I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

半年ぶりに都外の山へ…… お手軽3000m峰の乗鞍岳でライチョウにも会えて初秋を満喫

9月の4連休。3日目と4日目にかけて、久々に都外へ登山(というかハイキング)に出掛けてきました。初日(21日敬老の日)は長野県の乗鞍岳です。

久々の都外登山、できれば高い山に登りたい!?

コロナ禍における東京都民への都外移動自粛が解除された9月、そろそろ我が家も都外の登山を再開しようと準備を始めました。夏に奥多摩を少し歩いた以外では、今年の3月以来半年近いブランクもありますし、まずはあまりコースタイムの長くない日帰り登山が無難そう……?

東京から比較的アクセスの良い八ヶ岳エリア、ロープウェイやゴンドラが使える木曽駒ヶ岳、唐松岳、日帰り北アルプスの焼岳、爺ヶ岳…… とこれまで何度か登ったことがあるメジャーな山を中心に、泊まりなら立山なども候補に入れてましたが、せっかくの久々の都外の山なので、天気の良さそうなエリア、かつ比較的楽に高い標高まで行ける場所がいいなと(できることならライチョウがいるエリア……)。

4連休の前半は妻の用事や体調などもあって後半2日が本番です。いくつか候補を挙げて、ギリギリまで天気予報を確認した結果、初日は長野県の乗鞍岳に決めました。バスで2700mまで行けてしまうお手軽山なので、少々物足りない所はありますが、とにかく久々の高山歩きですし「楽して絶景」は願ったり叶ったり?
乗鞍を歩いた調子次第で、翌日行く山を決めるのも悪くないでしょう……。

久々の深夜ドライブで乗鞍高原へ、始発バスはまさかの8台!

久々に深夜の東京を出発。途中立ち寄るコンビニでの買物にマスクが必要だったり、ゴミ袋としていつも1枚多く貰ってたレジ袋が有料になっていたり、この半年の間に色々な変化がありました。そういえば車で100km単位の距離を走るのも久々で、ロングドライブの勘も戻ってないかも……?

夜中の高速は比較的空いていて以前の週末程度……。あまりに久々なので「シルバーウィーク」という状況が頭から抜け落ちてましたが(なんなら「まだ紅葉シーズン前だし山も空いてる?」ぐらいの勘違い)、2日目の予定を検討する車中にて、深夜2時頃の情報で菅の台BC駐車場(木曽駒ヶ岳アクセスの拠点)が満車という情報……。「あれ?もしかして、今山めちゃ混んでる……?」 何も考えず4連休のど真ん中に人気観光地に向かっていることに不安を覚え始めます。

ちなみに現在の乗鞍岳へのアクセスですが、岐阜県側の乗鞍スカイラインは7月豪雨の影響で通行止めになっていて、平湯から畳平のバスも運休中。アクセスは長野県側の乗鞍エコーラインのみに限られています(以前登山道整備した、平湯からの登山道は歩けるのかな?)。

朝4時頃に乗鞍高原の乗鞍高原観光センター(第1駐車場)に到着すると、既に駐車場は既に8〜9割が埋まっていました……。
これは始発バスの1時間前にはバス停に並んだ方がいいかな…… とすぐ朝食を食べて出発の準備。それでも5時頃にバス停に行った時点で、既にそこそこの行列ができていました。チケットを購入しつてバス列に並び、しばらくするとアルピコ交通のスタッフの方が行列を整理しに来て、我々の時点で始発バスの3台めになるそうです。

最終的に朝6時10分の始発バスは8台(!)となり、久々の山にワクワクしつつも「とんでもない所に来てしまった……」という気分も。まあ、今回考えていた人気エリアは、何処に行っても似たような状況だったのでしょう。

バス内は全ての座席が埋まった上に、補助席も前の方まで使われています。正直かなり密な車内ですが、畳平まではマスクを着用して大人しくしているしかありません。こういうときに2人行動だと、とりあえず隣の席を気にせずにすむので助かります。

いいお天気の畳平から富士見岳を経由して肩の小屋へ

なぜか一度出発した3号車バスが駐車場に戻って、補助席に追加で客を乗せて最後尾バスになってしまうアクシデントもありましたが、7時20分に畳平に到着。先頭のバスは10分以上前に到着しているでしょうし、急がずに集団とタイミングをズラしながら行動することにしましょう。トイレをすませて出発。

紅葉にはまだ少し早いタイミングですが、2700mの畳平ではいい感じに草紅葉が始まっています。

この時期ともなると鶴ヶ池もかなり小さくなっています。上空には多少雲があるもののいい感じの青空も見えています。

畳平からはそのまま剣ヶ峰を目指す人が一番多いと思うので、まずは富士見岳から…… といっても富士見岳山頂を経由してもCTの違いは5分程度ですけども。

東の松本方面にはうっすらとした雲海。

西には白山がよく見えています。雲海から顔を出したさぞ登山日和でしょう……。

今回乗鞍を選んだのは久々の山というのもありますが、そんな中でもライチョウ遭遇が期待できそうな山がいいよねという目的から。この富士見岳でも以前ライチョウを見ているので、期待しながら歩いて行きます。

以前、乗鞍に来た際はいきなり標高が高いこともあってスタート時に若干息切れしていた妻ですが、今回は朝から調子が良さそう。

広い山なので、バス8台分の人もすぐにバラけてしまいます。観光地の乗鞍ですらこうなので、エントリーポイントや宿泊地での混雑さえなければ、山は最も密に起こりにくい空間だと思うのですが、この連休各地でテント場や入山に際しての公共交通の混雑が発生していたようなので、紅葉シーズンに向けてこの問題をどうクリアして行けばよいのでしょうね。

お花畑方面には行列。

北アルプスもよく見えてきました。焼岳から穂高連峰、槍ヶ岳、西は笠ヶ岳までくっきり。ということは北アルプスの山々の上にもさぞ気持ちのいい空が広がっていることでしょう。


富士見岳(2818m)山頂。こんなお手軽に登っていい標高ではない気もしますが、さすが乗鞍……。向こうにはは剣ヶ峰、摩利支天岳の乗鞍コロナ観測所も見えています。

池の周りの草紅葉がいい感じ。あと1週間(今頃?)でさらに色づきそうですね。

南アルプスかな?

剣ヶ峰方面へ。


めちゃくちゃいいお天気になってきた!

この時期、乗鞍大雪渓はほぼ姿を消しています。中央に見える白い塊は雪渓の残りでしょうか。

大雪渓・肩の小屋口バス停で下りるのも良かったかも?

肩ノ小屋は営業中。もうすっかり山は秋です。


肩の小屋から見上げる剣ヶ峰の草紅葉もいい感じ。


人の多い登山道を剣ヶ峰へ

……ですが、よく見ると登山道にはかなりの人(始発バス8台ですからね)。まあこの時間は下山とのすれ違いもありませんし、のんびり歩きつつ適当なタイミングで抜かさせて貰いながら登って行きます。


前日かなり雨が降ったらしく、さらさらで滑りやすいスコリア状の足元がとても歩きやすい。



上高地からの景色でお馴染み穂高から槍ヶ岳まで。朝8時半の時点ではオールクリア。

乗鞍コロナ観測所越しに笠ヶ岳からその奥に見える山並み。あちらにも行きたいなぁ。

蚕玉岳の稜線に出ると権現池が見えます。その向こうには雲海。



朝日岳、一応登山道は付いてるようですが登ったことないな。


少しずつ雲が焼岳の南側にも湧いてきました。


小ピークの蚕玉岳を通過して剣ヶ峰へ。

エコーラインをバス(8時観光センター発)が上がって来ました。確認したのは6台。これからまだまだたくさん人がやってきそうです。

山頂手前はY時になっていて、なんとなく鳥居のある側に登りたくなってしまうのですが、時計回りが推奨ルートなのかも?(でもそうすると先に頂上小屋なのですが、それでいいのかな)



あっという間に剣ヶ峰山頂(3026m)

肩の小屋から登り始めてまだ45分です、目の前に標高3026mの青空が広がっています。こんなに簡単に3000m峰に登れてしまっていいのでしょうか……(いいのです)。


標高3026mからの絶景。



雲が半分掛かっているのは御嶽山かな。


雲がやる気を出してきた……



北アルプスの東側から雲が出てきてもう少ししたら飲まれてしまいそう。常念山脈側は既に雲の中。


久々の3000mの景色を楽しんだので下ります。


乗鞍岳頂上小屋ではネパールの方が働いているみたい? ネパールからの出稼ぎ山小屋スタッフの人って、春のヒマラヤトレッキングシーズンが終わってから来日するのだと思っていましたが、今年はどうなっているのでしょう?


山頂を振り返るともう空が白い。青空タイミングに間に合って良かったですね。

サクサクと肩の小屋まで下りてきました。まだまだこれから登る人も多い時間帯。


これだけでは流石に歩き足りないので、ハイキングコースやミニピークを回ることにしましょう……。


ライチョウがいた!

なにやら人が集まっていると思ったらライチョウさん!


オスメス一羽ずついました。


2羽とも足輪をしています。ちょっと体が小さめなので若鳥かと思いましたが、鳴き声は大人のグエ〜だったので2歳以上なのかな?


しばらく愛らしい姿を見せてくれた後、摩利支天岳斜面の遊歩道を大きく超えるように飛んで、ハイマツの中に消えて行きました。


今回の乗鞍でライチョウを見られたのはこのタイミングだけ。3分早くても遅くても見られなかったと思うと、始発バスが何故か最後になってしまったのも含めていいタイミングだったのかもしれません。

お花畑〜魔王岳〜大黒岳

その後徐々にガスに包まれていく畳平。まだまだ時間があるのでお花畑側に下りて行きます。



ガスが出てきたからか、ホシガラスたちも活発に飛び始めました。


ハイマツの実を食べているようです。


11時5分のバス待ちの列がもうここまで……。このバスにも余裕で間に合いますが、スルーしてもう少し周囲を歩くことにします。

お花畑はやはり草紅葉でいい感じ。


……かと思ったら通行止めで入れなくなっていました。残念。

連休でこれなので、今頃(9月後半)は紅葉がいい感じになっていることでしょう。


そのまま魔王岳へ。



11時5分のバスも6台かな。

バスは行ったばかりですし、大黒岳にも登っておきましょう。

ご来光バスだとここからご来光を眺める人が多いんでしたっけ? 確かに山頂も広くてご来光を見るには良さそうですね(富士見岳だと少し混みそう)。


剣ヶ峰、晴れたり曇ったりを繰り返しています。このタイミングなら晴れてる。

鳩サブレ?

大黒岳には初めて来ましたが畳平が一望できていい景色ですね。



1時間後(13時5分発)のバス列はもうここまで…… 我々のように始発バスからのんびり過ごした人と、2番バスで剣ヶ峰まで行った人の両方がこの時間に戻ってくるので仕方有りませんかね。

この景色を見ながらのバス待ちも悪くない。

下山バスはなんと9台でした。乗鞍の紅葉は畳平から下のエコーラインもいい感じになりそうですし、バスで通り過ぎてしまうよりも、畳平からの下山で楽しむのもアリかもしれません。


山行ルートと活動データ

剣ヶ峰他、登れるピークを一通り回ってみてもこの距離と標高差でした。

下山飯と温泉、翌日への移動など

乗鞍高原に戻ってからのランチで失敗してしまい(特定メニューと私の相性だと思うので詳細は省きます)、口直しにジェラートを食べて、比較的穴場な竜島温泉へ。前夜寝てないので少し横になれるかと思っていたのですが、新型コロナ対策もあって休憩所は閉鎖されていました。仕方ないですね。

そうそう、乗鞍高原でのランチとえば観光センターから徒歩ですぐの「メープル」に昨年行ったのですがランチのボリューム満点でとても美味しかったです! 今年は残念ながら時間が合わずに再訪できませんでしたが(メープルのランチタイムは13時半までなので)、また行きたいなぁ……。

少し車で休んでから松本の「そば茶屋 松花」にて夕飯。間違いのない山賊焼きと蕎麦の定食。今回の下山飯はこれだったと記憶を改ざんすることにします。



さて、翌日の行き先ですが、どうやら連休後半、各地の山で混雑が発生している情報がTwitterから入ってきます。さらに東京に繋がる高速道路の渋滞が大変なことになっているらしい……(中央道は甲府から小仏トンネルまでつながっていたとか、解消したのは明け方だとか……)。

焼岳は中の湯の小さな駐車場に止められるか怪しいし(上高地は言うに及ばずで)、爺ヶ岳は予報が曇り、バスとロープウェイで密になりそうな木曽駒もパス。ここはやはり鉄板の八ヶ岳…… と迷うものの、翌日の帰路を考えると朝方だけ少しハイキングして、昼前には東京を目指すのが良いのでは?ということに。

以前から気になりつつ一度も行ったことがない美ヶ原高原に行ってみますか、ということで松本からアザレアライン〜ビーナスラインで美ヶ原を目指します。途中から結構な霧で視界の悪いドライブでしたが、22時頃には道の駅 美ヶ原高原(美ヶ原高原美術館)の駐車場に到着しました。


こんな記事もあります

檜原村 千足から大岳山へ:久々に山を歩いたけど真夏の奥多摩は暑すぎた……

久々に奥多摩の山を歩きました。檜原村からの大岳山。夏の奥多摩、暑くてやばかった……。

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山に行きたいけど都民なので東京の山に行こう

お盆頭の連休、当初は東北か北陸方面の登山を狙っていましたが(飯豊山、白山あたり)、再び東京都内での新型コロナウイルス感染拡大があり、都民への県外移動の自粛要請も出てしまいました。どう受け止めるかは個人の判断ではありますが、旅先での登山以外も楽しみにしている我が家的には、あまりテンションも上がらないのでもうしばらく我慢を続けることに……。

(最後に山に登ったのはまだ雪山シーズンだった3月……)

今年はもうこんなものかなと、半ば諦めも付いてきました(?)。冗談でなく山は逃げるかもしれないけど、生きてさえいればそのうち楽しいことも色々あることでしょう。はぁ、海外行きたい。

しかしせっかく長かった梅雨も開けたことですし、近場で良いのでどこかハイキングに行こうかなと。……といっても奥多摩駅方面など人気のエリアは都内の人が集中しそうな気もしますし(?)、今まで何度か歩いていて常にガラガラだったことしかない檜原村(千足)からの大岳山に久々に行ってみようかとなりました。

以前同じ千足から登るコースを歩いた際のログ。どちらもとても暑かった記憶がありますが、それでも5月とか6月でしたか…… そういえば真夏に奥多摩に行ったことはなかった気がしてきました。

その他候補にしたのは藤倉〜陣場尾根からの御前山、数馬から槇寄山〜三頭山でそれぞれお奥多摩湖方面に下りるルート。奥多摩三山の山頂を踏みながらも人の少ないルートとして、登山を始めた当初に何度か歩いているルートです。そんな1つに懐かしさもあり、久々に行ってみようとなりました。

山行ルートと活動データ

千足から大岳山の山頂まで3時間半弱、往復の行動時間で5時間程度ですが(白倉下山の場合)、千足からの標高差は約1000mあるのでそこそこに山登り気分が味わえます。

武蔵五日市から西東京バスで檜原村へ

立川から五日市線直通の始発電車にて武蔵五日市へ。案の定、電車はガラガラ(奥多摩行きだともう少し人が乗ってる)。終点の武蔵五日市駅で降りて数馬、藤倉方面のバス停に並んだのは10人も居なかったかな。そのうち半分が数馬行きの始発に乗って(三頭山かな?)、残りが藤倉行きの始発へ。

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西東京バスのシートがひのじゃがくん……。

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なるほど、ひのじゃがくん×にしちゅんコラボバス、なるほど……。

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千足バス停で降りたのは我々ともう2人組(これすら珍しい!)。登山道に入る前の柳沢林道で先行の2人を抜いてトレラン組とすれ違った以降は、つづら岩でクライマーを見かけた以外、大岳山山頂まで誰1人とも遭遇しませんでした。上りはやや単調ではあるものの、つづら岩からの馬頭刈尾根は結構緑豊かな軽いアップダウンで悪くないルートだと思うのですが……。

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千足バス停を下りて登山道が始まるまでの柳沢林道手前に公衆トイレがあります。大岳山荘跡(大岳神社)前のトイレが未だに使えるのはよく分からないので(この日も直登コースで登ったのでチェックしていない)、駅前かこのトイレで用は足しておきましょう。

千足からの大岳山ルート

柳沢林道の終点から登山道に入ってしばらく歩くと、小天狗滝、天狗の滝(落差38m)、綾滝(落差21m)と次々に檜原村の滝が現れます。

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小天狗滝。

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天狗の滝。

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綾滝の手前。以前はこんなに沢の崩れはなかったはずですが、どうやら去年の雨(台風?)で大きく崩れたようです。直後はかなり危険だったのでは……?

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綾滝前もかなり広いスペースがあったはずですが全く以前の記憶と違う。

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天気はあいにくの曇り空ですが、真夏の奥多摩なんて久々なので少しでも涼しいに越したことはありません…… ってそれでも上りはめちゃくちゃ暑くて汗がダラダラ。

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つづら岩。クライマーのロープが見えています。

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馬頭刈尾根に出ても太陽は差し込みませんし、なんなら霧も漂い始めて天然ミスト状態のなはずですが、やっぱり蒸し暑い。晴天だったら多分もう帰りたくなってる(笑)

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この尾根、結構雰囲気あって好きなんですよね。暑くなければですけど……。

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霧のせいか朝露なのか蜘蛛の巣に付いた水滴で不思議な光景があちらこちらに……。

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富士山の見えない富士見台。

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休憩の際は間にイノシシ親子が入るぐらい開けましょう。

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霧の尾根。富士見台から先、しばらく平坦なのでまあまあ涼しい。

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大岳山荘跡(大岳神社)前を通らない直登ルート(下写真左側)に入ったら山頂まで誰ともすれ違いませんでした。過去のログを確認したら、このルートで山頂に出たのは始めてのようです。

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御岳山方面からの登山客が通る大岳神社からのルートは山頂手前のちょっとした岩場で、先行者待ちやすれ違い待ちが発生することがあるので、この道は本当に最短ルート感があります。

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この日は真っ白な大岳山山頂。多分一番回数登ってる山な気がします。檜原村の登山口の他にも御岳山、鋸尾根、御前山、海沢…… 色々なとこから登れますしね。

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そういえば、こんな御影石の立派な山頂標識あったかな……? と思ったら、最後に大岳山に登った2018年5月の直後に設置されたもののようです。当時の写真を見たら、標識建て替えの準備がされているのが分かります。

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暑いのでさっさと白倉へ下山

アクセスの良い大岳山の山頂は相変わらずそこそこの人。イノシシ親子のスペースを取りつつ、さくっとオニギリだけ食べて下山します。

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ピストン計画でしたがお昼が近くなって徐々に太陽が差し込んできてクソ暑いので、さっさと白倉に降りることにします。バスの時間も丁度良さそうでしたし(バスの時間次第では払沢の滝入り口まで歩いて、ちとせ屋にてお土産買おうと思ってました)。

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白倉への登山道、歩いていると数10m起きに足元から蝉がバサバサバサ……と飛び出す蝉地雷道。夏に奥多摩に来たことがないので、知らなかった。下山路ではたしか3組くらいとすれ違ったと思います。

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ヒグラシかわいいですよね。

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白倉の舗装路は柳沢林道よりも短いです。

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12時半に白倉バス停に下山。

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12時51分のバスを待ちながら久々の下山コーラをキメました。

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ちなみに、この日携行した水ですが650mlのナルゲンOTFボトルと1Lのプラティパス、さらに500mlのペットボトルで合計2.15L。OTFボトルには濃いめのスポーツドリンク(ポカリ+アミノバイタル+マルトデキストリン)を作り、薄めながら給水する方式。最終的にプラティパスの水を全てOTFボトルに移し替えましたが、最後まで飲みきらなかったので、水分補給したのは1.5L弱といったところ。その他、ゼリー飲料を3個、行動食として摂取しました。

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やっぱり美味い、下山めし

帰りの立川駅(グランデュオの陳建一麻婆豆腐店)にてこれまた久々のゼロカロリー下山めし。5ヶ月ぶりの山歩きは思ったよりも普通に歩けた気がしますが、暑さが堪えたのでそれなりに消費しました。

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立川駅構内で崎陽軒シウマイ弁当を買って夕飯はおつかれ山ビール。

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帰宅後の疲れや翌日筋肉痛等はいつも通りな感じですが、暑さにやられたのか少し頭痛が出ていました。
もしかしたら真夏に奥多摩(東京近郊の低山)を歩いたのは初めてだったかもしれませんが、想像してた以上に厳しいなと。この日は曇り&霧であの暑さということは、快晴だったら大げさでなく命の危険を感じるレベルだったかもしれません(水2Lでは足りないかも)。

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滝の写真見ると涼しそうなんですけどね……

久々に山を歩いてみてそれなりに楽しかったものの、また奥多摩に行こうという気分にはなれず(これ以上晴れたら死んでしまう……)、もう少し落ち着いたら木曽駒とか乗鞍とか立山とか楽に標高を稼げる涼しい山を目指します(笑) また八ヶ岳にも行きたいですし、最低限歩ける体は維持しておかねば。

何度も歩いてる場所なのでカメラ1台に17mmのPROレンズ1本。軽快でいいですね。

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カリマーのかわいいサコッシュを手に入れたので有効に使いたい

初めてのサコッシュを買いました。Karrimor(カリマー)の「Sacoche」です。かわいいですね。

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先日、id:Kyo_Ichikawa氏のブログでカリマーの数量限定サコッシュの存在を知りました。

「へー、これはなかなかかわいいじゃない!」と気になったのですが、カリマーのオンラインショップでは送料が掛かるので(追記:会計時に無料になるとの話もありますが私は未確認なのでなんとも……)、せっかくの格安サコッシュ(1,980円)なのにうーん…… ??と少々躊躇していたら、Amazonで普通に送料無料で売っていたので速攻でポチッと。

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sacoche | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site

色は本当はInk/ Pumpkin(インク/パンプキン)が欲しかったのですが、私がポチったタイミングでは他2色しかなかったのでBlack/ Tan(ブラック/タン)を購入…… して無事届いて商品タグを切った後で、Amazonの在庫にInk/ Pumpkinが追加されていました。なんだか悔しいぜ……(涙)。

けどまあ普段使いするものなので、地味めの色が使いやすいかな。

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さて、サコッシュ。
元々はロードバイクレース(自転車レース)の補給食受け渡し用途の簡易バッグがルーツ…… なんて話を聞いたことがありますが、本当の所は知りません。数年前からは登山でも使う人が増えて、スマホやお財布、行動食などザックを下ろすまでもない小物を携行する用途で使われていたりします。

私自身はカメラ用のショルダーバッグとしてパーゴワークスのフォーカスをずっと使っているので、ある意味大型サコッシュを使い続けているようなもの。同じ用途のショルダーバッグを同時に複数使うのはトラブルの元にもなりかねませんし、サコッシュを使うことはありませんでした。

あとここ数年はよりサコッシュ的サイズ(?)のSWING-L(パーゴワークス)も使うようになり、これは普段の外出や買い物では一番出番が多いくらい。

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色々と荷物があるとSWING-Lが丁度いい

そんなこともあって特にアウトドアブランドのサコッシュを使う予定もなかったのですが、カリマーのサコッシュは見た目もかわいいですし、価格もお手頃。これなら1個ぐらい持っていてもいいかな、とゲットした次第です。マイファーストサコッシュ!

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SWING-LとKarrimor Sacoche、同じような色になってしまった……

ちなみに用途はもう完全に普段用です。SWING-Lよりも少ない最低限の荷物を携行する場合。特に薄着になる今の季節は上着にポケットがありませんし、小物の携行にサコッシュがあったら何かと重宝するかなと。で、早速使い始めているのですが、意外と使い所が難しい……。

まず、最低限の荷物である財布とスマートフォン、ここに7月からのレジ袋有料化に伴ってエコバッグ(マイバッグ)が加わりました(2個)。さらにこの長梅雨に、今シーズンからは日傘を使うようになったこともあるのでモンベルの折り畳み傘が1本。

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こうなるともうサコッシュはパツパツ…… スマートフォンやハンカチはパンツのポケットに入れるとしても、細い紐が肩掛けになるサコッシュに入れるにはちょっと多すぎるか!?

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サイズは20.5cm×21cmと決して小さい訳じゃないのですが、マチがないので思った程の収納力はありません。
さらにメインの口がスナップボタン1つのみなので、貴重品などを見える位置でパンパンに詰めるのも心配です。それこそ近所のコンビニに財布とエコバッグだけ持って行くような用途に使う感じでしょうか。

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あとはカメラ散歩の際、あえてカメラバッグは使わず(カメラはむき出し斜めがけで携行しつつ)、サコッシュを小物入れに使うとか。

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こういう組み合わせはアリだと思う……

そんな感じで荷物に傘やコンデジ(TG-6)が加わるならば最初からSWING-Lを使うのが正解ぽいですし、雨の心配がない近所の買い物などに絞って有効に使いたいと思います。

Ticket to the Moonに「エコサコッシュ」なんてあるんですね。これは欲しいかも(ポチッ!)

Amazonでタイムセール祭りやってます(7/24〜7/26)

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アウトドアご褒美ビールな『HOPPIN' GARAGE おつかれ山ビール』をなんでもない日常に飲む贅沢

サッポロビールの小ロット生産ビールブランド「HOPPIN' GARAGE」から山好きにはちょっと気になるビール『HOPPIN' GARAGE おつかれ山ビール』が発売されたので買ってみました。

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「HOPPIN' GARAGE」(ホッビンガレージ)は2018年にサッポロビールとキッチハイクが立ち上げた消費者企画で小ロットのビールを開発製造するサービス。その第5段となるのがこの『HOPPIN' GARAGE おつかれ山ビール(おつかれさんビール)』です。
HOPPIN' GARAGE | できたらいいな。をつくろう

当初、サッポロとYAMAPのコラボ商品かと思ったのですが、YAMAP社に所属するアウトドアガイドの前田央輝氏の企画による商品だそう。ハイカーのためのご褒美ビールというコンセプトによる、アルコール度数低めのホワイトエール(ベルジャンホワイト/ヴィット)。

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「おつかれ山」はYAMAPアプリでログ記録を終える際に出てくるメッセージでずっと「おつかれやま」だと思ってましたが、正しくは「おつかれさん」というダジャレ読み。でも、「おつかれやま」だって「おつかれさま」のダジャレ的な響きがあるので、それはそれでアリだと思います(笑)

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山に関わるビールはやっぱり飲みたくなってしまうもので、発売日の6月30日にAmazonで注文しました(HOPPIN' GARAGEの販路は基本的にAmazonのみ)。
1ケース12本単位の販売でちょっといいお値段ですが、コロナ騒動以来全然山に行けてませんし、フィールドを歩いてなくても我慢したご褒美として飲んだっていいじゃない。

1,600ケースの限定販売のようですが現時点ではまだ販売されているようです。

昨日、7月5日に自宅に配達されたので、さっそく冷蔵庫で冷やしつつ都知事選の投票へ。最初から結果が見えている選挙だけにやや虚しさも感じつつ、帰宅してからの「おつかれやまビール」ですよ。何をしたって訳じゃないですが、何もしなくてもご褒美ビールを飲んだっていいのです。

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早速、注いでみました。ベルジャンスタイルのホワイトエールということで、小麦のビールに独特の薄黄色の液体。神泡サーバーを使っての泡立ちも良く、微細でクリーミーな泡が立ちました。

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一口飲んでみるとたしかに軽くてスッキリ。ベルジャンスタイルのビール(ヒューガルデンなど)は小麦麦芽の味とコリアンダーやオレンジピールのフルーティな香りが相まったややや独特な風味があるのですが、小麦系のビールっぽさは控えめで、オレンジピールの代わりに使ったという「かぼす」のスッキリとした酸味を強く感じます。

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この手のビールは副原料が多いことで日本国内ではリキュール(発泡酒)扱いになるものもあって、実際飲み味などもやや物足りないものもありますが、アルコール度数が3%と低い割にはしっかりビールらしさを感じられます。恐らく麦芽の比率がそれなりにあるのだと思いますが、確かに山でハイク後に飲んだらこのスッキリさとビールらしさは相性が良さそう。

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ただし軽いのでゴクゴクと飲んですぐになくなってしまうのが勿体ない気も……。ついもう1本……と開けてしまいたくなるのを我慢して切り上げると心地よい酔いから覚めるのも早くて、たしかにこれはハイク後にも嬉しいビールかも。

夕飯にも飲んでみましたが、からあげに合わせるにはややライトながら、何もしなかった休日の夜に飲む贅沢なご褒美ビールはそれはそれで美味い。

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まあビールを飲む理由なんてなんでもいいのです。美味いものは美味い。

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それにしても最近は地元のスーパーで頻繁にサッポロクラシックが売っていたり(一時的な北海道フェアで売り切れたと思ったらまた最近復活して嬉しい!)、あるい意味地ビールであるサントリーの東京クラフトがなぜか格安で叩き売られていたり、そこにおつかれ山ビールまで加わって、ビール在庫が潤っているのでもう家から出たくない(笑)

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こんな記事もあります

PEAKS 2020年7月号を付録のビッグフライパン目当てに買った

久々に雑誌を買いました。タイトルの通り完全に付録が目当てです。

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雑誌『PEAKS』の付録にフライパンが付いてくるらしい

山岳雑誌の『PEAKS』、最新号以外はKindle Unlimitedの読み放題対象になっているので、普段は気になった号の電子版を呼んでいます。紙雑誌版は付録を付けている号も多く、最近もスタッフバッグだったりエコバッグ、財布などが付録になっているのは知っていました。

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以前もシェラカップ的なミニフライパンが付録になっていたこともあり(2018年9月号)その際はスルーしていたのですが、今回の付録は17cmサイズのなかなか立派なステンレス製のフライパンらしいということで、釣られて買ってしまいました。
『PEAKS』9月号「オリジナルミニフライパン」SNSコンテスト結果発表! | PEAKS
【6月15日発売】『PEAKS』7月号「オリジナルビッグフライパン」が特別付録。 | PEAKS
紙面本編の特集は槍ヶ岳、ちなみに付録なしの電子版があるせいなのか、紙面では殆ど付録のフライパンに触れない(目次に載っているのみ)のがストイックというか割り切ってるというか……。

ということで、付録の「オリジナル ビッグフライパン」です。

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「付録に付けられる限界サイズに挑戦」とのことで、A4変形版のPEAKSの横幅220mmに対して、170mm直径のフライパンはかなり頑張ったサイズだと思われます。

山専用のフライパンに迫るサイズ

山で使うフライパンですが、コッヘル(クッカー)には蓋がフライパン兼用になっているものも多いのですが、サイズも小さくて本格的なものではなかったりします。

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フライパンというよりは取っ手のついた食器ですね
スノーピーク(snow peak) 純チタン 食器3点セット STW-001T

スノーピーク(snow peak) 純チタン 食器3点セット STW-001T

  • 発売日: 2012/03/12
  • メディア: スポーツ用品

肉を焼いたり、2人分以上の調理をするフライパンとなるとやはりそれなりの大きさが欲しいです。我が家にあるものだと、Esbitの18cmフライパンとか……

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ユニフレームの山フライパン(17cm)は深型なのでフライパンというより、ほぼ鍋専用ですね。

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どちらもフッ素樹脂加工されているので、調理してもこびりつきにくく、キッチンペーパーで拭けば汚れもすぐに落とせます。ちなみに私は山では殆ど料理をしないので、どちらも妻所有のもの。

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PEAKS付録のオリジナル ビッグフライパンを並べてみます。直径17.5cmのステンレス製で、専用のフライパンと同クラスの直径を実現。本格的なフライパンとして充分に使えるサイズです。

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PEAKSフライパン、使用後なので少し焦げが……

ただし、深さはそこまでないので容量はすり切りで500mlといったところ。湯沸かしや調理で実用な容量は300mlといったところでしょうか(インスタントラーメンがギリギリぐらい?)。これがEsbitのフライパンだと、調理で使えるレベルで500ml程度行けます(ユニフレーム山フライパンはさらにその倍)。

ユニフレーム山フライパンの蓋に使えそう?

ということで、付録に釣られて買ってみたものの、よく考えたら私は山で料理はしませんし、大きめの山用フライパン自体も既に2個もありますしどうしたものか……? と思っていたところ、ユニフレームの山フライパンの蓋として被せてみたら丁度いいサイズでした(笑)

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山フライパン側の取っ手に干渉するので、完全に被せることはできませんが、直径17cmの山フライパンに対して、17.5cmのPEAKSフライパンはいい感じの蓋になります。鍋料理の際に蓋があれば、もう少し速く火が通るのに…… なんて思うことも多かったので、これは丁度いいかも。

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山フライパンの取っ手が干渉するので斜めってしまうけど……

ちなみに山フライパンの底側に重ねると見事にスタッキングできました。

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PEAKSビッグフライパンで料理してみた(失敗)

さて、せっかくなのでこのPEAKSフライパンの実力を確認すべく、フライパン料理といったらスキレットではお馴染みのスペイン風オムレツかなと……?(完全にメニューのチョイスを間違えました) 300mlが目安ということで卵3個で作ることにしましたが、少々入れる具が多すぎたか!

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ステンレスなので熱伝導が低いせいもあり(バーナーパッドを使ったものの)、火加減が難しく全体を固めるまでかなり時間が掛かってしまいましたし、作ってる最中に既に焦げの臭いが……。

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かなり多めに油は使ったのですが、めちゃくちゃこびりついてしまい、皿に出すことはできず…… ナイフで剥がしながら食べるような感じ。スキレットのようには行きませんね。

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実際に使って感じたのは薄手のステンレス素材ということもあり、バーナーの火が当たった箇所が真っ先に熱くなり熱ムラができやすいこと。フライパン全体を使うような炒め料理に使う場合は、炎を適度に拡散させるバーナーパッドを併用した方がいいと思います。

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あとはどうしても、こびりつきやすいのは仕方ないでしょうか。肉を焼くような場合、油はしっかりひいて、火加減に注意して焦げ付かせないよう調理するといいかも。

今回、焦げ付かせてしまった卵を落とすのに、しばらく水に漬けて、たわしやメラミンスポンジを駆使してかなり時間が掛けて落としました。アウトドアではまず落としきれないこびりつきだったので、外で使う前に一度自宅で試すことをオススメします。
……ということもあり、フッ素樹脂加工されたアウトドア用フライパンが既に2個もあるある我が家では、フライパンとしての出番はあまり期待できず、鍋の蓋にしたり食器として使う感じになりそうです。

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早速色が付いてしまった……

この付録フライパンはやはり人気のようで、早速Amazonでは売り切れてしまっています(プレミア価格で買うようなものではないので注意!)。書店などの他、PEAKSは登山用品店やアウトドアショップでも売られていることが多いので、気になったらチェックしてみてくださいませ。

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評判のモンベル傘ことトレッキングアンブレラを1年間使ってみた感想や他の折りたたみ傘との比較など

昨日6月11日には関東に梅雨入り宣言が出て、いよいよ今年も雨の続く季節となりました。今回は雨降りには欠かせない折りたたみ傘、モンベルの「トレッキングアンブレラ」を紹介します。

「モンベルの傘」はずっと気になっていた

モンベルの折りたたみ傘である「トレッキングアンブレラシリーズ」。以前から評判が良いのは耳にしていたのですが、折りたたみ傘は複数本持っていましたし、街で使う折りたたみ傘にしては少々高いな……と(ノーマルなトレッキングアンブレラの価格で税抜4500円)。
モンベル|トレッキングアンブレラ・シリーズ

via : https://www.montbell.jp/generalpage/disp.php?id=464

名前がトレッキングアンブレラなのでフィールドで使うことを想定した製品なのですが(整備された登山道だと傘を使っている人も居ますよね)、傘をさしてのアウトドア自体が個人的にはあまり縁がなく、買うとしたら普段使いがメインになると考えていました。

あと、以前のモデルはモンベルのロゴが白抜きで妙に目立っていたこともあり、少々アピールが過ぎるなと(これはモンベル製品全般に言えますが……)。
で、昨年の今頃だったと思うのですが、ようやくこのトレッキングアンブレラを買ったのですが、それから約1年間使ってみたので感想をまとめてみました。

8種類もある「トレッキングアンブレラシリーズ」

私も最初ウェブで調べた際にそのラインナップの多さに「これは店頭でちゃんと見る必要があるな」と、新宿モンベルに足を運んで現物を見て選んだのですが、モンベルの傘には複数の種類があります。

基本になる「トレッキングアンブレラ」
少しサイズが小さく軽量の「U.L.トレッキングアンブレラ」
骨を減らしてより軽量化させた「トラベルアンブレラ」
バックパックを背負った際の背中側も傘に入る「ロングテイル トレッキングアンブレラ」
その他、カモフラージュ柄の「カモワッチアンブレラ」、夜でも視認性が高い反射素材の「リフレック トレッキングアンブレラ」、日傘兼用の「サンブロックアンブレラ」、そして今年追加された「トレッキングアンブレラ L」と全部で8種類もあります。

via : https://www.montbell.jp/generalpage/disp.php?id=464

私の用途は基本的には普段用(街用)で、なるべく軽くて丈夫な傘が希望。

「トラベルアンブレラ」は86gと圧倒的に軽いものの、傘の骨が6本と少なくてやや頼りない。「U.L.トレッキングアンブレラ」も使用時のサイズが少し小さく(直径88cm/女性用傘の標準サイズ)手持ちの傘と変わらないので普通の「トレッキングアンブレラ」を選びました。

普通の傘サイズなのにとても軽い「トレッキングアンブレラ」

「トレッキングアンブレラ」ですが重量150g(iPhone 8やiPhone SE 第2世代とほぼ同じ)と折りたたみ傘にしてはかなり軽量。傘袋込だと実測で157g、仕舞寸法は25cm(傘袋に入れて27cm)。

色はえんじ系のラスト(RUST)(現行ラインナップでは廃盤色)

私が普段サコッシュとして使っているパーゴワークスのSWING-Lにも丁度収まるサイズです。

使用時の直径は98cmで骨の本数は8本です。この直径100cm程度というのは、折りたたみ傘でない標準的な男女兼用傘のサイズです(男性用傘だとこれより大きなサイズもあります)。

以前、購入を躊躇った理由でもある白抜きの目立つロゴは、同系色となってそこまで目立たなくなりました。これならば買っていいかなと(えらそうにすみません)。

骨は3段階に折りたたむようになっていて、外側から1段階目は自分で伸ばして、残りの2段分が開く際に伸びる仕組み(説明が難しい……)。傘の生地は耐久撥水加工(ポルカテックス)されたバリスティックナイロン。モンベル製品ではシュラフの表地などでもお馴染みの生地ですね。

骨の素材は金属ではなく軽量なカーボン。これにより98cmサイズの傘でで150gという軽さを実現しているのでしょう。柄(センターポール)は金属製で3段のテレスコピック(振り出し式)です。

いきなり全部が開く訳でなく、2段階で開く方式。開いた状態から傘を畳むと、最もコンパクトな状態からは1段分骨が伸びている状態になります(伝わってますでしょうか……?)。

この状態で柄を伸ばしていると全長54.5cm(柄を縮めて42cm)、傘立てやビニール傘袋と相性の悪い折りたたみ傘ですが、この状態で畳んでおけば傘袋等も比較的使いやすい。

持ち手にストラップ等はなく、傘を開いた際に中心になる先端側に輪っかがついています。傘袋に収納する際は持ち手が袋の奥に、輪っかのある方が袋の口側になり、通常の折りたたみ傘の袋とは逆方向です。

店頭での陳列もこの輪っかを使っているのですが、商品タグや値札も一緒に付いているので、購入後にここをうっかり切らないよう注意しましょう。

傘の使用時には輪っかに傘袋を取り付けておくことも可能ですが、そうすると傘袋がめちゃくちゃ濡れるのでちょっと違う気もします。普通に持ち手側にストラップやリングが欲しい気もするのですが……。

石突き部分に付いてる黒いループは、手持ちや吊り下げ用のものです。タブと一緒に切ってしまわないように注意しましょう。間違って切ってしまっても傘としての機能は損なわれませんし、モンベルストアで石突きのみ買い直すこともできます。
モンベル | オンラインショップ | トレッキングアンブレラ スペア用 石突き

トレッキングアンブレラ凄さがだんだん分かってきた

さて、そんなトレッキングアンブレラを購入から1年ほど使ってみた感想ですが…… 普通に使っている分にはとても普通の傘です(笑) しかしながら、そんな普通に使えているところに、このトレッキングアンブレラの地味な凄さがあります。

世の中にはとにかく小さくなる折りたたみ傘もあれば、100gを切る軽量傘もあります。

しかしながら(折りたたみでない)普通の傘と同じ直径1mクラスの軽量折りたたみ傘となると話は変わってきます。私が普段使っている(折りたたみではない)無印良品の傘は、使用時の直径は約100cmありますが重量は370gあるので(別に特別重い訳ではないです)、同じサイズなのに半分以下の重量というのは驚異的なこと。紳士用の大型傘なら、さらに重いものも珍しくないでしょう。

無印良品「しるしのつけられる傘」と同じサイズ

実際に使っていると折りたたみ傘なのに普通の傘と同じ位に体が濡れていないことに気づきます。緊急用なので多少は濡れても仕方ない…… が当たり前の折りたたみ傘ですが、傘としての機能はごく普通の傘と同じレベル。しかも軽い。そんな地味な凄さに、私自身も最近まで気付いていませんでした(笑)

一方で、店で確認した際から(どのモデルにも共通して)気になっていのですが、傘を開いた際に傘全体の揺れ(ぐらつき)がそこそこあります。カーボン骨が素材的にたわみやすいせいなのか、メインの柄が3段テレスコなせいなのか全体的に揺れがち。

「アウトドア専用用の傘」と思って手にすると、その軽さも相まってやや不安になる剛性感かもしれません。今の所風でに煽られて壊れたり、おちょこになったこともないので(そこまで強風下で使ってないのもありますが)、一般的な強度は充分だとは思うのですが……。

褒めているのかいないのか微妙な書き方ですが、折りたたみ傘なのに普通の傘同様の性能があることは事実。すぐには実感しにくいものの、使っているうちに確かに優秀なことが分かるトレッキングアンブレラ。このことに気付いて、はじめて5000円を超える価格にも納得できるかと思います。

私が使っている折りたたみ傘と比べても明らかに大きい

逆に「使用時のサイズは折りたたみ傘レベルでいいので、より軽いもの……」ならば、「U.L.トレッキングアンブレラ」や「トラベルアンブレラ」もあります。特に「トラベルアンブレラ」の86gという重量は改めて驚異的だと思います…… と書いていたらなんだか欲しくなってきました(笑)

ちなみに、私が昨年買ったトレッキングアンブレラ(スペックは同じで色が廃盤)は現在アウトレット価格(税抜4000円)になっていてかなりお買い得だと思います。
モンベル | Page Not Found

長年使っている定番折りたたみ傘との比較

せっかくなので今回のトレッキングアンブレラを購入するまで使っていた他の折りたたみ傘との比較も少々。どちらも比較的定番のモデルだと思いますし、よく考えたらどちらも10年選手と息が長い。トレッキングアンブレラを手にした後でも、未だに使っているものです。

上から「ポケフラット」「トレッキングアンブレラ」「2通りにたためる 折りたたみ傘」

まずはコンパクトな軽量傘として定番中の定番(?)Waterfrontの「ポケフラット」。10年ちょっと前に国立の文房具屋で買ったものだと思います。6本骨で仕舞寸法の短さ、薄さが売りの傘なので、すぐ壊れてダメになるだろう…… と思ったら未だに使えている息の長さ。

仕舞寸法の短さもですが薄さがキモ

風が吹けばトレッキングアンブラとは比較にならないぐらいグラグラするし、6本骨(六角形)で直径90cm弱なので強い雨だと結構濡れます。重量は165g(袋込)とトレッキングアンブレラとほぼ同じですが、価格は1000円程度ですし、鞄の隙間などにもスッと収まるので、常に鞄に入れっぱなしにしておくような折りたたみ傘としてはかなり優れたコストパフォーマンス。

そして長らく折りたたみ傘としてエースだった無印良品の「2通りにたためる 折りたたみ傘」。このモデルの初登場時に買ったものですが(現行とは少し仕様が異なる)、この傘はめちゃくちゃ良いです。
折りたたみ傘は畳んだ際に傘立てや傘袋と相性が悪いのですが、この傘は名前の通り骨を折りたたまない状態で普通の傘のように閉じることができ、付属の傘袋も伸ばして使うことができます。

2段折りの骨なので仕舞寸法は35cmと長めですが、この傘が入る鞄があるならば、普段使いには最高の折りたたみ傘だと思います。仕様時の直径はやはり90cm程度ですが、8本骨なので6本骨のポケフラットより間違いなく濡れません。重量は袋込みで260g。

使用時のぐらつきも少ないですし、気がついたら10年近く使っているので、やはりそれなりに丈夫だと思います。これよりも広くて100g以上軽いトレッキングアンブレラの方が明らかに性能は上ですが、仕事の鞄ではついこちらを選びがちなのも、長年使った安心感から来るのかもしれません。

ちなみに使っているうちに持ち手と先端のパーツが加水分解でベタベタしてきますが、重曹水等で洗ってあげれば元通りに使えるようになります。価格は税込み2990円、これで10年使えたのだから(まだまだ使える)充分なコストパフォーマンスだと思います。

折りたたみ傘としてどれが最も優れているか?というのは目的や用途によって変わってくるのですが、これら長年使ってきた傘と比べても、軽くて濡れにくいトレッキングアンブレラは今後の良い相棒になってくれそうな気配。どれぐらい長い付き合いになってくれるのか、今から楽しみでもあります。

※モンベル製品はモンベルストア、及び公式オンラインショップで定価販売されいています(オンラインショップはモンベル非会員でも送料+550円で購入可能)。一部のECサイトでは、定価以上のプレミア価格で売られている場合もあるのでご注意ください。

追記:トレッキングアンブレラの骨をうっかり折ってしまったので、モンベルで修理して貰いました。

追記:晴雨兼用の「サンブロックアンブレラ」も買った

以前から日傘が気になっていたのですが、トレッキングアンブレラが良かったこともあり同じシリーズの「サンブロックアンブレラ」を買ってみました。晴雨兼用として使えるようなので、これからの季節、積極的に使ってみようと思います。トレッキングアンブレラとの違いについても、別途記事を書きました。


「トラベル サンブロックアンブレラ」が登場

トラベルアンブレラ系の軽量仕様で晴雨兼用の「トラベル サンブロックアンブレラ」が2021年からモンベル傘のラインナップに加わりました。
モンベル | オンラインショップ | トラベル サンブロックアンブレラ

サンブロックアンブレラに対して、骨の本数が8本から6本骨に、直径は98cm → 88cmとひとまわり小さくなって、130gまで軽量化されています。日陰のサイズは少し狭くなってしまいますが、色もブルーグリーンと地味になったので、シルバーの見た目に躊躇していた人にも使いやすいかもしれません。

追記:トラベル サンブロックアンブレラも買ってしまいました。めちゃくちゃ軽い!


こんな記事もあります

ニッコウキスゲによく似た「ムサシノキスゲ」が咲く里山が近所にあると知って散策してきた【浅間山公園】

東京都府中市内の北寄り、多磨霊園に近い緑地「浅間山公園」を歩いてきました。

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ニッコウキスゲの変種「ムサシノキスゲ」が咲く里山が地元にあるらしい

先日、府中市の広報紙を整理していたところ、市内でそこだけに自生する絶滅危惧種の植物があるという記事を見つけました(妻が)。我々が山でよく見るニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の変種でもあるその花は「ムサシノキスゲ」、府中市内の都立浅間山公園にのみ自生する花だそうです。
ゼンテイカ - Wikipedia

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白馬八方のニッコウキスゲ

ただし記事は4/21の広報紙に掲載されていたもので、ムサシノキスゲのシーズンは4月下旬から5月上旬とのこと。とっくに終わっているとは思いますが、山でも少し季節外れの花が残ってることはありますし、緊急事態宣言も解除されたタイミングだったこともあり、少し散歩の足を広げてみることにしました。

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https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/johokokai/koho/kohoshi/koho/reiwa2nenhakkou.files/200421kouho_HPall.pdf(広報ふちゅう:4月21日号)

浅間山公園は以前から知っていましたし、車でもよく横を通っているのですが、駐車場のない公園ということもあり訪れたことはありませんでした。
浅間山公園 | むさしのの都立公園
浅間山 (東京都) - Wikipedia
公園の名前になっている「浅間山(せんげんやま)」は三角点もある標高79.6mの山(堂山、前山、中山の3つの山で構成)で、府中市の最高峰なのですがそういえば行ったことがなかった……。

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浅間山公園へは自宅から歩いて行けない距離でもないのですが、今回は平日の限られた時間だったこともあって近くの平和の森公園までシェアサイクル(のりすけ)を利用しました。

都立 浅間山公園

新小金井街道沿いの公園西側の入り口よりエントリー。府中市民になって10年、初めての浅間山です。

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手前の中山から奥の堂山へ…… これはもしや縦走では!?(笑)

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そういえばこんな雑木林の中を歩くのも久々のことです。一応マスクは付けてきましたが、マスクを外すと新緑の空気がとても美味しく感じます。

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しかし、この程度の里山ハイキングならばマスクを付けていても歩けますが、それなりに呼吸に負荷が掛かる山歩きとなると、かなり厳しそうな気がします。登山再開に向けてやや気の重い問題ではあります(人が居なければ気にしなくてもいいのでしょうけど、すれ違いや追い抜きなど、やはりエチケットとして求められるとも思いますし)。

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まずは一座目(?)の中山。標高74mですが、スタートの時点で既に海抜50mぐらいあるので(府中市は立川段丘上にある)全く登っていません(笑) 緩い坂道を数分歩いたら頂上についてしまう感じ。

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1輪だけ咲いてるムサシノキスゲを発見!

お目当てのムサシノキスゲを探しながら歩きますがやはり季節外れなのか全然ない…… と思ったら、ヤブの中にそれらしき黄色い花を1輪だけ発見しました!

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角度を変えてズームとトリミングで(12-100mmPROを持って行って正解でした)。このユリ系のシルエットとニッコウキスゲによく似た黄色い花、間違いなくムサシノキスゲでしょう。ニッコウキスゲは咲いたその日のうちにしぼむ一日花ですが、ムサシノキスゲは翌日まで咲いているのだそう。

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よく探すと周りには咲き終わって枯れた花もありますが、よく残っていてくれました。

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この看板の周辺がおそらく群生地でしょうか。奥に見えているススキのような長い葉が、すべてムサシノキスゲだったりするのかな……?

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結局咲いていたのは1輪のみで、その他は既に咲き終わった花ばかり……。

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「ハナノナ」アプリで調べると「ノカンゾウ」で認識されました。カンゾウとキスゲは近い仲間なので仕方ないですが、「ニッコウキスゲ」の名前が出ないかちょっと期待していたいのですよね(笑)

浅間山公園をひたすら歩き回る

そして浅間山の最高峰である堂山山頂(79.6m)、久々に山頂の三角点を見ましたね(笑)

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山頂は浅間神社(人見浅間神社)の祠になっていて、どうやら古墳でもあるらしいです。こんな面白い場所が市内にあったなんて、今まで訪れてなかったのが不思議なくらい。

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さすがに平日の公園、人もまばらでソーシャルディスタンスは十分。

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一度神社の参道(?)にあたる階段を下までおります。

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多磨霊園側につながるキスゲ橋(よく車で下を走ってました)。この先には江戸川乱歩の墓所があるみたい(後になって知りました)。

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高低差30m程度の里山ですが久々に雑木林は土の斜面を歩くの嬉しくて、ムサシノキスゲを探しながらぐるぐると歩き回ります(ここで見つけたムサシノキスゲの写真は上でまとめました)。

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おみたらし神社。

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府中市の名木百選が公園内にいくつかあります。

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ムサシノキスゲが咲いているのは公園の北側の斜面が中心のようです。

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晴れていれば尾根から富士山が見えるポイント。

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同じ市内でも標高が高いだけあって、多摩川に近いエリアに比べて富士山が裾の方まで見えるようですね。

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標高75.5mの前山。

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人見四郎の墓跡。人見四郎とは……?

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遊歩道はよく整備されているのでウォーキングにはピッタリ。

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飛び回る蝶を撮るのは難しい……。

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公園の周囲は1周2kmのランニングコースになっているみたい。

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2時間弱ほど敷地内をグルグルと歩き回って公園を跡にしました。それぞれの山頂に数回ずつ、結局堂山には4回は登ったと思います(笑)

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一応公園内にあるめぼしい道はしらみつぶしに歩いたつもりですが、それでも高尾山1回分にも満たない程度。とても小さな里山公園なことが分かっていただけるかと思います。



浅間山公園散歩 / OKPさんの前山(東京都)浅間山(東京都)中山(東京都)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

せっかくのカロリー消費を台無しにするラーメン(おいしい)。

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関連のありそうな記事

登山自粛下の山小屋を応援するクラウドファンディングが実施中

COVID-19対策による登山自粛が続いている現在、直接の打撃を受けている各山域の山小屋を支援する、クラウドファンディングプロジェクトが2本、昨日(5月18日)よりスタートしています。

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それぞれ、YAMAPの春山代表はじめとするYAMAPスタッフの有志で立ち上がった「山小屋支援プロシェクト運営協議会」によるものと、山と溪谷社が立ち上げた「山小屋エイド基金」によるもの。支援の対象になる山小屋は一部で重複もありますが、どれも私たちがこれまでお世話になってきた小屋ばかりです。

readyfor.jp

motion-gallery.net

我が家が2月の半ばに最後に山に行ってから、そろそろ3ヶ月が経ちます。その間、移動等による感染リスク、医療インフラへの負担の観点から徐々に登山自粛の気運も高まり、緊急事態宣言後は休業を余儀なくされている所が大半です。しかしその間も、現地の山小屋では維持管理のコストが発生し続けています(積雪地帯では登山者不在の小屋開け作業なども……)。

現時点ではコロナ収束後の道筋もまだ付かない状況ではありますが(三密状態が発生しやすいこれまでの山小屋の営業は、今後も大きな課題があるでしょう)、まずは今を乗り切らないことには始まらないと思います。急場しのぎであっても一助になればなによりと、我が家も微力ではありますが、それぞれの支援プランに申し込みました。

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コロナ後のアウトドア界に求められる行動変容が、一体どのようなものか自分にはまだ想像が付きません。直ぐに以前と同じようとはいかなくても(既に今年の夏富士は実質閉山のようなものですし)、再び多くの人が山を楽しめる日が戻ってくることを願っています。そして山小屋を始めとする登山インフラに対して、持続的かつ未来を見据えた支援の方法が見つかると良いのですが……。

スマートフォンカメラが優秀な時代に敢えてオリンパスTough TG-6に買い替えてみた

オリンパスの防水コンパクトデジタルカメラ、Tough TG-5をTough TG-6に買い替えました。

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小型センサーのコンデジ需要はすっかり下火となってしまい、最近は画像処理に長けたスマートフォンのカメラに画質で負けてしまう時代ですが、それでもまだまだ魅力が多いTGシリーズ(ダイビングやスノースポーツでは替えが効かない存在かもしれません)。もしかしたら自分が手にする最後のコンデジになるかもしれませんが、もう一世代このTGシリーズに付き合ってみることにしました。

OLYMPUS Tough TG-6

オリンパスの防水&タフコンデジのTGシリーズ。今はなき広角特化の三桁シリーズ、マクロにも強いフラッグシップの一桁シリーズをこれまで3世代に渡って使ってきまいたが(TG-850→TG-4→TG-5)、この度TG-5の購入から2年半ぶりに「Tough TG-6」へと買い替えを決意しました。
Tough TG-6 | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス

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Tough TG-6は昨年の7月26日に発売になったTGシリーズの最新モデル。TGシリーズとしての完成形にも思われたTough TG-5からはセンサー、レンズ、画像処理エンジン等の基本スペックはほぼ据え置きという、マイナーチェンジ機とも言えそうなモデルです(「TG-5 MarkII」の方がしっくりくるぐらい?)。

Tough TG-5からの変更点はそれほど多くない?

1200万画素の1/2.33型センサー、35mm判換算で25〜100mm相当のズームレンズ(F2.0〜4.9)、防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といった基本性能はTG-5譲り。
さらTG-5から搭載されている「フィールドセンサーシステム」(GPS、方位センサー、圧力センサー、温度センサー、加速度センサー)についても同様なので、本記事では特に触れません(過去のTG-4TG-5の記事を見ていただけますと……)。

主なTough TG-5からの変更点のみ抜き出して表にしてみました。
[006738]TG-6 と TG-5 の違いを教えてください。 | オリンパス

TG-5 TG-6
発売 2017年6月23日 2019年7月26日
液晶モニター 3.0型 46万ドット 3.0型 104万ドット
2倍デジタルテレコン ×
スーパーマクロ(AF/MF) ×
水中顕微鏡モード ×
深度合成 ○(撮影開始待ち時間、撮影枚数の設定可能)
フォーカスブラケット ○(撮影開始待ち時間設定可能)
静止画への日付写し込み ×
アートフィルター 14種類 16種類
ピクチャーモード 9種類 10種類
質量 250g 253g
大きさ 113.0 × 66.0 × 31.9mm 113.0 × 66.0 × 32.9mm

※「スーパーマクロ(AF/MF)」は顕微鏡モードに入らずに、P/A/ムービーモードで最短0.01m〜0.3mmのマクロ撮影ができるフォーカスモード

TG-5ユーザーである私も元々このモデルには手を出さないつもりだったのですが、最近になって改めてTG-5の魅力を再認識した上で、TG-6でのアップデート要素に魅力を感じて買い換えることにしました。具体的には液晶モニターの高解像度化2倍デジタルテレコン機能の搭載。

まあ正直かなり些細なポイントです。それでもこの先もう少し専用コンデジを使う上で、このポイントは魅力であると感じて買い替えを決意。TGシリーズは2年半落ちのモデルでもそこそこの下取り価格が付くので、比較的小さな差額で買い替えに成功しました。

開封、Tough TG-5との外観比較

本体サイズはTG-5ほぼ据え置きですが(厚みが+1mm)、なぜか外箱が一回り大きくなっていました。

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付属品はTG-5と同じでしょうか。TG-4とTG-5では何も迷わずに好きな色である赤を選んできましたが、今回は気分を変えて黒にしました。箱は赤で統一されていたり、付属ストラップが赤なのを見るとベーシックカラーはレッドモデルの方なのでしょう。

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色が違うので見え方は異なりますが基本的にデザイン面の変化は殆どなし。TG-5のブラックモデルはOLYMPUSロゴが白、Toughロゴが赤といった文字色の違いはあるようです(TG-6では文字色を本体に同化させて目立たなくしているようです)。

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モニターや操作パネル側も全く変化なし。

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サイズに唯一変化がある厚みですが言われてみるとなんとなく……といった程度。私自身は色違いでしか見分けが付きません……。

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モニターの高精細化とデジタルテレコン

TG-5を使っていて一番の不満は…… 画質なのですが、これについてはレンズやセンサー性能の限界でもあるので仕方ない。最近のスマートフォンのような、見えない所での複雑な画像処理があれば小センサーのコンデジも高画質化は可能なのかもしれませんが、それはそれで画像処理エンジンにスマホCPU並の処理能力を求めることになるので、何かと難しいのかもしれません(脱線)。

画質意外だと液晶モニターの見づらさ。特に晴天の屋外では視認性が悪く、雪山などでは半ば当てずっぽうで撮っていることも。ただでさえ白飛びしやすいカメラなので、液晶モニターで露出が確認できないのは結構厳しいです……。TG-6は液晶モニターの解像度が上がっただけなので、視認性には大きな変化はないかもしれませんが、シアンがかっていたTG-5の液晶に比べるとやや暖色傾向で見やすいかも。

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左:Tough TG-5/右:Tough TG-6

104万ドットの解像度は現在の基準では飛び抜けて高精細という訳ではありませんが、TG-5と比べてみるとメニューの文字表示等も含めひと目でその違いが分かります。

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上:Tough TG-5/下:Tough TG-6

TG-5購入時に残念だったのは、前モデルのTG-4から(高感度耐性を上げるためか)画素数を落とした影響なのか、デジタルズームが廃止されていたこと。35mm判換算で100mmまでの光学ズームでは、何かと物足りないシーンも多く、デジタルテレコン機能は待ち望んでいいた機能です。

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左:デジタルテレコンOFF/左:デジタルテレコンON

複数レンズが一般的になりつつあるスマートフォンでも光学50mm相当程度から先はデジタルズームです。TG-6の光学ズーム100mm相当にデジタルテレコン(まあデジタルズームなのですが)で200mm相当まで寄れるのは、例えば登山中に鳥や動物を撮る際にも重宝しそうです(というか目的はほぼそれ)。

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十字ボタンの左がワンタッチテレコンのON/OFF

このワンタッチテレコンは十字キーの左に割り当てられていて、すぐにON/OFFが可能。押しやすいボタンなので、うっかりONにしたまま忘れたりすると困りますが、ワンタッチテレコンの撮影画像はJPEG記録のみなので、RAW+JPEG保存にしておけばなんとかなるでしょう。

TG-5とTG-6で撮った写真を比較

スペックを見る限り恐らく殆ど変わらないと思われるTG-5とTG-6の写真ですが、念のために同設定にて撮り比べとしてみました。そこまで厳密なものでなく、手持ちで交互に撮り比べただけなので、構図もまったく同じにはなっていませんが、撮影設定は全て同じにしているはず。まずはワイド端にて。

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左:Tough TG-5/右:Tough TG-6

まあ予想通りで殆ど変わらないのですが……。実は私のTG-5、広角撮影時の周辺部が甘い(特に上部〜左上がひどい)のが気になっていたのですが、新しいTG-6は周辺部まで安定した画質。個体差かもしれませんが、気分一新でありがたい。続いてテレ端……だと殆ど変わらないか?

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左:Tough TG-5/右:Tough TG-6

そしてTGといったらマクロ撮影。TG-6からは顕微鏡モードのみでなく、A/Pモードでもマクロ撮影に入れる「スーパーマクロ(AF/MF)」が搭載されています。ワイド端である1.2倍から、2倍、最大倍率の4倍を撮り比べてみましたが、こちらもほぼ同一の撮影結果だと思います。

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Tough TG-5 顕微鏡モード:1.2倍/2倍/4倍

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Tough TG-6 顕微鏡モード:1.2倍/2倍/4倍

世代交代による画質向上についてはハッキリ分かる訳ではないものの、(個体差の可能性が高い)片ボケが解消されたので、個人的には満足行く結果となりました。

外部アクセサリは全て共用可能

TG-5で使っていたLEDライトガイド(LG-1)、フラッシュディフューザー(FD-1)、フィッシュアイコンバーター(FCON-T01)は引き続きTG-6で共用可能です。
コンバーターアダプター(CLA-T01)は、標準のデコレーションリングよりは多少レンズ面の保護になるので基本的に付けっぱなしにしています。

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ちなみにTG-6から全周魚眼撮影に対応した新たなフィッシュアイコンバーターFCON-T02が発売されていましたが、私自身はそこまで興味がないので導入予定はなし。

オリンパス フィッシュアイコンバーター FCON-T02

オリンパス フィッシュアイコンバーター FCON-T02

  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-4/TG-3 Tough用 LEDライトガイド LG-1

OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-4/TG-3 Tough用 LEDライトガイド LG-1

  • 発売日: 2014/06/13
  • メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS TG-4用 フラッシュディフューザー FD-1

OLYMPUS TG-4用 フラッシュディフューザー FD-1

  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: エレクトロニクス

ストラップは付属のものでなく、以前から使っているピークデザインのCUFF(カフ)。アウトドアで使うカメラなので、余計な革張りなどのないシンプルな旧モデルが気に入ってます。

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早速TG-6を持って多摩サイの桜を撮ってきた

新しいカメラを買ったとはいえ、基本的にはTG-5からあまり変化していないものなので、頑張って作例撮るぞ!といった感じにもならず、その辺はしばらく使い続けたらまた記事にするかも。

先日、買い物帰りに天気が良かったので多摩川サイクリングロード沿いの桜を見つつ、初期不良チェックやコンバーターレンズとの相性確認でTG-6の試し撮りをしてみました。

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駐車場に車を停めてすぐ目の前にほぼ満開の桜が現れました。TG-4世代からRAW保存が可能になってますが、今回は全てJPEGの画像です。RAWのままだとフリンジの処理が必要だったり、よほど露出やホワイトバランスで失敗していなければJPEGを使っていくのがTGの場合は効率が良さそうかなと。

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広角25mm相当。中央上部に多少光が入ってますが、構図のすぐ上に太陽がある逆光シーン。

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ズームして100mm相当。中央付近に富士山があるのですが、やはり飛んでしまってます。

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そこからデジタルテレコンONで200mm相当。なんとか富士山見えますかね。

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条件の悪い方から見て貰いましたが、順光ならばまずまずでしょうか(3枚目はデジタルテレコン)。オリンパスらしい空の色も出ています(NATURAL)。

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道端の花をサッと撮るようなマクロ撮影は大得意。そこそこ風のある日でしたが、やはりTGは成功率が高い。このシチュエーションをマクロレンズで撮ろうとすると、結構苦労するんですよね……。

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フィッシュアイコンバーター(FCON-T01)を装着。iPhone 11系などスマートフォンにも広角レンズが搭載されるようになりましたがどうでしょう、こちらもなかなかいい写りをしてると思いますが?

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やはり私のTG-5は片ボケが激しかった模様。FCON-T01使用時は周辺流れがかなり厳しかったですが、今回のTG-6との相性はなかなか悪くないように見えます。

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南武線鉄橋まで移動して撮り鉄に挑戦!? ちょっと現像で遊んでみました。

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記事中も何度も書いているようにTG-5からはマイナーチェンジ機と言った方が良さそうなTG-6ですが、個人的にはそれなりに満足している買い替えになります。一時期は登山や旅行の際に妻に預けて使って貰っていたTG-5ですが、彼女がPixel 3を使うようになってからは明らかに画質で劣ることもあって、自宅での留守番も多くなっていたのも事実……。

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それでもはやりスマートフォンにない魅力は多いですし(画質云々より撮る楽しみの部分も大きい)、改めてマクロに強くズームの効く防水コンデジとして、メインのカメラの補助的な出番も増えるかもしれません。心機一転でもうしばらく、このカメラにはお世話になることでしょう。

OLYMPUS コンバーターアダプター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 CLA-T01

OLYMPUS コンバーターアダプター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 CLA-T01

  • 発売日: 2012/06/29
  • メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS フィッシュアイコンバーター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 FCON-T01

OLYMPUS フィッシュアイコンバーター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 FCON-T01

  • 発売日: 2012/06/29
  • メディア: エレクトロニクス

追記:TG-6の使用レポート記事


こちらもどうぞ

雪の福島・安達太良山へ:エビの尻尾が溢れる稜線を歩いてほんとの空を見上げた山旅

3月7日の土曜日。福島県の安達太良山に登ってきました。2月の西吾妻山に続く東北山行です。

再び福島県へ:安達太良山に登ろう

久々に長野方面での土日山行を計画していた週末ですが、どうやら日曜日には天気の崩れそうな予報……。さらに土曜日も西側から徐々に雲に覆われる予報で、長野方面より上越〜東北の方が長時間の晴れが期待できそうです(それでも予報では昼ごろには雲に覆われそう)。

そこで候補に上がったのが福島県の安達太良山。先月、西吾妻山に登った際もよく見えていた山で、以前から冬の安達太良山には登ってみたかったので、この機会に行っておこうかなと。日帰りで福島県は少々大変ですが、日曜日の予定もありませんし仮眠を取りつつのんびり戻ってくればいいかなと。

西吾妻山から眺める安達太良山

安達太良山は日本百名山に数えられる成層火山で、先月登った吾妻山や武尊山と同様に複数のピークから構成されています。最高峰は標高1728mの箕輪山ですが、1700mの安達太良山(山頂部は通称「乳首」)が最も有名で、今回我々が目指すのも安達太良山のピーク。

高村光太郎『智恵子抄』で「ほんとの空」として歌われている安達太良山(「阿多多羅山の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だという」)。空がない東京(そんなことはない!)から訪れるならば、やはり青空の約束された日に行きたいものです!?

夜中の2時頃に多摩の自宅を出発、夜中の東北自動車道をひた走ること3時間半。二本松インターで下り、岳温泉を抜けて300km越えのロングドライブで、丁度朝日が登る「あだたら高原スキー場」に到着しました。スキー場の駐車場はありがたいことに無料です。

東の空から登る朝日を見ながら、出発の準備をします。コースによってはスノーシュートレッキングにも丁度いい安達太良山ですが、ここしばらくは降雪もないようなので、ワカンは置いてスタート。駐車場からは雪もないので、アイゼンもしばらく出番はありません。

ちなみに駐車場にトイレはなく、スキー場のトイレがオープン前に利用できるかは不明(トイレに行ってきた風の人はいましたが)。我々は直前に東北道の安達太良SAに立ち寄っていたので大丈夫。

山行ルートと活動データ

あだたら高原スキー場からの安達太良山登山は、薬師岳展望台を抜けて真っ直ぐ登るルートと(夏山シーズンは途中までロープウェイが運行)、くろがね小屋(くろがね温泉)を経由して大きく反時計回りで山頂を目指すルートがあります。今回、我々が選んだのは登りをくろがね小屋経由で、下山路として薬師岳側のルートを利用しました。


安達太良山(あだたら高原スキー場〜くろがね小屋経由) / OKPさんの安達太良山薬師岳(福島県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

くろがね小屋を目指してゆるやかなスノーハイク

スキー場の脇から登山道がスタート。写真の登山口標識を見ると標識の左手側に進みそうですが、スキー場の右手側からエントリーするのが正解です。


標識が何度か登場するので薬師岳方面ではなく、くろがね小屋を目指しましょう。


あだたら渓谷にかかる「烏川橋」を渡ります。

渓谷の水も流れていて冬山というよりは春の気配。東北と言えどもう残雪期ですかね……。

朝日を受けてキラキラ輝く雪の中を歩いて行きます。

登山道は「馬車道」という緩やかなつづら折りと「旧道」に分かれますが、旧道も比較的緩やかな登りなので、そちらを登ればOK。というか馬車道の方にはトレースが付いてなかった。


何度か馬車道と交差しながら、ゆるゆると登って行きます。

正面に見えてきたの安達太良山を構成するピークの1つ、「鉄山(1709m)」です。

そして鉄山を右手に見て、右から「矢筈森(1673m)」「篭山(1548m)」「安達太良山(1700m)」といくつかのピークも見えました。安達太良山の山頂は「乳首」とも呼ばれている別名おっぱい山。ただし、なんというか乳首の多い動物のおっぱい的な……?

そんなおっぱい山に向かってゆるゆると雪の中を進みます。この日はつぼ足で十分でしたが、降雪後だとワカンやスノーシューは必須かもしれません。

勢至平を過ぎると右側が切れ落ちた谷になった斜面のトラバースが続きます。特に危険箇所はありませんが、アイゼンを履いてない場合は滑らないように注意して進みましょう。


プーンと硫黄のニオイが漂ってきたかと思ったら、登山道の脇に温泉が湧き出している場所がありました。うっかり踏み抜いたりしないための目印でしょうか。

しばらくすると正面に「くろがね小屋」が見えてきます。スキー場からここまで400mほど標高を上げてますが、かなり緩やかな登りなのであまり疲れを感じることもありません。

小屋の向こう側の谷はお椀状の地形。雪崩とか起きないのかな?と思いましたが、東側に開けた谷なので積雪量が少ないのでしょうか。

くろがね小屋から先、既に登っている人達がいます。スキー場の車や登山道のトレースを見る限り先行は数人程度だと思っていたので、小屋スタートの登山客でしょうかね。

スタートから2時間弱、8時過ぎにくろがね小屋に到着しました。3階建て?のなかなか立派な建物。東向きに大きな窓があって太陽光がよく入りそうです。


小屋のオープンは10時とのことで、この時間はまだ扉は閉まってました(トイレも使えず)。美味しいと評判のカレーは宿泊しないと食べられないそうです(?)。


ちょっと暑くなってきたので、軒先を借りてシェルパンツの下に履いていたトレッキングパンツを脱ぎました。この時期、足元の防寒は難しい(もうタイツ+シェルパンツでOKですね)。

アイゼンを装着して安達太良山の稜線へ

鉄山を見上げて。ある程度の標高から樹氷が残ってます。

くろがね小屋からは一気に傾斜が上がり雪山登山感が出てくるので、ここでアイゼンを装着します。

ここも源泉だったりするのでしょうか? 10時を過ぎるとくろがね小屋(くろがね温泉)に入浴も可能なようですが、今回は温泉は下山後のお楽しみにしておきます。

いいお天気ですが気温はまだ氷点下なので、樹氷が綺麗です。


鉄山と矢筈森の間の谷。もう少し雪があると格好よくなりそうですね。

日当たりのいい斜面だからか雪が少ないですね。


……と思ったら徐々に雪が増えて白い世界になってきました。

やはり雪山はこうでなきゃ!?


左が篭山、右手の奥に乳首(安達太良山)が見えてきました。

メインのトレースから別れ、矢筈森に向かう人達。


こちらがメインのトレース。

振り返るともうくろがね小屋は見えません。ご覧の通り思ったよりも登山客が少ない。

峰の辻という分岐から安達太良山を見上げます。

最短ルートは正面に向かって一度ゆるく下ってから、真っ直ぐ安達太良山に登るルートですが、今回は一度「牛の背」という稜線に出るルートを取ります。この後の写真を見てもらえば分かりますが(?)稜線ルートの方が絶対にオススメです!

篭山は思ったよりも小さなピークですね。登山道はありませんが、登れそうかな?

稜線に向けて20分ほどの登り。

左手には安達太良山が見えています。


先程、矢筈森に登っていた人たちが少し上側をトラバースしながら歩いて行きます。


稜線に近づくとエビの尻尾やシュカブラが見られるように。かなりの強風が吹いていたことが想像できますが、この日は雪山にしてはそよ風程度の風しかありません。




矢筈森の巨大エビ天国。


稜線に出ました。道標らしき構造物には巨大なエビの尻尾。やはり普段はすごい風なのでしょう……。

※「エビの尻尾」……強風により木や岩、人工物などに付着した(エビの尻尾状の)氷。

沼ノ平火口と美しいい牛の背の稜線

そして西側が一気に開けました。正面は沼ノ平火口と呼ばれている安達太良山の爆裂火口。やはり北側の斜面になるせいか、こちらは雪の量が多い!

沼ノ平火口の向こうに見えているのは裏磐梯三湖の秋元湖、奥に霞んで見えるのは桧原湖でしょうか。こうして見る限り結氷はしてないようですね。その先には飯豊連峰の峰々。

先月登った吾妻山も見えます。モンスターたちは元気か!?


くろがね小屋方面から登ってきた東側の斜面。

鉄山かっこよすぎ。

そして安達太良山にかけての緩やかな稜線(牛の背)。ここを歩かないのは勿体ないでしょう!?

エビの尻尾がびっしりな稜線の小高い丘。

丘の上から矢筈森を振り返る。


なんて気持ちのいい稜線…… たしかにこれはほんとうの空かもしれない。

鞍部から安達太良山方面は「牛の背」ですが、鉄山にかけての稜線は「馬の背」という一般的な尾根の呼び名です。比較的細い馬の背に対して、どっしり幅のある牛の背、といった感じでしょうか?

沼ノ平火口カッコイイ。というか、ちょっと進んでは同じような景色を何度も撮ってしまう。

雪山のエビの尻尾は今まで色々と見てきたけど、稜線の足元全てがエビの尻尾は初めて。



ずっとここを歩いていたい。



(広角ズームと中望遠レンズで交互に撮っているので、進んだり戻ったりしてるように見えてしまう?)



大仏さまの螺髪かな?

安達太良山の山頂に近づいていきます……




安達太良山山頂(乳首)直下。




山頂北側から東側に回り込むと……


ちょっとした広場になっていて、休憩している人たち。


安達太良山 山頂(乳首)にて

山頂までは徒歩3分。正面の右手、左手両側から登ることができます。山と高原地図によると、夏はクサリやハシゴもあるようですが、この時期はアイゼンのみでサクサクと登れます。

はい山頂に到着。さすがにちょっと風あります。

吾妻山方面を見る。標高1700mでこれだけ雪があるのはさすが東北の山。

今回もよく見えている磐梯山。今度はあの山に登りたい。

南側に稜線で繋がった和尚山。稜線の周りは樹氷の森っぽいですね。

しばし山頂からの景色をご覧くださいませ。






広場まで下ります。

風を除けて小休止しつつ行動食を食べたりしてたら、胸肉氏が現れて声を掛けられました。山で声を掛けられるのには少し慣れてきましたが、さすがに東北の山で知り合いに会うと驚きますね(笑)

時刻は11時、ほんとの空高くに太陽が昇っています。

名残惜しいですがそろそろ下山しましょう。この正面方向にほぼ真っ直ぐ下りて、薬師岳経由、あだたら高原スキー場を目指します。安達太良山登山の最短コースでしょうかね?


薬師岳〜あだたら高原スキー場方面へ下山

峰の辻方面との分岐、この正面が午前中歩いてきた峰の辻やくろがね方面。

天気予報では昼頃にかけて徐々に雲が出るとのことでしたが、まだまだこの青空。


どうやら薬師岳〜安達太良山間は樹氷ポイントのようで、エビの尻尾が育った樹氷もあるようなので、時期によってはちょっとしたスノーモンスターなども見られるのかもしれませんね。


この辺りはモンスターにはならない(?)繊細な樹氷エリア。かなり日が高くなった割には、まだ溶けずに残ってくれていました(気温はギリ氷点下かそろそろプラスかぐらい)。こちら側の斜面を、もう少し早い時間に登ってみると、かなり充実した樹氷ハイクを楽しめるのかも?





そして時間は11時過ぎですが、ここからまだまだ登ってくるハイカーが増えます。くろがね小屋方面はあれだけハイカーが少なかったというのに、公共交通の時間の関係でしょうか。



しばらくすると樹氷エリアも終わって、雪の溶けた樹林の開けた場所が薬師岳とのこと。地図を見てもなだらかな尾根で、登り返しなどもないので、本当に山なのか?



足元にスキー場が見えてきました。この辺りにあだたら山ロープウェイの山頂駅や「ほんとうの空の碑」があるはずですが、気付かずにスルーしてしまいました。


五葉松平。

浅間山っぽいのは箕輪山?

ダラダラと下って雪のないスキー場の裏手へ。コースに出ないように下山ルートが取られています。アイゼンは適当な所で外しておきましょう。登山道から近いリフトは全て止まっていました。



下山しました。

朝方は空っぽだった駐車場にめちゃめちゃ車が増えてる。動いてるリフトは数本ですが、それでもスキー客はいるようですね。後は日が昇ってからのトレッキング客もかな?

人気の山にしては週末にこれだけ登山客が少なかったのは、昨今のコロナウイルスの影響もあるのかもしれません。あまり公共交通での移動に向いた山域ではないようにも感じましたし、ロープウェイ等の乗車もなくマイカー移動からいきなり広大な雪山を楽しめる冬の安達太良山登山、今シーズンはもうしばらく楽しめそうですよ。

下山温泉「奥岳の湯」から、下山メシは「成駒食堂」でソースカツ丼

荷物を片付けたら、スキー場のすぐ隣にある温泉「奥岳の湯」に移動します(車で30秒)。「岳温泉の奥」だから奥岳なのでしょうか? 入浴料は650円、山がよく見える開放的で拾い露天風呂もあって(内湯の大きな窓で展望がいい)いいお湯でした。

そのまま山を下りた岳温泉の人気店「成駒食堂」へ、ソースカツ丼で人気の店です。実は温泉も食事処も、どちらもTwitter経由にて地元の方よりアテンドいただきました(感謝!)。

福島のソースカツ丼は会津若松の名物だそうですが、この二本松エリアもやはりソースカツ丼の人気店がいくつかあるようです。成駒食堂の営業ですが15時までなので、登山帰りの人は注意。

私はロース、妻はヒレのソースカツ丼を注文。やってきたのがこちら…… 完全に蓋が閉まってない(笑)

ドーン! はいこれ、間違いなく美味いやつ。

こちらは妻のヒレカツ。ヒレも驚くぐらいに大きい!

ご飯とキャベツの上にまだ衣がサクサクの肉厚カツ。ソースは駒ヶ根タイプの甘系でもなく、辛系でもないサラッとあっさり味。カツは適度にコショウが効いていて、他エリアのソースカツ丼とはまた違う美味しさ。このロースも美味しかったですが、妻と交換したヒレカツが柔らかくて絶品。普段はロース派の人でも、ここはヒレがオススメかも。

そうそう、アウトドアウェアを着ていたせいか、お店の方に「安達太良山に行かれたんですか?」と聞かれ、福島の山キャンペーン「やまふく」のストラップを頂いてしまいました。

福島県の県鳥「キビタキ」だそうです。かわいい!

下山後に温泉入ってこれだけ食べたらもう眠くなるに決まってます!? ということで、そのまま東北道に乗ってすぐの安達太良SAにで仮眠。気が付いたら3時間ほど寝てしまってました……。さて、翌日も休みですしのんびり東京を目指しますか。

この日もカメラはいつもの2台。相変わらず先月手に入れたM. 45mm F1.2 PROがお気に入りで、今回もかなり活躍しました。ズームレンズと画角は被るのですが、なんだかこのレンズで撮るのが楽しいです。


こちらもどうぞ

冬のハイキングに欠かせない、ワンタッチオープンできるサーモス 真空断熱ケータイマグ

以前から度々ブログの記事中では登場しているのですが、まだ単発で紹介してなかったようなので……。サーモス(THERMOS)の保温ボトル「真空断熱ケータイマグ」です。

サーモス 真空断熱ケータイマグJNL-351(右)とJNS-351(左)

気温が氷点下になる冬季の登山やスノーハイクでの給水ですが、夏山で使っているようなナルゲンボトルやハイドレーション、ペットボトルを使っているといつの間に中身やホースが凍ってしまいます……。あとは気温が低いので体を冷やさないように、暖かい飲み物の方が嬉しい。

ホースが凍ってしまったハイドレーション

そこで保温ボトル(魔法瓶/テルモス)を使うことが多いのですが、定番なのがサーモス(THERMOS)社の山専用ボトル(山専ボトル)。最近リニューアルもされて、新たに750mlサイズなども加わりましたが、我が家は500mlサイズのものを各自携行しています(その他、モンベルのアルパインサーモボトル0.9Lも持っているので、そちらを使うこともあります)。


山専ボトルには熱湯を入れて、パックパックの中へ。休憩時に熱いお湯を飲むと幸せになれますし、カップ麺などを作る際に使うのもいいでしょう(冬季の日帰りは基本行動食のみで済ませますが)。

しかし行動中の水分補給(冬場も結構汗をかく)となると、蓋が別になっていて中栓を開ける必要のある山専ボトルは少々使いにくい。……そこで行動中の給水に使っているのが、同じサーモス製の「真空断熱ケータイマグ」なのです。サイズは0.35L(350ml)のものを使用しています。

サーモス真空断熱ケータイマグのシリーズはいくつかの種類がありますが、私が愛用しているのはJNL-XXX(JNL-353)という型番のモデル。本体と蓋が一体化していて、片手操作でロックリングを外し、ワンプッシュで蓋が開き飲み口があらわになるタイプのものです。

片手の親指操作のみで蓋が開けられます

このケータイマグをドリンクホルダーに装着しておけば、行動中でもサッと取り出してワンタッチで開けてすぐにお茶などを飲むことができます。

妻も同じサーモスの真空断熱ケータイマグですが、こちらはJNS-XXX(JNS-351)という型番のモデル。蓋の上部にボタンがあって、ワンプッシュでロック解除から蓋オープンまでできる機構になっているのですが、これは冬季用のグローブをしている場合少々扱いにくいようです。

ロック解除からワンプッシュではあるものの少々コツが必要……?

どちらも飲み口のパッキンが簡単に分解できるので、使用後のメンテナンス性もなかなか。

350mlモデルならば500mlペットボトルよりも一回り小さいぐらいなので、パックパック用のドリンクホルダーにも丁度いいサイズです。軽めの日帰りの冬山登山なら丁度いい量ですし、飲みきってしまったら休憩時などに山専ボトルから継ぎ足せばOK。


雪山ハイクに携行する飲み物は、だいたい熱い紅茶(砂糖たっぷり)かホットカルピスを家で作って入れて行くのですが、山専ボトルほどの保温力がない分、山行中に丁度いい温度までぬるまってくれます。それでも熱すぎるときは、綺麗な雪を突っ込んで調整します(笑)

ドリンクホルダーで右肩に装着(左肩はカメラ)

余談ですが長時間熱々のお湯や飲み物を携行したい場合、一度熱湯を注いで保温ボトル内を温めておくこと。さらに余分な空気のスペースを作らないよう中身を注いでおくと、熱々の状態をキープできます(途中で開けて中身を飲んだ時点で、冷たい空気が入ってしまうのでぐっと冷めやすくなります)。

ちなみに私のケータイマグ、以前雪山でスリップした際に回収不能な場所に落としてしまい現在2代目。JNL-352からJNL-353に買い替えているのですが、見た目も重量も殆ど変化していません……。

さらに現在はJNL-354というモデルに代替わりしてますが、やはり重量・保温性能といった主要スペックの変化がないので、多少安く買えるJNL-353の方がお買い得な気もしますし、新しいものが好きな人はJNL-354を買っても数百円の価格差なので、好きなものを買えばいいでしょう。

降雪直後の上州武尊山へ:樹氷が眩しい剣ヶ峰山から沖武尊の美しい稜線を歩いて風に吹かれた日

天皇誕生日の振替休日となった2月24日の月曜。群馬県の武尊山(ほたかやま)に登ってきました。

春一番が吹いた三連休、どこの雪山なら行けそう?

2月最後の週末は三連休になりましたが、2月22日に関東地方に春一番が吹き、各山域で山頂付近は20m/sを超える爆風の予報……。さすがに、そんな中で雪山に行くのは恐ろしく、若干風が弱まりそうな連休最終日24日の振替休日に日帰りで行けそうな山を探しました。

谷川連峰あたりは日中は晴れ予報も出ていて良さげな雰囲気ですが(それでも風は軒並み15m/s以上の予報)、同じ群馬エリアの日本百名山「武尊山」が妻は気になるそう。今シーズンの武尊山は雪が少ないことが気がかりでしたが、どうやら23日時点で群馬県のみなかみ町や川場村のスキー場には雪が降っているそう。上手く行けは新雪を踏めるかもしれないので、行き先は武尊山に決定。


上州武尊山:沖武尊と剣ヶ峰山

武尊山を「ほたか」と読むのはなかなか難易度が高いですが、北アルプスの穂高岳との区別で「上州武尊山」と呼んだりもします。「武尊山」自体は複数の峰を含む山名ですが、最高峰の「沖武尊」(標高2158m)を武尊山と呼ぶことが多いようで、本記事でもそのように表記しています。
今回は沖武尊と合わせて、標高2020m(今年の西暦と同じ!?)の剣ヶ峰山にも登ることになります。

武尊山への登山ですが、冬季は川場スキー場のリフトを使うことで標高1800m台の稜線直下まで上がることができ、いきなり雪山の稜線歩きの贅沢が楽しめます(谷川岳天神尾根と似たノリですね)。

山行ルートと活動データ

コースタイムは往復で3時間〜3時間半程度、高低差300mちょいとコンパクトではありますが、稜線ルートらしい起伏もあり、剣ヶ峰山の前後などは少々気を使う急登などもあり、雪山歩きの面白さが凝縮されたルートだと感じました(個人的には決して初心者向きの山には感じませんでした。ワカン、アイゼン、ピッケル、ストック等の装備を状況に合わせて適宜使い分けられるだけの知識は必要です)。


上州武尊山(剣ヶ峰山〜沖武尊) / OKPさんの剣ヶ峰山武尊山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

川場スキー場の大型施設カワバシティへ

ETC深夜割に間に合う4時前に高速に乗り、関越道の沼田インターで下りてから下道30分弱の川場スキー場へ。山間部に入るとまだ雪は降り続いていて、山の上ではそこそこの降雪量が期待できそうです。ちなみに川場スキー場周辺の道路の雪ですが、帰る頃にはすっかり消えていました。

雪降る道を走って夜明け前のカワバシティへ

川場スキー場は首都圏からのアクセスの良さでも知られる人気のスキー場で、巨大な立体駐車場が一体になったスノーリゾート施設「カワバシティ」は土日祝日は深夜1時から入場可能(平日は6時より)。

暖房の効いたカワバシティの館内も我々が到着した時間には既に開放されていて、トイレや更衣室などを利用することができました。7時半からリフトチケットの販売が始まり、リフトの始発は8時です。

チケット売り場の他、カフェ、ムラサキスポーツ等の施設も入ったカワバシティ

ちなみに雪山登山やBCスキー/スノーボードで川場スキー場のリフトを使用する場合、川場スキー場専用の登山届の提出(コンパスで提出していても別途)と、ココヘリの携帯が義務付けられています。ココへリを持ってない場合は、1100円でレンタル可能です(人数分)。
アクティビティ|雪山登山|川場リゾート

登山受付(チケット売り場でも受付可能です)

登山届とココへリレンタルの申し込み用紙を記入し、リフト料金2000円(往復)と合わせて1人3100円。さらにリフトチケットはICカード方式なので、500円のデポジットを支払います(返却時に返金)。

2人分のリフトチケット(ICカード)とレンタルココヘリ

8時になってリフトがスタート。登山の場合は左手側のリフト(B:桜川エクスプレス)に並びます。


次のリフト(D:クリスタルエクスプレス)は風防付き。この時点でかなり風が強いことが分かります。


2本のリフトを乗り継いで一気に標高1800m台までショートカットに成功。

8時40分、剣ヶ峰山に向けて登山スタート

リフト山頂で準備。前日からの新雪がそこそこ積もっているようなので、ワカンかアイゼンかで迷いましたが、既に先行者がどんどんスタートしていたので(恐らくラッセルはなさそうだと)アイゼンを装着。ピッケルかストックかですが、なんとなく準備が楽なピッケルを選んで、結局この日はストックを出すことはありませんでした。

武尊山のレポートによってはストックでも十分というものもありますが、この日歩いた感じではピッケルが安心かなと。自分の場合、谷川岳(天神尾根)ならストックだけど、武尊山ならピッケルを選びます。

最初に登る剣ヶ峰山。左手側の尾根からですが、なかなか急登の予感です。


まずは稜線に向けてリフト裏の斜面を登ります。

稜線に出ると、なかなかの強風が吹き付けてきました。朝方まで降っていた雪は強風で雪庇状に……。新雪の量は足首程度から、吹き溜まりでは膝下ぐらいまで(もっと標高の高い方で)。

雪庇側。

小さなエビの尻尾状の樹氷がいたるところで見られます。

振り返ると……

うっすら富士山が見えています。

こちらは浅間山。手前の岩峰(鬼岩?)もなかなかに迫力がありますね。

さて、この最初の剣ヶ峰山にかけての登りがそこそこにの急登。ワカン、スノーシューやストックで登ってる人もいますが、普通にアイゼンの前爪を蹴り込んで登りました。ピッケルのピック使ってる人も結構いたぐらい。私的には剣ヶ峰山頂の沖武尊側よりも、こちらの方がちょっと緊張しました。

私はここはワカンやストックだと恐くて登れない(下りられない)かも……。

そんな樹氷の中を抜けて行くと……

剣ヶ峰山の山頂が見えました。結構尖ってますね。このように広くなった稜線上の足元は、風で新雪は殆ど飛ばされてクラスト状態なので、アイゼンのみで楽に歩くことができます。


2020年に2020mの剣ヶ峰山へ

真っ白なアイスというかジェラートを思わせる、個性的な剣ヶ峰山の山頂部に近づいていきます。

連休最終日の晴れ予報ということもあってか、続々と登山者が登ってきます。ちょっと写真を撮っているとどんどん抜かされていきますが、今更トップには追いつきませんしマイペースで行きましょう。

トレースの付き方から雪の状態が変化しているのが分かるでしょうか。


剣ヶ峰山頂付近は、結構痩せた尾根。


それなりに幅はあるので危険というほどではありませんが、ここで突風に煽られると転落の恐れもあるので注意しましょう。下山時は何度か強風に吹かれ、耐風姿勢でやり過ごしました。

妻、剣ヶ峰山の山頂標識あたりにて。

剣ヶ峰山からの下りはちょっと急ですが、急登部分は短いので気を付けて下りれば大丈夫。ただしワカンやスノーシューを履いたまま下りるのは、自分は無理かも……。


見上げるとこんな感じ。へっぴり腰妻。


グングン下りていきます。樹氷が美しい……。



ペースの早いトップ集団はかなり先に進んでいます。いい稜線ですね。


美しい雪の稜線歩きを楽しむ(ただし爆風)

雲に隠れていた武尊山(沖武尊)の山頂方面が見えてきました。剣ヶ峰山に比べるとなだらかな山頂部のようです。

鞍部まで緩やかな稜線の下りが続きます。

いい雪山ですねー(語彙力)


強風が吹くとあっという間に目の前のトレースがかき消されていきます。

歩いている最中にまともに食らうと少しよろけてしまうほどの風。

剣ヶ峰山山頂からの下りがちょっとした渋滞になってます。


樹林帯?まで下りてきました。


軽いアップダウンが続きますが、周りの樹氷が美しいので苦はありません。



剣ヶ峰山からかなり下ったきたのが分かるでしょうか。左側の斜面に張り付いている人は雪訓かな?

この辺りが鞍部ですね。さて、登り返し頑張ろう。

スノーがよい。風が強い。

雲がどんどん晴れ、青空が増えてきました。嬉しい!

鞍部の吹き溜まりはやはり雪が深い。トップはそれなりのラッセルだったことでしょう。



武尊山(沖武尊)に向けての登りも本格的になってきました。




武尊山山頂の直下。とにかく風が強い。

剣ヶ峰山から歩いてきた稜線を中望遠で切り抜く。それにしても美しいピラミラミダルな山頂。

ラストスパート、頑張ろう。


山頂直下、どこから登るか迷って直登を選ぶ人もいましたが、私は左手側から回り込みました。





爆風吹き荒れる武尊山山頂

10時40分、武尊山(沖武尊)山頂に到着しました。スタートから丁度2時間ですが、コースに起伏があったのでもう少し歩いたような気がします。山頂からは360度の展望が広がっています。

記念撮影。とにかく風が強いのです……。


強風でほとんど雪が飛んでしまうのか、一等三角点もあらわになっています。

当初、計画に入れていた中ノ岳方面。コースタイムは往復1時間程度ですが、この感じだとひたすらラッセルになりそうなので、とてもそんな時間では無理そうです。あと、日が高くなってからはクラストの踏み抜きが増えてきたので、何にせよ時間を食いそうだなと。


山頂展望いろいろ。




気が付いたら続々と登山者が登ってきました。ツアーっぽいグループもチラホラ。ウェアの色に合わせた(?)、ピンク色のバンドのアイゼン初めて見た。


下山、再び沖武尊から剣ヶ峰山へ

山頂で風を避けて行動食を少し多めに食べたり写真を撮っていたら11時過ぎ。そろそろ下山しましょう。この時間、まだまだ登ってくる人が多いです。



谷川岳、向こうもお天気良さそう。そういえば正面から一ノ倉沢を見たの初めてかも?(笑)

行きは綺麗だった稜線の雪も、多くの登山者が歩いてズタズタです。

剣ヶ峰山までの登り返しは意外とスムーズ。

とてもよいです。

再び剣ヶ峰山の山頂へ。気のせいか朝よりも周りの山の雪が薄くなったような……?

展望は抜群ですが突風が恐い山頂部。

掘り起こそうとした人がいるみたいですね(でも見えてない)。

ロックフィルダムぽいダム湖。玉原ダム(玉原湖)でしょうか。



振り返って帰りの稜線を一望。手前左は下りたばかりの剣ヶ峰山山頂部の雪面。

まだまだ風は激しい。予報では午後で最大18m/sだったかな。

気温は上がりましたが、樹氷はまだ残ってました。


最後の稜線歩き部分。左上の樹林のあたりからスキー場に下ります。

ということで川場スキー場に戻ってきました。12時半下山、とてもいい山でした。


下山手続きもろもろ+この日のカメラ

リフトを2本乗り継いでカワバシティまで戻ってきました。連休最終日もあってか、この混雑ぶり。

チケットカウンターで下山の受付、ココヘリとICカードチケットを返却して手続き終了です。

瓶コーラを飲んで体の下山手続きも完了。

この日も前回の西吾妻山同様に2台のE-M1 MarkIIにM. 7-14mmPROとM. 45mmPROの2本のレンズ。望遠が必要なければ(つまり雷鳥遭遇がない山域なら?)この組み合わせが軽くてかつ広角から中望遠まで押さえられてベストかも。広角レンズに比べると45mmで撮った写真の方が圧倒的に少ないのですが、ブログでの採用率が高いのが45mmの写真だったりします。

こんな記事もあります

福島に行くはずが、気が付いたら山形蔵王で虚無モンスターを見て蔵王牛を食べていた

2月11日、建国記念の日から翌12日にかけて東北地方の福島県から山形県にかけて車旅行をしていました。例によって宿も取らず、使いそうな荷物を車に積んだら、後はいきあたりばったりの車旅。

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順序が逆になっていますが12日の西吾妻山もこの旅行の一貫、というかメインイベントでした。

東北でスノーハイク&スノーモンスター狙いの連休計画

ワケあってこの1年、週末を使った泊まり山行が計画できない我が家。今回は祝日である2月11日の翌日に妻の有給を加えて連休とし、山行計画を立てることにしました。前日からの降雪もあり雪崩警報の出ていた北ア方面は避けて、八ヶ岳もいつでも行けますし(?)…… ここで候補に上がったのが普段はなかなか行けない東北方面。自宅から猪苗代あたりまででも、通常の山行ではそこそこ遠い白馬エリアよりもプラス1時間掛かる距離です。せっかっくなので足を伸ばしてみようかなと。

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気になる山は色々ありますが、今回は東北のスノーモンスター(エビの尻尾現象で巨大化した樹氷群)を見に行こうと。天気予報は11日は残念ながら朝方まで雪からの終日曇りですが、12日は晴れ。メインは12日に見据えて、蔵王と並んでスノーモンスターの名所(?)として知られる福島の西吾妻山に登る計画を立てました。ここまでが前回の記事に至る経緯。

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見られて良かった、西吾妻山のスノーモンスター

前日に少々バタバタしたこともあって、11日に日付が変わってから少し仮眠して朝4時頃に自宅を出発。初日は移動日にして、猪苗代の周辺でスキーを楽しむか、裏磐梯まで行って五色沼あたりでスノーハイクも悪くないかなとそんな緩い計画です。

予定変更、猪苗代の前に山形・蔵王へ……!?

しかしながら東北道を走りながら色々と調べていると、おりからの暖冬で猪苗代エリアといえども今年はスキー場の雪が少ないらしい、なんて情報もチラホラ。そこでふと「どうせこっちまで来ているのだから(那須あたりを走行中)いっそ蔵王まで行ってしまうのはどうだろう?」と。

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これが蔵王……かは分からない(東北中央道より)

蔵王なら青空が見えなくとも、スキー場のリフトだけで比較的気軽にスノーモンスターのあるエリアまで行けるみたいです。……そこで、急遽車の中で蔵王山へのスノーハイクの登山計画を作って提出。上手く行けばロープウェイから片道1時間程度のスノーモンスターハイクが楽しめるかもしれません。突如、西吾妻山の前に、スノーモンスターの本場、山形蔵王へ?

ということで磐越自動車道に入る郡山ジャンクションはスルーして、安達太良サービスエリアにてトイレ休憩。はじめての安達太良山は半分雲の中でした。まあ翌日また来ますし。

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安達太良山は…… 半分見えなかった

安達太良SAを過ぎた頃から東北道は雪になりました。しかもかなり降っています。
二本松以降は周囲の景色が霧氷となり、なかなか車窓の楽しいドライブです。

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福島ジャンクションで東北道から東北中央自動車道へ。山形新幹線と並走するように米沢から山形市へと北上するコース。昨年、酒田へ行った際は山形自動車道を使いましたが、蔵王ロープウェイへのアクセスとしてGoogle先生が選んだのがこのコース。

結果的には片側1車線区間が多く平均速度の遅い東北中央道より、山形道を使った方が正解だったかも(帰りは山形道にしました)。

うっかり来てしまった、山形蔵王温泉スキー場

山形神山インターで下りて、雪の積もった峠道を上がり蔵王ロープウェイ前の駐車場に到着したのは10時過ぎでした。蔵王連峰は宮城県と山形県にまたがるかなり広い山域ですが、いわゆる温泉&スノーリゾートとして有名なのは山形県側の「山形蔵王温泉スキー場」と呼ばれている一帯。
蔵王温泉の温泉街を中心にして、複数のスキー場やロープウェイがあるのですが、最も高い標高まで行けるのが2本のロープウェイを乗り継ぐ「蔵王ロープウェイ」です。

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駐車料金は1日1000円

簡単なスノーハイクの準備をして、蔵王ロープウェイの乗り場へ。スノーモンスターが見られるロープウェイの地蔵山頂駅までのチケットは、往復で大人3000円。中間地点のの樹氷高原駅までなら往復1500円。天気が悪いなら樹氷高原駅の近くを散歩するだけでも、多少の樹氷は見られます。

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蔵王ロープウェイでは夜間の樹氷ライトアップ、樹氷幻想回廊ツアー等のイベントも行われているようです。最新の樹氷の情報はFacebookページなどでご確認ください。
蔵王温泉スキー場
蔵王ロープウェイ(東武グループ)
蔵王ロープウェイ(Facebook)

東武グループによる運営、2つのロープウェイを乗り継ぐ蔵王ロープウェイは、山麓線は大型のゴンドラが2台で10分起きの運行。スキー、ボード客以外に我々のようなハイカー、普通の観光客も大勢乗り込むので、かなり混み合います。この日は土曜日ですが、乗り込むまで30分以上並びました。

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一定の標高を過ぎると周囲の木々が突然樹氷(霧氷)に変化します。蔵王に樹氷が発生する気象について、ゴンドラ内でもアナウンスがありますが、公式サイトのこの辺にも載ってます。

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蔵王の樹氷ですが駅名の通り、樹氷高原駅からスノーモンスターが見えるシーズンもあるようですが、今年は暖冬ということもあって樹氷の育ち具合は芳しくないようです。それでも地蔵山頂駅まで行って、そこから歩けばそれなりのモンスター地帯まで行けるようですが……。

樹氷高原駅から地蔵山頂駅までは山頂線で、こちらは複式単線自動循環式ゴンドラ(フニテル)という少し珍しいシステムみたい。谷川岳ロープウェイと同じかな?

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樹氷高原駅から先は一気に雪深くなりますが、同時にお天気もこの通り……。うーむ。

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真っ白だった地蔵山頂駅とスノーモンスターらしき・・・・

地蔵山頂駅に着いたものの、外は強風とホワイトアウトなので、とりあえず構内のレストランで軽く食事でも…… と思ったら、外から避難してきた観光客で大混雑だったので、立ちカウンターでコロッケとココアで最低限のカロリー補給。あとは持ってきたゼリーを吸う。

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レストランから見える外の光景。おお、これが始めて見るスノーモンスター!(感動うすめ)。

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ワカンを装着して強風吹き荒れる外へ。うーん、真っ白。

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スノーハイクの目標は熊野岳(蔵王山)でしたが、このホワイトアウトぶりだと厳しそうです。とりあえずGPSを頼りに、近くの地蔵山を目指してみます。

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ハイキングコースもトレースも見えない状態なのでGPSを頼りに斜面へと突っ込みます。

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一面真っ白の中、チラホラと見えてくるスノーモンスター(のなりかけ)。

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西吾妻山のスノーモンスターを見た後だから分かりますが、これはまだ成長途中のモンスターですね。ここにさらにエビの尻尾が育つことで立派なモンスターになるのでしょう。

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たまーにガスが晴れて青空らしき空が見えますがすぐに真っ白に……。

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お天気の中で見たらまた印象も変わるのかもしれませんが、とにかく真っ白。この辺りまで来ると若干モンスター感が出てきたかもしれません。なぜだろう、はじめて見るのに感動がない(笑)

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支柱とエビの尻尾が続いているのが見えました。これを辿って行くと……。

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地蔵山山頂(?)に到着。やったぜ虚無。

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地蔵山頂駅からは10〜15分といった所ですが、この先へ行っても何も見えさそうですね。残念。

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こりゃダメだ。完全なホワイトアウトになって迷う前に戻りましょう。GPSがないと行きのトレースも見えません。

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地蔵山頂駅に戻ってきました。しばし天候待ちしてみましたが、このまま回復はなさそうな雰囲気……。

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一瞬ガスが晴れてせいぜいこの程度。

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山頂駅屋上の展望台もこの虚無っぷり。展望台とは?

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樹氷高原駅のスノーハイク:スノーがすごい!

樹氷高原駅まで下りてくると少し青空が見えるようなので、ちょっとブラブラしてみましょう。

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おお、樹氷と青空が見えてる。

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山頂駅方面は相変わらずガスの中。複式単線自動循環式、なるほど。

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ユートピアって何だろう?と思ったらゲレンデの名前みたい。

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海外からの観光客が写真撮りまくってます。インスタ映え狙いかな。

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樹氷とスキーヤー。

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M.ZUIKO 45mm PROレンズで撮るとランドネっぽい雰囲気で面白いことに気付き(中望遠単焦点で背景をボカしてるだけです)、しばらく妻とカメラを交換しながら遊んでしまった。

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ついタイトルや本文スペースを作ってしまう編集者しぐさ。

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なんてことを後でツイッターに投稿したら、プロい返しをいただきました。スノーがすごい!(笑)

再びガスってきたので山麓線ロープウェイに乗り込み……

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ロープウェイの中から周囲の樹氷を撮ったら、窓の傷やら曇りでなんだか幻想的な写真になりました。

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ロープウェイの中からの方がそれっぽい写真が撮れるのでは?(笑)

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駐車場まで戻ってきました。

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湯船の底から湧き出る蔵王温泉「すのこの湯 かわらや」

せっかく蔵王温泉にいるのだから日帰り温泉へ。やってきたのは「すのこの湯 かわらや」

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川原の上に在る温泉で「かわらや」だそう。川原の底から温泉が湧きだしているところに、底をすのこをにした湯船を作って空気に触れる前の源泉に入れるようになっているのだとか。ちょっと意味がよく分からないけど、なんだか面白そう。

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源泉掛け流しは色々とありますが、源泉湧きっぱなしははじめて。湯温は少々熱いものの、そもそもの泉質にパワーを感じる(妻などはかなりビリビリしたそう)いいお湯でした。

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湯船は4人でいっぱいですし、洗い場も2人分のみなので、混み合うときはあまりオススメできませんが(近くに大きな入浴施設はいくつかあるみたい)、駐車場が空いてそうなら入ってみると面白いかも。

唐突に結婚記念日ディナーで蔵王牛

さて、実はこの日2月11日は我が家の結婚記念日でもあります。ここ数年は山に行ってることが多く、あまりちゃんと祝う雰囲気ではないのですが、せっかくなので何か美味しいものでも食べたいなと。
山形といえばやはり肉だろうと、山形駅の近くまで移動して、ネットで評判の良さげな鉄板焼き屋さんにやってきました。ステーキ鉄板焼きの「神室」さん。

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ビールはもちろんノンアルコールで。

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蔵王牛(サーロイン)のステーキコース「羽黒」を注文。自分はステーキだけ少しグラムアップで。前菜、焼き物、サラダ、ステーキ(蔵王牛)、ご飯に味噌汁、と満足なコースでした。

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値段もかなりリーズナブルでお酒を飲めないのが申し訳ないぐらい(代わりにノンアルビール3本頼んだ)。すっかり満腹になってしまったので、この夜はラーメンは食べられそうにありませんね。
大人しく福島まで移動することにしましょう。

その後、山形蔵王インターから乗って山形道〜東北道〜磐越道と走って猪苗代磐梯高原インターまで160kmちょっとの移動。道の駅 猪苗代(広くて夜も暖房の効いたロビーと綺麗なお手洗いが嬉しい)にて翌日に備えて休むことに。翌日の様子は1つ前の記事になります……。

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東北・西吾妻山と巨大樹氷群:魅惑的なスノーモンスターたちに出会った冬の山旅

先週2月12日の水曜日、福島県と山形県の県境にある吾妻連峰の最高峰、西吾妻山(2035m)に登ってきました。冬の西吾妻山といえば、そう、「スノーモンスター」と呼ばれる、大きく育った樹氷群に会いに行く山旅になります。一度彼らに会いたかった!

西吾妻山のスノーモンスターを見たい!

以前から西吾妻山のスノーモンスターを見たいと思っていた我が家。「スノーモンスター」は雪山ではお馴染みの樹氷(霧氷)の一種。エビの尻尾現象(強い風で氷が付着したもの)により巨大化した樹氷群の愛称です。

東北各地の山やロープウェイで気軽に見に行くことができる蔵王山のものが有名ですが、もう少し南に位置する西吾妻山の周辺でも、これらのスノーモンスターが見られることで知られています。
西吾妻山は吾妻連峰(吾妻山)の最高峰で、「吾妻山」として日本百名山にも数えられています。

今回、祝日の2月11日から翌日12日にかけて東北方面の登山計画を立てた我が家。12日に見事な晴れ予報が出ていたこともあり、11日から西吾妻山に登って避難小屋に泊まる計画も考えましたが、結局11日はお天気もイマイチなので移動日兼、手頃なスキーなりスノーハイクをして過ごすことにしました。11日の行動については別の記事にて(書きました)。


福島県側、グランデコスノーリゾートから西吾妻山を目指す

西吾妻山へのアクセスは山形県側の天文台高原スキー場か、福島県側のグランデコスノーリゾートがありますが、今回私達が選んだのは福島県側から。東京方面から車でアクセスする場合は、道路事情的に福島側をを選ぶ人が多いかもしれません(登山の距離は天文台高原からに比べると伸びますが、その分スノーモンスターエリアもたっぷり楽しめます)。
グランデコスノーリゾート

我々は色々あって前日は山形で遊んでいて(別記事にて)、夜になって猪苗代湖畔の道の駅に到着しました。車中泊で朝を迎えてから、裏磐梯の「グランデコスノーリゾート」を目指しました。猪苗代あたりなら夜でもマイナス5度程度なので、シュラフに入れば普通にぐっすりです。

道の駅猪苗代から見上げた朝の磐梯山。この猪苗代も磐梯山や安達太良山に囲まれた山が近い街のようです。今回は駆け足だったので、またゆっくり訪れたい。

猪苗代から裏磐梯にかけての国道459号線はかなり除雪が進んでいましたが、小野川湖からグランデコスノーリゾートまではほぼ全面が積雪アリで朝方は凍結した峠道。最低限スノータイヤでないと確実にグランデコスノーリゾートまではたどり着けません。

グランデコスノーリゾート山麓駅からパノラマゴンドラリフトで山頂駅へ

平日だというのに久々の晴天(前日の午前まで降雪という絶好!?の条件)ということもあって、駐車場には既に結構な数の車が停まっていました。駐車料金は平日無料(休日は1000円)。

駐車場からグランデコスノーリゾート(左手は裏磐梯グランデコ 東急ホテル)のスキーセンターとゲレンデ方面。よく見たらこの日登る西大巓(にしだいてん)と西吾妻山が見えていました。双眼鏡や超望遠レンズがあれば、山頂付近のモンスターの様子も見えるのかも?

ゴンドラの営業スタートは8時半。ゴンドラ料金は片道1000円(500円の1回券×2枚)なので、2人で往復利用の場合、1回券を8枚購入することになります(休日の場合はさらにリフト分のチケットを買うことになります)。

パノラマゴンドラの中からは磐梯山や猪苗代方面の景色がよく見えるので、進行方向後方に座るのがおすすめです。それにしても気持ちの良さそうな絶景ゲレンデですね。これは滑ってみたくなる!

ゴンドラを下りて……(トイレは山麓のスキーセンターかこの山頂駅ですませておきましょう)

出発の準備をします。基本的に冬の西吾妻山はワカンやスノーシューを履いて歩くことになるようです。かなりのトレースが付いていれば、アイゼンのみのツボ足で行けないこともないのかもしれませんが、アイゼンでスタートした人がすぐに戻ってきて履き替えている姿も目にするような雪質です。

我々もアイゼンは持ってきていましたが、この日の雪の状態だとスタートから戻ってくるまで一日中ワカンを履き通しでした。ツボ足の方がいいような場所は…… なかったと思う。

まずはスキー場を登って西大巓へ

休日ならばもう1本上のリフトが動いているのですが、平日なので楽をできるのはここまでです。ここからゲレンデ1本分を歩いて、登山口を目指すことになります。

なので最初の30分ちょっと、ひたすらスキー場のゲレンデを登ります。

振り返るとカッチョイイ磐梯山。中望遠のM.ZUIKO 45mm PROが結構この日はちょいちょい活躍します。

視線を少し左に移すと猪苗代湖から立ち上る朝もや。実は今回の旅でちゃんと湖面を見ていません……。

日当たりのいいゲレンデを登っているので、さっそく汗が吹き出してきます。シェルパンツの下にフリースパンツを履いてきたことを早くも後悔しながら、上はフリースになって進みます。スキー場のコースが終わったところから樹林帯に突入します。


トレースがしっかりついたふかふかの雪の樹林帯を進みます。前日だったらラッセル大変だったかも。スキーを履いて登っている人もチラホラ見られます。

見上げるとまだチラホラと霧氷が残っています。空もほぼ快晴、これは気持ちがいい!



このあたりはまだ若干の樹氷と雪の積もった木、といった雰囲気の樹林帯です。

西吾妻山にピッケルは必要なさそう……と分かってましたが、アイゼンとこれはないとなんだか心配で。

いい感じの光景になってきました。

これは安達太良山、でいいんですよね?

最高のお天気です(暑い)。

少し視界が開けました。正面に見えてきたなだかな山が西吾妻山。

もしかしてこのボコボコが…… 早く近くに行って見てみたい!

しかし、まずは正面の西大巓に登り、そこから西吾妻山を目指すルートです。

既に西大巓の上の方まで登っている人の姿が見えます。

少し西側からトラバースして山頂に回り込む感じ(実はこれは正面の偽ピークを左側から巻いて、いくルートだったみたい。おかげでこの後いい光景に出会えるのですが……)。

気がつくと徐々に周囲の木々の姿が変化してきました……。

なんだか私の知ってる樹氷とは姿が違うような?

西大巓の手前でスノーモンスターの群れがあらわれた!

おやおや…… これは????

これはもうスノーモンスターと呼んでもいい子たちじゃないでしょうか?

なんだか恐竜っぽいフォルムの奴もいます?

向こうの側の斜面にもボコボコといる……

写真だと小さそうに見えるかもしれませんが(?)1個1個は余裕で人の数倍のサイズ。


気がついたら後ろもモンスターに囲まれていた! んあんでしょうこれは。ネット記事の写真などで何度も見ていましたが、実際に目にするとその現実離れした不思議な姿に驚きが止まりません。

コロ助いるじゃん。

他にも人の横顔に見えたり動物に見えたり、千と千尋の神隠しのカオナシっぽいのとか……


しばらくこんなモンスターたちに囲まれながら西大巓への最後の登りが続きます。



西吾妻方面もかなり見えてきました。あの小さなボコボコがもしかしたら全て……???



西大巓山頂にて

最初のピーク、西大巓の山頂(1980m)に到着しました。既に多くの登山者が休憩したり記念写真を撮って過ごしています。周囲に遮るものがなくなり風が強くなったので、再びハードシェルを着ます。シェルは羽織ってもフードはかぶらない程度、雪山にしては過ごしやすい気候です。

西大巓の山頂付近は中ぐらいのスノーモンスターがいっぱい。なるほど、確かにこれはエビの尻尾のお化け。お化けならばモンスターで正しいですね。




360度、展望もバグツンです(広すぎる西吾妻山の山頂よりも展望はいいかも?)。




そしてこれから目指す西吾妻山。一見するとあまり標高差を感じませんが、50mほど向こうの方が標高が高い。見ての通し、一旦下ってからの登り返しになります。

スノーモンスターの迷路を抜けて歩く登山者たち。これは楽しそう!


スノーモンスターの迷路に突入、西吾妻山を目指す

それでは行きましょう。ひとまず好きなところから斜面を下ってモンスター群の中に突っ込んでいきます。あまり根本に近づくと落とし穴(ツリーホール)になっているので、気を付けつつ……

ほほう、これはこれは……

分かりますか? めちゃくちゃ楽しいです。


妻にしては珍しくはしゃいでる。

トレースを外れてもふもふスノーハイク。視界がいいので好きな雪面を歩きながら下りていきます。

鞍部に近くなると少しモンスターが小型化? 登山客とモンスターたちが並ぶ様子がなんだかかわいい。その向こうは見慣れた樹氷になっていて、標高や風の当たり方などの条件が重なった場所に限って、モンスターが誕生していることが分かります。



下って下って……

振り返る。帰りはここを登り返しですね。頑張ろう。

西大巓と西吾妻山の鞍部あたり。少しモンスターの姿が減ります。

樹氷の山越しの磐梯山。

山容は西大巓の方が山感ありますね。だんだんスキーのシュプールも増えてきました。

トラバースからの登り返しが始まる……

新たなモンスター群が目の前に迫ってきました。


ゴジラっぽいやつが多い?



先程よりも一回り以上大きなスノーモンスターたちがお出迎えです。




西吾妻山山頂手前のフラット。左手に見えているのは西吾妻小屋(避難小屋)、まずは真っ直ぐ山頂を目指します。



広大な西吾妻山の山頂へ

既に先行してる登山者たちがモンスターの中に見え隠れしています。現実離れした風景の中なので、なんというかミニチュア感があって、見ていて面白い。

見ての通りの緩斜面ではありますが、実はこのとき少々足に来てました(笑) ワカンを履き通しだからかと思いましたが、どうも前日からの車中泊などもあって脱水症状気味だったようです。頭や心肺は疲れを感じてないのに、すぐに両腿がつりそうになる症状が頻発しています。下山後の喉の乾きも半端でなかったですし、普段よりも行動食や水分を取りまくってなんとかやり過ごしました。



西吾妻山頂直下のモンスターたち。やはり最後の砦を守るモンスターは迫力がありますね!?



そしてだだっ広い西吾妻山の山頂に到着。到着?

西吾妻山の山頂に三角点はないようで山頂票も見当たらないので、どこが山頂か分かりません。猪苗代方面の展望が開けたあたりに人が集まってますが、GPSを見たら山頂は通り過ぎていました(笑)


見晴らしのよいこの辺で山頂気分になります。

とりあえずパシャッと。

記念撮影。

山頂のモフモフ雪原で遊んでおきましょう(ただし強風)。

次は行きたい安達太良山。

追記、後日行きました、安達太良山。

そして磐梯山。かなり険しそうに見えますが、冬の磐梯山は我々に登れる山なのかな?

他にも色々な山が見えていますが、風が強かったのでスマホを出しての山座三同定はしていません。


西大巓の向こうにも結構雪山が見えています。


八ヶ岳やアルプスを望む長野県で見る景色とも違って、雪をかぶった広大な山域が周囲を取り囲む東北らしい風景が広がっています。そして手前にはモンスター。

山頂から片道15分の天狗岩を経由して戻ろうかと思いましたが、写真が捗りすぎて意外と時間を食ってしまったので(この時点で13時前)そろそろ戻ることにします。


こいつらとの別れは名残惜しいですが……




西吾妻小屋に立ち寄ってから下山

最後に避難小屋の様子を覗いていきましょう。

積雪量が多いと2階から入れるようになるという西吾妻小屋、まだ1階から入れるようでした。周囲はトイレ地雷が溢れていてなかなかの危険地帯ですし(小屋の中にトイレもあるようですが、使えないときもあるのでしょうかね?)、少し中を覗いただけで失礼しました。


そういえば紅茶にお湯、ゼリー飲料合計3本と、途中から水分を取りまくっていたのにトイレに行きたくならなかったのは、やはり脱水気味だったのかな。

避難小屋の周囲には背の高いモンスターたち。雪が季節が高い木々に取り囲まれた小屋なのかな?



ちょっと小屋から離れたところで最後の休憩(パン食)を取って……



それでは戻りましょう。


再びモンスターの林に突っ込み……


この登り返しが待っている……

日中の日差しで鞍部のモンスターは一部氷が溶けてつららになっています。

登り返し頑張ろう。

左側に斜めにトラバースしているトレースも見えますが、斜面は素直に正面を行った方が緩そう。

再び西大巓から西吾妻山を振り返って。モンスターたちともここでお別れ……

という訳でもなかったり……


でも、日当たりのよい斜面だけに、午前中に比べるとかなり溶けてしまったようです。

そのままスムーズに樹林帯を下り、誰も滑ってないコースを下りて、15時にゴンドラ山頂駅に到着しました。西大巓からは丁度1時間ぐらい。

久々の平日山行は天候のタイミングもバッチリ合いましたし、スノーモンスターのコンティションもよくて最高、よく遊びました。ぜひまた歩きに来たい山です。

駐車場まで戻ったら、三段笠雲が横に2個繋がった巨大笠雲が発生していました。翌日はまさかの雨予報が出ていましたが、あの魅惑的なモンスターたちは生き延びて欲しいな……(この週末に訪れたricoさんのブログによると大丈夫だったようです)。

今回は2台のカメラに広角ズームと中望遠単焦点でした。重量も軽くできますし意外と悪くないかも。

山行ルートと活動データ

グランデコスノーリゾートから西吾妻山のピストンルート。平日は一番上のリフトが動いてないので、休日とはコースタイムが若干変わるので注意。


西大巓と西吾妻山のスノーモンスター(グランデコスノーリゾートより) / OKPさんの吾妻山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

下山ラーメン「麺や・山の駅食堂」が大正解

下山後の温泉は地元の方のアテンドもあって中ノ沢温泉に行く予定ですが、さすがにちょっと小腹が減りました。せっかく喜多方まであと一歩の裏磐梯まで来たので美味しいラーメンでも食べたいところですが、なんと水曜日は近辺のラーメン店がことごとく定休日という罠。平日山行はこれがあるから……

いくつかお目当ての店にフラレてやってきたのが国道459号沿いの「麺や・山の駅食堂」。定食メニューもある食事処に、農産物、土産物屋などが一体になったタイプの食堂です。

トマトラーメンなどの変わり種ラーメンを看板にしていたので少し躊躇したのですが、普通のラーメンメニューもちゃんとあって、結果的にはここに入って大正解。

私の頼んだ「中華そば」と、妻が頼んだ「山塩ラーメン」。どちらもとろとろになった分厚い豚バラのチャシューが2枚。味玉を付けたら2個入ってきました。「味玉2個」ははじめての経験!


中華そばの麺は喜多方ラーメンの影響もありそうな平打ちの中太麺。山塩ラーメンは平打ちの細麺です。

これはもう見れば分かりますよね? ええ、最高です。この後は中ノ沢温泉へ……

こんな記事もあります

CASIO PROTREK SmartとYAMAP Wearアプリ v7.2.8の地図表示について

昨年2019年の11月、CASIO PRO TREK Smartシリーズで使うことができる「YAMAP Wearアプリ」がバージョン7.0.0へとアップデートされました。

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スマートウォッチ上での地図表示に関して、これまででかなり大掛かりなアップデートとなったバージョン7のYAMAP Wearアプリについて、今回はレポートしてみたいと思います。
その他、記事後半では2ペアのスマートウォッチ&スマートフォンでYAMAPを使う際の方法についてもまとめています。尚、記事中で使用しているWSD-F20/F30はメーカーよりモニター提供されたものです。

YAMAP Wearアプリ、バージョン7.Xで何が変わったの?

まずは公式のリリースを見てもらうのがいいでしょう。

スマートウォッチのYAMAPアプリがもっと便利になります。 | YAMAP INFO blog

  • スクロールやズームの操作性が改善。小さな画面での操作ストレスが軽減されます。
  • コースやランドマークが、ズームイン・アウトに連動して大きさが変わるように。地図が格段に読みやすくなります。
  • 常に最新のランドマークやコースタイムなどが掲載されるように。より安全で便利にご利用いただけます。
  • Androidユーザーは、一度に複数の地図をダウンロードできるように。一つずつダウンロードを待つ必要もなくなります。

最も大きなポイントはこれまで同じ画像を拡大縮小させて表示させていた、いわゆるラスターデータだった地図がベクターデータとなり、山頂や山小屋などのランドマーク表示も縮小によってサイズが変化して見やすくなった点です。

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ベクターデータになったV7の地図表示

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拡大・縮小(縮尺)によって表示が変化する

スマートフォンのアプリ版のYAMAP地図は一時期からこのベクター表示になっていましたが、Wear OS版に関しては長らくラスターデータ地図が使われていました。スマートウォッチのCPUやストレージ容量を考えたら仕方のないことかと思っていました仕様ですが、これはかなり嬉しいアップデートかもしれません。

アップデート当初、あまりに重く実用的とは言えなかった……

しかしながら、このベクター地図になったYAMAP Wearアプリ。当初は、表示させたり、画面を切り替える度に数秒のタイムラグが発生し、行動中に腕を上げて表示させようとしてもしばらく待たされるなど(結果立ち止まって表示待ちが発生する)、実用的とは言えない表示速度でした。要はクソ重い。

昨年末から今年1月にかけての登山では、毎回この表示の重さに泣かされました。行動中に手元でさっと現在位置が分かることがスマートウォッチの魅力だというのに、あまりにストレスです。地図を表示させるのが面倒で、普段よりも位置の確認が減っていました。

この件についてTwitterで呟いたところ、現象はYAMAP側でも不具合として認識していたようで「対応中」である旨の解答をもらいました。


すったもんだしましたが、地図表示がスムーズになったv7.2.8

その後、1月末にv7.2.7がリリース。こちらはiPhoneとウォッチのペアリングで不具合があったりして、少々すったもんだしたのですが、最終的に1月29日に修正版のv7.2.8がリリースされました。

私のWSD-F30も色々とありましたが、ようやくアップデート及び地図のインストールができる状態となりました。
そして、地図の表示速度は当初のv7からは見違えるようにスムーズになりました。これならばフィールドでも以前同様にスムーズな現在位置の確認が可能でしょう。

また、個人的に嬉しいのは複数の山域の地図を切り替えた際、以前は地図の端が表示されていたのに対して、現行バージョンでは主要な山の山頂付近が画面センターに表示されるようになったこと(対象山域の山頂に設定されてることが多い?)。
GPSが現在位置を掴む前に、見たい場所がすぐ見られる、些細なことですが嬉しい改善ポイントです。

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地図を開くと山域の主要ポイントが表示される(八ヶ岳の場合は赤岳山頂)

YAMAP WearアプリとiPhoneペアリング、上手くいかないときは再起動 → アプリ再インストール

さて、私は以前からYAMAPのWearアプリとiPhoneペアリングの環境で使っていますが、なんだか上手く行かない…… となった際のアドバイスを少々。素直にウォッチを再起動しましょう。だいたいはこれで解決します。さらにWear OS及びアプリが最新版にアップデートされているかをチェック。特にWear OS系のアップデートは頻繁にあります。

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「全てを最新に」が基本……

それでもダメならYAMAP Wearアプリの再インストール。残念ながらDLした地図は消えてしまいますが、これで状況が改善することもあります。
アンインストールの手順は[設定]→[アプリと通知]→[アプリ情報]→[YAMAP]→[アンインストール]です。地図の入れ直しまで入れると、0分以上の時間が掛かること、Wi-Fi環境があることを確認。さらにウォッチの安定した動作には充電ケーブルが繋がった給電状態であることが必須です。

複数のスマホ&ウォッチにYAMAPをインストールする場合は別アカウントが必要

これ、自分でちょっとハマってしまったのですが、まずWear OSのスマートウォッチは特定のスマートフォンと1対1でペアリングする必要があります。

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それでは複数のスマートウォッチ(例えばWSD-F20とF30)でYAMAPを使いたい場合…… 新たに別のスマートフォンを容易して、2つのペアリングを作ればいいのかと思ったのですが、実際にはYAMAPのアカウントも別途容易する必要があります。つまりサブアカを作れ。

これに気付かずに同じアカウントで2ペアのウォッチ&スマホを設定しようとして、面倒なことになってしまったのが私です……。
ということで新たにYAMAPでサブアカウントを作って、以前使っていたWSD-F20と予備のiPhone7にそれぞれYAMAPをインストールしてペアリング成功しました!

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無料地図(左:F20)とカラー地図(右:F30)

現在、登山中の地図確認はほぼスマートウォッチに頼りっぱなしなので(スマートフォンは休憩時に山と高原地図アプリを見る程度)、予備のスマートウォッチがあるのは何かと心強い。もっと早くやればよかったかも。

おまけ:YAMAP Wearアプリで改善して欲しい点

これ、以前から使っていて不安になることが多かったのですが……

設定画面を開いた際のど真ん中のアイコンが「ログアウト」なんですよね。ログアウトすると、ペアリングが解除される他、ウォッチにインストールされていた地図が全て消えてしまう。そんな簡単に押したらいけいアイコンを、設定のど真ん中に表示しないで欲しいと常々思っております。

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