I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

登山中の給水をハイドレーションから「ナルゲン OTFボトル」に切り替えたけどなかなか快適です

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

この夏山シーズンから使い始めたウォーターボトル(水筒)がいい感じなので紹介します。

f:id:OKP:20200816200014j:plain

ハイドレーションにちょっと飽きてしまった……?

登山を始めてすぐの頃から行動中の給水はハイドレーション頼りでした。「ハイドレーション」とはリザーバーと呼ばれるウォーターバッグに入れた水をバックパック内に収納し、リザーバーから伸びるホースを吸って給水を行うシステムのこと。

f:id:OKP:20180807112647j:plain

決して屋外で氷結やワインを飲むためのものではありません?

こまめかつ素早い給水には最高のシステムですが、独特のゴム臭さ(メーカーによってマシなのもある)やホース部に入ってる水が気温でぬるくなってしまうこと、そして登山後の手入れの手間(と言っても洗ってしっかり乾かすだけ)などのデメリットもあります。

冬山では氷点下になるとホース内の水が凍ってしまうのでハイドレーションは使えないのですが、ザックにドリンクホルダーを付けて小型の保温ボトルを使ってるうちに、夏山もこのスタイルでいいのでは?となってきました。

f:id:OKP:20180807113905j:plain
右肩にサーモスのケータイマグを取り付けています

さらに登山中の給水は水よりもスポーツドリンクの方が身体の吸収がいいこともあり、今年に入りペットボトルやナルゲンボトルでスポーツドリンクを携行するようになりました。ハイドレーションは基本的には水専用なので(もちろんスポーツドリンクを入れる人もいますし、酒は知りません)、しばらくは水用として両方携行してましたが、最近は水もペットボトルやプラッティパスを使い、ハイドレーションは使わなくなりました。

f:id:OKP:20180807115327j:plain

ただボトル系は給水タイミングをこまめにしたくても、どうしてもボトルの蓋を開ける動作が面倒です。狭い登山道や岩場では時に危険も伴う動作ですし、うっかり蓋を落としてしまったら以降の給水に大きく差し支えます……。
また、広口のナルゲンボトル(NALGENE TRITAN)は蓋を落とす心配はないものの、口が大きすぎてひとくち程度の給水にはちょっと不向きです。

f:id:OKP:20180807114641j:plain
これは広口モデルですが細口のモデルもあるみたい

ミックスナッツや柿の種行動を行動食として携行したり、直接食べるのにはこの口の広さがありがたいのですけどね……。

f:id:OKP:20180807153636j:plain

ナルゲン「OTFボトル」を買ってみた

給水しやすいウォーターボトルは自転車用のものをはじめ、色々なタイプが存在するのですが、今回はTwitterで勧めて貰ったボトルを導入してみました。ナルゲンボトルの兄弟製品である「OTFボトル」というハードボトルです。

f:id:OKP:20180807152938j:plain

380mlサイズと650mlサイズがあって今回購入したのは大きいサイズのもの。夏山登山中の給水目的だと、やはり最低500ml以上は欲しいでので。重量は約130gほどです。

f:id:OKP:20180807112641j:plainf:id:OKP:20180807152939j:plain

OTFボトルはワンプッシュで飲み口の蓋が開けられる仕組みになっています。飲み物を飲む際は、写真の部分を親指で軽く押してあげるだけ。

f:id:OKP:20180807112637j:plainf:id:OKP:20180807112638j:plain

飲み口は細くなっていてペットボトルより飲みやすいです。

f:id:OKP:20180807112636j:plain

ワンプッシュの蓋は針金状のリングで不意に開かないようロックを掛けることもできるので、車や電車での移動時はロックしておけば安心。

f:id:OKP:20180807112639j:plainf:id:OKP:20180807112634j:plain

650mlサイズボトルの満水容量は仕様で約710mlとのことなので、コンビニなどで売ってる700mlサイズの水(クリスタルガイザーなど)を移し替えることも可能です。

ここ最近の登山で使っていますがスポーツドリンク(粉ポカリを1.5倍程で薄め、マルトデキストリンを加えたもの)をこまめに給水しながら歩くにはピッタリ。
元々ハイドレーションでこまめな給水癖は付いていたので、ボトルを手に取る手間は増えましたが結構頻繁に給水作業は行えています。

f:id:OKP:20180807112646j:plain

登山後のお手入れも楽で匂いも付きませんし(本体、キャップ共に耐熱性にも優れているので食洗機に突っ込んでしまいます)、今後ハイドレーションを使うシーンはますます減ってしまいそうです(岩稜帯のルートなどに行く際は使うかも)。

2本あるとテントでスペシャルドリンクを作りやすい?

さて、このOTFボトル、私が使っていたら妻も真似して同じものを購入しました(笑)

f:id:OKP:20180807112631j:plain

同じボトルが2本あるのでテント泊ではまず1本のボトルで濃い目のドリンクを作り、その後目盛りを基準に2本のボトルに同量で分けて、水で薄めれば同じ濃さのドリンクボトルを2本作ることができます。

f:id:OKP:20180807112643j:plain

この辺の作業って透明かつ口の大きなハードボトルならではのアドバンテージ。ハイドレーションやソフトボトルだと結構面倒くさそうですしね?

半日弱の行動に丁度いい量、そして夏山で携行する水の量など

私の場合、行動食としてゼリー飲料(エネルギーと同時に水分も補給できます)を併用した場合で700ml弱のドリンクを入れたOTFボトルを5時間前後で飲みきる感じ。

f:id:OKP:20180807112629j:plain
ボトルホルダーを使ってザックのストラップに取り付けてます

炎天下やキツい登りなど発汗が多いと給水ペースは早くなるので、携行する水やスポーツドリンクの量にはいつも悩んでいますが、OTFボトル700ml+アクエリアス500ml+水550〜700mlの2L弱が最低ラインで、行動時間や水場の有無、カップラーメンを作る予定などの条件次第で水のペットボトルを増やすことにしています。

f:id:OKP:20180807112645j:plain

結果的に500mlペットボトル1本以上をを余らせて下山することに多いのですが、まあこれは安全マージンとして仕方ないと考えています。ハイドレーションも中身が空になりかけだと飲みにくい(吸いにくい)こともあり結構余裕を持って水を入れていましたし……。

ハイドレーションやソフトボトルをずっと使って来た末に、シンプルなハードボトルとペットボトルに落ち着いてしまったのは我ながら面白いですが、現状が最適解かはまだ不明ですし、そのうちまたハイドレーション派に戻っている可能性も充分にあります。

こちらもどうぞ