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【春山テン泊】2泊3日の立山キャンプ&残雪登山で使った装備とザックの中身を紹介

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突然ですが、前回記事にした立山縦走(と2泊3日の雷鳥沢キャンプ場滞在)で使ったザックの中身を紹介します。

左が私、右が妻のザック(下山直後)

というのも、こちらのmomoさんの記事を見て、帰宅後の装備を片付ける前に私もやってみようかなと便乗した次第です(笑) 

ちなみにザックの中身記事は昨年の秋にも書いていますが、その際は無雪期テント拍のものだったので、今回の残雪期とは多少装備が異なっていると思います。

厳冬期のテン泊はまだまだ経験が浅く装備も固まりきってない所がありますが、GWの残雪期テン泊は毎年恒例になっているものなので、紹介しても特に大丈夫かなと…。

バックパック(ザック)と便利携行アイテム

まず、バックパック(ザック)とその周辺の携行アイテムたちです。

①バックパック:カリマー/クーガー55-75
②ヘルメットホルダー:ミレー/ヘルメットホルダー
③ゴムベルト:モチヅキ/ストラップギア

バックパックはカリマーのクーガー55-75。以前、テント泊に使っていたドイターの45+10ではやや足りないシーンが増えてきたので、65Lクラス以上のザックが必要だと冬の間に買い換えました。
定番のグレゴリーバルトロ辺りを候補に、都内のICI石井スポーツで結構時間をかけてフィッティングした結果カリマーに落ち着きました。グレゴリーとカリマー/ドイター系ではかなり荷物の支え方が違うのだなぁ…という感想。
メインコンパートメントとは別に正面に大きなポケットがあって、スノーショベルなどがスッポリ収まりまるのが気に入ってます。

ただしサイドのコンプレッションベルトを弛めるとやたら太く広がるので、どの程度に調節するか(縦に広げるか横にに広げるか?)迷います。また、荷物を減らして使うのには向いてないので、次回はアタックザックを持って行こうと痛感。
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ザックの隣に写っているのはヘルメットホルダーとワカンなどをザック外に固定するためのゴムベルト。冬の上高地に行った際に同行者の方がスノーシューの固定に使っていて便利そうだったので買ってみました。雪山は荷物が増えるので重宝しますね。

続いてザックの背面側、と合わせてなぜか飲料関係。

④ドリンクホルダー:マムート/ドリンクホルダー
⑤水筒:ナルゲンボトル(500ml)
⑥保温ボトル:サーモス/山専用ボトルFFX-500
⑦カメラホルスター:キャプチャー/カメラクリップ

ドリンクホルダーにナルゲンボトルを刺してポカリスエットは行動時に飲むもの。山専ボトルには沸かしたお湯を入れて、ザックに入れてました。そろそろ水が凍る心配もなくなったので、ハイドレーションに切り替える頃ですが、雪山ですし緊急時も考慮して一応保温ボトルを持っていきました。
カメラホルスターはお馴染みのキャプチャー(V3)です。

ザックの外側に装着していた装備たち

続いてザックのメインコンパートメントでない部分に固定したりぶら下げてるアイテムたち、主に雪山用のアイテムが中心です。

①和かんじき:エキスパートオブジャパン/スノーシューズM(F)
②ピッケル:グリベル/ネパールSA
③アイゼン(クランポン):ペツル/バサック+マムート/クランポンポケット
④スノーショベル:ブラックダイヤモンド/ディプロイ7
⑤ストック:モンベル/フォールディングポール(旧)
⑥ヘルメット:CAMP/アーマー

ワカンは恐らく必要ないとも思いましたが、初めて行く雪山には念のため持っていくことが多いです。12本爪アイゼンと縦走用ピッケルは雪山の必須アイテム、ショベルは雪上テント泊の整地に欠かせません。あとはヘルメットとストック。

アイゼンはパーツ交換すればセミワンタッチ靴でも使えるものですが、今回は冬靴を履いて赴きました。現地の気温や冬靴の重量を考えると、セミワンタッチの登山靴でも良かった気がしますが、残雪期とはいえ3000mだしなぁ…と安全重視で。

テント、シュラフ等の宿泊装備

テント泊の必須アイテムたち。いつもと同じやつです。

①テント:モンベル/ステラリッジ2型
②シュラフ:モンベル/アルパインダウンハガー800 #2+コンプレションバッグ
③マット:モンベル/U.L. コンフォート150+ピロー
④マット:サーマレスト/Z Lite Sol(スモール)

テントは厳冬期用のスノーフライでなく3シーズン用のフライシート(レインフライ)。雨が降ってしまったらもう悲惨ですからね…。ペグはスノーペグで予備に割り箸を少々。

シュラフは秋から厳冬期、残雪期まで全てモンベルの#2です(妻は#1)。厳冬期は上にエスケープヴィヴィを重ねていました。今回はちょっと暑かったぐらい。

テント内で使うマットは雪上キャンプの場合、サーマレストのクローズドセルとエアマットの2枚重ね。これで厳冬期でもほぼ雪の冷たさをシャットアウトできるのですが、もしかしたらサーマレストのみでもいいのかも…? 試すのがちょっと恐い。

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身に付けずに携行していたウェア関係

行動時には着ないので荷物として持っていったウェア関係。

ハードシェル(上)は雨具がてらで念のため(不使用)。

スパッツはアイゼンの爪を引っかけても大丈夫な冬用のもの。夏用の薄っぺらいものを使うとズタズタになりますよ(歩き方が下手なのか?)。

ダウンのジャケット・パンツ・象足(テントシューズ)はテントで過ごす用。厳冬期だとハードシェル以外は全て身に付けて寝袋に入る位を考えますが、残雪期だとベースレイヤーの上にダウン上下を着て寝袋に入って丁度いい位。象足も必要ない位ですが、靴下を脱いで裸足に象足履いて寝るのは結構気持ち良かったかも。

グローブはGORE-TEXの中厚手のものとテント設営用の防寒テムレスですが、どちらも出番はなく、メリノウールのインナーグローブしか使いませんでした。
あとはフリース(finetrackドラウトレイ)も殆ど着ることはなく、ザックの荷物になっていたような…。

ちなみに行動着はこんな感じの格好で、ベースレイヤー上下(上はドライレイヤーも)の上にソフトシェルとハードシェルパンツ。ハードシェルパンツはテント場以外のズボンとしてずっと履いていました。残雪期はトレッキングパンツの人も多いですが、雪が緩んでいて座ったりするとすぐに染みるので、結局ハードシェルパンツが安心です。


スタッフバッグ関連

細かい装備は用途別のスタッフバッグに分けてパッキングしています(多分、みなさんそうしてるかと)。ここは半年前の記事と殆ど同じかも…。

パックタオル(速乾タオル)と折りたたみの座布団(雪の上に座ったり、寝具の高さ調整などなにかと出番が多い)もここに写っています。

青:いつも持ってる必須装備

青のスタッフバッグはどんな登山にも持って行く必須アイテムたち。

エマージェンシーシート、ヘッドライト2個、アライのビバークツェルト、細引き、靴紐、ゴム紐(テント補修用)、交換電池、ダクトテープ、リペアテープ、携帯トイレ、予備靴下、予備インナー手袋、予備パンツ、予備コンタクトレンズ、芯を抜いたトイレットペーパー等々… 濡れたら困るものはジップロックに入れておきます。

あと、地図+マップケース、コンパスのセットをザックのポケットに入れっぱなしで写真を撮り忘れ。ただし地図はGPS内蔵のPRO TREK Smart(YAMAPを使用)と山と高原地図を入れたiPhoneがあるので、基本的には紙地図を出すことはありません。モバイルバッテリーまで使い切った際のお守りみたいなものです。
それに、地図を見ないことによる道迷いリスクは、GPS+地図で現在位置が確認できていることで、かなり軽減できるんですよね。


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緑:予備の行動食、非常食

緑のバッグは食料と非常食が中心。食料は殆ど食べてしまった後なので全然残ってませんが、ゼリー飲料はここに写ってる2種類をその他に各5個位持って行きました。Amazonで箱買いしたものが登山の度にガンガンなくなります。
あとコーヒーのドリップパックや朝食で食べるフリーズドライのスープなど。

食事はカップラーメン系と初日の夜は妻が鍋を作ってくれるというのでおまかせ。2日目の行動中はゼリー飲料と菓子パンでした。

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ピンク:ストーブ関係

ピンクのバッグにはガスストーブ関連。

今の季節は湯沸かし用のジェットボイル(ZIP)しか使ってません(調理用は妻がSOTOのストーブを持っています)。点火用のライターは予備も忘れずに。

赤:ザック雨蓋用

ザックの雨蓋に入れてる赤いスタッフバッグは、サングラス(2個)と就寝時にかけるメガネ、コンタクト用品、鏡など。視力を矯正している人はメガネやコンタクトの予備を複数用意しておきましょう(私は多分車も含めると5個ぐらいはある)。
念のため持って行ったバラクラバは使わず…。

黄色:カメラ&モバイル機器小物

finetrackのノベルティスタッフバッグはガジェット小物用。

ブロワやミニ三脚、レンズペン、レンズティッシュといったカメラ関連の小物。大容量のモバイルバッテリー、充電ケーブル類、目薬、常備薬、予備コンタクトがここにも。

そういえば今回はKindleを持って行きませんでしたね…。室堂〜雷鳥沢キャンプ場付近は携帯の電波が入りまくるので、スマホがあれば退屈しません。

ファーストエイドキット

ファーストエイドキットは少し前にひとまわり大きなケースに入れ替えました。

というのも先日、finetrackの山岳写真講習で山岳ガイドの方からファーストエイドキットについてのアドバイスを貰い、少し中身を増やした方がいいと感じたので。追加した中身はテーピング(ニューハレVテープ)、三角巾、消毒液など。

真ん中あたりにチラっと写ってるキーホルダーにはビクトリノックスの小型ナイフ(爪ヤスリやハサミなど結構重宝します)とホイッスルを付けてあります。

カメラ&カメラバッグ(ケース)

最後にカメラ関係。2台のカメラと2つのカメラバッグ(ケース)を組み合わせています。

①ミラーレス一眼:オリンパス OM-D E-M1 MarkII+M.7-14mm PRO
②ミラーレス一眼:オリンパス OM-D E-M1+M.14-150mm II
③防水コンデジ:オリンパス TG-5
④カメラバッグ:パーゴワークス/フォーカス
⑤カメラ防水ケース:ハクバ/ドライクッションポーチM

立山縦走中は①がメインのカメラでザックのストラップにキャプチャーで装着。②はサブ機で斜めがけした④のバッグで携行していました。

ちょっと分かりにくいですがこんな感じで2台持ち

カメラとバッグの組み合わせは状況次第でサブ機が必要ない場合は②+③でザックの中に仕舞ってしまうこともありました。
前回の記事でも書きましたが、この2台のカメラで14mmから300mm相当の画角が撮れ、かつ総重要は2kg程度に収まっています。もちろん防塵防滴。

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総重量は25kg位に…

ちなみに総重量ですが、準備段階で食料、水、そしてカメラを含める前の段階で体重計で計ったザックの重量が20kg位でした。カメラが2セットで2kgちょっとなので、バッグや食料などを含めたら恐らく24〜25kgぐらいの総重量になったかと思います(ウェア、ブーツは含まず)。
私的には少々重量オーバー気味ではありますが、全ての荷物を背負っているのは室堂から雷鳥沢キャンプ場までなので(標高をは上がらずに下がるだけ)、特に問題はありません。昨年以前の涸沢や燕岳、蝶ヶ岳の方が大変かなーという感想です。

以上、こんな装備を持って行って来た山行がこちらになります(当然ですがテント、シュラフ、ワカン、ショベル…等の荷物はテント場に置いて行ってます)。

おまけ:忘れ物と美味しい飲み物について

さて、毎回しっかり準備したつもりでも何かしらの忘れ物があります。

といっても命に関わる重要な忘れ物ではありませんが、今回はコーヒーを飲むためのカップをうっかり忘れてしまいました(妻にシェラカップを借りた)。
あと、立山縦走コースを歩く際にチェーンスパイクがあった方が、残雪期のミックスルートで何度もアイゼンを着け外しせずに済んだでしょう。立山=春でも雪が多いイメージでしたが、まさかあそこまで夏道が出ているというのは事前の調査不足で大いに反省。

あと、登山装備ではありませんがこれらもテント泊には重要な装備?ですね。厳冬期のビールは体が冷えてしまいますが(熱燗がおいしい)、残雪期だと天然の冷蔵庫もあるし、かつ気温的にも問題ないのでビールが大変おいしいです(でも夜はちょっと寒い)。


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