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防水カメラOLYMPUS TG-5で広角が撮れるようになるフィッシュアイコンバーターFCON-T01を買ってみた


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オリンパスの防水タフカメラ「Tough TG-5」のオプションとして用意されているフィッシュアイ(魚眼)コンバーターレンズ「FCON-T01」を購入、昨年末から使い始めました。導入目的は山で使う広角レンズ等の撮影機材を軽量化させる際の選択肢として……。

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実際に使ってみて、なかなか面白いアイテムだったのでご紹介したいと思います。




OLYMPUS フィッシュアイコンバーター FCON-T01

オリンパスの防水タフカメラTGシリーズ一桁機には初代のTG-1から最新のTG-5まで対応するコンバージョンレンズ(コンバーター)が2種類用意されています。
ひとつは1.7倍テレコンバーターのTCON-T01(オリンパス製品情報)、そして今回紹介するフィッシュアイコンバーターのFCON-T01です。

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FCON-T01はTGシリーズ同様に防水仕様となっている水中での使用、さらに着脱も可能。またレンズ内部に窒素ガスを充填することで、内部が曇りにくい構造となっています。

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TG-5に装着した場合、レンズの明るさを維持したまま広角側の焦点距離は3.33mm(約18mm相当)、130°のワイドな画角を得ることができます。

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通常のワイドコンバージョンレンズならばもっと早く手に入れたのですが、フィッシュアイ(魚眼)ということで、やや飛び道具的なイメージもあってこれまで手を出さなかったこのFCON-T01……。
昨年後半から魚眼レンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を使うようになり、飛び道具としてだけでない魚眼レンズの使い方も少し分かってきた(?)こともあり、今回TG-5の相棒として迎え入れました。

購入はいつものオリンパスオンラインのプレミア会員割引もろもろで9,950円。現在はAmazon等で購入してもそれほど大差ありません。

FISHEYE CONVERTER FCON-T01外観等

FCON-T01本体の他に被せ式のフロントキャップとリアキャップが付属しています。

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魚眼のコンバーターといっても前玉は出目金状ではなく平面のもので、周囲にフード等はなし。周辺のリングが若干レンズ面よりも飛び出しているので前玉を下にして置くこともできますが、移動時などはフロントキャップを装着した方が良いでしょう。

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コンバーターアダプターCLA-T01を介してTG-5に装着

FCON-T01のみではTG-5に直接装着することができず、コンバーターアダプターとして売られていてるCLA-T01を間に装着する必要があります(TG-1/TG-2/TG-3/TG-4も同様)。

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CLA-T01を取り付けるにはTG-5に元々付いているレンズリングを外す必要があります。外したレンズリングをなくさないよう、気を付けましょう(ありがち)。

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FCON-T01のみを購入しても使えないというやや納得のいかないシステムですが、ネジ式のコンバージョンレンズを装着するのにこの方式を採っているカメラは他にもあります(RICOH GRなど)。また、CLA-T01を装着することでTGにφ40.5mmのレンズフィルターが装着可能になります。

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CLA-T01にはレンズキャップが付属

TG-5にCLA-T01を装着してからFCON-T01をねじ込むのが一般的な装着順序ですが、FCON-T01とCLA-T01を合体させておくことで、交換レンズのようにTG-5とフィッシュアイコンバーターを着脱できます。

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TG-5から採用されたレンズリングのアンロックボタンのおかげでこの運用が捗ります。

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ネジ部分を回しての着脱は時にかなり硬くなってしまうこともあり、下手をするとCLA-T01とTG-5の接続部分を破壊してしまいそうな気分がするので、頻繁な着脱はCLA-T01ごとの方が良さそうと判断しました(他にコンバージョンレンズも使いませんし)。

また、CLA-T01を付けておくことで若干なりFCON-T01の後玉側の保護にもなります。この手のアクセサリにいちいちリアキャップなんて付けていられないので(個人の考えです)、外したFCON-T01+CLA-T01をカバンに放り込んだりする際はフロントキャップだけ装着してポイっと……。

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CLA-T01により後ろ玉の保護が多少はありそう……

ということでFCON-T01を装着したTG-5の外観です。せっかく本体の薄さやコンパクトさがスポイルされてしまいますが、それでもワイド画角に対応したカメラとしては十分にコンパクトなレベルと言えるでしょう(TG三桁機がなくなってしまった今となっては……)。

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移動時にはレンズキャップを装着していますが、特にロックなどもなく被せているだけのタイプなので、そのうちなくしてしまいそうな気がします……。

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FCON-T01を取り付けたTG-5の重量はレンズキャップ込みで約392g。まあ一般的な単焦点レンズ位の重量でしょうか(M. 8mm Fisheye PROが315gです)。

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FCON-T01装着時は本体側も設定変更してあげる

FCON-T01は電子接点のないコンバーターなので装着するだけでレンズの効果は反映されますが、撮影ファイルのExifは通常のまま。そこで、本体側でFCON-T01を装着している設定に切り替えることで、反映後の焦点距離が記録されるようになります。

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設定はメニュー画面でなく、ライブコントロールの下の方に装着アクセサリーを選ぶメニューがあるので、そこでFCON-T01を選んであげます。切り忘れるとFCON-T01を外しても設定が残ってしまうので、カスタム登録して切り替えてあげるといいかもしれません。

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FCON-T01あり&なしの画角・写りを比較してみる

早速、FCON-T01を装着した際の画角、写りの違いを比較していきましょう。レンズの歪み具合が分かるよう自室の本棚(CDラック)を正面から撮影してみました。感度はISO100で固定、F値は開放です(Aモードがあるといっても全ての画角で3段階のみなので)。

まず広角端。25mm相当のTG-5の広角端では本棚の全景が入っていなかったのが、FCON-T01を付けることで壁一面が写るようになっています。

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左:TG-5(25mm相当)/右:TG-5+FCON-T01(18mm相当)

気になる画質ですが中央付近はCD背の文字が読み取れる程度には頑張っていますが(クリックで横2048pixelまで拡大)、周辺のはかなりボヤけていてなんとか写っているというレベル。まあ元々のTG-5のみでの周辺部もそこまで優秀な訳ではありませんし、あくまでこの広さや歪曲感が欲しい場合のコンバーターだと割り切って使うものでしょう。

続いて1.5倍のズーム位置。FCON-T01の方は相変わらず周辺の歪曲が目立ちますが、周辺画質の方はやや改善されました。

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左:TG-5(1.5倍)/右:TG-5+FCON-T01(28mm相当)

2.1倍ズームになるとFCON-T01の歪曲もかなり気にならないレベルになっています。魚眼の歪みを極力抑えて、かつFCON-T01を外すのが面倒な場合はこの辺までズームして使うというのはアリかもしれません。

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左:TG-5(2.1倍)/右:TG-5+FCON-T01(39mm相当)

4倍ズームの望遠端までズームしてしまうと、FCON-T01を付けていても殆ど歪みは見られません。描写の劣化が気になることもありませんし、

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左:TG-5(100mm相当)/右:TG-5+FCON-T01(74mm相当)

基本的にはフロントコンバーターはどうしても画質に影響してしまうものですが、そこは割り切って画質よりもこの画角変化を重視して使うアイテムでしょう。

私の場合は登山の際、E-M1 MarkIIを2台携行するシステムが基本ですが(高倍率ズーム+広角用)、そこからさらに1台削った軽量システムの際に、広角域を担当して貰うカメラとしてこのFCON-T01がどこまで使えるのか気になって導入しました。

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画質面では遠く及ばないことは理解していますが、割り切って使えるレベルならば極力荷物を減らしたい山行では、かなり活躍してくれることを期待しているのですが…… それでは実際の撮影結果を見て行くことにしましょう。




TG-5+FCON-T01の撮影写真など

実際にTG-5+FCON-T01を使った作例を見て行きましょう。画質云々よりもコンデジでこの画角を撮れることの面白さが伝わればなによりです。

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年末の八ヶ岳にて赤岳鉱泉へと向かう道中、TG-5で前を行く同行者と周囲の雪景色を収めてみました。全体的に魚眼の歪みは出ていますが、あまり直線が曲がっていることを見せないことで、ワイド感のみを見せていくイメージで使っています。

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登山の移動中はメインのカメラをザックに入れてしまう人も結構いるかと思いますが、そんな移動中のスナップにもコンデジは最適ですね。

初詣の大國魂神社。巨大な拝殿はこの画角がないと収めることができません。やはりイメージとしては魚眼のインパクトよりも広角レンズ的に使っています。

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そのままズームすれば中望遠的なスナップもレンズを外さずに行けます。

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やはり軽くズームさせた状態でテーブルフォトも。この辺は横着せずにFCON-T01を外してもいいのですが、歪みを上手く使えるならこれもまたアリかなと。

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お約束の犬の鼻デカ…… ここは絞って被写界深度を深くするべきでした。

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そして新年初登山となった中央アルプス千畳敷カールから木曽駒ヶ岳と伊那前岳。朝いちのスタート時に広大なカール全体と前を歩く登山者をスナップしてみました。

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このような雪が吹き付ける状況でも、防水コンデジなのでお構いなしです。スマートフォンだったらあまりの寒さに電源が落ちてしまうかもしれません?

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この日はメインのE-M1 MarkIIも携行していましたが、広角域の撮影はTG-5+FCON-T01に任せてしまいました。なかなか使える写真ではないでしょうか?

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実際は魚眼の歪曲が付いている写真なのですが、中央付近に地平線を持ってくるとそこまで歪みが目立たず広角っぽい写真になります。

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もちろん魚眼レンズならではの撮り方も楽しめます。GoPro等のアクションカムっぽい臨場感のある絵になりますね。

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このようなスマートフォンや通常のコンデジではなかなか撮れない写真を、耐環境性の高いコンパクトカメラで撮れるというのはTGシリーズならではの強みでしょう。

その他にもTG-5にはフィールドセンサーシステムが搭載されているので写真と合わせてジオタグや気温、標高、気圧、方位なども同時に記録されています。これもまた後から見返した際に面白いデータとなります。

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日頃からE-M1 MarkIIの2台持ちをしている私ですが、サコッシュ的なカメラバッグ(パーゴワークス/フォーカス)にTG-5を放り込んで、メインのE-M1 MarkIIと使い分ける運用は何かと楽で気に入ってしまいました。

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また、温度変化や結露に強いカメラでもあるので、厳冬期の休憩時間などに気軽に屋内に持ち込めるカメラとしてもやはりTGは手放せないなと感じています。

その他、同様のワイドコンバージョンレンズとしてオリンパスのPENシリーズなどに付属する標準ズームレンズで使えるもの、RICOH GR用のものなども存在します。
フィッシュアイコンバーターよりも使い勝手が良さそうですし、対応カメラ、レンズを持っていたら試してみると面白そうですよね。

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