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雨の中、道端のヒガンバナを格好良く撮る方法を試行錯誤する楽しみについて

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明日から三連休が始まるというのに相変わらず東京は秋雨続きの日々。「せっかくヒガンバナやコスモスの季節だというのに……」と嘆いている写真クラスタも多いかと思いますが、そんなお天気でも家の近所で楽しめるヒガンバナ撮影のススメ。


道端のヒガンバナは学びが多いかも!?

先日紹介した「府中郷土の森博物館」のような群生地でなくとも、この季節になると歩道の植え込みだったり公園の花壇、お寺の境内などいたるところで真っ赤なヒガンバナの花を目にするようになります。

うちの近所にもそんな遊歩道脇のヒガンバナポイントがあって、なんとかそんな“道端ヒガンバナ”を格好良く撮れないか?と試行錯誤を始めたのが昨年のこと。

近所なだけに広角や引きで背景を入れて撮ると色々とアレなこともあって(苦笑)、アンダーで背景を潰したり、マクロ域までクローズアップしてみたり、中望遠〜望遠で切り取ったり背景を圧縮してみたり…… とそんな試みに丁度いい被写体だと気付きました。

昨年は現場よりも主に帰宅してからの現像処理で膨らませた道端ヒガンバナですが、今年はそんな経験を踏まえていたこともあり、ある程度現場でイメージを作って撮影し仕上げとして現像を行った感じ。

梅にせよコスモスにせよ季節モノの被写体は、ややもすると毎年似た写真ばかりを量産しがち……。それでも前年の現像時の「こう撮れば良かった……」という小さな後悔が、次の年には間違いなく現場での引き出しの1つとして加わります。
それにSNSを見れば刺激を与えてくれるお手本だって沢山溢れてます(ちなみに構図をそのままコピーするより、着眼点を真似る意識を持つとより自分の糧となる気がします)。

あまり上手な例ではありませんが、全く同じ場所、同じカメラのアングルから(手持ちなのであくまでだいたい)一歩も動かず、ズーム距離とフォーカスポイント、露出を替えるだけでこれだけ雰囲気の違う写真を撮ることができます。

これが分かると道端のヒガンバナだって格好の練習素材に思えてくるのだから、面白いものです。
季節モノのルーチンは確実に効果の期待できる素振りだと信じて前向きに取り組んでみると、この鬱陶しい秋雨も絶好の演出要素に感じられますし、カメラを持っての近所の散歩も捗るという提案です。ぜひご査収くださいませ。

望遠ズームで切り取る楽しみ

さて、今年は雨の中ということもあって、E-M1 MarkIIに望遠ズームレンズ「M. 40-150mm PRO」1本の安心防滴セットで撮ってきました(望遠レンズはフードが大きいので前玉への雨の影響も少ない)。

まずはヒガンバナの花一輪に注目して、横アングルから色々な撮り方を試してみます。背景の緑を浮き立たせてみるのもいいですし、あまり見られたくないご近所感はボカしたり、アンダーで潰してしまうのもいいでしょう(笑)




昨年は主に現像時に周辺減光させることで花を目立たせていた撮り方ですが、現場での露出のコントロールでも十分に表現可能だと分かってきます(現像での周辺減光はあえてしていません)。


枯れた花を見るとついやってしまいますが、これも雨の日のしっとり感を潰さない程度のアンダー具合を現場で考えるようになったのは、若干の進歩かもしれません。


しべや花びらの水滴をクローズアップしたマクロ的な写真。被写界深度を変えて試しつつ、まだまだこれはやり方がありそう。それにしてもM. 40-150mm PROの望遠マクロは本当にお手軽ですし、中望遠で被写体に寄るマクロ撮影とはまた違った視点が得られます。


ふと、思いついたアイデアをすぐに試せるのも近所の撮影スポットならでは。一度自宅に戻ってから「傘と水滴を絡めて何かできないか?」と思い付いてしまい、すぐさま今度はM. 12-40mm PROを持って出掛けてきました。たったこれだけのために(笑)


帰宅して成果をチェックしているうちに、もっと特徴的な水滴(とその中の反射)をピックアップしたらさらに面白そうな写真が撮れそうな気がしてきました(TG-5とか使ったら面白いかも?)。

そんな思い付きやアイデアの試行錯誤を短いスパンで繰り返せるのも近所や道端スポットならでは。こうして今年もちょっぴり増えた手数で、来年はどんなヒガンバナを撮ることができるようになるのでしょう?

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