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冬の登山や写真撮影で使ってる手袋(グローブ)をまとめてみた

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そろそろ冬山シーズンが近づいていますが、寒い環境で行動したり写真撮影を行う際に欠かせないのが手元の防寒アイテムである手袋(グローブ)です。

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真冬の湖や海で釣りをしていた頃から色々な手袋を使ってきましたが、現在私が冬の撮影や登山で使っている手袋についてまとめてみました。どんな素材、機能の手袋を使っているのか、またそれぞれの手袋をどのように使い分けているか、について紹介します。

普通の屋外撮影で使ってるグローブ

まずは登山ではない冬期の屋外で主に使ってる手袋。日常の外出から登山に行くまでの移動時、スキー場があるような観光地の街中で使うような用途です。

Lowepro(ロープロ)/フォトグローブ

昨年、Amazonのセールであまりに安くて2セット買ってしまったロープロのフォトグローブ。薄手の化繊で保温性は全然ありません。東京でもひと桁気温だと普通に寒い(笑) 保温性が全然なので、薄手といっても登山等のインナーグローブには不向きでしょう。

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親指と人差し指の先を出せるのでカメラやスマホの操作がしやすくて、近所を散歩したり都内を移動する際の普段用手袋に最適なのですが、ハクバがロープロの取り扱いを止めたタイミングでラインナップから消えてしまいました。

MAMMUT(マムート)/Shelter Mars Glove

過去2シーズン使って一番出番の多い手袋がこれ。ミトンタイプと指出し手袋の2ウェイで使える手袋です。素材に「ゴア ウインドストッパー」が使われているので、防風性が高く保温性もそこそこ。簡単に指先が出せるのやはりカメラやスマホの操作性に優れます。

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普段使いから北海道や降雪地域への旅行、釣り、初日の出などなど、登山以外でのアウトドアはほぼこればかり使っていました。薄手のインナーグローブを組み合わせれば、気温0度前後の山岳エリアでも使えるでしょう。

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このShelter Mars Gloveですが昨シーズンでディスコンとなってしまったようで、現在はShelter Glove(ウインドストッパー素材/2色展開)が後継モデルにあたるようです。

単体/インナーグローブの両方で使えるタッチパネルグローブ

薄手ながら保温力のあるウールやフリース素材の手袋は、今ぐらいの秋山では単体でも使いますし、厳冬期の登山ではインナーグローブとして使うこともあります。

mont-bell(モンベル)/メリノウール グローブ タッチ

メリノウール素材ながら1400円というコスパの高い薄手のニット手袋。親指と人差し指がタッチパネル対応になっていて、かなり薄手なのでインナーグローブとしての出番が多いのですが、一年中予備の手袋として基本装備に入れていて単体で使うこともあります。

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薄い割に付けていればかなり寒さを防いでくれるので、厳冬期でも風のない日中などはオーバーグローブを外して、この手袋のみで過ごしていたりもします。

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弱点は耐久性のなさ。指先が摩耗ですぐに破けてしまい、確実に1シーズン持ちません。Sサイズで妻と共用できるのでまとめ買いしていて(これまでに8セット位買ってます)、登山の際は必ず予備も持ち歩いてます。

これだけ薄手のタッチパネル対応ニット手袋が他にないので、仕方なく選んでる所もありますが、ミレーの新しい「ウール インナー グローブ」が結構薄い感じなので次はこっちを試してみようかなと考えています。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)/PSイーチップグローブ

ポーラテック パワーストレッチ(高機能フリース素材の一種)を採用したTNFのタッチパネル手袋。一般的には薄手〜中厚手の間位のイメージでしょうか。
気温ひと桁位の秋山や春山なら十分な保温性がありますし、防風性にも優れています。組み合わせるオーバーグローブのサイズ次第ではインナーグローブとしても使います。

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ニットのタッチパネル手袋は使ってるうちに反応が悪くなりがちなものが多いですが、このイーチップグローブは3シーズン目でもしっかりタッチパネル対応してくれます。
現行モデルはゴア ウインドストッパーが採用されているようです。

Foxfire(フォクスファイヤー)/ウォームグリッパーFor Touch Screen

用途はTNFのイーチップグローブに近いですが、もう少し薄手のフリース生地が使われた手袋。夏に使ってるFoxfire手袋のフィット感がいいので、最近追加で買ったものです。

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カタログでは吸汗速乾性と保温性の両立を謳っている手袋ですが、通気性のせいか思ったよりも保温性は低い感じ(気温が低いと普通に寒い)。登山で使う場合はやはり秋山、春山用になりそうです。手のひら側に滑り止めがビッシリ入っているので、インナーグローブも向いてないと思います。

スッキリしたデザインということもあり、ロープロやマムートの手袋同様に街用として活躍してくれそうな気がします。後は冬場に車が温かくなるまでの運転用とか。

冬期〜厳冬期の登山で使っているグローブ

最後は雪山登山やスキーで使っているグローブ。氷点下の気温でも寒さを感じることなく、凍傷の危険から指を守ってくれる重要なアイテムたち。
使用シーンや使い方はあくまで経験則による自己流なので、初心者の方の冬山装備購入は店舗等でよく相談して決めてください

Black Diamond(ブラックダイヤモンド)/ソロイスト フィンガー

厳冬期対応のミトングローブ。価格は1万円そこそことリーズナブルで、マイナス29度まで対応のスペック。雪山トレッキングの定番商品の1つといった感じですね。

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オーバーグローブと表側が防水透湿になっているぶ厚い起毛フリースのインナーグローブがセットになっていて、洗濯や乾燥など別々に行えるようになってます。
追記:当初勘違いしてオーバーグローブが防水透湿だと思ってましたが、防水透湿になっているのはインナーグローブ側でした。オーバーグローブをレイングローブ代わりに使って大失敗しました……)

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雪山登山ではさらに薄手のインナーグローブを入れて、手汗対策や手袋を外した際に素肌が直接外気に触れないようにしていますが、素肌に直接付けた方が起毛が直接触れて温かく感じます(長時間手汗をかく使い方だとインナーグローブがあった方が良さそう)。

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ミトン形状ですが人差し指が別れた3本指型(ロブスタータイプ)なので、慣れればカメラのシャッターも切れますし(ダイヤル操作もできなくはない)、スキーブーツのバックル操作くらいなら行えます。

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このソロイスト フィンガー、安いせいか(?)やや製品の仕上がりにムラがあって最初から指先にクセがあったり当たるものが見られます。ネット通販の場合は返品交換が可能な店を選ぶか、確実に試着できる実店舗での購入がオススメです。

SHOWA(ショーワグローブ)/防寒テムレス

最近、雪山でも一気に青い手袋を見かけるようになった「防寒テムレス」。元々は寒冷地や冷凍庫での作業用手袋で、所謂「ゴム手袋」っぽい見た目と購入直後の匂いはまさにそれ。

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低温下でも柔軟性があり完全防水ながら透湿性を持たせたポリウレタン素材、薄くて軽いことから一部のクライマーやスノースポーツ系で使われ始めたのが一般にも浸透してきた感じのようです(なんとSHOWAの公式HPにBCスキーのコンテンツもあります)。

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確かに氷点下ひと桁程度ならば保温性もあり指もよく動くので、撮影やテント場の作業にはかなり便利。ただしやはり稜線で風に吹かれればそれなりに冷えますし、透湿性も専用のアウトドア素材ほどではないので、一日中付けっぱなしで行動する手袋ではないでしょう。嵩張らないので予備の手袋として携行しておくと、色々と出番があるので重宝します。

1200円程度と激安なのでつい嬉しくなってしまいますが、厳冬期用グローブの代わりになるものではないので、用途をよく考えた上で適切に利用するのがオススメです。

注意:テムレスは素材の特徴から回転体などに巻き込まれる可能性があるということもあり、赤岳鉱泉のアイスキャンディではビレイでのテムレス使用を禁止しているようです。
小屋番日誌:今冬からアイスキャンディでのテムレスグローブを用いたビレイ行為を禁止します。 - livedoor Blog(ブログ)

同種の作業用防寒手袋として、やはりポリウレタン製の「ダイローブ」(ダイヤゴム)もやはりラッセルやテント設営用途など一部の登山クラスタの間で使われているようです。こちらの方が黄色や黒でオシャレかも?

AXESQUIN(アクシーズクイン)/GORE-TEXグリップ

ソロイスト フィンガーを使うほどの寒さでないときに出番が多い、アクシーズクインのGORE-TEX製防水手袋。軽量で素材が柔らかく、裏地の当たりも手に優しい付け心地の良さが特徴です。

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保温材は入ってないのでニットのインナーグローブ等と組み合わせて使うと、冬の低山や残雪の春山などに丁度いいスペック。3月位からはソロイスト フィンガーの予備として持っていったけど使うのはこればかり、みたいなこともよくあります。

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ちなみにアクシーズクインって好日山荘などの初心者向けラインみたいな雰囲気で売られていますが(?)、結構面白い商品を作っているんですよね。腰巻きレインパンツの「ツユハラヒ」欲しいんだよなぁ……。

オーバーグローブにはリーシュコードを付けておこう

冬のアウトドアで写真を撮っていると結構頻繁にオーバーグローブを外すことがあるのですが、その際うっかり落としたりしないよう、リーシュコードを装着して腕に止めておくといいでしょう。私が使ってるのは石井スポーツで500円位で売ってるやつ。

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うっかりリフトで落としてしまったり、グローブを稜線で飛ばされようものなら下手をしたら凍傷の危険性などもありますし(予備のグローブもお忘れなく)、備えあれば憂いなしということで。テムレスも改造してドローコード付けたいんですよね(笑)

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