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青空と紅葉:剣ヶ峰山頂までの登山道が解禁された秋の木曽 御嶽山に登ってきた


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山頂までの登山道が期間限定で解禁された御嶽山に登って紅葉を楽しんできました。

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先月頃から週末の度に用事があったり雨や台風による天候不順も重なって、気が付いたらかれこれひと月半近く山に行けてない状況が続いています……。

先週末は関東にも大きな被害をもたらした台風24号の襲来、明日からの三連休も次の台風25号が狙い撃ちしてるとあっては、平日に少しでも晴れのチャンスがあるなら奥さんに有給を取って貰い山に行くぞ!と。

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そんな中、10月2日、3日にかけてアルプスエリアを中心に晴れ予報! 気がつけば季節はすっかり秋。日帰りハイクで紅葉が楽しめそうな山は何処だ!?と(木曽駒ヶ岳、谷川岳、白馬エリア、浅間山辺りを候補に)Twitterで話題にしていた所、丁度先週剣ヶ峰への立入規制が解除されたばかりの木曽・御嶽山をサジェストして貰ったのでした……。

御岳山・剣ヶ峰山頂へ:2018年は11日間のみの規制解除

木曽の御嶽山といえば2014年9月27日に火口付近で大噴火があり、大勢の犠牲者が出たことも記憶に新しい長野と岐阜にまたがる活火山です。
その後、噴火警戒レベルの引き下げにより徐々に登山も可能となっていましたが、最高峰の剣ヶ峰(「御岳山」は主峰の剣ヶ峰の他、摩利支天山、継子岳など複数の外輪山が台形に連なる山の総称)を含む火口1キロ圏内は長らく立入規制されていました。

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今回、長野県木曽町により剣ヶ峰の山頂付近にコンクリート製のシェルターが作られるなどの安全対策が行われ、噴火から4年が経った先月27日、9合目から先の剣ヶ峯山頂まで通じる登山道への立入が解禁されました。

御嶽山噴火災害に関する情報について - 木曽町公式サイト
御嶽山黒沢口登山道の一部規制緩和について(PDF)

今回の規制解除は一時的なもので、10月8日(正午12時)までの1週間半のみ。明日からの3連休が最後ですが、台風の影響もあると思われます。まずは木曽町のホームページ、天気予報などよく確認した上で現地を訪れてください。
また入山に際しては登山届けの提出、ヘルメットやマスク等の携行をお忘れなく。

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この日我々が歩いたのもその黒沢口登山道。アクセスは「御嶽ロープウェイ」を利用するか、中の湯の「黒沢口六合目駐車場」(約100台)からのスタートになります。ロープウェイは始発が8時半とやや遅いこと、あとは朝方に霧予報が出ていたこともあり6時頃のスタートを狙って現地を目指しました。

駐車場までの道路が通行止めで迂回することに……

深夜のうちに東京を出発し、中央道の伊那から中央アルプスの地下を抜けて(権兵衛トンネル)木曽を目指します。当初、ナビに案内されるまま駐車場を目指したのですが、白崩林道をかなり登った所で突然の通行止め(五合目手前)に行く手を遮られました……。

どうやら直前の台風で崖崩れなどが発生していたらしく、御嶽ロープウェイ側の御嶽ブルーラインへ迂回して駐車場を目指すのが正解だったようです。結局そのリカバリーに40分ほどかかってしまいました。

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ちなみに道路自体も白崩林道より御嶽ブルーラインの方が広くて走りやすいので、通常時もこちらを利用した方が良さそうと感じました(恐らく時間も変わらない)。

黒沢口六合目駐車場(中の湯)は登山口に近い奥側とその少し手前にスペースがあって、合計100台近く停められる広さがあります。この日は平日ですが天気が良かったこと、限られた剣ヶ峰山頂までの規制解除ということもあり奥の駐車場はほぼ埋まっていました。

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黒沢口六合目駐車場から登山スタート

黒沢口登山道は登山口からほぼ真っ直ぐに、御嶽山山頂を目指す分かりやすいルート。歩き始めて50分ほどの所でロープウェイ終点(七合目)からの登山道と合流します。

駐車場の標高は約1,800mから3,067mの剣ヶ峯山頂を目指すので、その標高差は約1,200m程。この時期の3,000m峰は日中でもひと桁台の気温まで下がることは当たり前ですので、比較的登りやすい山とはいえ防寒や装備などはよく考えて登りましょう。

ということで予定より少し遅くなってしまいましたが、すっかり日も昇り青空が眩しい7時過ぎに登山スタートです……。スタート時点でそこそこの標高ですので、既にダケカンバが黄色く色付いています。

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六合目から七合目、そして八合目にかけてはほぼ樹林帯歩き。最初軽い急登が続いた後は、ほぼ同じようや斜度で山頂まで登っていくことになります。キツ過ぎず軽すぎず…… 久々の山登りにも丁度いい感じの登り応えです。

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50分程でロープウェイ山頂駅からの登山道と合流。樹林帯歩きはもう少し続きます。人気の山のメジャールートということもあり、足下はとてもよく整備されていますが、台風の後のせいかぬかるみや、木の階段が滑りやすくなっていました。

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七合目を過ぎると色付いたナナカマドの姿が目立つようになります。まだ葉は緑で実だけが赤く色付いたものから、オレンジに染まったものまでが混在しているのが面白いですね。

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八合目(2,480m)の手前から周囲が背の低いハイマツなどが中心となり、森林限界が近いことが分かります。正面が少し開けると御嶽の山頂方面も見えてきました。

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紅葉が見頃になっている八合目付近

八合目の女人堂の周辺は少し開けていて休憩などに丁度いいスポット。赤く染まったナナカマドなども見られ、丁度見ごろとなった山の紅葉を楽しむことができます……

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……と思ったら山頂方面にガスが掛かってしまいました(苦笑)

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雲は比較的勢いよく流れていて山頂方面は隠れたり顔を見せたりの繰り返し…… まあ、山頂に着くころに晴れてくれればと祈って登ることにします。

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ハイマツの消えた熔岩帯を登って九合目へ

ハイマツ帯が終わると周囲が開け、荒涼とした熔岩帯の登山道となります。所々に赤い絨毯のような紅葉がアクセントになっているのが美しいですね。

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徐々にグレーの火山灰が粘土状になったものが登山道の周りで見られるようになってきました。これは2014年の噴火の際のものだと思われます。

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裾野の広い独立峰で火山という共通点のせいか、富士山の山頂付近を思わせる景色が多い御嶽山。この九合目の白い鳥居を見上げた光景なんて、本当に富士山の山頂直下みたいですよね(笑) ちなみに山頂周辺もやっぱり富士山のお鉢の雰囲気に似ています。

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我々よりもひと足先に山頂を踏んできたのぼるひとのディーアイ (id:di82) さんが下りてきました。実は前日にこの御嶽山登山を提案してくれたのが彼。せっかくなので下山後に諏訪ああたりでお食事でも、と約束をして上と下に別れます。

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九合目の鳥居にはもうエビの尻尾ができていました。まだ降雪はないようですが、霧(霧氷)と強風でこんなになってしまうんですね……。よく見ると周囲の岩にも白い氷がエビの尻尾状にビッシリと付いています。

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そして山頂に近づくとこんな感じの黒っぽい象が目立つようになります。もしかしたらこれって銅像(普通は茶や緑)が火山ガスで変色したものだったりするのでしょうか?

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規制解除エリアへ入り剣ヶ峰山頂を目指す

いよいよこの先はこの4年間立入が規制されていた火口周辺のエリア、もちろん歩けるのは登山道のみ。改めて気を引き締めて歩いていきます。

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まず見えてきたのは二ノ池。地形を見るにかつてのカルデラだと思いますが、2014年の噴火前はもっと大きなエメラルドグリーンの美しい池だったようです。

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お鉢の縁を登っていくような登山道、既にかなりの強風が吹いていて体感温度も一気に下がります。防寒対策をしていないと、あっという間に体が冷えてしまいます。

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一瞬この日は行かなかった三ノ池が見えました。その向こうに見える岩棚がかっこいい。

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ここまでにも痕跡は色々とありましたが、山頂付近はまだまだ噴火の爪痕が生々しく残っていました。そして今回コンクリート製のシェルターが3基、山頂手前に設置されました。

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御嶽神社奥社の灯篭や狛犬は、まだ噴火で受けた傷跡を残したまま残されています。

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それでも空は抜けるように青く美しい。ふと雲が一瞬晴れた隙間から、富士山の山頂が顔を覗かせたことに妻が気付いてくれました。

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御嶽山が噴火した4年前はまだ登山を始めてあまり時間が経ってない頃で、土曜出勤をしていた職場のラジオで一報を聞きました。若い頃に山岳部だった職場の先輩と「御嶽山が……?」驚いたことをよく覚えています。
その後次々と明らかになる噴火の様子や映像を見て、この先もう自分が御嶽山に登る機会はないのかもしれない…… と思ったこともありましたが、こうやって剣ヶ峯の山頂を踏む機会に恵まれました。

御嶽神社奥社・御嶽山剣ヶ峰山頂

御嶽神社奥社の階段を登って御嶽山剣ヶ峯(3,067m)に登頂。

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山頂付近の整備、山小屋への資材運搬のためのヘリコプターがこの日は何度も山頂付近を飛んでいました。あれだけの大災害から、ここまで安全に登山ができるよう整備をしてくれた地元の方には大いに感謝します。

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二ノ池新館近くで昼食を食べてから下山

剣ヶ峰山頂を踏んだ後は二ノ池まで戻って昼食にします。剣ヶ峰に次ぐ代二峰である摩利支天山(2,959m)にも登ってみたかったですが、久々の登山ですし無理はしない計画。

昼食に良さそうな場所を探すため、火山灰で灰色の池となってしまった二ノ池を越えて、摩利支天山などを望むことができる二ノ池新館方面へと歩きます。

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正面に見えてきたのは摩利支天山、そして二ノ池新館。この辺りまで来ると風を避けられそうなので、昼食のカップラーメンを食べることにします。台形状の摩利支天山もかっこいい山ですね、次回はこちらにも登ってみたいものです。

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12時を過ぎ、そろそろ御嶽山山頂に別れを告げて下山します。

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標高を下げると徐々に周囲を紅葉に囲まれていきます。登りの際にも見た風景なのですが雲の様子なども違うのでついつい写真を撮ってしまいます(笑)

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14時半過ぎ、無事登山口に下山。秋の御嶽山、とてもいい山でした。またのんびりと歩きに来たいですね(なるべく平日狙いで)。

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ただし御嶽山は4年前に噴火したばかりの活火山。どんな山にも危険は付きものですが、登山者の側もできる限りリスクを減らすよう(登らないのが一番というのはなしで)、事前の情報収集、そして防寒や身を守る装備の携行はお忘れなく。

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オマケ①:2台のE-M1 MarkIIと魚眼レンズで登山

さて、この日は魚眼レンズ(M. 8mm Fisheye PRO)と2台目のOM-D E-M1 MarkIIを手に入れてから初めての登山でした。片方のカメラにはいつものM. 12-100mm PROを装着して、主に標準画角から今回は望遠をいつもより極的に撮ってみました。

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M. 8mm Fisheye PROは本来の魚眼レンズとしてはまだあまり上手く使うことができず、Fisheye補正を多様しての広角レンズとしてばかり使っていたような気もします(笑)
いや、でも軽量の広角単焦点としてかなり便利なんですよね、このレンズ。

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そんなこともあり、今回の記事で使った広角の写真(写真クリックでFlickrに飛べばEXIFで確認可能)は全てJPEG保存で撮ったもの。もう1台のカメラはRAW現像していますが、両方が違和感なく馴染んでいればいいのですが…… いかがでしたでしょうか。


オマケ②:Cannery Rowでチーズフォンデュ&バイキング夕飯

登山後は温泉(せせらぎの四季)に立ち寄った後、諏訪に立ち寄って数時間前に山頂付近でお会いしたディーアイさんと合流。登山トークをしながらの楽しいお食事です。案内して貰ったCannery Row(キャナリィロウ)が素敵なレストランだったので簡単にご紹介。

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中部エリアを中心に展開するパスタ、ピザ系のファミリーレストランのようですが、東京近郊には殆どない(調べたら東京唯一の店舗が多摩にありました!)ので当然我々は初体験。

チーズフォンデュ(うっかり撮り忘れた……)をメインにパスタやピザが選べるコースを注文したのですが、その他にも前菜やデザート(ケーキ、ジェラート)がバイキング形式で食べることができ、これがどれもしっかり美味しいのです。

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もう見るからに食べ過ぎ注意なレストランなのですが、山帰りならばそれも許されるのです!? 楽しい時間でした。ディーアイさんありがとう!

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ところで山の上でも見せて貰ったディーアイさんの一眼レフ(キヤノン 6D)ですが、使い込み具合がもう半端ない。ここまで使い込んだらカメラも本望でしょう。Twitterに投稿したら妙にウケて、RT先で「戦場カメラマン?」なんて言われてました(笑)

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