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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

今年も梅とメジロを撮ってきたので、メジロの探し方をまとめてみた

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毎年この季節になるとお馴染み、梅とメジロのウメジロー。撮り方に関しては慣れだったりもするのですが(今だに上手くなりませんが)、そもそもメジロ自体を見つけないことには写真を撮ることができませんよね。

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メジロは次々に花が咲くこの季節は比較的遭遇率の高い野鳥ですが、タイミングを外すとなかなか見つからないこともあります。

昨日、ちょっと梅園にメジロを撮りに行ってみたのですが、最初すぐには見つからなかったものの、しばらく探しているうちに無事遭遇することができました。あくまで経験則によるものですが、以前より確実にメジロを見つけることができるようになったので、そんな私なりのメジロの探し方・見つけ方についてちょっとまとめてみました。

梅・河津桜・花桃・桜…

そもそもメジロに遭遇しやすい場所でないことには仕方ありません。というか今の季節なら梅や河津桜の花に蜜を吸いにやってくるメジロを撮りたい人が多いと思いますし、これからやってくる桜や花桃の季節でも同じでしょう。
ということで梅園や桜並木、メジロが花の蜜を吸いに集まっている、そんな花の木が集まっている場所で探します。

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1日中いるけどの午前中の方が遭遇率が高い!?

基本的には明るい時間帯なら午後でも見ることができますが、やはり朝方から午前中の方が遭遇率も高く、数の多い群れで活発に蜜を吸っているようです。

また、昼近くになると太陽の位置が高くなり、逆光気味で写真が撮りにくいこともあります。午後になると今度は日陰が増えて光量が足りなくなることもあるので、やはり狙い目は日がそこまで上がりきらず、彼らが活発に動き回る午前中かも。

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ただし、午前中はメジロ以外の鳥も活発で、ヒヨドリのような大きな鳥が多いとメジロが避けているようにも感じますが。午後になると他の鳥が減って、メジロやシジュウカラのような小鳥の割合が高まるのは気のせいでしょうか。

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メジロが見つからないときは他の鳥を撮って気を紛らわします…?

あとはやはり晴れの日が狙い目かも。薄曇りでも鳥はいますが真っ白な空が多いと背景の処理が難しいですし、光量も落ちるので晴れた日よりも撮影自体がやや難しくなります。

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これは去年。曇りの日に撮ったメジロさん

効率良く動いて足で探そう

定期的にメジロが飛んでくる餌場や定番ポイントを知っているならしめたものですが、そうでないなら足で稼ぐしかありません。ただし闇雲に歩き回っても効率が悪いので、私がメジロを探す際に意識していることを紹介します。

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主に以下に書いていることを意識しつつ、梅園や並木を片っ端からチェックしていきます。

鳴き声で大まかな見当を付ける

鳴き声が聞こえていればどこかにメジロはいます。メジロの鳴き声(さえずり)はチュンチュン系からピィピィまで様々ですが、基本可愛らしい小鳥っぽい鳴き声のする方向を探していくと、メジロやシジュウカラに遭遇する確率が高いです(雑)。

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シジュウカラも可愛いですよね

ただし、メジロたちが夢中で蜜を吸っている最中にはあまり鳴いてないので、鳴き声がしなくてもメジロはいます。「梅園にきてみたもののどこから探そうかな?」というとき、まずは鳴き声を頼りに歩き始めていく感じでしょうか。

移動は順光の方角へ、逆光の移動は早足に

梅園などを自分が移動する向きも大事です。メジロを探しながら進む方向は、太陽を背にした順光から半逆光までがオススメです。なぜならば視界が眩しくないので、細かな変化を識別しやすいですし、撮影もスムーズです。

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同じ場所で撮った2枚ですがどちらに進めばいいかは分かりますよね?

逆光でメジロを見つけても、露出に迷ったり撮りやすい場所へ回り込んだりと効率が悪いので、順光の向きで探して逆光の移動は早足で折り返した方が効率がいいです。

探すときには立ち止って

ついゆっくり歩きながら花の咲いた木々を見てしまいますが、数歩移動したらピタッと立ち止まって探した方がメジロを見つけやすいです。メジロはスズメよりも小さい位の鳥なので、たくさん群れているならともかく1〜2匹のメジロを動いている(移動中の)視界から探すのは至難の業。こちらの視点を固定した方が圧倒的に見つけやすいです。

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木の隙間に隠れているぞ!

立ち止まった瞬間、気配を感じていなかった木々の中のわずかな動きから、メジロを発見することはザラです。

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枝から枝へジャンプする動きは目立つのでよく分かります

意識はパンフォーカス、ピントは手前だけでもOK

小鳥を探すときは、一点集中よりは意識を広く持って視界の中の小さな動きを拾います。ただし、重なった木々の奥の方で見つけても写真で撮れないことが大半なので、目のピントはそこまで深くしなくてもいいかも。

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これはレンズの絞りの違いですが、意識をパンフォーカスにすると鳥が見えてきます?

大きな移動を見逃すな

メジロの群れを見ていると一箇所でしばらく蜜を吸ったら、まとまって小移動を繰り返しています。その移動の瞬間を見つけられたらしめたものです。

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小さな鳥でも空をバックに数匹が移動していると比較的目立つので、木々の中を見るだけでなく空にも注目しておきましょう(忙しい)。

開花がピークになっているエリアを集中的に

私の経験則ですが、同じ梅園の中でもやはり花がしっかり咲いている場所の方がメジロの遭遇率は高いです。それに周囲の花が綺麗な場所の方が、写真栄えもしますよね。

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低い花より高い花

見物客の多い庭園、梅園などでは、多くの人が記念写真を撮っているような、低い位置に咲いている花にはあまりメジロはやっていません。
高い木の上の方、高い場所にある花の周りを飛び回っていることが多いです。

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ただし高い木の上のメジロを撮ると小さくなりがち

どうしても被写体との距離が遠くなるので最低でも35mm換算で300mm相当の望遠レンズ、高い位置のメジロを撮るときには400〜600mmぐらいは欲しくなるかもしれません。まあ、私はブログに乗せる写真ならばトリミングしまくりですけども(笑)

1羽いれば近くにもいるぞ

基本的にメジロは群れで行動している鳥なので、1羽姿を見つけたら注意深く近くを見ていると、2羽3羽… といつの間にメジロだらけ…なんてことも。

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これも去年。沢山いるとどの鳥を撮るか悩んでしまいます?

ただしうっかり脅かすと1羽が逃げたのを合図に群れごと飛び去ってしまうこともあるので、そっと近づきましょう(メジロは他の野鳥に比べるとそれほど警戒心も強くなく、近寄らせてくれる鳥だとは思います)。

また、写真を撮る際に1羽に集中しすぎると群れ全体の動きを見失しなって、1匹逃したら群れごと消えていたなんてことも…。

望遠レンズを空に向けている人を探せ?

これはまあそのままの意味で、同じようにメジロにカメラを向けている人がいれば、当然そこにはメジロがいます(笑) 連射音が聞こえてきたら、高確率で鳥を撮ってると思って間違いないでしょう。

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ただし、慌てて駆け寄って鳥を逃がしてしまっては、微妙な空気が漂いますので、先行者がいる場合はそっと近づいて邪魔をしないように。

梅だけじゃなくツバキにもいるぞ

ウメジローを撮りたい人にとっては邪道かもしれませんが(?)、今の季節ツバキの花でも高確率でメジロに遭遇します。花の蜜を吸っているのはもちろん、密集した木陰に何羽も目白押し状態で群れていて、そこから数匹ずつのかたまりになって梅園に飛んでいく様子を見られたりもします。

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それでも見つからなければ時間や日を改めて

以上のことを意識しながら歩いていれば、高確率で遭遇できる鳥ではありますが、相手は野鳥。場合によっては全く姿を見せないこともあります(猛禽類が飛んでいたりとか)。

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30分から1時間程度の時間を置いて入り直すことで見つかることもありますし、しばらく探して全く気配がないようならば、別の被写体を探して時間を潰したり、日を改めてみるのもアリかもしれませんね。

今回の記事中に張った写真は。キャプションで断りを入れたものとツバキのもの以外は、昨日の午前と午後の2度に分けて撮ったものです。午後はやはり最初の1羽を見つけるまで少々時間がかかりましたが、この記事で書いたようなことを意識しながら探すことで、無事メジロに出会うことができました。

メジロの撮り方&関連記事

さて、メジロを見つけてからの撮影方法についてはちょっとググれば分かりやすい記事が色々出てくるかと思いますが、今回撮影時のカメラの設定値だけ書いておきます。
連写とプロキャプチャーは気分で使い分けていますが、メジロは常に動き回ってることもありシャッターチャンスの判断が難しいので、特にプロキャプチャーを使わなくてもいいかもしれません(カメラのバッファが満杯にならないように細かく連写を繰り返す方がいいかも)。

  • カメラ&レンズ:オリンパスOM-D E-M1 MarkII+M.40-150mm PRO+MC-14
  • 撮影モード:S(シャッター速度優先)
  • シャッタースピード:1/2000秒前後
  • レリーズモード:連写L 又はプロキャプチャー(ProCap L)
  • フォーカス:S-AF
  • フォーカスポイント:シングルターゲット(中央1点)
  • ISO感度:オート(上限ISO1600に設定)
  • 記録サイズ:RAW又はJPEG L(SuperFine)
  • メディア:Lexar Professional 2000x UHS-II

また、このブログでも昨年色々なカメラを使ってメジロを撮ることに挑戦した記事を書いているので、よかったら併せてご覧くださいませ。

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キットの望遠ズームやスマホレンズでもメジロは撮れます!?

コツさえつかめば動体向きのカメラを使うことなく、ファインダーのないミラーレスカメラや、スマートフォンとオモチャの望遠レンズでもやり方次第で撮ることができますよ。