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高尾山の次に登るならどこ? 登山初心者にもオススメできる東京近郊の山を考えてみた


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取り上げています。ちょいちょい「高尾山の次に行くならどの山がいいですか?」という質問を受けるので(今週、2度別の席で聞かれた)、私なりの回答をまとめてみました。

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これ、直接のやり取りならば相手によって答も変わりますし(年齢、性別、住んでる場所、季節、装備、車の有無… 等々)、私自身それほど色々な山に登ってる訳ではないので、あくまで私が実際に歩いたことのある山からのチョイスです。

もっと手頃な場所もたくさんあるとは思うのですが、自分がよく知らない所をオススメする訳にもいきませんしね…。



条件を少し絞ります

漠然と「高尾山の次」だと対象が広すぎるので、少し条件を絞って(整理して)おきます。

・東京近郊
・公共交通機関利用で日帰り
・それなりに山登り
・行動時間は休憩別で4時間以内
・体力に自信のない人、女性でも行けそう

まず、エリアについて。高尾山の次なので、やはり東京近郊に絞ります。分かりやすく新宿起点で行ける範囲にしましょう。というか全て西東京(奥多摩)エリアです。

続いて足。車が使えるなら一気に行動範囲も広がりますし、「ロープウェイでいきなり森林限界へ」なんてチート技が使えるのですが、都内在住だと車を持ってない人も多いと思いますので、それはまた別の機会に。
公共交通機関の利用で日帰り可能なエリア。これぐらいにしておきましょう。

バスとロープウェイでこんな場所に行ける山もありますが…

あと、初心者向けの山選びで難しいのは、その人が何を求めているのか。自然の中をのんびりハイキングしたいのか、何かしらのご褒美(絶景の展望や温泉、食など)を期待しているのか? 個人的には登山(トレッキング)というからには、多少は自分の足で標高を上げることの大変さと、その達成感を味わって欲しいかなと。
なので、いきなり展望台とか平坦木道ハイキングみたいのも入れません。ちゃんと歩いて登るやつです(笑)

行動時間はコースタイムで3〜4時間以内が初めのうちはいいと思います。歩き慣れないうちはどうしても休憩を長く取りがちですし。タイムスケジュールは十分な余裕を見て、下山時間は14時〜15時頃を目安にしておくといいでしょう。

例えば、コースタイムで登り2時間+下り1時間半とします。これに休憩30分と昼食に1時間を加えると合計5時間になります。朝9時に登り初めて、14時に下山にする目安ですね。あとは写真を撮ったりと山で過ごす時間を長くしたければ、スタートを早くするのといいでしょう(夏なら始発電車で移動するぐらいの気持ちでOK)。

そして対象にするのは、あまり体力に自信のない人も含めてということで。若くて体力あって、装備もしっかり揃えられるなら、どんどん好きな所に行けばいいと思います(こんな記事も不要なはず)。少しずつレベルアップして行きたい人のための無難なチョイスです。

あまりいくつも選んでもまとまらないので、とりあえず3つ挙げてみました(気が向いたら他の山も追記するかもしれません)。

①1号路しか登ったことがないなら「稲荷山コースで高尾山」

いきなり、高尾山の次に高尾山に登れとか無茶苦茶なようですが、もしあなたの高尾山経験が1号路(薬王院を抜けるコース)、さらにはケーブルカーを利用して登ったというならば、ぜひ別のコースでも高尾山に登ってみてください。

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高尾山の1号路に関しては登山コースの中では異例中の異例で、山道要素ほぼ皆無で舗装路と階段だけで登れる坂道コース。飲み物も軽食も途中で簡単に手に入りますし、街歩きの延長みたいなものですから。

「稲荷山コース」はちゃんと山道

ということで、オススメするのは「稲荷山コース」。高尾山では最も“山道感”のあるコースで、舗装路は一切登場しません(一部木道がある程度)。足下は土の斜面の他、岩や木の根などの滑りやすい箇所もあるので、靴は最低限スニーカー、できればトレッキングシューズを履いて挑みましょう。

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登山口までのアクセス

  • 新宿から約1時間10分
  • 「京王線高尾山口駅」より徒歩5分で「稲荷山登山口」


コース概要

登りのコースタイムは約90分(休憩時間を除く)。ケーブルカーの清滝駅脇の登山道入口からエントリして、最初のチェックポイント「稲荷山展望台のあずま屋」までは少々キツい登りが続きます。

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稲荷山展望台(あずま屋)からの展望

あずま屋にて展望を楽しんだり十分に休憩を取ったら、しばらく緩やかな尾根歩き。
最後、もう少し登った後に山頂までの階段200段で山頂です。基本一本道なので道迷いの心配はありませんが、山を歩き慣れてない人には結構キツく感じられるはず。

下山路は同じ稲荷山コースを戻るもよし、沢沿いの6号路(繁忙期は登りのみの片道通行)もまた違った雰囲気で楽しめます。

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その他、4号路から1号路に抜けたり、あるいは6号路まで下りるコースもありますが、コースは思いつきで選ばずに事前に決めておくことが大事です。

稲荷山で登って6号路で下りるコースで往復のコースタイムは約3時間弱。途中や山頂での休憩を含めても4時間前後で収まるでしょう。
恐らく一号路で登った高尾山とは全く違う山のように感じられると思います。

コース詳細・地図のリンク

稲荷山コース | 登山コース | 高尾山マガジン

山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)

②ケーブルカーで「御岳山」から「日の出山」そして温泉へ

続いて奥多摩の御岳山(みたけさん)と日の出山という2つの山を結ぶプチ縦走からの温泉。御岳山の標高は926mですが標高820m地点までケーブルカーで行くことができます。展望抜群の日の出山の山頂でお昼を食べて、麓の温泉を目指すコースになります。

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登山口までのアクセス

  • 新宿から約2時間10分
  • JR青梅線「御嶽駅」からバスでケーブルカー(御岳登山鉄道)「滝本駅」
  • 「滝本駅」からケーブルカーで「御岳山駅」

JR御嶽駅から御岳山駅まではバス→ケーブルカーの乗り継ぎがよければ約30分。バスは週末で7時台から1時間に2本出ています。
「御岳駅(ケーブル下行き)」 西東京バス 路線バス - 時刻表|駅探

コース概要

御岳山駅から御岳山の山頂までは徒歩10〜15分程度。山頂周辺は武蔵御嶽神社という神社になっていて、舗装路だけで行けてしまうちょっとした観光地です。神社の表参道には土産物屋や食堂も並んでいます。山頂自体はかなり地味です。

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武蔵御嶽神社に参拝したらすぐ日の出山を目指してもいいですが、時間や体力に余裕があればロックガーデンや綾広の滝、七代の滝を巡ってみるのもいいでしょう(+1時間程度)。ロックガーデンや滝の周りは足下が濡れて滑りやすいので気を付けましょう。

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日の出山の山頂までは40分程度。山頂は開けていて見晴らしの良い展望スポットになっています。お昼を食べるならここが定番ポイント。

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日の出山から見た御岳山の山頂と武蔵御嶽神社

日の出山からの下山路は広く歩きやすい道ですが、複数の下山路への分岐があるので、所々にある「つるつる温泉」の道標を目当てにして歩きましょう。

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御岳山駅→御岳山→日の出山→つるつる温泉のコースタイムで約3時間。ロックガーデンを回った場合はプラス1時間、休憩やお昼を入れてもやはり5時間位で収まるかと思います。

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つるつる温泉は日の出町の公営温泉で比較的空いている割に設備も整っていて、食事処も充実しています(天ぷらビールが美味しかった!)。帰りはバスでJR五日市線の武蔵五日市駅に出られます。

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コース詳細・地図へのリンク

充実のお勧めコース | 日の出町ホームページ
(リンク先にPDFの地図があります)

山と高原地図の奥多摩があると、青梅線・五日市線からアクセスできる奥多摩エリアの山がほぼ網羅されています。私は紙のものと電子版を両方揃えていますが、未だによく使っています(鴨沢からの雲取山ルートあたりまで含まれています)。

山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 2017 (登山地図 | マップル)

備考

武蔵御嶽神社は犬を祀った神社ということもあって、戌年の今年は犬連れの観光客が多いかもしれません(ケーブルカーに犬も乗れる)。

③奥多摩三山最高峰から富士山を臨む「三頭山」

最後もやはり奥多摩。「奥多摩三山」の最高峰、三頭山を目指してみます。標高は1,531mとこれまでの山では断トツに高いですが、スタート地点の「東京都檜原都民の森」が既に1,000mあるので標高差は500m程度。それでも、今回紹介する3つのコースでは最も登り応えがあると思います。

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冬期は雪が積もることもあるので、軽アイゼンでの雪山入門にも最適な山ですが、今回はあくまで夏山&夏道の紹介に止めておきます。

登山口までのアクセス

  • 新宿から約2時間30分
  • JR五日市線「武蔵五日市駅」から西東京バスで「都民の森」

バスは直通のものと、少し手前の「数馬」から連絡バスを乗り継ぐ場合があります。また、数馬から先は冬期運休となります(12〜3月は全運休。3月は土日祝日のみ運行)。


コース概要

都民の森のバス停(駐車場)から三頭山にかけては複数のハイキングコースが整備されていて、上りは三頭大滝周りで2時間、下りは鞘口峠周りで1時間のコースタイム。ただし途中に滝があったり、三頭山山頂は名前の通り3つに分かれていることもあり、ちょいちょい写真を撮ったり休憩していると結構時間を取られてしまします。やはり合計4〜5時間前後を見ておくと確実です。
三頭山の山頂は西峰が一番開けていて、晴れていれば富士山が東京都内から見てるとは思えない位に裾野まで広がっています。

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コース全てが檜原都民の森の敷地に含まれるので登山道や道標は整備されていますが、広大な山の中であることには変わりないので、ヘッドライトや雨具などは忘れずに備えておきましょう。
また、年間を通じて足下には枯れ葉や小枝が多いので、スニーカーよりもミッドカット以上のトレッキングシューズがあると安心です。

コース詳細・地図へのリンク

東京都檜原都民の森|コース紹介
(リンク先にPDFの地図があります)

山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 2017 (登山地図 | マップル)

なるべく春から秋にかけてがオススメですが

1月のこんな時期に書いてしまいましたが、登山のベストシーズンはやはり新緑の時期から。それまでは装備の準備をしたり「鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)」や「多摩よこやまの道」といった平野部の丘陵帯にあるハイキングコースで足馴らしもいいかもしれません。
鎌倉市/天園ハイキングコース
よこやまの道 | 多摩市役所

積雪がなければ今回紹介した①高尾山と②御岳山〜日の出山は冬でも比較的歩きやすいコースです。夏山とは違う見通しのよくなった木々の中を歩くのは新鮮ですし、冬は空気が澄んでいるのでお天気ならば展望も期待できます。
ただし、冬の山歩きには防寒にコツがいるので(「レイヤリング」というやつです)、街を歩くような防寒しか思い浮かばないうちはやめておきましょう。
モンベル | オンラインショップ | はじめての山歩き 【登山の基本装備・冬の低山編】

また、①の高尾山の6号路や②の御岳山のロックガーデン、滝の周辺は凍り付いて足下が滑りやすくなっている可能性も高いので十分注意しましょう(状況次第では近づかない、軽アイゼンを携行するなどの判断も必要です)。
御岳ビジターセンターから御岳山・大岳山の情報 - アイゼン+スパッツでお越し下さい... - 2018年01月25日 Yamakei Online / 山と溪谷社

③の三頭山は冬期はバスが手前の数馬までしか行かないので(マイカーなら都民の森まで行けます)、歩くと往復で2時間はコースタイムが延びます。数馬から槇寄山を経由するコースもありますが、入山者も少なく初心者向けとは言えないかもしれません。

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こうなると軽アイゼンなしでは歩けません

どちらにせよ、近隣施設のホームページ、ヤマップやヤマレコなど登山SNSの最新情報なども確認して(最新情報のない山は初心者は止めておく判断基準でもいいかも)、コース上の積雪の有無、当日の天気予報など安全を十分に確認してから出掛けましょう。

我が家の「はじめの山」はどうだった?

ちなみに我が家(私と妻)が登山を始めたのはかれこれ5年前の2013年からですが、その際はGWの大山(超混んでいてうんざりした記憶)から初めて、

① 5月:大山(丹沢)
② 5月:大岳山(檜原村千足からピストン)
③ 6月:御前山(藤倉から奥多摩湖へ)
④ 7月:三頭山(数馬〜槇寄山〜都民の森)
(その後、大岳山を別ルートから数回登って南八ヶ岳へ…)

といった順番で登っていったと思います(トレッキングシューズは持っていましたが、八ヶ岳の直前まではゴアテックスのトレランシューズで登ってました)。

高尾山ですが子供の頃に何度か登ってましたが、5年前のスタートからだとこの翌年ぐらいのこと。東京にかなりの雪が降ったときに軽アイゼン歩行の練習で、稲荷山コースを歩いたのが最初だと思います。今も新しい登山靴の履き慣らしなどで、稲荷山コースには行くことはります。

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大岳山もいいよ(最初は御岳山からがオススメ)

檜原村からの大岳山はとても空いていて個人的にオススメではあるのですが、標高差が900m程あるのと行動時間もそこそこ長いので、当時の妻の体力を考えたらもう少し優しいコースでも良かったかも…?

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大岳山自体はとても好きな山で色々なルートで登っていますが、一番歩きやすいのは御岳山から(ロープウェイを使って)登るコースです。これは今回挙げた山と同程度の歩きやすさです(山頂直下にちょっと岩場があるので、そこだけ少し手も使ってよじ登る感じ)。ただし、冬は三頭山同様に積雪があるので、軽アイゼンを使った山行に慣れないうちは避けた方がいいと思います。

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奥多摩三山のもう一座、御前山だけはどこから登っても結構な急登にぶち当たるので、三頭山や大岳山の後に挑戦するのがオススメ。特に奥多摩湖側からの登りはかなりキツそうです(下山で歩いたときに見たので)。

私が登ったことないだけで他にも色々あります

他にも、奥多摩エリアの高水三山高尾山からの城山〜景信山陣馬山なども初心者向けの山としてはよく名前が挙がりますが、いずれも私が歩いたことはないので本記事では取り上げていません。
また奥多摩エリアばかりで丹沢が入ってないのは、私の知ってる公共交通で行ける丹沢経験の持ち駒がぜんぜんないせいです(大山はひたすら混んでたのであまりいいイメージがないのと、塔ノ岳や鍋割山はもう少し後でもいいかも?と)。

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大山の混雑具合はちょっと衝撃でした…

今後、この記事に追記するとしたら奥多摩の大岳山の他、山梨の大菩薩嶺(大菩薩峠)、西丹沢の大室山あたりを検討しています。




装備について

最後に重要な装備(服装・靴・荷物)について。できれば近くのモンベルストアか好日山荘あたりで、低山トレッキング用の装備を一揃えしてしまうのが一番確実なのですが、今後続けるか分からないものにどこまでお金を出せるか… みたいな所もあると思うので、お財布や情熱と相談しながら少しずつ揃えればいいでしょう。

モンベル | オンラインショップ | はじめての山歩き 【登山の基本装備・春夏編】
モンベル | オンラインショップ | はじめての山歩き 【登山の基本装備・冬の低山編】

とりあえず
・滑りやすい靴はNG(できればハイキングシューズ、トレッキングシューズ)
・ジーンズNG、コットンの服NG(ユニクロのドライ素材は使えるよ)
・雨具とヘッドライトは忘れずに
・紙地図はYAMAPや国土地理院のプリントアウトでOK
・紙地図と合わせて、スマホのGPS地図アプリ(YAMAP、山と高原地図アプリなど)をインストールしておくと道迷い対策になって便利。現在位置は頻繁に確認しましょう

辺りは頭に入れておいてくださいませ。

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思い出したことがあったら随時追記します。

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