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無印良品の「たためる仕分けケース」が登山ウェアの整理・収納にとてもいい感じですよ!?

無印の旅行用仕分けケースが、増え続けるアウトドアウェアの整理・収納に丁度良かった話です。

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無印良品で売られている「パラグライダークロスたためる仕分けケース」。旅行用の携帯衣装ケースとして以前から売られている商品で(何度かマイナーチェンジしてます)、サイズはS、M、Lの3サイズ展開。使わない際は小さくたためるポケッタブル仕様になっています。
仕分けケース 通販 | 無印良品

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ポケッタブル収納するとSとMサイズはそれほど変わりません

「パラグライダークロス」は東レが開発したパラグライダーにも使用されている素材(ナイロン100%)で、軽さと丈夫さを兼ね備えているものだそう。

パラグライダークロス 通販一覧ページ | 無印良品
パラグライダークロスシリーズ発売のお知らせ | ニュースリリース | 株式会社良品計画
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私も旅行用として以前からいくつか持っていたのですが、使ってない仕分けケースをアウトドアウェアの小物整理に使っていたところなかなかに具合がいいので「それなら全てのウェアをこの仕分けケースで整理したらどうだろう?」と試してみた所これが非常に良い感じでした。

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登山で使うウェア類ってハンガーに吊して収納しないものだけでも、靴下、タイツ、ドライレイヤー、ベースレイヤー、Tシャツ…… と結構細かなものが多く、さらに夏山と冬山で使い分けるものもあったりと、普通の縦走登山しかやらない私でも、気が付いたら結構な量、枚数になっていました。

今までは無印の大きなクローゼットケースにそれぞれ畳んで収納していたのですが、使いたいものがすぐに見つからなかったり、ややもすると迷子が発生したりと何かいい整理方法はないかと長らく頭を悩ませていたのでした。専用の小分けされた衣装ケースを買うのも大袈裟ですし、そこまで自室にものを増やしたくないですし。

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一見整理されてるようですぐゴチャゴチャになる衣装ケース……

「ベースレイヤー」「Tシャツ」「パンツ」……と機能別に分けてみましたが、この他にも「夏山セット①、②」「冬山セット」…… のような組み合わせで整理してみるのもいいかもしれません。

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嵩のあるシャツやパンツ、量の多いものはMサイズ、小物類の整理はSサイズが丁度良かったです。

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重ねておくと取り出すたびに崩れてしまう薄手のベースレイヤーやタイツ類もスッキリ整理できますし、とにかく迷子になりやすい小物がすぐに見つかるのが嬉しい。蓋になる側が網目になっているので、中に何が入っているかも比較的分かりやすいです。

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パッと見がそっくりでやはり迷子になりやすい小型スタッフバッグアイテムも一箇所にまとめてしまえば、目的のアイテムがすぐに取り出せます(ダウン系は長期間使わない際はスタッフバッグから出して、ハンガーに吊すなどするのが正しい収納法です)。

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たためる仕分けケースにはシンプルな1気室タイプと中仕切りのあるダブルタイプがあって、ダブルタイプは旅行中なども着終わった衣類を別に分けて収納したりできる仕様です。このダブルタイプを同じドライレイヤーでもシャツとパンツ(下着)を分けて収納するのに使っています。

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べースレイヤーは春〜秋用と冬用を仕切りで分けてみました。

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SとMで丁度倍サイズになってますし、スタッキングしやすいので衣装ケースもスッキリしました。

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やはり点数の多い帽子やグローブ類もこの仕分けケースを使って整理するのが良さげな気がするので、もう少し買って来ようと思います。

ちなみに、自宅でアウトドアウェアを整理する「たためる仕分けケース」と旅行で使う分は別に用意しておくのがオススメ。旅に出る際に、せっかくの整頓されていた収納がぐちゃぐちゃになってしまったら、身も蓋もないですからね(笑)

LOHACO - 無印良品 通販
無印良品 パラグライダークロスたためる仕分けケース・ダブルタイプ・S(LOHACOでチェック)
無印良品 パラグライダークロスたためる仕分けケース・ダブルタイプ・M(LOHACOでチェック)

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祝! 登山地図アプリ「ヤマレコMAP」がApple Watchでの地図表示に対応したそうです

本日6月17日より、登山系ウェブサービスの「ヤマレコ」より登山地図アプリ「ヤマレコMAP」(Version 1.83より)のApple Watch対応が発表されました。

これは「ヤマレコMAP」アプリをインストールしたiOSアプリ(iPhone/iPad)とペアリングしたApple Watchで、登山地図の表示、現在位置の確認等が可能になるというもの。これまでも登山計画作成や地図表示、GPSログ取得機能を持ったスマホ用アプリとしてのヤマレコMAPは存在していましたが、その大きな追加機能としてApple Watchでの地図表示に対応したことになります。

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via: 【日本初!】Apple Watch 対応の登山地図アプリ「ヤマレコMAP」をリリース! |ヤマレコのプレスリリース

今まではオフラインの登山地図表示に対応したスマートウォッチは筆者も使っているカシオのWSDシリーズ(PROTREK Smart)GARMINのfenix 5X位しかありませんでしたが、恐らく現在国内で最も普及しているスマートウォッチであるApple Watchに対応した登山アプリがリリースされたことは、かなりのインパクトがあります。

PROTREK SmartもGARMINも登山地図を内蔵したアウトドア専用スマートウォッチという立ち位置なので、ユーザーも「地図機能を使いたいからこの機種を買う」といった購入動機が大半だったかと思われますが、既に普及しているApple Watchが新たに登山地図機能に対応するというのは、山でスマートウォッチを使う層の大きな拡大に繋がりそうな可能性を感じます。

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via: 【日本初!】Apple Watch 対応の登山地図アプリ「ヤマレコMAP」をリリース! |ヤマレコのプレスリリース

今回のApple Watch版ヤマレコMAPについての詳細、導入の手順について、早速ヤマレコホームページ内に専用ページが作られています。現在Apple Watchを所有していなくても、このページを読み込むとある程度今回の新機能について理解できると思います。

解説を読むとPROTREK Smartと違い、行動中のGPSログの記録や現在位置の取得はApple WatchではなくiPhone側で行うようです(地図データはApple Watch側に事前にダウンロードして、ルートや現在位置はiPhone側からApple Watchに随時転送される仕様)。
iPhoneの電池消費が気になる所ですが、もしかしたらApple Watch側の電池消費に配慮した仕様なのかもしれません(或いは開発期間の短さからスマホのみのアプリ版から最も作りやすい形がこれだった可能性も……?)。
他にもApple Watchは電子コンパス非搭載なので(これは知りませんでした)方位を確認する際はやはりiPhone側で確認する必要があるそうです。この辺からもあくまでスiPhone側のヤマレコMAPアプリを使うことを前提に、Apple Watchはその表示を拡張するデバイスという思想なのかもしれません。

この辺り単独での使用を前提にしたアウトドア専用のスマートウォッチとは大きく異なるポイントになりますが(GPSが非搭載だった初代WSD-F10でYAMAPを使う際はまさにこれでしたね)、Apple Watch自体が単独での機能拡充路線を歩んでいるよにも見られるので、今後のバージョンアップ次第でその辺は変化していくのかもしれません。

このヤマレコMAPは初代モデルを除いたApple Watchに対応していますが、全機能に対応するのは最新のApple Watch Series4のみ。Series 1〜Series 3については機能を制限した「軽量モード」での動作となるようです。

Apple WatchでのヤマレコMAP動作については以下の公式動画で見ることもできます。尚、ウォッチ側への地図のダウンロードは登山計画の有無に関わらず行えるそうです。

今回のApple Watch対応などについてヤマレコ代表の的場一峰氏がブログでその裏話を語っています。今回のApple Watch対応は、アップルの開発者向けイベントであるWWDC 2019への参加に際し「5月23日ごろから開発を開始」した機能だったそう。一ヶ月も経たずにリリースにこぎ着けるスピード感に驚かされます。

その合間に雪山登山を行ったりトレランのレースに参加したりと、驚きのバイタリティ……。

そんな、ヤマレコ代表がTwitterでApple Watch+ヤマレコMAPの電池持ちなどにも言及していました。

* *

さて、現在は登山中の主な地図確認とログ取得は「PROTREK Smart WSD-F30+YAMAP」を使い、登山計画や休憩時のルート確認は「山と高原地図ホーダイ」を主に使っている筆者ですが、手元で地図を確認できることの利便性は常々感じています(スマホを取り出さずに道迷い、ルート間違いの予兆に即気付くことができるのは大きい)。そんなこともあり今回、Apple Watchのようにユーザー数の多いデバイスに、登山地図アプリが対応したことを非常に嬉しく思います。

機会があれば、ぜひこのヤマレコMAPを使ってみたいものですが、以前使っていたApple Watchは借り物だったこともあって、現在は手元にないのですよね。Apple Watch Series 4欲しい……。

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GW直前の立山・室堂平で贅沢な2泊3日を過ごす:残雪の奥大日岳〜別山登山

今年の4月22日から24日にかけて、今年も雪の立山・室堂平で過ごしてきました。ネパール&タイ旅行から帰国した翌週、GWが始まる前週の月曜から水曜にかけての平日山行です。

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初日は午後からというのんびりした立山入りスケジュールに、3日目は朝から天気が崩れてしまったこともあり、山に登れたのは間の1日だけですが人の少ない平日立山のテント場でダラダラと過ごす贅沢な滞在となりました。

  • 富山側から寿司を食べて立山入り
  • 雪の室堂、雷鳥沢キャンプ場で過ごす夕暮れ
  • 貸し切り状態の奥大日岳へ
  • 雷鳥坂で雷鳥坂たちに会いながら別山へ
  • 雨の室堂平は雷鳥ボーナスステージ
  • 奥大日岳〜別山の行動ログ(YAMAP)
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エベレスト街道トレッキングの旅行記が書き終わったのでまとめ

今年の3月後半から4月半ばにかけて妻と行ってきたネパール〜エベレスト街道トレッキングの旅行記。5月に入ってからコツコツ書いていましたが、ようやく全行程の記事を更新できました。

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毎記事100枚以上の写真に、テキストは比較的少なめとはいえ各5000〜6000字以上はありますし、なにかと読むのが大変なシリーズかもしれませんが、個人的にかなり貴重な体験だったこともあり、自分用の備忘録にもすべく極力覚えていることは盛り込むようにしました。

標高5000mを越えて世界の屋根に近づいていく⑤〜⑦(下記リンク参照)あたりは写真を眺めて貰うだけでも、かなりヒマラヤトレッキングの異世界感を垣間見れるかと思うので、お時間あるときにでもお付き合い頂けたらと思います。

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旅行はこの後、同じネパール国内の南国ソウラハ村へと移動してチトワン国立公園を観光したり、帰りの乗り継ぎのついでにタイに4泊して、やはり南国の国立公園や有名なアユタヤ遺跡などを観光します。

こちらの写真やレポートも追々まとめたいとは思っていますが、帰国してからの立山(富山)だったりブログ記事にしたいネタが色々とたまってきているので(カメラやレンズもちょいちょい増えていますし)、少し時間が空いてしまうかもしれません。

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エベレスト街道トレッキングの基礎知識や役に立った装備について

レポート本編に入る前に、ネパール入国からエベレスト街道のルート、携帯やデータ通信事情は? どんな荷物を持って行って、いくら用意すればいいの?等々の情報をまとめた記事。
自分たちがトレッキング計画をしている際に知りたかったような情報をまとめたものです。

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持って行って良かったアイテム、そうでもなかったアイテムなどはこちらの記事にまとめました。


エベレスト街道トレッキングレポート①〜⑨

日本を出国してネパールの首都カトマンズでの準備日から、国内線移動を含めたエベレスト街道トレッキングの本編です。移動日を含む全15日分を9本の記事にまとめています(実際のトレッキングは②から)。
エベレスト街道の雰囲気を感じて貰うための、写真日記的な構成になっています。

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その他、旅行準備や関連記事

その他、今回の旅行に際にして事前に準備していたカメラ機材や装備に関する記事。
大量のSDカードを使った撮影データのバックアップは、計画通り完遂しました。結局メインカードが無事だったので、大量のバックアップカードの処理を考えなければ……。

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この他に、実際にトレッキング旅行で活躍したアイテム(そうでなかったアイテム)についてまとめた記事などはどこかのタイミングでまとめておこうと考えております。

エベレスト街道最終日、桜と犬そしてルクラへ、カトマンズへの直行便はどうなった?【エベレスト街道トレッキング⑨】

エベレスト街道13日目、ナムチェバザールでの停滞を経てなんとか妻の熱も下がり、ゴールのルクラを目指します。しかしルクラからカトマンズへの直行便はトリブバン空港の工事により飛んでない状況…… 果たして無事カトマンズに戻れるのか?

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前回の記事

快晴のナムチェバザールからルクラを目指す

2日間降った雨は止んで快晴となったナムチェバザール。妻の熱も下がり、エベレスト街道トレッキングの最後の日が始まります。行きは2日間かけたルクラ〜ナムチェ間ですが、帰りは1日で18kmほどの距離を戻ります。全体的には下り道が中心ですが、何度か登り返しがあるので油断はできません?

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朝食にカロリーたっぷりのフレンチトーストを食べ、色々とお世話になったロッジのオーナーに感謝の言葉を伝えてからスタート。

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既に動き始めているナムチェのメインストリート。標高3500mにこの街があったおかげで色々と助かりました。

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ナムチェの入口でディンボチェ〜ロブチェとロッジが一緒だったマレーシアのグループに遭遇。我々より1日遅い行程でしたが、こちらがナムチェで停滞している間に追いついたようです。

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いつの日かまた!

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チェックポストを抜けて……

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ここのトイレは

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エベレストが見える最後のポイント。最後の最後にもう一度エベレストを見ることができて良かった!

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2日間降り続いた雨で足下はかなり泥濘んでいます。

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うっかり転ぼうものならそこら中にゾッキョやロバのウンコが落ちているので大変キケン。

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石がこれまた滑るんですよねぇ……

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吊り橋をゾッキョたちが渡ってきたら待ちましょう。

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このぬかるんだ斜面でこんな荷物を背負って、超人過ぎる……

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ジョルサレの国立公園ゲートに辿り着きました。

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大混雑のジョルサレゲート、満開の桜が咲くエベレスト街道

え、なにこの混雑……? 2日間の雨で何かしらの足止めなどあったのでしょうか。この日はとにかくルクラ方面から上がって来るトレッカーの数がかなり多い。

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そしてモンジョ。初日に世話になった「カイラッシュロッジ」の庭では日本から移植したというソメイヨシノが丁度満開を迎えていました。

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今年の春は丁度日本の桜が咲く直前に旅立ってしまったので、これは嬉しいサプライズ。ここからルクラにかけて、数カ所で日本の桜を見ることができます。
たなびくタルチョと桜、エベレスト街道でしか見られない色合いですね。

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そしてカイラッシュロッジのチキンサンドがめちゃくちゃ美味しいのですけど……。当初、軽いお茶で妻とシェアするつもりでしたが、あまりに美味しいので結局追加で2人分いただきました。

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この日は荷揚げのラバやゾッキョがガンガン上がっていきます。

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エベレスト街道の犬。

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エベレスト街道の桜。

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水は遂にRs80。

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鮮やかなシャクナゲ。

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数人分のバックパック+αを運んでます……

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モンジョからルクラの間はパクディン他10個ぐらいの小さな村があるのですが、行きに歩いた際よりも長く感じます。

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これまで2年間履いていた軽登山靴、右足に続いて左足のソール先端も剥がれてしまいました。エベレスト街道を歩く際は履き慣れていて、かつ100kmオーバーのトレイルに耐えられる靴を選びましょう。つま先ならいいですが、メインのソールが剥がれるようだとかなり困ります。

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壊れた靴はネコにあげてしまいましょう(たまたま似てるだけで私のマムートではない)。

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最後に買ったミネラルウォーターはクーンブ氷河の水。

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歩いて歩いて、最後にひたすら登りが待っています。あのカーブを曲がれば……

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ルクラのゲートに到着!

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(以上でエベレスト街道トレッキングは終わりになりますが、本記事はルクラでの滞在、翌日のカトマンズに戻るまでを記録しておきます)

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ルクラ着、エベレスト街道を無事踏破

無事、ルクラまで戻ってきました。エベレスト街道、13日かけて完走しました!

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早くこうなりたい。

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この日は既に飛行機が飛んでないので、ルクラで宿を探す必要があります。

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その前に下山コーラをキメますか。

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そして当初の予定では3日後(12日)で予約していた飛行機の便を変更する必要があります。SITA AIR他主要な航空会社はルクラのメインストリートに窓口があります。カトマンズ便が飛んでない件なども確認する必要がありますし……

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……と思ったら、あっさりと翌朝7時の便に予約が変更されました。本当にあっさり(交渉したのは妻)。
そしてカトマンズ行きの便は飛んでないものの、途中の空港からSITA AIRが手配したバスが用意されているそう。ひとまずこれで無事に翌日にはカトマンズにたどり着けそうです。

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懸案事項だった航空機の件も解決したので、あとはこの日の宿を探すだけ。

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空港から近いこちらの「パラダイスロッジ」にチェックイン。

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日本人だと名乗った我々が通された部屋は「JUNKO TABEI」。本当に田部井淳子さんが泊まった部屋なのだとか。

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シャワー付きの広い部屋ですが、残念ながらお湯は出ません……。

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最終日の行動時間は8時間越えで18.3kmの移動でした。標高差がそこそこあったので(パクディン〜ルクラ間の登りがキツい)なかなか疲れた最終日です。

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部屋からはテンジンヒラリー空港の滑走路(急斜面)と桜の木が見えます。

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荷物を置いて再びルクラのメインストリートへ。

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気になっていたんですよね、クラフトビールの店。

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缶ビールではありましたが地元のクラフトビール、シェルパブルワリーのクーンブクルシュ。ビールを解禁するのはナムチェからと思ってましたが、体調不良などもあったのでようやく美味しくビールが飲めます。無事に旅を終えたことを祝って乾杯!

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夜のロッジでは、テンジンヒラリー空港へのソーラーパネルの設置で日本から技術支援に来ているという方々とお話することができました。ネパール特有の様々なルーズさにかなり苦労されているようですが、日本から遠く離れた地で1日の仕事を終えてささやかな乾杯をする皆さん、とても格好良かった。

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エベレスト街道最後の夕飯、私はカレー。

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すっかり回復した妻はヤクステーキ。山を下りてきた分、ナムチェよりも肉が大きい。ロッジ的にもイチ押しメニューのようです。

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テンジンヒラリー空港から飛行機はどこへ行く!?

翌朝、6時には朝食を食べてそのまま空港へ(徒歩5分)。

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この日は朝から薄曇り(山は多少見えています)、そういえば我々と入れ違いのスケジュールで野口健氏がエベレスト街道に入っていたようですが(ルクラの同じロッジに泊まっていたのだとか。ナムチェあたりですれ違ってたかも?)、今年のエベレスト街道の天候の不安定さについてツイートしていました。

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飛行機が飛んでくれることを祈りつつ、犬に見送られながら空港へと向かいます。

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手前に見えているサミットエアの2機のうち駐機場の方の機体、この数日後にこの空港滑走路でヘリ2機に衝突、3名の犠牲者を出す大事故を引き起こしてしまいます。
ネパールの小型機がヘリ2機に衝突、3人死亡 エベレスト玄関口の空港で 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

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短い滑走を斜面の勢いを借りて飛び立って行く飛行機。これで飛んでしまうのも凄いけど、やはり着陸時の速度をこの距離で殺しているのがとんでもないですね。

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滑走路の途中、右側に見えているのがヘリコプターの駐機場。丁度ヘリが出ていくところです。

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横から飛び出したと思ったら滑走路で90度向きを変えて谷の方へ飛んで行きます。これも見ているとなかなかスリリング。

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テンジンヒラリー空港の入口です。食堂などでなく空港の玄関口!

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空港の入口に犬(足跡がかわいい)。この後、空港の中に普通に入ってきて職員に凄い剣幕で追い出されていました(笑)(そりゃそうだ)

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簡素なチェックインロビー。

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SITA AIRのカウンター。事前に荷物の重量を量って預け入れのザックが10kgを越えてないことを確認しておきます。超過料金を払ってるトレッカーもいましたが、かなりの額を払っていたような……(Rs1000冊を10枚以上は数えていました)。

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カメラ2台を含む私の手荷物は6.5kg、なんなら10kg位手荷物にしても行けたりしませんかね?

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簡単なセキュリティチェックを済ませた預け入れ荷物は便毎に外にまとめられています。

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大きなツアーになると、旅行会社の名前が入った専用のダッフルバッグで顧客の荷物をまとめています。

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我々のチケットも無事発行されました。行き先はあくまでカトマンズ表示。飛行機は途中までしか飛ばないけど、航空会社はカトマンズまで連れて行くよ、という。

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SITA AIRの機体もいつの間に飛んで来ました。

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エベレスト街道で買った最後のミネラルウォーター。空港内の売店はRs200、高いな!

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我々の便も無事に飛んでくれました。時間は8時。

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ルクラ発の便の場合、右側がヒマラヤンビューです。

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こんな感じ。

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さて、行きの便では何ともなかったのですが、帰りの便では気圧の関係か耳がめちゃめちゃ痛くなってしまいました……。気密の低そうな飛行機ではありますが、妻は大丈夫そうですし、何が原因なのでしょうね?

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耳の痛みがそろそろ限界…… と思った頃にドスンとよく分からない空港に着陸しました。

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マンサリ ラメチャープ空港からハイエースで5時間半……

どこだろう?ここ。

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え?何、あの人だかり……

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山間部の盆地っぽい周囲は山に囲まれた空港で下ろされました。

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ああ、これからルクラに向かうトレッカーたちですね。カトマンズからここまでバスに揺られて…… ご苦労さまでした(しかしまだ旅はこれから)。

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ルクラ着でもそうでしたが飛行機下りるといきなり滑走路から空港の外に放り出されるんですよね。

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SITA AIRの職員に呼ばれるまま付いていくと…… まさかこのハイエース。

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なるほど、これがバスですか。

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ほんと、どこだろうここ? 携帯(NCELL)の電波も入らないし…… ととりあえずGoogleMapで現在位置をマッピングしておきます。後で分かったのはマンサリのラメチャープ空港。ルクラとカトマンズの丁度中間地点。陸路のエベレスト街道の入口であるジリの南、カトマンズまでは130km程の場所になります。

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高速道路なんてないのでひたすら舗装の悪いよく揺れる道、山岳エリアからカトマンズ盆地の間は山だらけなので、ハイエースはいくつもの丘を越えていきます。

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2時間置きぐらいにトイレ休憩を挟みながら、徐々にカトマンズ盆地へと近づくハイエース。同じ車に乗っていたのは、ゴラクシェプやナムチェで顔を合わせていたタイ人の4人グループ。

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シャイなアジア人同士(?)特にこれまで会話もなかったのですが、向こうの1人が実は結構な日本通で、自分は日本が好きで立山や上高地にも行ったことがある、なんて突然話しかけてくるものだからビックリ。「うちら、ゴラクシェプで会ってるよね」と話すと「もっと、もっと何度も会ってるよ!」ってそれなら、もっと早く話しかけてくれればいいのに(笑)

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我々がネパールの後にタイに立ち寄ることを話すと嬉しそうで、アユタヤには行った方がいいか?と訪ねると「マストだ!」と。なんだかタイも楽しみになってきました。

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14時過ぎ、空港に行くはずのハイエースバスの運転手は「1人Rs500でタメル地区行くけどどうだ?」と白タクに変貌(笑)  空港からタクシーに乗っても同じなので、そのままOKして2週間ぶりのタメル地区に戻って来ました。絡み合った電線が懐かしい。

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カトマンズにはお猿もいるぞ。

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カトマンズ帰着の午後、祝杯とチトワンへ向けての準備

荷物を預けていたホテルに再びチェックインした後、やってきたのはタメル地区中心地のフードコート。

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ナムチェで会った日本人トレッカーから聞いた、安くて美味しい日本食レストラン「絆(KIZUNA)」です。スタミナ丼Rs380、カツ丼Rs300とめちゃくちゃ安い!

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キッチンのみの小さい店ですが、安くて美味しいので日本人トレッカー、バックパッカーはもちろん外国人にも人気の店なのだとか(アジア人にも日本食好きが多いみたい)。

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久々のゴルカビール。

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妻のカツ丼と私の生姜焼き丼。それぞれみそ汁とお新香付き。

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本当は人気メニューのスタミナ丼(写真を見る限りスタ丼そっくり)が食べたかったのですが品切れになっていたので、生姜焼き丼。見た目通りの濃い味付けで美味しいです(ご飯はもちろんジャポニカ米)。カツ丼もやはナムチェの店に比べて肉厚なのは、都市部だから仕入れに余裕があるのでしょう。

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これがどれも300円前後で食べられるのだから、バックパッカーに人気なのも納得です。

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その後はSherpaの直営店で買い物をしたり、翌日からのソウラハ行きのツーリストバスを手配してカトマンズの午後を過ごします。

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というのもエベレスト街道を当初よりも前倒しで切り上げてしまったため、3日分のネパール滞在が浮いてしまっています。そこで、2泊3日のスケジュールで中央ネパール南部の「チトワン国立公園」に観光に行くことにしたのです。野生のサイなども見られる亜熱帯ジャングルの国立公園ということで、氷点下のヒマラヤとは真逆の気候。
チトワン国立公園 - Wikipedia

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そんな気温差50度近いギャップも楽しめそうですし、Tシャツを買って南国に備える我々。次回のネパール旅行レポートからそんなチトワン国立公園編がスタートします!?(エベレスト街道編がかなりかかってしまったので、しばらく空くと思います)

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翌日のバス乗り場などを確認した後に前を通りかかった「エベレストモモセンター」。安くて美味しいと人気のモモの店、カトマンズ滞在中に行きたいと思ってたのですが、結局タイミングが合わずに行けませんでした。

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夜はカトマンズで一番美味しいピザ屋と評判(!?)の「FIRE AND ICE」へ。確かに店は混み合っていてすぐには入れず30分程待つことになりましたが、その間も引っ切りなしに客がやってきます。

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ピザは店名を冠した「FIRE AND ICE」を注文。見切れている手は相席になったカトマンズ在住のブラジル人のおじさん。元々トレッカーでやはりエベレスト街道を歩いたのが切っ掛けでネパールが気に入って、カトマンズで観光業してる…… 的な話をしてたような。

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改めてエベレスト街道の完走を祝って妻と乾杯。色々ありましたが、EBCとカラパタールまで行けて、怪我なく自分の足で戻ってこれたのだから今回の旅は大成功でしょう。

そしてこの店はピザの他にアイスクリームも売りにしています。だからFIRE AND ICEなのね?

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以上、ルクラ以降のおまけ部分が少々長くなってしまいましたが、エベレスト街道トレッキングのレポートはこれにておしまいです。書いていたら色々と思い出したこともあるので、適宜まとめ記事の方に追記していく予定。
後は今回のトレッキングで役に立った(&使わなかった)装備関係でもう1本ぐらい記事をまとめるかもしれませんし、ネパール旅の続き(チトワン)、その後のタイ滞在の様子なども後日改めて記事にしたいと思います。

Fire & Ice

Fire & Ice

TRANSIT(トランジット)43号 カトマンズもヒマラヤも! 愛しいネパール (講談社 Mook(J))

TRANSIT(トランジット)43号 カトマンズもヒマラヤも! 愛しいネパール (講談社 Mook(J))

当日の行動ログ(YAMAP)


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【導入編】春のエベレスト街道を歩いてエベレストB.C. &カラパタールを目指す旅【エベレスト街道トレッキングの基礎知識】 - I AM A DOG
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シャンボチェの丘にホテルテルエベレストビュー、シェルパの里クムジュン村を巡る高度順応日【エベレスト街道トレッキング③】 - I AM A DOG
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天候悪化の兆し…… チュクンリは諦め下山を開始、2日かけてナムチェバザールへ【エベレスト街道トレッキング⑧】

エベレスト街道10日目〜12日目(4/4〜4/6)。当初の計画だったチュクンリ行きを断念し、ルクラへ向けての下山ルートに入ります。エベレストBC、カラパタール登頂の目的は達したものの、まだ旅の行程は帰りの半分が残っているのです。

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ブログでのエベレスト街道レポートは今回含めてあと2回でカトマンズまで戻れる予定です。写真的に面白いのは過去3回分の⑤〜⑦あたりが絶景のピークなので、最初から読むのも面倒だなーという方はその辺りをパラパラを見て貰えたらと思います。

  • チュクンリ行きを諦めてテンボチェへ下りる
  • 行きに通らなかった村「ペリチェ」を通過
  • 再びテンボチェに泊まる、そして妻の発熱
  • 雨の中をナムチェバザールへ
  • ナムチェバザールで2週間ぶりの日本食を食べてホッとする
  • ナムチェでの停滞を決める
  • 当日の行動ログ(YAMAP)
  • エベレスト街道トレッキング関連エントリ
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念願適う… カラパタールからエベレストの日の出を見た朝【エベレスト街道トレッキング⑦】

ゴラクシェプで迎えるエベレスト街道9日目、今回のトレッキング旅の一番の目標であった「カラパタール」(エベレスを間近に眺めることができる丘:標高5550m)に登り、エベレストに登る日の出を見ます。日本を発って11日、遂にここまでやってきた……。

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前回の記事

日の出前、暗闇の中をカラパタールに登る

無事もエベレストベースキャンプに辿り着いた8日目の夜。これまでで最も高い標高(ゴラクシェプ:5125m)での夜は、特にこれまでと変わらず眠りに付くことができました。相変わらず夜中に2度トイレに起き(ダイアモックスは数日前から飲んでない)、4時前に起床しました。

外の気温は氷点下10度を下回っていますが風がないので、日本の厳冬期の雪山に比べたらそれほど寒くない。上はフリースにハードシェル、下はメリノウールのタイツにトレッキングパンツ、風よけのレインパンツを履いています(頂上での防寒用ダウンはアタックザックの中)。
真っ暗な中、ヘッドライトを頼りにカラパタールのエントリーポイントに辿り着きます。

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既に登り初めているトレッカー達。コースはほぼ一直線ですが、歩きやすい踏み跡は複数あるので、好きな所を歩けばOK。この季節は特に渋滞などはないので、自分のペースで登ることができます。

30分程でうっすら空が明るくなってきました。右手側を少し振り返るとヌプツェの隣にエベレストが顔を覗かせています。後で分かるのですが、カラパタールの下の方からエベレストは見えているので、前日もEBC帰りに立ち寄ってみれば良かったなぁ……(笑)

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正面には鋭鋒プモリ。

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早朝の寝起き、標高5000m台ということもあり、休み休み登っているトレッカーも多いですが(妻もかなり息苦ししそう)不思議と自分は調子がいいので、写真を取りつつ少し先行して登っていきます。

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実際にはまだこの写真ほど明るくは見えていないのですが、高度が上がると見える山がどんどん増えていきます。中央付近にはアマダブラムも見えています。2日前まであの麓のディンボチェにいたので、その手前の山を氷河沿いにぐるりと回ってきたのですよね。

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標高5500mからだと8850mのエベレストよりも1000m近く低い7861mのヌプツェの方が高く見える。カラパタールからの距離はヌプツェの方が3km程度手前にある程度…… あまりにスケールが大きすぎてよく分かりません。

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5時半くらになるとヘッドライトを使っている人がいなくなりました。後ろに氷河にヌプツェ、エベレスト……と凄い景色が見えていますが、今はひたすら登るのに必死なトレッカーたち。

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6時前、そろそろ日の出時刻。

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エベレスト山頂の雪煙?が太陽に反射しています。

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プモリにも日が当たっています。目指すカラパタールの頂上はもうすぐ。

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言葉にならない光景。何度も振り返ってはシャッターを切ってしまう。

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アンテナっぽい構造物の先がカラパタールの頂上です。

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念願のカラパタール(5550m)登頂

6時15分過ぎ、まだ人の少ないカラパタール山頂(5550m)に登頂しました。といってもカラパタールは山として認定されている訳ではないので(名前の通りあくまで「丘」)、認定ピークではないのですが、それでもトレッカーにとっては1つの大きな目標となる場所であることは間違いないのです。

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遠くから見ると黒い砂や土の山に見えるカラパタールですが、実際の山頂はこのような岩の塊。山頂標識のようなものはありませんが、大量のタルチョが目印になっています。向こうに見えているのはロブチェからずっと見えていたプモリ。

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念願だったカラパタール山頂にて。

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そして妻とツーショットで記念撮影。エベレストBCに続いてカラパタールにも無事一緒に来ることができました。「YAK YAK YAK」帽子がヘッドライトで隠れてしまっていた!

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標高5550mから見る世界

日の出時刻はもう過ぎていますが、なにせ世界最高峰を越えて日が昇るので、1時間程は山頂で待つことになります。
さっさと下りてしまう人もいますがせっかくのお天気ですし、何より風があまりないので防寒さえしていればしばらく過ごせそう(それでも冷えるので、妻は後で風邪を引いてしまうことに……)。

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就寝前にロッジで買っておいたサンドイッチ(レストランメニューですが、頼むとお弁当にしてくれる)と山専ボトルのお湯で朝食にします。お湯(タトパニ)もやはり前夜のうちに買っておいたもの。エベレスト街道では保温ボトルの出番は殆どありませんが、このような時ばかりは役に立つので1本だけ持ってきておいて正解でした。

南東側にも凄い光景が広がっています。地図で見ると分かるのですが、カラパタールの手前で大きな氷河が3本合流しているようです。

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少しズームすると分かりますが、中央の黒い編笠状の場所が下からカラパタールを見上げた際に見えていた頂上ぽく見える場所。確かにゴラクシェプやトレッキングルートの辺りは本当の頂上は位置から見えていません。

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そうそう、エベレストとヌプツェをバックに記念写真…… 寒さのせいか表情が固い。間に覗いているのがローツェ(もう少し見えるのかと思ってた……)。私の右手のあたりがサウスコルですね。

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エベレストベースキャンプも見えています。エベレストやローツェに登るには、あの強烈なアイスフォールを抜けていくのですね……。

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そして今回の旅で最も近づいたエベレストの姿。中央が西稜でしょうか。右側の側面が南西壁でイエローバンドも確認できます。

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目の前に迫るプモリ。5550mの視点から眺めても更に1500mも高いという事実…… そしてそれを言うと、エベレスト山頂はここから富士山1個分くらい高いという標高のインフレーション。

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7時を過ぎていよいよ日の出。この時期太陽はエベレスト北陵の裏から上がるようです。

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エベレストから昇る朝日

出ました。

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ちょっとズレてるけどダイヤモンドエベレストでは?(笑)

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太陽が昇るとカラパタールにも日が差し、一気に気温も上がります。太陽は偉大だ。

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改めてスマートウォッチ(PRO TREK Smart WSD-F30)でカラパタール山頂にいることを確認。

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YAMAPアプリによる標高の表示は5595m。地図やガイドブックによってマチマチなカラパタールの標高ですが(認定ピークではないので5540m、5550m、5643mと色々ある)、先っぽから少し下がった場所で5595mなので、5600m位ってことにすれば覚えやすいかな(笑)

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続々と後続のトレッカーたちがやってきて記念撮影で賑わっているカラパタール頂上。

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そして太陽が出てしまうと、しばらくエベレストは撮れません……。

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突然「ドーン!!!!」と爆音がしたかと思ったら、クーンブ氷河を挟んだヌプツェの中腹で大きな雪崩が起きています。

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「神々の山嶺」にも、ヌプツェの雪崩に関する描写がありますが、正直かなりビックリする大きさでしたよ。こんなのが日常的に起きているとしたら恐ろしすぎます。

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氷河の上に見えているあの雪棚が崩れたのでしょうか……。

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何時までも下りたくないけど……

別れを惜しむように同じような所をグルグル歩き回って写真を撮る私。なんというかとにかくこの場にいることが嬉しくて離れがたいのです。

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後からやってきたトレッカーたちもどんどん下りていきます。

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今回エベレスト街道トレッキングの旅で最大の快晴が、このカラパタール登頂日に訪れた幸運にただただ感謝。

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そういえばこのアンテナって何かの観測機器なのか、携帯の基地局的なものか…… こんなにタルチョが絡んでいて大丈夫なのかな?

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間違いなく宇宙が近い空!

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本当にいつまでも居られそうですが、10時までにチェックアウトしなくてはいけないので、そろそろ下りることにします。

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下りる間、ずっと氷河やエベレストが見えている幸せ。

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ぶおおおおおお……(語彙力失)

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それにしても凄い青空! 本当に雲ひとつない。

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結構下りてきてもエベレストは見えてるんですよね。

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この日もよくヘリが飛んできてはカラパタール前の平地に着陸しています。遊覧飛行かはたまたタクシー代わりか……。

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下りてきました。

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そして実はゴラクシェプからずっと先端が見えていたエベレスト。

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ヌプツェの一部のように見えますが、ここがエベレストだったのか……。

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ふふふ、見えてる見えてる。

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時間は9時過ぎ、チェックアウトまで1時間を切っています。

ゴラクシェプをチェックアウトしてロブチェへ

ロッジの部屋に戻り荷物をまとめます。血中酸素濃度は70%台後半から深呼吸すればこれ位まで回復します。戻って来た直後のせいか、心拍は少々速め。

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チェックアウトを済ませてから少し早めの昼食。エッグトーストとチベタンブレッドかな? カラパタール登頂記念に贅沢(?)して少し高いドリップコーヒー(Everest Filter Coffee)を頼みました。

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なんだ、ロッジの窓からもエベレストが見えていたのか。

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閑散としたブッダロッジのレストラン。この時間になるとトレッカー達は基本出払っていますが、あと1時間もすれば足の速いトレッカーが到着し始めます。

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わんちゃんもお元気で!

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ゴラクシェプ、もう少し高度で苦しむかと覚悟をしていましたが、実際はかなり快適も過ごせた2日でした。ブッダロッジも良かった。

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昼近くになりようやく少し雲が出てきました。

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このまま翌日も晴れてくれたら、旅は次の目的地であるチュクン〜チュクンリへと向かうのですが、天気予報を見ると残念ながら翌日から数日間雨となってしまうようです。ひとまずこの日は無理せずロブチェまで下りて様子を見ましょう。

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おや、これはヤクでなくゾッキョ?

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雲がモクモクと……

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この後ろ姿は間違いなくヤク。

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ここの登り、キツかったんですよねぇ。

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そんな急斜面も馬に乗ったまま下りて行く(ヤク待ちしてるとこ)。

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この日、EBCやカラパタールを訪れたトレッカーは最高の光景に出会えて、充実した帰路となっていることでしょう。

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午後になるとあまりの日差しに雪が融けて川になっていました。

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このお天気なので、ソーラー充電器は常にザックに付けた状態…… ですが、南側に進んでいるので背中にあまり日が差してくれません。

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このソーラーチャージャーには相当助けられました。スマホ以外にもカメラ、スマートウォッチなど充電の必要な機材が多いので、宿で頼んでいたらどれだけ面倒だったか(お金もそれなりに取られますし)。

そしてナムチェで買ったクロックスの偽物サンダル(CROOS)。この時点でかなり愛着が湧いてしまい、ルクラで捨てるのが勿体なく感じ始めています(笑)

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ロブチェに到着する頃にはこの雲。行きと同じシェルパロッジでは、顔馴染みになったお姉さんが笑顔で迎えてくれました。

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またこのエッグカレー&ダルバートの元に帰ってきました。

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「カラパタールの美味しい水」本当にカラパタールの水かどうかは不明。

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そういえばエベレスト街道を歩く欧米トレッカーの多くは、飲料水等の携行にナルゲンボトルの1Lサイズを使っているのですが、ザックの外にぶら下げておくにしてもなんだか邪魔そうなんですよね。

nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口1.0L トライタンボトル ブルー 91315

nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口1.0L トライタンボトル ブルー 91315

我々は500mlサイズのナルゲンを使っていたのですが、寝る前にタトパニ(熱湯)を貰おうとキッチンに言ったら、ロッジのお姉さんに「こんな小さいのあるの!? かわいい」みたいな反応でした。やはり500mlは珍しいんですかね……。ドリンクホルダーに装着できて丁度いいと思うのですが。

nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口0.5L トライタンボトル グレー 91301

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次回の記事。

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標高5000mを越えナンガゾンピークで絶景パノラマ〜モレーンを歩いてロブチェへ【エベレスト街道トレッキング⑤】 - I AM A DOG
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天候悪化の兆し…… チュクンリは諦め下山を開始、2日かけてナムチェバザールへ【エベレスト街道トレッキング⑧】 - I AM A DOG
エベレスト街道最終日、桜と犬そしてルクラへ、カトマンズへの直行便はどうなった?(【エベレスト街道トレッキング⑨】 - I AM A DOG

【準備編】
旅行中の予備レンズを軽量パンケーキ2本で揃えてみた - I AM A DOG
長期旅行中の撮影データのバックアップについて考えた結果、大量のSDカードを準備することに…… - I AM A DOG
海外旅行に備えてワンデー使い捨てのコンタクトを用意しました - I AM A DOG
トレッキング旅行の前に破れたカメラバッグやトレッキングパンツを補修するなど - I AM A DOG
電源不要で使える手動式の携帯ウォシュレットは長期の旅や登山の必需品だと思う - I AM A DOG

登山や撮影時に偏光サングラスや高価なサングラスを使わない理由など

紫外線の強い山で行動する登山において、目の保護に欠かせないサングラス(一般的に、標高が1000m高くなると紫外線は約10%強くなるとのこと:気象庁サイトより)。

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登山用品店やアウトドアショップに行けば、安価なものからショーケースに入った高価なモデルまで様々なタイプのサングラスが売られていますが、私がそんなサングラスを選ぶ基準などについてまとめてみました。

登山には欠かせないサングラス&ゴーグル

一般的には夏山から冬山までオールシーズンで使うアイテムですが、特に雪山では雪の反射による照り返しが強く、サングラスなしでは行動不可能なくらい眩しいこともあります。また、雪が舞い上げられるような強風、吹雪の中で行動する際にはスノーゴーグルも必需品となります。

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必須アイテムの割にはちょっとしたミスやアクシデントで壊したり、なくしてしまう可能性のある小物ということもあり、常に予備も含めた2個は必ず携行するようにしています。夏山ではサングラスを2個、積雪期はゴーグルとサングラスといった感じ。

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高いサングラスは破損・紛失が恐くて使えない……

登山、アウトドア用のサングラスというとオークリーなどを始めとする高価なブランドのアイテムが人気ですが、現在私が使っているサングラスは数千円で買えるものから高くても1万円しないモデルばかり。

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というのも、登山中の光量変化への対応だったり(樹林帯に入ると突然暗くなるなど)特に写真を撮っていると、頻繁にサングラスを付け外しします。その際の紛失や落下させてからの破損のリスクを考えると、高価なサングラスは恐くて使えません

実際に、これまで出発時の準備中に落としたサングラスを踏んで破損したこともありあすし、行動中に頭の上に撥ね上げて(←これ、オススメしません)いたサングラスを落としたことは…… 一度や二度ではありません(エベレスト街道でも落としてしまった)。

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落としたのに気付かず踏んでしまった悲しいレンズ……

そんなこともあって、登山用のサングラスは安物しか買わないことに決めているのですが、そんな安価なサングラスを使う大きな理由がもう1つあります。

偏光グラスは液晶モニターと相性が著しく悪い

高価なサングラス(に限りませんが)では採用されていることが多い偏光(ポラライズド)レンズ。ある方向からの光を通さない偏光膜をレンズに重ねることで、水面のギラギラなどの乱反射を抑えて見やすくするタイプのレンズ。カメラレンズ用のPLフィルターなどと同様の効果です(多分)。

水の中の様子を見る釣りでは必需品ですし、私もかつて釣りにハマっていたこともありTALEX製の結構お高めの偏光レンズを加工したサングラスを用途に合わせて数種類(色や濃さを天候、状況で使い分ける)作っていました。

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普通に見ている分には問題ない偏光グラスですが……

ただし、この偏光レンズを通してスマートフォンやカメラの液晶モニター、液晶ファインダーを覗いた際に、視認性が著しく落ちることがあります。液晶ディスプレイに対して偏光グラスの向きを横から縦ににすると突然真っ黒になって見えなくなることがありますが、これは偏光グラスと液晶モニター側の偏光フィルターが干渉することによって起こる現象だそう。(参考:ASCII.jp:知らないと損!?偏光グラスの秘密

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レンズを90度回転させると突然真っ暗に……

通常の使い方では問題なく見えることが大半ですが、まれに正位置で使っていても使っている偏光グラスと液晶の相性により、見辛くなる状況があります。例えば私のスノーゴーグルとiPhoneの組み合わせだと正位置でも画面がギラギラしてかなり見辛い……。

また、筆者が使っているオリンパスのOM-D E-M1 MarkIIのEVF(液晶ファインダー)は、どんな偏光グラスを使っても、正位置で覗くと視界に謎の十字が現れて全く使い物になりません.
有機ELが使われているSONY機のEVFだと平気なのですが、偏光グラスでミラーレス機を使う場合はこの点をよく注意しておく必要がありません。

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EVFを諦めて液晶モニターでのライブビューで乗り切るのもひとつですが、その場合もカメラ(液晶モニター)を縦位置にした瞬間真っ暗です(笑)

本来なら撮影時には正確な色味や露出を見るためにサングラスは外した方が確実ではありますが、行動中にいちいちサングラスを外すのも何かと面倒ですし、雪山においてはサングラスを外すことが大きなリスクになる状況も考えられます。

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雪山はとにかく眩しい……

あと、アウトドアではC-PLフィルターを付けっぱなしで撮影している人も結構いるかと思いますが(上高地とかでは私もよくやります)、当たり前ですが偏光フィルターと偏光サングラスの相性は最悪です(笑)

偏光機能のないサングラスばかり使うように……

そんなこともあって登山では、というよりアウトドアで写真を撮る際には、偏光グラスを使うことを諦めて、UVカットのみの簡素なサングラスばかりを使うようになりました。目的はあくまで眩しさの低減と紫外線から目を守ること
専門店やショーケース内のサングラスには見向きもせず、回転台に無造作に飾られている中から(偏光グラスを避けつつ)、掛け心地のいいものを選ぶだけなので気が楽ですしお財布にも優しい(笑)

ちなみにその手の安物サングラスはメガネケースがついてこないこともあるので、別途携行性の高いケースがあると何かと便利です。

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私はエクスペッドのクッション入りドライバッグがサングラスケースに丁度いいので使っています(特別コンパクトな訳でもなく、若干薄くなる程度ですけども)。

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最近お気に入りのモンベル「トレッキンググラス」

そしてそんな私が最近気に入ってしまったのが、モンベルの折りたたみサングラス「トレッキンググラス」。
モンベル | オンラインショップ | トレッキンググラス

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つるとブリッジの部分が折れるようになっていて、折りたたむとコンパクトになるので、ネパール旅行の予備サングラスとして買ったもの。価格は税込で6912円とメーカー品にしてはそこそこ安価。同じ形状の偏光グラスモデル「PLトレッキンググラス」もありますが、先述の理由からPLなしを選びます。

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携行性に優れるので当初は予備のつもりで手に入れたものですが、軽くて掛け心地もいいのですっかり気に入ってしまい、行程の途中からこのトレッキンググラスがメインのサングラスになりました。

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エベレストベースキャンプでも掛けてる

それなのに下山中に何処かで落としてしまい、何カ所か心当たりもあったので最短で10分〜くらい登り返せば拾いに行けたかもしれないのですが、直前に荷運びのヤクの一団とすれ違っていたこともあり「あっても踏みつぶされてるだろうな」と泣く泣く探しに行くのを諦めました。

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細い道でこの一団とすれ違った後だとなぁ……

安価なモデルとはいえ買った最初の旅でいきなりなくしてしまったのは結構悲しいものがありましたが、使いやすいサングラスだったので帰国後に再度同じものを購入しました(マットブラック×ブラウン)。

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付属ケースもコンパクトで通常のサングラスケースの半分位なので、メインと予備合わせてこのトレッキンググラスの色違いを2個でもいいかも…… なんて考えています。

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ちなみにレンズの色は日差しが強い際の減光はブラックやグレー系の方が効果が高いですが、ブラウン系はある程度の明るさをキープしつつコントラストが高いこともあり、光量変化がある中での登山や撮影などには使いやすいと考えています(見え方が自然なのはやはり薄いグレー系ででしょうか)。

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この日は標高4910mのロブチェからエベレスト街道最後の街「ゴラクシェプ」(5125m)を目指し、一旦ロッジにチェックインした後エベレストベースキャンプをピストンします。

前回の記事

  • ロブチェからゴラクシェプを目指す
  • 迫力のクーンブ氷河に圧倒される
  • エベレスト街道最後の村「ゴラクシェプ」
  • カラパタールの脇を抜けて「エベレストベースキャンプ」へ
  • 巨大な氷河上のテント村「エベレストベースキャンプ」
  • 再びゴラクシェプへ
  • 当日の行動ログ(YAMAP)
  • エベレスト街道トレッキング関連エントリ
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新緑が芽吹き始めた5月の上高地をハイキングしていつもと違ったペースで写真を撮ってきた

週末は以前ログ組みに参加した山小屋の落成パーティがあり、長野までお出かけ。翌日は信州登山案内人の資格を持つ小屋主の案内の元、メンバー一同で上高地ハイキングが開催されました。

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日頃から登山を楽しむメンバーが殆どで、みんな数え切れない位足を運んでいるはずですが、こと目的が北アルプス登山となると暗いうちに通り過ぎてしまったり、ヘトヘトになって帰ってきた際に無言で通り過ぎることも多いのがこの上高地。

完全に上高地のみの散策に振り切って歩いてみると再発見する魅力も多く、写真好きなメンバーも多かったこともあり、朝の5時半から昼過ぎまでのんびりとハイキングを満喫してきたのでした。

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2台のタクシーに分乗して早朝の大正池に降り立つと、波のない美しい湖面に穂高や焼岳のリフレクションが広がっていました。何度訪れても朝の大正池は美しい……。

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冬の名残をまだ残している4月末の開山を経て、徐々に新緑が芽吹き始めたばかりの上高地。空や森の彩度もまだ控えめで、それがまた見慣れた景色とも違ってなんとも幻想的。

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雪を残す穂高の峰々に、木々の葉の色や付き具合も緑から茶色までまちまちで、様々な季節の要素が共存しているような光景は、これまで何度も上高地を訪れている私も始めて目にします。

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上部だけが枯れた熊笹は、雪の少ない冬に全てが雪を被らなかったために起こる現象なのだとか(完全に雪に埋もれると雪の中は0度以下には下がらない)。ガイドと一緒に歩くと色々と教えて貰えて勉強になるなー。

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あと半月もすればレンゲツツジやニッコウキスゲが咲く湿原もやはり季節の変わり目らしい控えめなトーン。こういう上高地もいいなあ。

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今回のメンバーには上高地を始めて訪れる若者が2人いて、1人は昨年あたりから登山を始めたばかり、もうひとりはこれから始めてみようかと思い始めたタイミングだそう。当然のように(?)上高地の魅力にやられてしまったらしい彼ら、「秋になったら焼岳に登ります」と目標を立てる姿に、周囲の山ヤたちも「してやったり」の表情。

上高地から見る焼岳、本当にカッコいいですものね。

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太陽が顔を出すとやはり季節は春。ポカポカ陽気の中、気の早い花や山菜を写真に収めつつゆっくり梓川沿いを歩きます。

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写真クラスタは上高地来るとみんなはしゃぎますよね(私もです)。

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お馴染みの河童橋まで来ると、日曜日にしては驚く位に空いていて、季節の変わり目にはこんなエアポケットのような日もあるのだなーと一同ビックリ。

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つい定番ポイントで写真を撮ってしまうのがやめられない。そして他の観光客が殆どいないので、写っているのは同様に写真を撮って歩き回っているお仲間の姿(笑)

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そのまま梓川右岸の自然探勝路から明神方面を目指します。

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明神池の嘉門次小屋、いつも観光客で混み合ってることもあり、イワナの塩焼きを食べるのは実は始めてのことだったりします(やはり同様のメンバーもチラホラ)。

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囲炉裏端でじっくり焼かれた岩魚は頭から丸かじりで美味しく食べることができます。

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春の上高地では人気のニリンソウは丁度見ごろを迎えていました。

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自然探勝路や明神館の周りは特に群生しているのでオススメですよ。

昨年は6月に入ってから「We Love Expedia」への寄稿記事の取材で2日ほど上高地を訪れたのですが、ほんの数週間違うだけで、またかなり表情が違う上高地を楽しんだ一日でした。

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あと、今回はいつものOM-D(を2台)ではなくこの1か月ほどオールドレンズや単焦点レンズでのスナップ練習用にと使い始めたカメラと一緒に歩いてみました。
風景を撮るにはちょっと狭いけど日常のスナップには使いやすい35mm画角のレンズを使うことで、歩き慣れた上高地もまた違った切り取り方ができないものかとな、と。OM-Dとズームレンズだとできることが多すぎるので、あえて制限をかけることでいつもと違うペースで写真を撮ったらどうなるか試行錯誤中なのです。

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現像もいつもの自分用プリセットを使わず、春の柔らかい光線を意識して仕上げてみましたが、まだ思うようなな仕上がりにはなっていません。

使っているレンズはマイクロフォーサーズ用(25mm)を使っていて、開放付近のオールドレンズライクな柔らかい描写が気に入っていたフォクトレンダーのノクトン。
Eマウント用のこのモデルは電子接点搭載で撮影データのEXIFにレンズ名や絞り値が記録されるのも気に入っています。マイクロフォーサーズの17mmは一度挫折しているのですが、このNOKTON Classic 35mmは使いやすくて今の所かなり気に入っています。

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