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花火の撮影は三脚があった方が捗るけど、手持ちでも撮れないことはないかもよ?

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三脚を使わずに手持ちカメラで花火を撮ってみよう、という記事です。

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前回の記事後半で、花火の撮影方法について少し触れました。

三脚を使えば花火鑑賞の片手間でもこの程度の写真は撮れますよ、とそんな感じのお手軽な花火撮影。上記記事中にも書いている、花火撮影の際のカメラ設定値の目安を抜き出してみます。これは特別なものでなく、ごく一般的な設定値だと思います。

露出モード:マニュアル露出(M)
絞り:F8〜F11
感度:ISO200
WB:太陽光
ピント:マニュアルフォーカスで無限遠
シャッター速度:BULB(オリンパス機ならLIVE TIMEが便利!)
手ぶれ補正:OFF
※三脚は必須。あればケーブルレリーズ、又はリモコン。

バルブ撮影やマニュアルフォーカスは普段使わない機能だと思いますし、最初はちょっと大変そうに感じますが、慣れてしまうとさほど難しいものではありません。
この程度の写真ならば、レジャーシートに座って花火鑑賞をしながら、足下に置いた三脚で撮ることができます。

しかし、お手軽撮影といっても、バルブ撮影や長秒露光を行う訳で、最低限ミニ三脚がないと撮ることができません。手頃な台や地面にカメラを置いて撮る方法もありますが、あくまで三脚を使った撮り方が分かってる上での応用技です。

手持ち撮影で花火は撮れないの?

じゃあ、三脚を持ってないと花火は撮れないか? というと決してそんなことはありません。もちろん上で貼ったような、花火が上がってから夜空に広がるまでの軌跡を撮るようなバルブ撮影は無理です。あえて、手持ち長秒露光の手ブレを利用したファンタジックな花火写真もありますが、それはまあ特殊テクニック。

今回紹介するのは、こんな感じの花火が開いた瞬間を狙ってパシャリと撮ったもの。使うのは一眼レフやミラーレスカメラ、1型センサー以上の高級コンデジなどでもこの位なら撮ることができると思います。

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これはもう別に花火のための… という特別なテクニックがある訳ではありまません。三脚を使わずに夜景を撮るのと一緒です。「高感度+シャッター速度速め+手ブレさせない」以上です。

自慢できる程の作例ではありませんが、タイミングさえ外さなければ、スナップ感覚で花火にカメラを向けて撮っただけで、こんな感じの写真は撮れます(レタッチで多少見栄えが良くなるよう処理は施してますが、それはまた別の話)。

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手持ち花火撮影のカメラ設定目安

ということで目安となるカメラ側の設定値など。まず、ISO感度ですが、今時のマイクロフォーサーズやAPS-Cセンサーの一眼カメラなら、許容範囲は人にもよりますがISO3200位まで感度を上げても充分綺麗に写ります。今回載せている写真は、全てマイクロフォーサーズのISO800〜1600で撮ったもの。

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レンズはなるべく明るい方がいいので、ズームレンズよりも単焦点レンズを使った方が歩留まりがいいでしょう。花火との距離にもよりますが、画角的には標準〜中望遠くらい位のポートレートレンズが使いやすいかも。

ただし、望遠になるほど手ブレしやすくなるので、慣れないうちは広角で撮ってトリミングするのもあり。ズームでF値の変わってしまうレンズの場合も、広角端が一番明るく撮れますし。

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露出モードは「A、P(Ps)、S(T)、M」のどれでもOK。慣れないうちは、シャッター速度優先が撮りやすいかもしれません。シャッター速度は当然速いほうがブレにくいですが、逆に手ブレさせない自信があるなら(又はカメラやレンズの手ぶれ補正が使えるなら)、1/30〜1/10秒位まで我慢できると、多少なり光の筋が長く写ってくれます。
私は露露出優先やプログラムシフトで絞り値を代えながら、ブレない位までシャッター速度を下げる撮り方です。

ピントはAFでも合いますが、MFで無限遠に固定してあげた方が急なAF迷いもありませんし、歩留まりは上がるでしょう。

重要なのは何よりシャッターを切るタイミング。スローシャッターではないので、花火が一番広がった瞬間を捉えてあげることが大事。タイミングを外すと、こんな感じで花火の一部しか捉えることができません。これではショボいですよね。

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上がった花火の種類にもよるのですが、光の筋が長く残るような大玉ならば、花火が広がりきったタイミングを捉えることができればラッキーです。

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やや運頼りな所もありますが、この位の写真ならば三脚なしでも撮ることができます。せっかく一眼カメラを使っているのですから、手ブレに弱くシャッター速度やISO感度を調整できないスマホのカメラでは撮れない写真に、この夏は挑戦してみてはいかがでしょうか。

次回は手持ち花火撮影に挑戦してくるかも!?

ということで今月末7月28日(木)に行われる「多摩川競艇場納涼花火大会」。当日は徒歩か自転車で多摩川競艇場の近くまで行ってみようと思っているので、荷物になる三脚は持っていかず、普通に手持ちのカメラのみで写真を撮ってこようと思います。
愛用のお散歩カメラであるE-PL7は手ぶれ補正が強力ですし、いつもの14mm以外に45mmでも持っていけば充分かも。

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 ブラック

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  • メディア: エレクトロニクス

大した写真は撮れないかもしれませんが、まあブログ記事に使うぐらいなら許せるレベルの写真が撮れたらいいなーということで。当日別の予定が入ってしまったらスミマセン(笑)

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あと、今回の記事でも何枚か昨年の写真を使ってる「秩父川瀬祭 | 秩父観光なび」が、来週7月19日(火)~7月20日(水)に開催されます。
花火大会が行われるのは初日の19日夜。かなり盛大な花火大会ですし、「道の駅ちちぶ」やその周辺からゆっくり見ることができるので、平日ではありますがご都合の合う方は是非! 翌日の神輿洗いも見応えがある神事ですよ。

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