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平湯からバスで1時間、気軽に登れる3,000m峰「乗鞍岳 剣ヶ峰」に行ってきた

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「乗鞍新登山道整備2017」に参加した翌日、乗鞍岳 剣ヶ峰に行ってきました。

登山道整備の翌日からは海の日を含む三連休。当初はせっかく平湯まで行くのだからと、泊まりでの北アルプス登山をいくつか計画していましたが(前穂高&奥穂高、笠ヶ岳など)、2日以上天気が続かない予報が出ていたこと、登山道整備当日もかなりの雨に降られたこともあり、翌土曜日からの天気はダメだろう…と 温泉に入って帰宅するだけのつもりで、懇親会後には宿で関係者の方々と飲んでおりました…。

しかし、翌朝のお天気は気持ちの良い晴天。栄太郎でのんびりお朝食を食べて温泉など入ってみますが、このまま何処にも行かないのは勿体ない気がしてきました。

新穂高ロープウェイからの西穂独標日帰りとやや迷った結果、スタート時間も遅いということで平湯バスターミナルからバスに乗って乗鞍岳に行くことに決めました。乗鞍にはこんな機会でもないと、なかなか行く機会がありませんしね。

平湯バスターミナルから濃飛バスで乗鞍畳平へ

チェックアウト後、車を栄太郎さんに駐めさせて貰い、簡単な荷物だけ持って出発です。平湯温泉から「乗鞍山頂 畳平」のバスターミナルまで1時間、バスは1時間置きに出ていて運賃は往復で2,300円(片道1,270円)です。
平湯温泉を出たバスは一旦「ほおのき平駐車場」を経由します。はおのき平駐車場始発のバスも30分ズレの1時間間隔で出ているので、本数はほおのき平の方が多いですが、乗客の数が平湯とは段違いに多く、平湯から乗れる人はそうした方が安全。この日も平湯発の時点ではガラガラだったバスが、ほおのき平では補助席を出すレベルになっていました。

さて、平湯では快晴だった空模様ですが、乗鞍スカイラインをバスが上り始めると徐々に雲が出てきました。またかい!(笑) なんとかバスの中からは槍ヶ岳、穂高の峰々、焼岳、そして笠ヶ岳なども見えていましたが、もう今にも雲に隠れてしまいそう。


前日、整備を行った乗鞍新登山道も見えました。なんとか槍ヶ岳の穂先が見えてますね。いつか晴れ渡った空の元、この登山道を歩いてみたいものです。

そしてバスは「乗鞍山頂 畳平」へ。少しだけ青空が覗いています。

ちなみにバスターミナルのある「乗鞍山頂 畳平」という名前ですが、正確には山の山頂ではありません。そもそも乗鞍岳という1つの山がある訳でなく、複数のピーク(山頂)から構成された火山帯の山域で、周囲を見回すと沢山のピークが確認できます。写真正面に見えるピークはバスターミナルから15分程で最も手軽に登れる魔王岳です。

そんな乗鞍にはまだマイカー規制がされる20年以上前に遊びに来たことがありますが、普段着とスニーカーで何処かのピークに登った記憶があります(剣ヶ峯でなかった)。

手軽に登れる山だけど高山病には注意

改めて乗鞍岳について少し説明しておきますが、飛騨山脈(北アルプス)の最南端に位置する山域で、最高峰の剣ヶ峯が標高3,026m。バス停のある畳平が2,702mということで、だいたい富士山の七合目位の標高があります。そこから徒歩1時間半ほどで3,000m峰のピークに登ることができてしまうのです。

ただし、平湯やほおのき平からバスで一気に1,500m近く標高を上げているので、高山病にかかる人も少なくないそう。そこそこ山を歩き慣れているうちの妻も、当初調子が上がらずにゼイゼイいってました。まずは、ゆっくりと深呼吸をしたり、余裕があれば畳平周辺でお花畑を見るなど1時間ぐらい過ごしてから上り始めた方がいいかもしれません。

畳平の周辺をお花畑ハイキングする程度ならジーパン、スニーカーでも問題ありませんが(ジーパンは歩きにくいのでオススメしませんが)、剣ヶ峯やその他ピークまで行くならトレッキングシューズや最低限の登山装備(雨具・防寒具・飲物・行動食)は用意しておきましょう。

私は、この日は車に積んであったローカットのトレッキングシューズを選びましたが、この手の靴を持っていると、観光地でのちょっとしたハイキングから軽登山まで捗りますよ(スイスのアルプストレッキングもこの靴を履いてました)。

肩の小屋から本格的な登山道

バスターミナルから徒歩30分位の「乗鞍岳 肩の小屋」までは殆ど標高に変化はありませんし、車が走れるような道も整備されています。7月なのにタップリ残っている雪渓などを眺めつつの、ちょっとしたお散歩です。


肩の小屋の先から本格的な登山道に入ります。剣ヶ峯までは約1時間。火山の山なので、足下は溶岩がゴロゴロしたコース。富士山を7合目から8合目位まで登るのをイメージして貰えれば分かりやすいかと思います(分かりにくい)。

気軽に登れますが日本に21座しかない3,000峰の1つです。


乗鞍岳 剣ヶ峯(3,026m)

ということで3,026mの剣ヶ峯に到着。左手に見えるのが山頂直下の「頂上小屋」、その右上に小さく見えるのが先ほど通り過ぎた「肩の小屋」です。

相変わらず上空は雲が多いものの、足下の展望はそこそこ晴れてくれました。奥に見える集落は白骨温泉でしょうか?


この日も着ていましたが、登山道整備のCFリターンで受け取ったドラウトフォースは着心地が良くてナイス。一応ベースレイヤーの括りのようですが、夏山の行動着としても充分(下にはスキンメッシュを着用)。3,000m峰の山頂で20分程過ごしましたが、体を冷やすこともなければ防寒も必要になりませんでした。


あと、マインドシフトギアの「ウルトラライトDSLRカバー」。これまで本格的な登山には使っていませんでしたが、これぐらいのハイキングのカメラ携行(特に私のような2台持ちの場合)には最適かもしれません(改めてちゃんと記事で紹介する予定です)。

剣ヶ峯周辺のカルデラ。まだまだ残雪が多いですね。そしてここまで見てきて感じましたが、乗鞍岳という山域はとても広大。周辺の数々のピークはもちろんのこと、前日に登山道整備を行った平湯温泉にかけてのエリア、長野側の乗鞍高原などもその山域に入ります

今回は畳平と剣ヶ峯を往復するだけの軽いハイキングでしたが、この周辺のピークを片っ端から回るような登山計画を立ててみるのも面白そうです。そして下山路は乗鞍新登山道を使って平湯まで… となるとそれなりに大変そうですけども(笑)

そうそう、剣ヶ峯山頂には乗鞍本宮があって、お守りなどを買い求めることもできます。

少し青空が覗きました。これだけ見られたら満足ですし下りることにします。


大雪渓ではスキーを楽しむ人の姿も見られます。

長野県側からバスで来た場合、「肩の小屋口」で下車すればこの時期でもアイゼンを使った登山ができますね。

最後にバスターミナル前の鶴ヶ池で写真でも… と思ったらまたガスが…(笑)


お天気ばかりはどうにもならないので、お花畑歩きをして帰りましょう。




平湯温泉で食べて帰る

いきなり栄太郎。連休初日でお客さんも増えるというのに車を預かって貰えて助かりました。今回もお世話になりました。

そして、つるやで土産を買いがてらの温泉はんたい玉子も恒例。

栄太郎さんで貰ったチケットでひらゆの森で温泉に入り、ソフトクリームを食べる。

温泉に入った後だけど、足湯に浸かりながらソフトクリームは悪くない。

そして、平湯を発つ前にあんき屋で飛騨牛朴葉みそ定食(2,000円)。

最高です。


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