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【道迷い】まだ知らない人にはぜひ知って欲しいスマホの登山地図GPSアプリ【遭難対策】


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先日書いた奥多摩・大岳山の山行日記で書いたのですが、この山に登ると何故か毎回、地図を持っていなかったり登山計画が曖昧な中高年ハイカーに道を聞かれます…。

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中には登山地図に載ってない(または破線の)ルートを「滝が見られるコースがあると聞いたけどどこですか?」といった曖昧な情報を頼りに、地図も持たずに進もうとする無謀な人もいるのです(もちろん止める)。

今年も夏山シーズンに入り、既に何件かの痛ましい遭難事故の報道がありましたが、そのうちのいくつかは道迷いによるもの。山岳遭難の原因は「道迷い・滑落・転倒」が常にワースト3で、中でも原因の40%前後は道迷いによるものと言われています。
山岳遭難:原因は「道迷い」4割超 神奈川県警調査 - 毎日新聞

つまり道迷いを防げれば、山岳遭難の件数はもっと減らせるはずなのです。

そこで今回は登山における道迷い対策としても、高い効果があると思われるスマートフォンの(GPS・電子コンパス連動)登山地図アプリについて紹介してみることにします。
地図アプリといってもGoogleMapのようなオンライン前提(かつ平地用)のアプリではなく、登山用の地図データをスマホローカルにダウンロードして使うタイプのものです。

元々、GARMINなどのメーカーから単体のGPS機は販売されていて、登山やスノースポーツ用途でこれらの機器は使われてきました。その後、GPSや電子コンパスを内蔵したスマートフォンが一般化したことで、専用アプリをインストールすることで単体GPSに近い機能を持たせることが可能となりました。

Garmin eTrex 20x 日本語仕様 city+山岳詳細地図

Garmin eTrex 20x 日本語仕様 city+山岳詳細地図

もちろん万能の機器ではないので、これだけに頼ることは危険ですが、知らないより知っていること、使わないより使った方が安全なことは間違いないでしょう。

※尚、登山経験の浅い私の言説だけでは心許ないこともあるので、記事後半にはもう少し専門的な観点から同様の登山地図アプリを啓蒙する記事へのリンクを貼っておきます(なんなら目次からいきなり飛んで貰っても結構です)。

知らない人にこそ読んで(知って)欲しい

本記事はスマートフォンの登山地図アプリの存在を知らない一般ハイカーに対して、周知することを目標としています。なかなかこのブログに辿り着く人で「登山用GPSなんて知らない」という人は少ないかもしれませんが、登山に興味がある、そのうち登山をやってみたい、なんて考えてる人には是非読んで貰えると嬉しいです。

使うか使わないかは、知った上で判断すればいいのですから(でも使って欲しい)。

なぜスマホの登山地図アプリなのか?

「初心者でもすぐ使えて分かりやすい」これに尽きます。

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登山に地図やコンパスを傾向するのは当たり前ですが、フィールドでの地図読みにはそれなりの技術を要します。私もボーイスカウト時代に習った程度で(磁北線引いて青木ヶ原樹海に入ったり…)、そこまで地図読みに自信がある訳ではありませんが、例え開けた登山道を歩いていたとしても、周囲の地形と地図を照らし合わせて正確な自分の位置を特定するには十分な勉強と経験が必要です。視界の悪い樹林帯の中ならばお手上げでしょう。

自分が何処にいるのかが可視化される

しかし登山地図GPSアプリを使えば、「今登山道のどこに自分がいるのか」、さらには「どの方角を向いているのか」までひと目で分かるのです。
もちろん登山道から外れていればそれも分かりますし、即リカバーの行動に移れます。

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via: 山と高原地図アプリ - 登山・ハイキング向けGPSマップ

それに初心者ハイカーが専用GPS機に手を出すハードルに比べたら、スマートフォンは今や多くの人が普段から肌身離さず携帯しているアイテムなので、導入コストも無料〜数100円と実にお手軽なのです。

残りの距離や標高も分かる

現在位置がひと目で分かるということは、山頂や山小屋などの目的地までの残り距離やおおよその時間、さらには標高や出発地・目的地との標高差もすぐ分かります。

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疲労がたまってくると、目的地までの残りの距離が気になったり、集中力も下がりがちです。そんな際に登山地図アプリを確認して冷静に判断をしたり、吸水や行動食を取る目安にしてもよいでしょう。

携帯が圏外になる山奥でも使える(機内モードで使用可能)

これは以外と勘違いしてる人もいるようですが、GPSや電子コンパスの機能は携帯の電波が入らなくても使うことができます。つまり電話が圏外になる山奥でも登山地図アプリは使えますし、モバイル通信をOFFにした機内モードでバッテリー消費を抑えながら使うことができるのです。

迷う前に「登山道を外れない」ことが大事

最近もバズっていましたが「山で迷ったら戻る。沢を下るな。登れ」というのは確かに正しいのですが、既に迷ってしまった状況では、分かっていても冷静な判断ができない人も多いでしょう。状況によっては闇雲に登り返すことが危険な場所すらあります。
また、深い谷や沢に下りてしまったら携帯の電波はおろか、GPSすら拾えなくなる危険性もあります。

なのでそもそも「迷わないこと」が重要です。
道を間違う、判断を誤る可能性は誰しもあります。私も思い込みから間違った方向に歩き始めてしまったような経験はこれまで何度もありました。

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しかし登山地図アプリのGPS軌跡を見ていれば、誤った判断は早い段階で気付きます。地図上で本来進むべきルートとは違う位置に自分がいるのですから一目瞭然。最低限のロスで正しいルートへのリカバーが可能です。

登山地図アプリがあれば紙の地図は必要ないのか?

そんなことはありません(キッパリ)。

登山地図アプリと紙地図の両方を携行する

いちいち書くまでもありませんが、スマートフォン(と登山地図アプリ)があれば紙の地図が不要なんてことはありません。スマホの紛失、故障、バッテリー切れもあるので、紙地図とコンパスは絶対に必要です。

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それを大前提として上で、今回は登山地図アプリを勧めているのです。

本来、地図読みの力を付けることは全ての登山者に求められていることかもしれませんが、実際にフィールドに出てみれば(特に低山では)、そんな悠長なことを言ってられない登山者、ハイカーが溢れているのです。
便利なものはどんどん使うべきですし、何にせよ道具は正しい使い方を知ることが大切。それは地図やコンパスにしても同じことですよね。

山岳地形と読図 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)

山岳地形と読図 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)

紙地図はプリントアウトでも大丈夫?

紙の登山地図ですが一般登山道を歩くハイカーは、このような等高線の入った地図の上に登山ルートやコースタイムが記載された「登山地図」を使うのが一般的でしょう。

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訪れる山域毎に昭文社の「山と高原地図」などを買い求めたり、最近はコンビニプリントで登山地図を買えるサービス(ヤマタイムマップなど)もありますが、今はWEBから地図をプリントすることも可能です。
ヤマタイムマップ - コンビニでヤマタイムの登山地図が印刷できる新サービス - Yamakei Online / 山と渓谷社

私は紙地図を買ってないフィールドに関してはYAMAPの地図をプリントアウトして、濡れても大丈夫なようにマップケースに入れて携帯しています。

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スマホの登山地図アプリを使う際の注意点

当たり前のこともありますが、注意点を書いておきます。

また、前提条件ではありますが、登山地図アプリがちゃんと使える状態のスマートフォンでであること。格安スマホの中には電子コンパスを内蔵してない機種もあるらしいので、iPhoneなど一定のスペックがあるスマホを使うことは最低条件でしょう(極端にバッテリーが弱ってるスマホも当然ダメですよね)。

歩きスマホはダメよ

足場が一定でない山での歩きスマホは平地の比ではありません。必ず安全な場所で立ち止まって見ましょう。

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必ずモバイルバッテリーも携行する

スマホのGPSアプリは基本的には機内モードでも使えますが、それでも常時ログを取っているとバッテリーは消費するので、必ず十分な容量のモバイルバッテリーを持ちましょう。

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私はスマホ以外にもいくつかの電子機器を持って登山をするので、日帰り〜宿泊する場合は日数に合わせて持って行くモバイルバッテリーの容量を決めています。

スマホの故障、破損、紛失時の連絡手段があると尚よい

例え電源が確保されていても肝心のスマートフォンが故障したり紛失したら、GPSだけでなく重要な連絡手段(携帯電話)も失ってしまいます。もちろんコンパスだって踏めば壊れるし、地図も飛ばされたらなくなりますが、スマホを失うのは相当に痛い(探しに戻ることで危険性がさらに増加)。

以前は電話専用のdocomoガラケーを別に持ち歩いてしましたし、現在は電源を切った状態の防水スマホ(docomo系の格安SIM入り)を予備として持って行くようにしています。

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あと、これは以前やっていたのですが、型落ちで使わなくなったスマホをGPS専用機として使うこともできます(SIMカードがなくてもGPS・電子コンパスは使えます)。
ただしモバイル通信を併用した場合に比べて、スタート時の現在位置の掴みなど、若干精度が落ちることはあるようです(機内モードと同じですけども)。

その他、スマホの故障や紛失対策として、山に入る際は防水ケースやストラップを使うことも検討してみてください。

上空が開けてない場所では測位精度が落ちる

一般登山道を歩いている限りは少ないですが、GPSは上空の人工衛星を複数掴んで初めて現在位置が測位できるので、沢などの谷間や深い樹林帯、悪天候時などは精度が落ちてしまうことがあります。もちろんトンネルなどに入ってしまえば、完全に衛星を見失います。

例えば下のログは渓谷の沢付近で行動していたときのもの。谷の中で電波が反射することで測位障害を起こし、本来の行動以上にギザギザに表示(記録)されています。

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撮影で滝の周辺をウロウロしていただけのはずが…

それでも大きく位置情報を見失う訳でないのは分かって貰えるかと思います。
行動中に開けた場所に出た際にはなるべく現在位置をチェックするなど、測位のズレが発生してないことを確認しておくといいでしょう。

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トンネル内は測位不可能なのでトンネルを出た直後の測位までの直線となります

気温が低すぎると使えないことも…

これはスマートフォンの性能に依存するのですが、私が使っているiPhone 7などは低温下ではバッテリー性能が極端に下がり、氷点下位で電源が落ちてしまうこともあります。

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こうなってしまうとスマホアプリは地図であれTwitterであれお手上げ状態…。厳冬期の雪山では行動中にスマホが使用できないことも多いです(常に体で温めるような携行でなんとか電源を落とさない方法もありますが)。

私は厳冬期登山ではスマホはほぼ使わず(一度電源が落ちたら放置します)、氷点下でも動作するスマートウォッチ(後述)を主に使うようにしています。今回の記事は夏山の一般ハイカーを想定してはいるものの、冬期のスマホ使用については気を付けた方が良さそうですね。

行動ログは取るべきか?

自分が歩いた行動軌跡をログとして記録できるのも登山地図アプリの機能のひとつ。常にGPSが可動するので現在位置のみを表示するよりバッテリーの消費は早くなりますが、自分が歩いたルートや全体からの到達度合いがひと目で分かるので、個人的にもログ取りは必須と考えています。

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山と高原地図(左)とYAMAP(右)のGPSログ

また、後日その日の山行を振り返る際にも、実際に自分が歩いたログデータは何にも代え難い財産となることでしょう。

どんな「登山地図アプリ」があるのか?

さて、実際にどんな地図GPSアプリがあるのか、私が使ったことのあるものからいくつか紹介します。以下、どれもiOS版とAndroid版が用意されているアプリです。

ちなみに私は主にカシオのWSD-F20というスマートウォッチで「YAMAP」の地図を主に使い(ログ取得も)、要所要所でiPhoneに入れた「山と高原地図アプリ」を見てYAMAP地図にない情報などを確認しています(トイレの情報など)。

「山と高原地図アプリ」

山と高原地図アプリ - 登山・ハイキング向けGPSマップ

山と高原地図

山と高原地図

  • Shobunsha Publications, Inc.
  • ナビゲーション
  • 無料

紙の登山地図ではもっとも有名な昭文社「山と高原地図」のデジタル版。私が最初に使ったスマホの地図アプリもこれでした。
当初は同じ山域のアプリ版と紙版の両方を購入していましたが、紙地図は殆ど開かないことが分かってから、紙地図はプリントアウトに切り替えてアプリ版のみを購入しています。

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コースタイム表示など一貫性があるので、自分たちの歩行ペースと比較しての計画も立てやすく、トイレや山小屋、展望ポイントの情報も多く分かりやすいのは有料地図ならではでしょうか。

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紙の地図(1080円)に比べてデジタル版は500円と安くなっているのも有り難いですね。
年ごとに最新版の地図へとアップデートされますが、古い地図データを購入していても更新されません(上のキャプチャーの用に複数の年度版が並んでします)。

追記:「山と高原地図ホーダイ」

山と高原地図ホーダイ

山と高原地図ホーダイ

  • Shobunsha Publications, Inc.
  • ナビゲーション
  • 無料

山と高原地図アプリの最新版が月額400円で全エリア使い放題になるサービス。使ったことがなかったのは紹介していなかったのですが、Twitterなどでオススメしてくれる人もいたので、購入して使ってみることにしました。

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金額だけで見てしまうと毎年10エリア(山域)以上の地図を買うならばお得… というものではありますが、まだ具体的な計画前でも好きなエリアの地図を常に見られるというのは魅力的。また登山計画が作成できるという機能も気になります。
下で紹介しているYAMAPのプレミアム会員とも変わりませんし、しばらく使ってみて良さそうならばまた本ブログにて紹介できればと考えています。

「YAMAP」

YAMAP 登山・アウトドアの新定番

YAMAP(ヤマップ)

YAMAP(ヤマップ)

  • YAMAP
  • スポーツ
  • 無料
ここの所、一気にユーザー数を増やし、様々なメーカーとのコラボ企画なども数多く手掛けるなど、話題の尽きないYAMAP。後述するヤマレコ同様に登山SNSの機能を持っていますが、どちらかというと登山地図に重きを置いているのがこのYAMAPです。

表示される地図は、国土地理院の地図上にその山域の代表的なコース情報を書き込んだもの。PCサイトからはプリント用の地図も無料でダウンロードできます。

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大きな山域の地図がDLできるので必要な範囲を切り抜いて印刷しています

ユーザー登録すれば全てのエリアの地図を無料で見られますが、有料会員(サポーター会員)になるとカラーのプレミアム地図(無料地図にレイヤーで色を重ねたものですが)が使えたり、様々な特典機能が利用できるようになります。私もサポーター会員です。

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スマートウォッチ(後述)でも使えるのが魅力

登山ルート情報(コースタイム、水場、トイレの位置など)のアップデートは頻繁に行われていて、SNSや公式サイト掲示板に書き込んだ意見もガンガン拾い上げて反映される、SNS時代らしい地図&登山コミュニティサービスです。

とりあえず無料のもので何か試してみるならば、このYAMAPがオススメです。

「ジオグラフィカ(Geographica)」

ジオグラフィカ -スマホを登山用GPSにするアプリ-

ジオグラフィカ | 登山用GPS

ジオグラフィカ | 登山用GPS

  • keiji matsumoto
  • ナビゲーション
  • 無料
インターネット上を中心に、熱心にスマホ地図アプリの普及を啓蒙する松本圭司氏が開発を手掛ける、登山地図アプリ(登山用GPSアプリ)。
最初から地図上にコースタイムや休憩場所の情報が記載された所謂「登山地図」に比べると、より専用GPS機に近い設計で、KMZファイルを読み込んで地図上に表示させるなど、自ら積極的にルートを作ったり、地図読みやルートファインディングを重視した作りになっているように感じます。地図データは国土地理院のもの。

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歴史もあり(以前は「DIY GPS」という名称でした)利用者も多いアプリですが、導入にはやや慣れが必要で(やや玄人向けの印象も)決められた登山道のみを歩くハイカーが道迷い対策に使うならば、前述の2アプリの方が入りやすいかもしれません。

ヤマレコMAP

登山SNSとして一時は天下を取ったと思われたヤマレコですが、ここ数年の間にアプリの仕様なども変化し、後発のYAMAPにかなり追い上げられてしまった印象も(確か個人の方が開発しているサービスだったような…?)。

登山レコ(山行記録)閲覧や書き込みがメインだったアプリも「ヤマレコMAP」という地図機能を持たせたアプリに切り替わり、やはり国土地理院の地図上をベースに膨大なヤマレコ会員のログ情報を重ねてルートを表示した登山地図がダウンロードできるようになりました(CTなどの記載はなし)。

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ヤマレコのサービスと直結しているので、ヤマレコユーザーには有り難いアプリだと思われます。
個人的な感想としては、国土地理院の地図を使ったアプリの中ではもっとも地図表示が綺麗に感じるアプリです。

番外編:手元で登山地図が見られる「GPSスマートウォッチ」

さて、スマホを使ったGPSアプリの兄弟的な存在として(?)、このブログでは1年前からレポート記事を書いているカシオのPRO TREK Smart WSD-F20のような、カラー地図とGPSを内蔵したスマートウォッチがあります。

この WSD-F20は動作環境がマイナス10度までとなっていて(実際にはもっと低温下でも動作するのを確認済み)、厳冬期の雪山などスマートフォンの電源がが落ちてしまう低温環境でも使うことができます。

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等高線入りのグラフィカルな地図を内蔵したスマートウォッチだと、この他にGARMINのfenix 5xなども。更に地図は見られないもののGPS内蔵でルートナビゲーションを行ってくれるリストデバイスは、SUUNTOやEPSONからも発売されています。

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カシオのWSD-F20はAndroidWareで動いていてプリインストールされたMapboxを利用した地図アプリの他、先述の「YAMAP」をインストールして使うことができます。
地図表示は画面が小さいだけでスマホ版と変わらないので、登山道でわざわざスマホを取り出すこともなく、手元をチラ見するだけで現在位置や標高の確認が可能になります。一度使ったら手放せないアイテムです。

課題は1日を越える行動での電池持ちですが、その分スマホの電池が温存できることや、地図を表示する機器を紙地図以外にも複数持つことで、リスクの分散が可能となります。

その他の装備・登山届け・山岳保険も忘れずに

最後に当たり前のことですが、地図や登山地図アプリはあくまで装備の一部に過ぎません。自分が入る山に合わせた正しい装備の準備、自分の実力にあった登山計画、そして登山届けの提出が必要なことは言うまでもありません。

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また、登山計画の際には自分が歩く予定のコースを事前に地図上で確認し、登山SNSやTwitter等を見て最新のコース状況まで確認しておくことで、注意すべきエリアへの心構えや、必要な装備の確認も行うことができます。

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自分が歩いたコースを地図上にマーキングして行くのも楽しい作業

さらに、山岳保険の加入も忘れずに行いましょう。いくら道迷いをしなくても、滑落、転落、病気、天候の急変、落石などなど… 遭難の危険はいっぱいです(こうして書くと改めて危険な遊びだな…と)。
万全の備えをして、お互いに素晴らしい登山を楽しみましょう!

* *

道迷い遭難が起こる原因、その恐ろしさを少しでも知るために、ヤマケイ文庫の遭難シリーズ(他にも「滑落遭難」「気象遭難」などもあります)は、登山をする人には目を背けずに読んで欲しい書籍です(私は全部買いました)。

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難

登山地図アプリに関するリンク

主にジオグラフィカの松本氏が書かれたものですが、ぜひ併せてご覧ください。
山で便利・安心! 登山用アプリ徹底使いこなし術 記事一覧 YAMAYA - ヤマケイオンライン / 山と渓谷社
■いずれ登山のGPS所持は常識やマナーになるでしょう 10~20年後には山で道迷い遭難をしたら、 「道迷い?なんで?GPS持ってなかったの?」 と言われるようになると思っています。 いずれ、登山でGPSを持つのは常識、マナーとなるでしょう。 普段から使うかどうかは別としても、全ての登山者がGPS端末を持ち、万が一迷ったら取り出して使う(迷う前は紙の地図を使うとしても)。 そういう世界になっていると思います。 私が黙っていても10年、20年後はそういう世界になっていると思います。 ■早く常識になれば、数千人が助かります でも、それが3年や5年で実現したら、その差、数年間に道迷い遭難をする数千人を救えるかもしれません。 警察庁の山岳遭難統計の概要にはこう書かれています。 『道迷い防止 地図、コンパス等を有効に活用して、常に、自分の位置を確認するよう心掛ける。』 正論ではあるけど、それだけを言い続けてきた結果が毎年1000人以上の道迷い遭難者です(ピークは1202人)。 今までの方法じゃダメなんです。これまでの道迷い遭難対策は失敗してます。 そこで、もう『登山にGPSを持つのは常識です』と言ってしまうことにしました。 誰かが強く言わなければ常識にはなりません。 もし道に迷ってもGPSで現在地が判れば正しいコースに戻れる確率は大幅に上がります。現在地が判れば安心しますし、来た道を戻って復帰するのも容易です。 でもまだGPSを使える人は多くありません。 ■GPS衛星が数十機も飛んでいる現代、道迷い遭難なんてバカげてます 毎日3人が山で道に迷って遭難しています。 GPS専用機に10万円を払うしかなかった時代ならまだしも、今ならスマホにGPSが入っています。 スマホの普及率は中高年でも50%程度になってきました。登山者全体では6~7割程度の人がスマホを持っているはずです。 アプリに重さはないので、装備として追加しても重量は増えません。 でもまだ『登山にスマホのGPSを使える』と知らない人が多いのです。 ■スマホのGPSは未だに根強く誤解されています ・圏外でスマホのGPSが動作するのを知らない。 ちゃんと動くのに。 ・圏外では地図を見られないと思っている。 事前にキャッシュすればいいのに。 ・バッテリーがすぐ無くなると思っている。 機内モードにすれば長持ちするし、ログだって20時間以上取れるのに。 ・冬山でスマホは使い物にならないと思っている。 XPERIAやArrowsなら全然問題ないし、iPhone7も寒さに強くなったのに。 ■誤解を解き、常識にすることで多くの人が助かります 誤解を解き、全ての登山者にGPSを持たせ、登山における道迷い遭難をゼロにする。 出来るだけ早くそうなるようにしたいと思って来ました。 今までは控えめに言ってきましたが、もう『登山にGPSを持つのは常識です』とハッキリ言います。 スマホじゃなくてGPS専用機でも構いません。アプリだってジオグラフィカ以外にもたくさんあります。 なにを使ってもいいから、とにかくGPSを持つ。 単独なら個人で必須。パーティーなら少なくとも1台。 現在地がわかる機械を持っているかどうかで道迷い遭難のリスクは大きく変わります。 普段からGPSに頼り切るのか、紙の地図と併用して困ったときだけGPSを見るのか、使い方はそれぞれ自由です。 それはスタイル、趣味の問題。好きにすればいいでしょう。 でも、迷ったと気づいたら、慌てず騒がずGPSを使ってリカバリする。 遭難保険に入るのが常識でマナーとなっているのだから、GPSの所持だってそうなるべきです。 GPS所持が常識となるのが早ければ早いほど道迷い遭難は減り、そうすれば救助隊のリソースも空きます。 救助隊はより重大な事故への対処が出来るようになり、巡り巡って数百人、いや、もっと多くの命が助かるでしょう。 ■ちょっとした行動を多くの人が積み重ねることで未来は変わります 早く『登山にGPSを携帯するのが常識』という世界になれば、それだけ多くの不幸な遭難者を救えます。 『GPSを持つのは常識ですよ』とたくさんの人が言い続ければ、誰もそれを言わなかった世界とは違う歴史になるでしょう。 そのためにハッキリ言い切ることにしました。 『登山にGPSを持つのは常識です。専用機でもスマホGPSでもなんでもいいのでGPSを持ってください。』 一人で常識を作るのは大変です。皆様、どうそよろしくお願いいたします。 皆さんの一言が歴史を変えるんです。
登山におけるスマホGPSの誤解 - ヤマレコ
読図とGPSとわたし - Togetter
森山編集所: もはや「地図読み」は終わった技術なのかもしれない