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【山小屋】ログハウス作りをお手伝いしてきた話【牛小屋】

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山小屋作りをお手伝いしてきたよ!

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「ヤクの小屋」を建てるのだ

先週末のこと、Twitter界隈で付き合いのある山友達が建てている山小屋(ログハウス)のログ組みを行うというので、妻と長野までお手伝いに行ってきました。

今回建てた山小屋「ヤクの小屋」についての経緯だったり、施主のまだら牛さんについてはご本人のブロマガなどをご覧くださいませ。私とは完全に山(とカメラ)趣味繋がりなのですが、TRPG動画を始めとした同人活動の方でご存じの方もいらっしゃるかも。

当日長野に集まったメンバーはそんなまだら牛さんの、登山を中心としたお仲間が10数名。うち半数以上は私も初対面でしたが、皆さん気さくで愉快な方ばかり。

詳しい場所などは本記事では伏せておきますが、山好きならお馴染みの北アルプスを望むエリア。そんな山好きの仲間がいつでも集まれる場所を作りたいというまだら牛さんの計画に共感したメンバーが集ったのでした。

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我が家は都合により日曜の昼前までしか参加できなかったのですが、同じ目的で集まった山好き同士、とても楽しい時間を過ごすことができました。

土曜の朝、安全第一を念頭に作業がスタート。既に基礎工事が済んだ土地には足場が組まれ、周囲には資材も積み上げられています。これはワクワクする!

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フィンランド製のログハウスを組むのだ

今回我々が建てるのはフィンランド製の「ホンカマヤット(Honkamajat)」というメーカーのオーダーメードログハウス。ホンカマヤットの代理店にもなってる山梨県北杜市のむらはま工房さんが施工を担当していますが、実際にログを組み上げるのはまだら牛さんと我々の仕事。

もちろん工務店に全ての作業をお任せのプランもありますが、今回は施主が自分でログハウスを組み立てるセルフビルド方式。そこに我々がお手伝い部隊として参加した流れです。

マシンカットされたフィンランド産の木材たち、前日までに仕分けされて足場の周りに積み上げられていました(この作業も大変だったみたい)。

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自由設計できるログハウスキットの材料で、各材にはシールで番号が振られています。我々の作業はこの木材を設計図の通りに組み上げていくこと。まだら牛さんと共に現場を仕切る工務店のむらはま工房さんを除いて、誰一人山小屋を建てたことなんてありません……。

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マシンカットされた木材に空けられた穴(配管用又は木材同士を固定するためのダボ穴)は綺麗に空いてるものもあれば、途中で埋まっていたりバリが残っているものもあるので、インパクトドライバーやドリルを使って下処理をする必要があります。

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他にも木材を組み上げる前にシーリング等の下処理が必要。最初はこの作業すら不慣れなメンツ数人がかりで行っていた作業ですが(タッカーを使うのも初めての人が大半)、いつの間に誰でも1人で黙々とこなせるようになってしまいました。

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木材の準備と並行して設計図に沿ってログ組みがスタート。木材を下の段から交互に積みながら、掛矢(ハンマー)で叩いてはめ込み、最後にダボ(木釘)を打ち込んで固定します。

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打ち込んでいる角材がダボ。朝日が眩しい!

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あっという間に作業に慣れたメンバーが、タイミングを合わせて長いログ材を同時にはめ込んでいきます。普段、ハンマーを振り回す機会などないのでこれが結構楽しい(しかし夕方には握力が完全になくなって手がプルプルになる……)。

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気付けば頭の上に材を持ち上げて運び込む高さに……。

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施主のまだら牛さん。山屋たちのログハウス作りなので、ヘルメットはクライミング用。

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予想通り(?)クライマーたちは高所作業が得意らしい……。

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実はこんなフットワークの軽い素人集団の中に約1名、友達の友達から大工見習い(?)的なメンバーが参加してくれて(人の繋がりってすごい)、それはもう別格の活躍ぶりで我々を導いてくれたのでした。写真を追っていくと黄色いシャツの動きにプロ感あることが伝わるかと思います(笑)

初日の午後にはもうこれだけのログが積み上がっていました。

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これだけの高さになるとログを持ち上げるのもひと苦労ですが、そこはもう半日作業しているので作業の連携も手馴れたもの。

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というかホントに皆さん手際がいいのです。そして私はひたすら写真ばかり撮ってるように見えますが、それなりに作業もしています。ハンマーを降って手が疲れたら撮影班のフリをして回復しているのです ←

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ということで予定よりもいいペースで初日の作業は終了。温泉で汗を流したあと移動してのお食事へ。長野といったら蕎麦に馬刺し、山賊焼きで決まりですね。

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みんなでワイワイ食べる食事、こういうの久しぶりだなー。みんな日中の作業のおかげで箸を持つ手がプルプルと震えてしまい、力が入りません(笑)

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この日の宿泊ですが、やはりまだら牛さんの山繋がりで安曇野のお寺、妙法寺さんにお世話になりました。畳の大広間にマットとシュラフを持ち寄って、合宿みたいで楽しかったなー。

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翌朝には美味しい朝食まで用意していただき、至れり尽くせりでお世話になってしまいました。改めましてありがとうございます。妙法寺さんには日曜日に棟上げ式も行ってもらう予定で、私達も参加したかったのですがお昼前には帰らねばならず無念……。

屋根まで進んだ2日目、最後まで参加したかった……

さて、2日目はいよいよ屋根の高さまで材を積み上げて行きます。前日の経験もあるので、朝からハイスピードで作業が進んでいきます。

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後はもう屋根に取りかかる一歩手前ですが、我々は残念ながらここでタイムリミット……。

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夕方から東京で用事があって一足先においとまする必要があるので、途中まで組み上がったログハウスの前で記念写真を撮らせて貰い(ちょいボカします)帰路についたのでした。

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この後の作業もお疲れさまでした。なんと夕方までに野地張り(屋根の行程)まで終わらせてしまったそうです、すごい!

それにしても、皆さん特に指示がなくとも自分の仕事を見つけてガンガン行動するし、連携もスムーズで、本当に会ったばかりとは思えない(ましてやログハウス作り初体験)働きっぷりでした。山の人だから…… というだけではないのかもしれませんが、自主性と仲間との協力の両立を日頃から実践しているメンバーならではなのかな、なんてことを感じた「ヤクの小屋」建築のお手伝いでした。
まだら牛さん、参加者の皆さま、貴重な体験をありがとうございますー。

最後に今回のようなセルフビルドのログハウスに興味を持たれた方のために、改めて工務店「八ヶ岳むらはま工房」さんのリンクを貼っておきまーす。

あとあと、「ヤクの小屋」の主ことまだら牛さんが製作する山の同人誌他が冬コミ2018で売られるみたいですよ。詳細はまだら牛さんのTwitterをチェックするのだ!


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