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MFの超広角単焦点レンズ「KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8 MFT」がやってきた!

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私の物欲日記は“前振り”だと思われてるかもしれませんが、決してそういう訳ではないんです…。

…なんて聞かれてもないのに、言い訳から始めてしまいましたが、2日前に書き散らしていた物欲が、今自分の目の前に実体化しています。急すぎて気絶しそうです

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というのもこの数日で突然PROMINARのAmazonでの販売価格が下がったことがあるのですが、「いつか手に入れるけど今じゃない!」と決めたばかりの所で「突然“いつか”が来てしまった」という感じ。来月早々にはiMac 4KやK-S2のカード支払いがあるというのに、またお小遣いの積み立てを解約しなくては…です。
(家計には手を付けてないので、主夫の暴走じゃないよ★)

価格が今後どう動くかは分かりませんが、大量生産されているレンズでもありませんし、他店舗が追従してない所を見ると、Amazonの夏のボーナスセール的な特価なのでは?なんて考えております。みんなも買うなら今だ!?

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「KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8 MFT」がやってきた

さて、買ってしまったものは仕方ない!(気持ちの切り替え早すぎ) 早速、届いたPROMINARを見ていきましょう。マイクロフォーサーズ規格に対応したマニュアルフォーカスレンズ。開放値はF2.8という明るさ。焦点距離は8.5mmですので、35mmフィルム換算すると17mm相当の超広角域を写す単焦点レンズになります。

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そうそう、KOWA(興和)というレンズメーカー名にピンと来ない人のために簡単に紹介しますと、興和は光学関連の他、医療・医薬品などを主軸とする企業。キャベジンコーワ、キューピーコーワ、ウナコーワの「コーワ」といえばお分かりになりますね。
KOWAの光学機器で我々にお馴染みなのは双眼鏡。観光地の展望台などで備え付けになってる大型の双眼鏡には、KOWAの製品が多いと思います。もちろんコンシューマ製品も製造していて、グリーンに塗装された(「コーワグリーン」と呼ばれているそうです)高級双眼鏡はちょっとした憧れ。

お手頃価格のコーワグリーンもありますけどね。
Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍25口径 BD8x25 BD25-8GR

Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍25口径 BD8x25 BD25-8GR

そんなKOWAの双眼鏡の上位モデルにも冠されているのが、「PROMINAR(プロミナー)」という名称なのです。
PROMINARは元々同社の映写機用レンズ/カメラに用いられていた名称らしく、その辺については以下のデジカメWatchの記事が詳しいです。

* *

箱の中には箱サイズいっぱいのレンズケース。思わず「何これ…」と笑ってしまいましたが、その理由は箱を開けてみたら分かりました。

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この落下傘のような巨大なレンズフード。これがあるからケースもあんなに大きかったんですね…。

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フードは樹脂製でレンズへの固定はネジ止め。レンズキャップが少々特殊で、よく見ると分かりますがキャップにネジ山が切られています。キャップの脱着パーツを押し込みながら、さらにネジ込むというやや謎使用。うっかり落とすことはありませんが、すぐに付け外しができないのは面倒です。あと、キャップを付けた状態ではフードを外せないので、未使用時にフードを逆さ付けする場合、一度キャップを外す必要があります。

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前玉はそこまで飛び出してないので、注意して使えばフードなしでもOKかもしれませんね。ちなみにレンズ先端にネジが切られているのが見えますが、フィルター用のネジとはピッチの異なる特殊ネジのため、フィルターは取付できない(本体やフィルターを傷付ける場合がある)とのこと(説明書より)。じゃあ何故こんな所にネジを切ったんだ!?(まさかキャップのため、とかないですよね?)

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ちなみにレンズ先端の口径は67mm。手持ちのフィルターを恐る恐る付けてみたのですが、特に抵抗もなく付いてしまいました(笑) たまたま、ネジの浅いフィルターだったのかもしれませんし、外れなくなったりしても嫌なので、今の所はこのような使い方はしていませんが、今後PLフィルターなどを使用する際は検討してもいいかもしれません(ケラレのチェックはしてません)。

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というのも、フィルターはこの巨大フード側のネジに付けるよう奨励されているのですが、この口径が86mm。かなり特殊というか巨大なので、フィルターの価格もバカになりません…。

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電子接点のない金属マウントはとてもシンプル。防水仕様の双眼鏡も作っているKOWAだけに、防塵防滴を謳わずともゴムパッキンとかあって欲しかった(笑)

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巨大なフィルターを外すと、それなりにコンパクトな鏡筒ですが、削り出しのアルミ製のためかなりの重量感があります。実測で440gということで、フォーサーズのZD 14-54mmIIと同じです。

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フォーカスリングは滑らかかつトルクがあって、MFが非常に気持ちいいです。絞りはDLアイリスという機構により、クリック有りとクリックなしが選べます。クリック有りだと、F2.8からF16までの6段階。私はこちらの方が使いやすそうかな。

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上の写真、絞りリングの左端に見える小さなボタンを押しながら、絞りリングをグリンと回転させると、クリックなしの可変絞りになります。こちらはT値表示。動画撮影などはクリックなしの方が便利でしょうか。

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重量はあるけどPENとの組み合わせも悪くない?

見た目の割に重量級なこともあってPEN Liteに付けると300g台のボディよりもレンズの方が重くなってしまうのですが、見た目はなかなか悪くないかも? 特にE-PL7はMFアシスト機能に「ピーキング」があるので(ピントの山を強調表示してくれる機能)、ピーキング機能のないE-M5などよりも使いやすいかもしれません。

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E-M1とはやはりバランスがいいですね。グリップがしっかりしているので操作性もいいですし。3色のカラバリの中から迷わず選んだコーワグリーンはやっぱりカッコイイな!(笑)

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フードを付けると「黒-緑-黒-緑-黒」となって精悍な印象に。E-M1で使う際はフード付きで問題ありませんが、E-PL7だとやはりフードなしの方がバランスは良さそう。

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PROMINARは電子接点のないMFレンズなので、Exifにレンズ情報は書き込まれません(絞りが後で分からないのは不便ですね)。また、オリンパス機の場合、ボディ内蔵の手ぶれ補正を正確に動かすため、焦点距離を設定してあげる必要があります。

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設定するのは35mmフィルム換算値でなく、実際の焦点距離ですので、この場合は一番近い8mmに設定してあげればOKです。PROMINAR用の設定はマイセットにでも登録してしまうのが良さそうですね。

そういえば先日ゲットしたK-S2もグリーンでした。これまであまり意識していませんでしたが、もしかして緑色が好きなのかも?(赤と紺は好きな色ですが、カメラの色って感じじゃないですしw)

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まずは、あえて超広角っぽくない作例…?

早速、ちょこちょこと使い始めてますが、やはり超広角は晴れたお天気で使いたいので、いい感じの写真が溜まったら公開したいと思います。M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROとの比較みたいなこともやりたいんですが、あまり期待はしないでくださいませ(笑)

さて、あえて超広角っぽくない(?)感じで(ノートリです)近所のアジサイを。絞りは確か開放値で、ほぼ最短距離での撮影だと思います。

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8.5mmという焦点距離ではほとんどボケは期待できませんが、ピントを外れるとそれなりに柔らかくボケてくれてますね。というかこっちはアジサイじゃないか…。ランタナとも違うし、何だろうこれ?

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あえて、超広角っぽくない見せ方を意識してみたのですが、どうでしょうかね。
バーンと広い範囲を超広角で撮るのは簡単ですが、背景を気にしつつ(すぐ何かが写り込んでしまう)、超広角での近接撮影というのも今後の課題にして行ければと思います。って、単にこのレンズ1本で街歩きから飯写真まで上手いこと撮れないかなぁ、なんて横着なことを考えているだけなのですけど(苦笑)