プライム・ビデオで山岳映画を見る

2016年の最後、12月31日に公開される映画『MERU/メルー』の試写を見てきました。

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『MERU/メルー』の試写を見てきました

『MERU/メルー』はインド北部のヒマラヤ6660m峰「メルー・ピーク」の未踏ルート「シャークスフィン」に挑んだ、3人のクライマーのドキュメンタリー映画です。
​映画『MERU/メルー』公式サイト 2016.12.31(Sat) 全国ROADSHOW!​

本作の監督であり実際にクライマーとして出演しているジミー・チン、世界的クライマーのコンラッド・アンカー、その2人に選ばれた若手クライマー、レナン・オズタークの3人が、一度は頂上まであと一歩のところで敗退したメルーの最難関ルート。再び3人がメルーへと挑むことになる姿を、本人たちや関係者の証言を挟みながら、さらにクライミングシーンではその現場に居た人間にした撮ることのできない迫力の映像で描いています。

監督、撮影を手掛けたジミー・チンはナショナル・ジオグラフィックなどでも活躍するプロの写真家であり、ザ・ノースフェイスのアスリートチームメンバーとしても長年活躍する、現役のトップ・クライマー(ジミー・チン氏の普段の仕事である撮影シーンがまた半端じゃない…)。

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そんな彼だからこそ撮ることのできた山岳ドキュメンタリーとしての映像と(現地ではレナン・オズタークも撮影を担当)、メルーにかける3人それぞれの心の動き。同じピークを目指す仲間であってもバックグラウンドやその思いは三者三様で、それぞれに違う思いや葛藤を抱えていた様が、生々しく描かれたヒューマンドキュメントとしての側面も強く打ち出した作品でした。

正直言うと、私のような人間には、そこに映される世界はあまりも異次元過ぎて、映像で見ても想像力が追いつかない世界。ただただ「すごい…」と唸るしかなかった所もありますが、山やクライミングとは無関係な人間にも、何か届くものがある映画であると感じました。

また、作品中に多くのコメントを寄せているのが、1996年のエベレスト大量遭難の生還者で「空へ(INTO THIN AIR)」の著者でもあるジョン・クラカワー氏。元々アウトドア誌『アウトサイド』の編集者、ジャーナリストだったと認識してましたが、今は世界的なベストセラー作家なんですね。今度他の著書も読んでみよう…。

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

エヴェレストより高い山―登山をめぐる12の話 (朝日文庫)

エヴェレストより高い山―登山をめぐる12の話 (朝日文庫)

プライム・ビデオで見られる山岳映画&ドラマ

映画『MERU/メルー』の公開は大晦日なので、もう少し先になりますが季節は既に冬。我が家は冬山(雪山)を登るスキルはありませんし(残雪期のスノートレックから始めようとは思ってますが…)、天気の悪い週末は自宅でのんびりと山の映像を眺めていたりします。

あまり本数はありませんが、Amazonのプライム会員向けサービスである「プライム・ビデオ」でもいくつか山岳関係の映画やドラマが見られるのでまとめてみました。

※リストは記事執筆当時のものです。「プライム・ビデオ」は定期的に作品が入れ替わるサービスなので、あくまで現在見られるものです(実写映画版『岳』も少し前は見られましたが、現在は消えています)。

エベレスト

昨年、『エベレスト 3D』として公開になった、1996年のエベレスト大量遭難事故を描いた作品。特に多くの死者を出した2隊の商業登山隊のうち、隊長ロブ・ホールが率いる「アドベンチャー・コンサルタンツ隊」を中心に描かれています(AC隊にはエベレスト登頂を果たしセブンサミットを達成した下山中に亡くなった日本人の難波康子さんも参加)。
隊長のロブ・ホールとその妻、奇跡的な生還を果たしたロブ・ホールの人間ドラマにもかなりスポットが当てられていますが、実際の登攀映像はとてもリアルに描かれ、アイスフォールのシーンなど手に汗を握るものとなっています。
映画館では臨場感のある3D作品でしたが、自宅テレビの2D映像で見ても丁寧に作られた再現映像になっています。

エベレスト (字幕版)

エベレスト (字幕版)

ビヨンド・ザ・エッジ

これはつい先日見たばかり。1953年にイギリス遠征隊のエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイが、エベレスト初登頂を果たすまでを、やはりた再現ドキュメンタリーとしtれ描いた作品。実際に当時の遠征隊に関わった人間や2人の子供たちの証言なども挟みつつ、ドラマは進んでいきます。
同じエベレストの再現映像でも上の『エベレスト』からは40年以上昔の出来事。装備も考えられないぐらいに貧弱な中、人類未到だった世界最高峰に挑む当時の登山家の姿を感じることのできる映像です。
有名な“ヒラリー・ステップ”への挑戦、旗を付けたピッケルを掲げたテンジン・ノルゲイの写真が撮られるシーンなど、再現映像とは分かっていても感動なしには見られません。

運命を分けたザイル

1985年、アンデス山脈シウラ・グランデ峰で実際に起こった遭難事故を描いた再現ドキュメンタリー。下山途中だった2人のクライマーの片方が滑落により骨折。さらなる滑落によりアンザイレンをした常態で宙づりに… というまるで物語のような本当の話。
生きるためやむなくザイルを切った1人、そのままクレバスへと飲み込まれた1人。それぞれの心境、起こった出来事について、本人のインタビューと役者による再現映像を交互に挟むスタイルで描いています。ということは、現実の2人は奇跡的に生還を果たしているのですが、その詳細については実際に作品をご覧ください。

K2: Siren of the Himalayas

今見ている… というか横で流している世界第2位の高峰「K2」登山のドキュメンタリー作品。2009年に撮られた映像で、過去のK2登山に纏わるアーカイブ映像なども交えて構成されているようです。字幕や吹き替えのない作品なので見る人を選びますが、山岳ドキュメンタリー映像には言葉が分からなくても十分に伝わってくる何かがあります。

K2: Siren of the Himalayas

K2: Siren of the Himalayas

クライマー パタゴニアの彼方へ

未見なので次の休みにでも見てみましょうか…。

マークスの山

こちらも未見の日本のドラマ(山岳作品ではないですが、山に関わるドラマ)。原作である高村薫氏の小説は読んだことがあるはずなのですが、全く無いようを思い出せません。50〜58分の全5話なので、時間のあるときにでも…(と思ってると、いつの間に消えてしまうのがプライム・ビデオ)。

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)

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