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南アルプス鳳凰三山を一泊二日で縦走:広河原から夜叉神ルート、ナイトハイクと星と私

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7月22日(日)から23日(月)にかけて南アルプスの「鳳凰三山」を縦走してきました。

下山後に夜叉神ヒュッテで一泊した件は既にブログ記事にしていますが、今回は登山本編のレポート。

鳳凰三山を縦走しよう:広河原〜夜叉神峠登山口

鳳凰三山(鳳凰山)は南アルプスの北東部にある「地蔵岳・観音岳・薬師岳」の三山の総称で、日本百名山にも選ばれている山です。最も標高が高いのは2,841mの観音岳ですが、尖塔状の山頂(オベリスク)を擁する地蔵岳(2,764m)の姿が最も有名かもしれません。もう一座の薬師岳は標高2,780m。

特徴的な地蔵岳山頂のオベリスク

鳳凰三山登山は青木鉱泉から登る「ドンドコ沢ルート(すごい名前だ!)」に下山路として「中道ルート」を利用する人が多いようですが、今回は夜叉神ヒュッテを訪れることも目的の1つだったので、鳳凰三山と「夜叉神峠登山口」を結び、さらに公共交通での周回が可能な「広河原」を繋いだ南北縦走のルートを利用することに決定しました。

夜叉神と広河原のどちらから入山するかですが、夜叉神ヒュッテを後泊にした方が三山縦走を話のネタにできそうなので、広河原〜夜叉神峠登山口という登山計画が決定しました。
マイカーは市営芦安駐車場(南アルプス市)に停めて広河原までバスを利用しましたが、夜叉神峠登山口の駐車場に車を停めて、バスを途中乗車する方法もあったと思います(休日は座れるか少々心配ですが……)。テント場は鳳凰小屋を利用する計画です。

行動時間は1日目はCT6時間半程度ですが、2日目はCT8時間オーバーで、実際は夜中のうちから行動していたので行動時間12時間(うち休憩2時間位)を超える長丁場となってしまいました。三山縦走を終えてからの夜叉神峠までの道のりはなかなかに長かった…… 「鳳凰三山はアルプス初心者向け」なんて幻想だと思います!?

ちなみに週末の南アルプスはかなり混雑するイメージがあったので、妻の有給を利用して日曜から月曜日にかけてのスケジュールを組みました。夜叉神ヒュッテに泊まっての帰宅日は火曜なので、ほぼ平日山行みたいなものです。

日曜日の市営芦安駐車場は思ったよりも空いていた

週末の芦安駐車場、どの程度混み合うか分からず土曜日の23時前には都内の自宅を出発、1時過ぎに現地に到着したのですが、第2駐車場に数台の空き、第3駐車場はガラガラという状況だったので、スペースに余裕のある第3駐車場に車を停めました(朝方には第3駐車場もそこそこ埋まっていました)。

芦安駐車場から広河原方面はバスかハイエースの乗合タクシーを選ぶことになります。なんとなく誘われるままにバスを選んでみましたが、乗合タクシーの方が始発が5分早いのと南アルプス林道を走るスピードもバスとは違うので、タクシーの方が広河原には20分近く付くことができそうかも? ちなみに料金はタクシーの方が若干安いです。

右がタクシー、左がバス

道中の林道からの景色を見たかったり(「うちの路線は南アルプスで一番景色がいい」とバスに勧誘された……)、車内で車掌からの観光案内があるのはバスですが、どちらにしても登山の前哨戦ですし好きな方を選べばいいと思います。
あと乗り合いタクシーは台数に限りがあるので、恐らく週末だと始発便は早々に埋まってしまうのかも……?

5時15分に芦安駐車場をスタート、1時間ほどバスに揺られて北岳の登山口としてもお馴染みの広河原に到着しました。甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳の登山口がある、北沢峠方面のバスに乗り換える中継点でもあります。

上の写真に写っている広河原インフォメーションセンターは登山届けの提出場所や臨時の派出所も設置されていますが、登山計画は今回も事前にコンパス経由で提出済みなので、トイレだけすませていざ出発。

いきなり急登から始まる白鳳峠入口

橋を渡る北岳方面の登山口を横目にアスファルトの道を10分程進むと、右手に鳳凰三山へと向かう登山道の入口「白鳳峠入口」が現れます。地図を見ても狭い等高線にほぼ直角な登山道で急登なことは分かっていましたが、もう見るからに……。

ここから3時間で1000m弱の標高を上げていくことになります、頑張ろう!(白目)

途中木や鉄バシゴも何度か登場して、ひたすらグングンと標高が上がる登山道。登りで使う分には潔くていいのですが(?)、下山路として使うには少々気を使うかもしれませんね。

西側の斜面なので午前中はあまり太陽の光が届きません……。

振り返ると北岳。ズームしたら肩の小屋まで見えました。

ちょっと正面が明るくなってきたかな……? この感じ、徳沢から蝶ヶ岳に登る長塀尾根を思い出しますが、それに比べたら樹林帯は短いです。

森林限界に出たら足下は広いゴーロ帯になっています。ま、眩しい…… 太陽が当たると一気に体感温度が上がり汗も噴き出しますがこの青空と景色、最高に気持ちがいい。

北岳の全容も見えました。やっぱり南アルプスは1つの山が大きい!

このゴーロの登り、今回の縦走路の中で一番楽しい登りだったかも。

白鳳峠から高峰を超えて……

一度、軽く樹林帯に入って白鳳峠。ちょっと曇ってしまいました。

しばらくハイマツ帯の中を進んで目指すは「高峰」。鳳凰三山の手前の小さなピークかと思いきや、標高2,779mと地蔵岳よりも高い山(三頭三角点)だったりします。

実際、高峰山頂直下の登りもこんな感じ…… どことなく甲斐駒ヶ岳の山頂直下(北沢峠ルート)を思い出します。

といっても岩場はあっという間で高峰の山頂に到着。ここからは白っぽい砂地の稜線をアップダウンしながら地蔵岳を目指すことになります。

少し前からガスに包まれてしまっていたのですが……(写真は高峰を振り返ったところ)

ガスの向こうに地蔵岳のオベリスクが見えました!

地蔵岳の手前から増え始めるピンクの「タカネビランジ」は南アルプスの特産種とのこと。白っぽい砂地によく映えています。

ちょっとガスがかかってしまったのが残念ですが、こんな感じの白い稜線です。晴れていたらさぞ気持ち良かったことでしょう。

そして遂に目の前に地蔵岳の山頂であるオベリスク(地蔵仏)が! 「オベリスク=方尖柱」の名を冠するだけあって、非常に特徴的な岩の尖塔です。「鳳凰三山」の名前の由来として、このオベリスクを鳳凰に見立てたという説もあるそうです。

この場所は「赤抜沢ノ頭」なるポイント。鳳凰三山のある稜線の中で一番北に位置する地蔵岳はちょこっとだけ北東方面に離れた感じ…… というか稜線が枝分かれした感じ? ただしこのオベリスク部分のみが地蔵岳でなく、この辺り一帯が地蔵岳ってことでいいのでしょうかね(槍ヶ岳にしても槍の穂先だけが槍ヶ岳な訳ではないですし)。

それではいよいよ鳳凰三山の一座目、地蔵岳のオベリスクへ向かいましょう!

* *

ちなみに今回もザックはパーゴワークスのBUDDY 33。ザック内で嵩張るハイドレーションは止めてナルゲンやペットボトル携行にするなどの工夫で、30L台のザックでも1泊ならばテント泊ができることが分かってきました。

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地蔵岳オベリスクと対面

赤抜沢ノ頭から少し下るとオベリスクを見上げる砂礫の鞍部に出ます。写真ではなかなか伝わりにくいですが、非常に巨大な岩が積み重なった尖塔です。どうして自然にこんな形が生まれたのでしょうね。

なるほどお地蔵さんがたくさんありますね。青空も少し顔を覗かせてくれました。ということでここでオベリスクを長めながらのお昼にします。

地蔵岳の山頂標識はオベリスクの少し下にありますが、一応オベリスク方面に登って行く登山道というか踏み跡もいくつかあります。

せっかくなので行けそうなところまで少し登ってみましょうか。

近くまで来ると、ひとつひとつの岩の大きさに改めて驚かされます。

妻には途中でちょっと待って貰って簡単そうな部分だけ少し登ってみます。登る前に見上げて1枚と少し登ってから見下ろしてパチリ。

「こんにちはこんにちは」(下の妻に撮って貰いました)。このもう少し上までは比較的スムーズに行けますが、先端の方は無計画に登るのは危なそうなのでここで引き返します。

14mm相当の広角で撮ってますが、岩の大きさがちょっと伝わりませんね…… 上の2個の岩がオベリスク先端のクチバシみたいな部分のはず。


賽の河原を下って鳳凰小屋へ

ということでオベリスクに別れを告げてこの日のテント場である鳳凰小屋まで300m程下ります。少々勿体ないですが、鳳凰三山稜線には(薬師岳小屋を除き)山小屋がないので仕方ありませんね。この辺りは「賽の河原」と呼ばれる砂礫の急斜面です……

かなりフカフカの砂礫で色こそ違いますが富士山の砂走に似た雰囲気。ということで下りは結構ラクチンですが、後でまたここを登ってくるのは少々気が重いですね(笑)

登ったら賽の河原部分だけで30分位かかってしまいそう……? こいつはやっかいだ。

賽の河原を抜けたらしばらく樹林帯の中を下っていくと目指す鳳凰小屋があります。

森の中の気持ちいい山小屋&テント場「鳳凰小屋]

鳳凰小屋があるのは地蔵岳から下った標高2,400m地点。樹林帯の中にあるこぢんまりとした山小屋です。なんだかとってものんびりした雰囲気で過ごしやすそうです。

幕営量は1人800円+トイレ使用料200円、テント場はこんな感じで最大25張り程度とのことですが、この日は日曜日の午後ということで我々を含めて全部で5張りのみとのんびり過ごすことができました。週末はかなり混み合う山小屋だと聞いていましたが、予想外の隙っぷりに少々驚きました(やはり前日はかなり混んでいたそうですが)。
テントは石の使用はNGで(そもそも石なんて転がっていません)、「ペグを使ってください」とハンマーを貸していただきました。山のテント場でペグダウンするのいつ以来だろう……?

すぐ隣には沢が流れていることもあり、稜線の山小屋と違って水が豊富です。南アルプスの天然水飲み放題。洗い物などは沢でお願いしますと言われますが、残飯などを流していい訳ではないので、そこはあくまで常識の範囲で。

ビールもよく冷えていました。小屋の方はフレンドリーですし、トイレも水洗のバイオトイレ(洋式)が整備されていて快適に過ごすことができました。

この鳳凰小屋は鳳凰三山登山道の交差点になっています。青木鉱泉からのドンドコ沢コースは鳳凰三山の最もメジャールート。

翌日は夜のうちから行動する予定だったので、3時間ほど昼寝をしてから日暮れ前に夕飯にしておきます。私は無印のロコモコとアルファ米、隣は妻の無印ハヤシライスです。

食後はさっさと寝てしまおうと思ったのですが、日没時間になると結構いい感じに空が焼けてきたので、ドンドコ沢方面に少し下って谷間からマジックアワー鑑賞。雲がなければ富士山も見えるポイントだそうです(小屋の方がわざわざ教えてくれるのが有り難いですね)。


ひとまず0時に目覚ましを掛けて眠りに付きますが、シュラフを出すのが面倒になってしまいソフトシェルを羽織って、エマージェンシーシートを掛けて寝たら充分快適でした。アルプス稜線でなければ夏はシュラフでなしでも結構行けますね。

地蔵岳へのナイトハイクからオベリスクご来光

さて、0時に目を覚ますと空が曇っていたので「このまま上に登ってもすることがないかな……」と、ついもう1時間寝て外に出てみると今度は満天の星。朝方に掛けて晴れの予報は出ていたのですし、0時の時点でちゃんと行動しておくのでした……。

真っ暗な中をヘッドライトを頼りに地蔵岳に向けて登っていきます。前日に一度歩いてる道ですし、危険な所もない歩きやすい登山道です。ただし、やぱり苦労したのが急登な砂礫である賽の河原。ハッキリしたルートが決まってる訳ではないので、大きな岩を回り込むようにジグザグと急登を登っていきます。

休憩がてらに写真を撮ってみたり……(雲が多いのでモノクロで現像してみました)

少し進んでもう1枚。時間は午前3時、日の出まで1時間半なのでかなり星が消えてしまっていました。雲もありますし、やはり0時の時点で行動するのが正解でした。眠いと頭が働かないのでいけません(苦笑)

オベリスク前の鞍部に到着したら風を避けられる場所にテントのグランドシートを敷いて、日の出までを過ごします。さすがに多少冷えるのでお湯を沸かしてお汁粉を飲んだり、私はカメラを持ってうろうろ……。
残念ながら星は殆ど見えなくなってしまいました。

甲府の街の明かりとオベリスクのシルエット……


そして徐々に明けていく空の色の変化を見ているだけでもあっという間……

これは観音岳でいいのかな?

お地蔵さん周辺だとこの時期の日の出はオベリスクに隠れてしまうようなので、赤抜沢ノ頭まで上がって日の出待ちをすることに。こういうときにWSD-F20(PROTREK Smart)のコンパスと連動した日の出方角表示がとても役に立ちます。

雲のおかげか空が凄い色になってきましたよ。

地蔵岳と逆方面、北岳から間ノ岳、農鳥岳へ続く白峰三山の頭も少しピンクに染まっていました。間ノ岳までは行ったことがありますが、農鳥岳にも行かなくちゃ…… 縦走後の奈良田温泉までの下り、結構長くてキツいんですよね。

そしてご来光。ナイトハイクのお陰で気持ちの良い朝を迎えることができました。ちなみに前日は到着後、夕飯以外はほぼ寝ていたので特に眠気はありません。

太陽が昇ったところでコーヒーを淹れて朝ご飯。今回から使い始めた島々ヤクちゃんシェラカップは目盛り入りなので何かと便利です。前日、ロコモコ食べていたのもこれです。

さて、今回の山行は「また星を撮るかも?」……ということで、E-M1 MarkIIにM.7-14mmPROとメインにして、サブはE-M1にM.14-150mm IIの軽量高倍率ズームの2台のカメラを携行してみました。結果的に星は殆ど撮れませんでしたが、広角ズームを持っているとやはりつい多様してしまいます。
ただ、本記事の写真を見てもすぐ分かると思うのですが(?)、M.7-14mmPROとM.14-150mm IIで撮った写真の画質に大きく差が付いてしまっているのが悩みの種。

観音岳&薬師岳への縦走スタート

それでは鳳凰三山の二山目であり最高峰の観音岳(2,841m)に向けて出発!

赤抜沢ノ頭から観音岳までは1時間ちょっとのコースタイムですが、思ったよりもアップダウンがあるので結構歩き堪えがあります。

ただ、見える景色がどれも素晴らしいので写真を撮りながらならあっという間……かな?




鳳凰小屋にまっすぐ下りる分岐。地蔵岳を絡めずに日の出を見るだけなら、鳳凰山荘から直接こっちを上がってくるのもアリだと思います。

小さなアップダウンをいくつか越えて標高を上げていくと、赤抜沢ノ頭の向こうに前日は雲に隠れて見えなかった甲斐駒ヶ岳が見えてきました。

甲斐駒ヶ岳の勇姿、やっぱりゴツゴツしていてカッコいい山です。山頂の右に見えているのが摩利支天かな?

北沢峠ルートは行ったので黒戸尾根もいつか行かなきゃなぁ…… とは思っていますが、かなりキツそうなんですよね(苦笑) そんな甲斐駒の向こうには北アルプス南部。穂高に大キレットに槍ヶ岳、お盆休み頃にはあちらにもお邪魔することになりそうです?

視線を東に移すと八ヶ岳とその手前には甲府盆地。

気が付けば富士山が目の前に! いや、目の前は観音岳か(笑)

富士山、北岳、間ノ岳という日本トップ3の高峰が連なる大展望を繋げてパノラマ写真にしてみました。後ろを向けば同率3位の穂高岳や5位の槍も見えるんですよね。

そして観音岳の山頂へ。

白峰三山と私。

地蔵岳が随分と小さくなりました。

鳳凰三山最後の薬師岳、そして富士山へ続く稜線(続いてるとは言ってない)。

朝から歩いて来た地蔵岳へ続く稜線、そして八ヶ岳。

甲斐駒はこの先、観音岳に隠れてしまうのでここが見納め。それにしても地蔵岳・賽の河原の傾斜はこうして見るとなかなかにエグイですね。

それにしても南アルプスから見る富士山はやっぱり大きい! 写真に写っている薬師岳の山頂もそうですが、鳳凰三山の縦走路を歩いてしるとミニオベリスク的な岩が結構あるんですよね。



薬師岳の山頂も地蔵岳同様に岩の塊の最高地点になっているようで、2箇所ほどそれらしい場所があるのですが多分下の写真の左の方かな?

稜線上の広いスペースに山頂標識はあります。ということで三山の縦走完了です。

子供のイルカみたいな岩の向こう、白峰三山とそのさらに向こう右手には仙丈ヶ岳。こちらも貼れた日にリベンジしなくてはなぁ……。



夜叉神峠までのロングアンドワインディングロード

後は夜叉神峠までひたすらくだるのみ。ちなみに夜叉神峠登山口までコースタイムで5時間近くあります(笑) 何せ水平方向の移動距離だけ見れば広河原〜夜叉神間の1/3地点で薬師岳といった感じですので……。

薬師岳から5分程の薬師小屋は最近リニューアルされたばかりの綺麗な小屋。水場やテント場がなく、宿泊に際も事前の系列の南御室小屋に確認する必要があります。ちなみにとても綺麗なトイレがあって、用を足せないままナイトハイクを初めていた自分には大変ありがたかったです。

そうそう、この時の山行からfinetrackのスキンメッシュソックスを5本指(のショートタイプ)に替えてみました。冬山で使い始めた通常タイプレギュラー長は暑いのもありましたし、弛みやすいのが気になっていたので。
正直効果が謎だったので、ここから片足だけスキンメッシュを脱いで夜叉神まで歩いてみることにしました。結果としては、スキンメッシュを履いていた側の足の方が明らかに痛みが少なかったので、何かしらの効果はありそうですね。

このときの山行はスマートウール(ミディアムクルー・PhD)の靴下も新しくしたばかりで、こちらの効果もあったかも。

薬師小屋以降はひたすら下るのみ…… だといいのですが、山なのでそんなに甘くなくて、ちょっとした登り返しが数回登場します(南御室小屋の後の辻山にかけての登りが地味にかったるいです)。


南御室小屋は天然水の水場があるので少し早めの昼食に。夜叉神方面から登ってきた場合のテン泊はこの南御室小屋に幕営するか、頑張って鳳凰小屋まで行くしかありません。
自分だったら初日はここでじっくり休んで、早朝に出発して薬師岳か観音岳でご来光を見るのが楽しそうな気がしました。

夜叉神方面の登山道はとにかく急斜面がなく、長い距離でユルユルと下っていく(たまに登って)ルート。特別キツい訳ではありませんが、気付けば行動時間が10時間を越えているのでさすがに足も疲れてきました。

ようやく夜叉神峠(夜叉神峠小屋)。ここから登山口までもうひと息。

ちなみに白峰三山が見える最後のポイントです。

ソフトクリームとビールを楽しみにゆるゆる下って下って……

夜叉神峠登山口に無事下山。時間は13時49分、朝1時起きでテントを片付けてから12時間と少しが経っていました(WSD-F20のログ表示は明け方の日の出待ちは未計測)。おつかれさまでしたー。

この後の夜叉神ヒュッテの滞在レポに翌日の吉田のうどん記事など。


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