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府中の市民保養所「やちほ」はスキー場が近くて食事も美味しいお得過ぎる宿!

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昨年末のこと、妻が「長野にある府中市の保養所が空いてたから仮予約してみた」と。

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「長野に府中の保養所?」と一瞬意味不明だったものの、なにやら面白そうですし近くにスキー場もあるようなので、久々のスキー旅行を楽しむことにしました。

府中市民保養所「やちほ」

「やちほ」は長野県の八千穂高原にある府中市の所有する市民保養所です。なぜこんな所に東京の市の保養所があるかというと、「やちほ」のある佐久穂町(南佐久郡)は府中市の姉妹都市なのだとか。知らなかった!

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市民保養所「やちほ」 東京都府中市ホームページ
府中市民保養所 やちほ 施設案内

府中市民、又は市内在勤者とその家族ならば(大人2人以上で)1泊3000円で泊まることができるそう。素泊まりでなく食事(夕食、朝食)を一緒に頼む必要があるのですが、それも1290円から3段階と非常にリーズナブルな設定!

アクセスは電車の場合、小海線(小淵沢駅〜小諸駅)の八千穂駅からタクシー(府中市民は助成金制度があります)か、マイカーでのアクセスになります。

冬場は雪道運転必須の八千穂高原

八千穂高原は中央道の長坂又は須玉ICから下道で1時間程度。北八ヶ岳エリアの東に位置し、標高1600mの高地になるため、積雪期の道路は途中から降雪又は凍結状態となっていてスノータイヤが必須です。

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ラスト30分位こんな感じのワインディングロードが続きます

ちなみに蓼科側から八ヶ岳の麦草峠を越える国道299(メルヘン街道)は冬期閉鎖中。この道が使えると、蓼科方面のスキー場にも楽に宇抜けられるんですけどね。
厳冬期の国道299号線は、普通に雪山 - デイリーポータルZ

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DPZで知ってる国道だ!

初日はスキーや温泉に行ってたので到着が18時近く辺りは真っ暗でしたが、周囲は白樺の木々に囲まれた森の中。すぐ横には八千穂レイクという池(管理釣り場?)があるようです。朝、窓を開けたら近くで車のエンジン音が響いてるな…と思ったら、結氷した氷上で車の走行会が行われているのだとか…。

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設備などは「やちほ」のホームページを見て貰った方が分かるかと思いますが、我々が宿泊した部屋はこんな感じの10畳+6畳の和室で(他に洋室も1部屋あるみたい)4〜6人ぐらいでも余裕で泊まることができそう。
タオルと歯ブラシは用意されていますし、冷蔵庫や電気ケトルなども常設されていました。

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この日は11組の宿泊客が泊まっていたようです(我が家はラスト1枠でした)。

設備はちょっとした旅館・ホテルと同等で不満などは全くなし。携帯の電波(docomo)がやや入りにくいですが、館内はWi-Fi完備なので不便はありませんでした。

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2階にあるお風呂は最近リノベーションされたばかりらしくかなり綺麗ですが、我々は近くの温泉に行ってしまったので入らずじまいでした。

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その他、暖炉のある1階ロビーには無料で使えるマッサージチェアもあり、長野観光の雑誌なども用意されているので、とても居心地が良かったです。

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こんな宿泊施設が2食付きで4000円ちょっとから利用できることを、府中市民になって8年も知らなかったとは、なんと勿体ないことをしたのでしょう(笑)

朝夕満腹になる充実のお食事

我々は2370円のBコースという食事メニューを予約していました。お造りに湯豆腐、アンコウのから揚げ、信州鶏の味噌漬け焼など、ボリューム満天でお味の方も満足です。

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メニューはこんな感じ。現在の指定管理業者が次年度からまた5年間管理を任されるようなので、お料理のクオリティなども維持されていくことでしょう。

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ビールや館内の自販機などは当然(!?)サントリーが中心。生ビールもありますが、こういった席では瓶ビールをコップで(マイペースで)飲みたくなります。

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朝食もご覧の通りで、こちらも普通のホテルや旅館に見劣りしないレベル。コーヒー・紅茶、牛乳などは別料金ですが100〜200円程度なので気にせず注文しましょう。

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宿泊費の他、ビール(中瓶2本)やコーヒーなどを別途注文して、2人で12000円の会計だったので本当に格安です。市民保養所とは有り難いものですね。
みなさんも、今暮らしている自治体の保養所や姉妹都市など、一度調べてみると結構面白い施設が格安で利用できるかもしれませんよ?

近くには2つのスキー場と3つの温泉

「やちほ」のすぐ近くには「八千穂高原スキー場」、車で20分程の場所に「小海リエックス・スキーバレー」とう2つのスキー場があります。今回は初日に前者、2日目に後者のスキー場を利用してみました。

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また、「やちほ」のお風呂は温泉ではありませんが、車で20分程度の距離に3つの温泉があり(「稲子湯温泉」「八峰の湯」「星空の湯 りえっくす」)そのうち2つを利用しました。

八千穂高原スキー場

八千穂高原スキー場は7本のコースと5基リフトからなる比較的コンパクトな町営のスキー場。スノーボード全面滑走可能ということもあって、スノーボーダーが多かった印象。
ファミリーや観光客よりもガチめの地元(?)スノーボーダーが練習に来ている雰囲気で、ゲレンデやリフトから眺めていても「スノボの上手い人」の姿を多く目にしました。

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標高が高いのと先週も降雪があったので雪質は期待していたのですが、全体的に圧雪がキツくて固めの雪面だなーという感想を持ちました。
ボードの人は気持ちよさそうに大きなターンを描いていますが、そんなボードの轍にスキー板を取られてしまうのは私が下手くそなせいなのか(笑)

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一番ロングコースのアゼリアコース(1300m/初心者コース)を中心に上級者コース以外は一通り滑ってみましたが、広いスキー場ではないので比較的アッサリした印象。
高速リフトがないのと、日中の気温が氷点下10度〜氷点下5度位だったこともあって、リフト乗車時はかなり寒かったです。

展望は八ヶ岳方面は残念ながら見えませんが(後述するリエックスも同様)北〜東側の展望が開けているので、浅間山などはよく見えました。

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レンタルスキーはセンターハウスにもありますが(3000円/1日)、すぐ横の「レストランモンブラン」で借りると2500円/1日。さらに休日3500円/1日のリフト券を2300円で購入できる割引券を200円で購入することができるので(分かりにくいですがつまり1000円引き)、この「商店協賛割引券」は利用しないと損なシステムです。

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商店協賛割引券販売店(リンク先PDF)

「やちほ」にも宿泊と食事、八千穂高原スキー場のリフトがセットになった割引パックがあるので、各自プランに合わせて上手く組み合わせるとお得に利用できると思います。

レストラン「ジョイナス」で煮込みハンバーグ定食

食事はゲレンデ併設のレストラン「ジョイナス」を利用しました。

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煮込みハンバーグ定食(1200円)は柔らかいデミグラスハンバーグに温泉卵、小鉢も付いてかなり満足度が高い一品。ゲレ食というより、普通の定食屋さんのようでした。

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設備などの古さは目立つものの、何処に行ってもスタッフの方の愛想もよく、アットホームなスキー場という印象です。

ただ、この八千穂高原スキー場、赤字により町営での運営が困難となり、2018年限りで民営への譲渡を検討ししていのだとか。1月現在、まだ引き受け手は決まってない模様です。
佐久穂町 | 八千穂高原スキー場の運営方針について

小海リエックス・スキーバレー

翌日は帰り道の途中にある「小海リエックス・スキーバレー」というシャトレーゼホールディングスのシャトレーゼリゾート八ヶ岳が運営するスキー場に行きました。

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八千穂高原スキー場同様にやや年季の入ったスキー場ではありますが、大手資本が運営を手掛けているだけあって、痒いところに手の届くサービスが行き渡っている印象です。

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リフト券は半日券に「午前・午後」以外に「日中」(10〜14時)という設定があって、有り難く利用させて貰いました。レンタルの手続きもスムーズで非常に快適でした。

雪質は八千穂高原スキーの近くなので同様かと思いましたが、こちらはそこまで圧雪はキツくなく(コンディションはグルーミングになってますが)全体的に滑りやすかったです。

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ゲレンデの規模は八千穂高原スキー場とそこまで大きく変わりませんが、高速クワッドリフトがあるのと、リフト2本で全長2.5kmのロングコースを滑ることもできるので、4時間みっちり滑って満足度は2日目の方が高かったです。

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展望はやはり浅間山方面から晴れていれば富士山も見えるそう(この日は残念ながら見えず)。あと、リフトの上から八ヶ岳(多分横岳?)が一部見えていました。

「ステーキハウス・シェラ」でステーキプレート

14時まで滑っての食事は受付や駐車場からも近い「ステーキハウス・シェラ」にて。ランチタイムが14時半までで助かりました(どうやらラストオーダーは14時で、時間を過ぎていたというのに… ありがとうございます)。

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ステーキプレート(1400円+ライス大盛り100円)はちゃんとその場で焼いてくれるステーキで、肉の量は200g位でしょうか。焼き加減はレア気味のミディアムレアといった感じ。

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ソースも美味しく、柔らかい赤身のステーキにスキー後の体が大いに喜んでいました(大した運動はしてないのですけどね)。

北八ヶ岳松原湖温泉「八峰の湯」

初日、八千穂高原スキー場でのスキーを16時前に終えて向かったのは松原湖近くの「八峰の湯」です(これで「ヤッホーの湯」と読む)。
信州長野県小海町の高原温泉・八峰の湯 | 信州長野県小海町の高原温泉八峰の湯。温泉浴、岩盤浴、新鮮食、自然体験ができるヤッホーの湯においでなんし。

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「やちほ」とは逆方面で、わざわざこんな時間にアイスバーンの道を往復30分以上も運転したことに、後でやちほの綺麗なお風呂を見てやや後悔しましたが(笑)、湯の花を含む茶褐色のお湯はとても良かったです(一番大きな内湯は源泉掛け流し)。

入浴料は500円、食事処も充実している雰囲気でしたが「やちほ」の夕飯が迫っていたので、利用はしていません。

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脱衣所の通路がやや狭く、時間帯のせいか混雑していたのはやや微妙でしょうか(ただ女風呂はガラガラだったようなのでタイミング次第かも)。お風呂や洗い場はそこまで混み合うことなく利用することができました。

その他、駐車場に展望台があって八ヶ岳の主稜線を東側から眺めることができます。八ヶ岳というと茅野側から眺めることばかりだったのでちょっと新鮮です。

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源泉掛け流し天然温泉「星空の湯 りえっくす」

エックスでスキー&ステーキを楽しんだ2日目。やはり東京に戻る前に温泉に入って行くことにしました。八峰の湯も近いのですが、せっかくリエックスにいるのですから併設された温泉施設に寄っていきます。
「星空の湯りえっくす」があるのは同じリゾート施設内。スキー場の駐車場からは歩いても行けますが寒いので来るまで向かいました(専用駐車場あり)。

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お風呂の規模は八峰の湯よりも小さいですが、不思議とガラガラで(時間帯が早かったせいもあるかも)のんびりと温泉をにつかることができました。
お湯は八峰の湯にも似た茶褐色で湯の花を含み、やはり内湯は源泉掛け流しです。

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ロッカーのこの部分に小物入れがあるの嬉しいですね

「星空の湯 りえっくす」はお風呂に入った後、ロビーでアイスクリームを食べられるサービスがあります。さすがシャトレーゼ系列ですね。

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入浴料金は大人800円ですがリエックスの当日リフト券があれば500円に割引され、さらにバスタオル&ミニタオルも貸し出されるので、リエックスでスキーを楽しんだ後は絶対にここを利用するのがお得ですね。

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近場でも楽しい場所はまだまだありますね

今回、妻が見つけてくるまで八千穂高原を知らなかった自分。小海線沿いは清里や野辺山に来たことはありますし、八ヶ岳界隈はかなり頻繁に訪れている場所です。
それでも実際に来てみると「こんな場所もあったんだ!」と感じることも多く、上越や志賀高原、白馬まで行かずとも近場でスキーを楽しめる場所も意外とあるものなのだなと。

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特別スキーが趣味という訳でもありませんし、スキーを目的にあまり遠くまで行きたいとは思いませんが(北海道なら行きたい)八ヶ岳界隈で楽しめるのならば、登山と絡めてだったり、雪山登山をするにはやや微妙な天候時のサブプランにも悪くなさそうです。

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「やちほ」自体もいい保養所だったので、せっかく府中市民なのでまた冬に来るのもいいですし、今度は山や釣りと絡めて夏に遊びに来る計画でもいいかもしれませんね。

記事中で紹介している八千穂高原の各スポットの位置関係はこちらからどうぞ。


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