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快晴の厳冬期赤岳を登る:行者小屋にテント泊して最高の八ヶ岳ブルーに出会う週末

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以前から登りたかった厳冬期の八ヶ岳主峰・赤岳。年が明けてからずっとタイミングを狙っていましたが、なかなか天候と都合の折り合いがつかず、2月半ばの週末(2月16日〜17日)にようやく行くことができました。

八ヶ岳主脈を見上げる行者小屋にテントを貼っての2日日、朝から快晴のお天気に恵まれ、気温こそ朝方は-20℃位まで冷え込みましたが、稜線の風も10m/s程度とそこまで強くなく最高の雪山登山日和となりました。

土日の1泊で赤岳を目指す

2月に入り週末の度に寒気が訪れ一部では降雪もあったりでようやく冬らしくなったと思ったら、都内では花粉が飛び出したりともう冬も終わりの気配……。
厳冬期とは一体?と思ってしまう今年の冬ですが(気温は冷えてもとにかく雪がない)、なんとかこの1〜2月のうちに八ヶ岳の主峰である赤岳に登りたいと考えていました。

残雪期や低山以外の雪山に登るようになって3年目。無理はしないことを念頭に、自分たちのレベルに併せた雪山を楽しんで来ましたが、冬期の赤岳に登るタイミングはそれなりに慎重に考えていました。夏山シーズンには何度か登っていて、日帰りで登れる手頃な山としてとても好きな赤岳ですが、雪が積もったら結構恐そうな場所があることは想像が付きます。

まだまだ十分な経験と言えるかは微妙ですが、アイゼン歩行や強風下での行動など自分と妻の経験も鑑みて、天候の条件のいいタイミングに限ってならばそろそろ赤岳に挑戦してもいい頃かと判断しました。

ルートはこれまでにも何度も通っている美濃戸口を起点に、南沢〜行者小屋とアプローチしての赤岳周回ルート。日帰り可能なルートではありますが、金曜日の時点で土曜日までの冬型が日曜日に緩むという予報が出ていたので、土曜日から入山して行者小屋で幕営することに決めました。

冬期は赤岳山荘まで車で入れるか微妙なこともあり、美濃戸口からの日帰りだと行動時間が10時間近くなってしまうこともできれば避けたいなと(日曜日は特に)。あと今シーズンはまだ雪山でのテント泊ができてなかったので、丁度いいタイミングでした。

行者小屋から赤岳の往復は、文三郎尾根と地蔵尾根の選択肢がありますが、今回は地蔵尾根から登って文三郎尾根で下る時計回りの周回ルートを選びました。
行動時間は初日が美濃戸口〜行者小屋まで3時間半弱。2日目の行者小屋〜赤岳の周回が3時間半、行者小屋〜美濃戸口まで2時間半強でした。

初日土曜日(2/16)、少し遅いスタートで美濃戸口を目指す

初日は天気も悪いし行者小屋までのアプローチなので、いつもより少し遅い6時頃に地元を出発。普段(基本夜中です)よりも車の多い中央道を諏訪南へと向かいます。美濃戸口に着くと、狙っていたJ&Nの駐車場(下山時に食事利用すると停めさせて貰えるシステム)は既に満車……。
八ヶ岳山荘の駐車場に車と停め、2日分の駐車料金(500円/1日)を支払って出発します。

美濃戸林道の入口はこの通り雪がありませんが、少し先の下りからガリガリのアイスバーン。ただし、数カ所微妙なアイスバーン箇所がありましたが、結果的にはXVなら問題なく行けたかな……という状況でした。こればかりは進んでみないと分からない所もあるので、来シーズンはスタッドレスを新調する予定ですし、チェーンも併せて用意しときます。

ちなみに林道に入ってすぐの下りアイスバーンでチェーンスパイクを履きました。途中、雪のない箇所もありましたが、テント泊の重いザックでバランスが悪いこともあり、チェーンで正解でした。
帰りは赤岳山荘前で外してしまったのですが、案の定氷で滑ってコケました……。

1時間弱で赤岳山荘を通過、やはりびっくりする位に雪が少ない。というか昨年末の方がまだ雪があったような気すら……?

スバル車沢山停まってますね。

赤岳山荘にも人工氷瀑があるんですね。

美濃戸山荘前に団体さん。この週末、ツアー登山や雪山講習らしい団体さん、さらに山岳会の合宿など多くの団体が赤岳周辺に入っていました。

この時間帯はいいお天気に見えますが、八ヶ岳の上の方にだけ雲がかかっているのは、朝の高速の時点で確認済みです。

既に大勢の人が歩いている南沢。

日当たりのいい斜面は雪が融けてしまっています。まさか美濃戸山荘から先で、土の上を歩くことになるとは思いませんでした。

さすがに標高2000mを過ぎると雪もそこそこ深くなってきて、周囲の木々も霧氷で白く染まっています。雪山はこうでなきゃね。

開けた沢に出たら、沢沿いの緩い斜面がしばらく続きます。

正面に横岳の白く染まった中腹が少し見えました。


美濃戸口から3時間ちょっとで行者小屋に到着。八ヶ岳主脈は完全に雲の中です。


冬期は週末のみ営業の行者小屋でテント泊

通園営業の赤岳鉱泉と同じ系列の行者小屋ですが、冬期(1〜3月)は土曜日の宿泊のみの営業になっています。

平日はテント場の使用と、トイレも開けていてくれるみたい?

幕営量1000円(1泊/1人)を支払ってテントを設営します。一日中気温が氷点下の厳冬期なので、スノーフライ(裾が長く冷気の吹き込みを防げるが、通気性のある布製なので雨には弱い)を持ってきています。

外のトイレも2箇所のみですが使用可能です。大変ありがたい。

テント場には水場もあるので、雪からお湯を作る必要がありません。これまた大変ありがたい。朝夕はマイナス2桁気温が当たり前なのに凍結しないんですね……。

ちなみに土曜日に限って「ビーフカレー」と「行者ラーメン」のみですが、軽食も食べることができるようです。もし行者小屋の軽食がやってなかったら、赤岳鉱泉まで食事がてらの散歩に行こうかと思ってましたが、ここでランチにしましょうか。

ビーフカレーを注文しつつ売店でビールも買ってしまいました。ビールはかなり冷えているので(週末営業のみですし、普通に保存しとくと凍っていてもおかしくない)、ゆっくり開けてガスを抜いてください、とのこと。冷えるんですけどね…… やっぱり美味しいです。

この日はもうすることがなないので、1時間ほどテントで昼寝。この日は思ったよりも気温が低くなかったので、体も冷やさずのいい昼寝でした。

夕方に中山展望台で微妙な日没タイム

起きても相変わらずのお天気、白とグレーに染まった森を眺めたり……


雲が一瞬晴れた合間に覗いた横岳を撮ってみたり。


カレーを食べて昼寝しただけなので、夕飯前の散歩に行者小屋から徒歩15分位の中山展望台に来てみました。夕焼けとか見られないかな? と思ったのですが。

微妙に惜しい感じ。

横岳。

まあ、明日に期待しましょう。

行者小屋の食堂は丁度夕飯中で、外から覗いたら全てのテーブルが埋まっていたので、結構な宿泊客がいたみたい。

私達もテントに戻って夕飯にしましょう。これ好きなんですよねー。

八ヶ岳PAで買ったマルちゃんの吉田のうどん。正直、吉田のうどんとは別モノですが、カップうどんとして普通に美味しいです。量も多くて出汁が美味しいので飲み干し余裕です。

今回は途中のコンビニでゲットした八海山と澤乃井(青梅)のワンカップで熱燗タイム。あとはお湯を沸かして、プラティパスの湯たんぽを作れば就寝準備は完了です。


夜中2時半頃、ちょっと目が覚めたので、意を決して外に出たら見事に晴れていました。気温は就寝時から一気に下がっていて、恐らく-20℃近かったかと思いますが(インナーグローブのみで出たら数分で手が限界でした)、その後も朝までぐっすりでした。

ただし、明け方は本当に強烈な寒さで4時頃から周囲で動き始めた人の気配は分かるものの、食事の準備を始めたのも5時半を過ぎてから…… お湯を沸かして紅茶を作ったりと出発する準備が整ったのは7時近くになってから。

体が起きたてということもありますあが、強烈に冷えます。温度計を持ってる人によると-20℃位だったようですが、単純な気温だけなら稜線に出て風に吹かれた頃より、この時間が一番寒かったかも……。

装備はテント泊のザックは置いて、朝沸かした紅茶に行動食、ツェルト、ファーストエイドキット、予備グローブなどをアタックザックに詰めて出発します。行者小屋スタートだとストックは使わず、最初からピッケルでOKです。もちろんヘルメットも装着します。
グローブもいつもの防寒テムレスでは無理っぽかったので、最初からBDのソロイストフィンガーを装着しました。

モノトーンの地蔵尾根を登って地蔵ノ頭へ

地蔵尾根から赤岳を目指します。文三郎尾根を登りに選ぶ人も多いのですが、雪と岩肌のミックス状態で登りと下りでどちらの尾根の方が面倒かな……?と考えると、急登や急階段が続く地蔵尾根を下りに使う方が嫌かなと判断。

あとは登りと下りで進行方向の見える景色を考えた際、格好いい横岳を見ながら登る地蔵尾根の方がいいかなと。
しばらく樹林帯の中をグングンと高度を上げて行きます。

地蔵尾根名物(?)の階段が登場しました。手摺りやクサリがしっかり付いているので、階段なり横の雪面なり登りやすい方を使えばいいかと。アイゼンの爪を引っかけないように気を付けましょう。

徐々に回りの木々が少なくなり、視界の左右に赤岳や横岳の姿が大きく入ってきます。

自分たち以外には殆ど人のいない静かな地蔵尾根。まだ太陽が差してないので白(薄いブルー)と黒というモノトーンの世界です。

この辺りは階段が埋まっているので、階段を避けたトレースが付いています。ハシゴもちょっと使えない状態かな。

阿弥陀岳、中岳もクッキリ見えてきました。その向こうに見えているのは……

御嶽山でした。

中岳の山頂付近に人がいますね。

阿弥陀岳に登ってる人も見えますね。

凍った雪がアイゼンで削られてフレーク状になったもの……かな?

この辺り、下りだと絶対に転ぶことが許されない感じ…… いや登りもですけど。階段のステップはアイゼンの爪がツルツル滑る箇所もあるので気を付けましょう。

ちょっと横岳の斜面が格好良すぎる……。


ここはクサリよりも大きく右側を回り込んで行きます。

途中のおじぞうさんに赤岳天望荘冬期営業の案内。2月23日までということはこの週末までの営業なんですね。

石積みブロック(?)の辺り、ここも完全に雪に隠れていません。

積雪の少ない今年の冬ですが、雪が少ないことで黒い岩(実際は赤茶系ですが光量がまだ少ないので黒く見える)との斑模様がなんとも美しい。

右手側には赤岳山頂に赤岳天望荘も見えてきました。横岳同様に、こちらの岩肌と雪のコントラストもまた素敵。

シン・ゴジラの尻尾的な格好いい岩が格好良くてシャッターを切りがち……。

天望荘の手前、赤岳から下りてきた赤いヤッケの一団。このまま横岳方面へと進んで行きました。ガイドさんと一列に繋がったツアー(?)はこの日かなり目にしました。

赤岳山頂にかけて最後の斜面と頂上山荘(こちらは営業してません)。

赤岳、中岳、阿弥陀岳が一列に見えるこの辺からの景色が好き。

稜線に出る少し手前で、尾根の東側から太陽が昇ってきました。

ちょっと登るとまた太陽が隠れるので、稜線から太陽が出す瞬間が何度も見られます(笑) 日の出時刻からは少し遅れた出発になってしまいましたが、これはこれで悪くないタイミングで結果オーライ。

最後、雪の着いてない岩にアイゼンを引っかけて登るような場所が少しありますが、それ以外は登りに関しては、そこまで危ない場所はなかったかも。

この地蔵尾根は去年の夏にも登ってますが、短時間でグングン標高が上がるので個人的には結構好きです。雪が多いとナイフリッジになることもあるようですが、今年の雪の量だとひたすらミックスで、雪もかなり締まっていました。

地蔵ノ頭の標識が見えました。スタートから丁度1時間、夏タイムと殆ど同じですね。

既に赤岳を登り終えた人がチラホラ地蔵尾根へと下りてきます。天望荘からのスタートだったのか、それとも行者小屋・赤岳鉱泉を夜明け前にスタートしていたのか……。


地蔵ノ頭から赤岳山頂へ最後の登り

地蔵ノ頭から横岳方面〜硫黄岳までの周回もいつか歩いてみたいですが、夏道を思い返すと数カ所恐そうな場所があるので(稜線の西側に出る場所とか)もう少し先の話かな。

横岳の向こうに硫黄岳、そして西天狗岳、北横岳(とか縞枯山とか?)で蓼科山。横岳意外には一応冬期に登ってますが、全て山頂からこの主脈が見えるんですよね。


そして赤岳方面。太陽も結構昇っていたようです。

この日は富士山もよく見えていました。

西側に広がる茅野市方面。その向こう、よく晴れているのですが、北アルプスには少し雲が掛かってます。

赤岳と富士山を見ながら5分程の赤岳天望荘へ。

天望荘前で小休止。ゼリー飲料などを飲んで、最後の赤岳山頂への登りに備えます。

ちなみに風はそこそこあるのですが、冬の八ヶ岳の稜線にしては想定以下。予報ではお昼頃で11m/sとのことでしたが、本当にそれぐらいの印象。バラクラバとフードを付けていれば快適です。

天望荘でトイレを借りることもできるようですが、大丈夫だったのでそのまま先へと進みます。アイゼン外すのも面倒ですしね。

それでは最後の登り。夏道だとザレた赤い岩の急斜面で少々嫌な感じの場所ですが(特に下りだと)、締まった雪が着いているとアイゼンがよく効くので普通に登りやすい。

振り返って頑張れ妻。

あとひと息。

赤岳山頂(北峰)に到着しました。時刻は9時半、行者小屋を出発してから丁度2時間でした。初めての冬期赤岳ということもありますし、やはりテント泊での余裕あるスケジュールで良かったかもしれません。

南峰の前にまずは北峰で記念写真。アタックザックが軽くて楽ができました(一応必要なものは全て持って来てるつもり)。

浅間山をズーム。相変わらず雪が少ないなぁ……。

御嶽山には先ほどよりも雲が掛かってきました。

それでは八ヶ岳最高峰の赤岳南峰(2,899m)へ。この時点でも結構な人の数が集まっています。さすがに美濃戸口からでは早すぎる(夜中から歩いてない限り)ので、周辺の小屋などに泊まっていた人が多かったようですね。

パシャリ。カメラは体の正面側に2台携行、薄っぺらいアタックザックのストラップですが、キャプチャーを取り付けることができました。

山頂から南方向、キレットを挟んで権現岳から三ツ頭、前三ツ頭、ギボシ、編笠山と南八ヶ岳南部の山塊が格好いい! その向こうには南アルプス。左から鳳凰三山、北岳(間は農鳥岳?)、甲斐駒で仙丈ヶ岳かな?

南アルプス+富士山。

山頂にはその後も次々に登山者がやってきて記念撮影の順番待ち。なんだか富士山の剣ヶ峯みたい。冬の赤岳も夏に負けずの人気ですね。

主稜(バリエーションルート)の人達でしょうか。雪が少ないから恐そう……。


絶景を眺めながら文三郎尾根で下山

続々と登ってくる人がいるので、タイミングを見計らって下ります。ハシゴは半分埋まってますし、やっぱり下りの方が恐いですよね。

山頂のこの部分を過ぎればあとは比較的スムーズだったかも。

竜頭峰の手前を抜けて……

クサリなどもしっかり付いた下りですが、やはり登ってくる人が多いので、すれ違いを安全な場所でやり過ごしつつの下山になります。

振り返り。

団体同士のすれ違いも度々発生します。コンテで繋がった先頭で、ガイドさんがクサリにロープを回しながら確保しているのを見て、なるほどそうやって登るのね、と思ったりなど。

足下がミックスなのはこの辺まで。もう少し雪が多いとどんな感じなんでしょうね?

妻もよく頑張りました。

ここからは正面に中岳、阿弥陀岳を眺めつつの美しい下り道。

右手を見れば横岳に硫黄岳。ここからだと天狗岳の両耳も見えてます。

今年は北八ヶ岳に登れてないなぁ……(天狗岳の西尾根行きたいのですけども)。

ここから右方向が文三郎尾根。これだけコンディションのいい日だと、阿弥陀岳にも登れたかもしれませんが、もちろん計画にないことはしませんし、また次の機会に。

正面の窪地が行者小屋方面です。

マムート階段の少し上部に道が付いてる感じでしょうか。地蔵尾根の急階段よりも、文三郎尾根の方が登りも下りも歩きやすい感じでした。

文三郎尾根からは赤岳の西壁主稜(バリエーションルート)を登る人達がよく見えます。文三郎尾根のもう少し下の方に、主稜への取り付きがあります。


いやー、凄いですね。恐そうだし、ずっと日陰なので寒そう……。

それにしても雪が少ない。この辺りも雪の多い年だと、ナイフリッジな格好いい尾根になりそう?

そうそう、文三郎尾根から見る中岳の北尾根がなかなか格好いいのです。

行者小屋を目一杯ズーム。

文三郎尾根を登りで使うとこんな感じの視点でしょうか? 美濃戸口からの日帰りだと、まさにこんな時間に登っている感じかも。次回の冬期赤岳はこちらから登ってみようかな。

阿弥陀岳の分岐まで下りてきました。中岳沢に入ってる人もかなり多そうなトレース。

11時に行者小屋到着。やはり朝に出発した多くのパーティが戻っていて、談笑したりテントを片付けたりと賑やかな雰囲気。気温はTG-5のフィールドセンサーでマイナス3℃位ですが、この頃になるど日差しも強くて体感的にはかなりポカポカ陽気です。

ランチは行動食のゼリーに、お気に入りの「冷やして食べるカスタードクリームパン」(中日本ハイウェイオリジナル商品)。

前夜に食べた吉田のカップうどん同様、行きがけに八ヶ岳PA(下り)が空いてる時間に通行した際にのみ遭遇できるレアアイテムです。雪山との相性抜群なのでもっと手に入れやすいといいのに……。

南沢〜美濃戸林道を下山

サクっとテントも片付けたので帰りましょう。

この陽気、そして楽しい登山だったので足取りも軽いけど、やっぱり冬期テント泊の荷物は重い。足下はチェーンスパイクに履き替えています。

奥多摩かよ……。

おつかれさまー(まだ林道があります)。

おお、登ってる。車で赤岳山荘まで乗り付けて目の前でアイスクライミングできるって凄いですね。

駐車場まで下りてきました。久々の20kg超えザックでしたが、行者小屋までならまあなんとかといった所。この重量を背負って稜線まで上がるのは自分にはちょっと厳しい気がしますが、冬期の荷物でそこまで登る可能性は殆どないですものね……。

雪上のテント泊には毎度クローズドセルマット(サーマレスト Zライト ソル)とインフレータブル(モンベル)の2枚を持って行くのですが、今回はインフレータブルは持っていったものの膨らませるのを面倒くさがって、サーマレストのみで寝たのですが案外平気でしたね(朝方少し冷えたけど)。

周囲の気温がどれだけ変化しようと、背中の雪面の温度は基本一定だと思いますし(?)、次回からは割り切ってもう少しスッキリしたパッキングができそうです。

赤岳からはそこまでハッキリ見えていなかった北アルプス(穂高連峰〜槍ヶ岳)ですが、帰りの道から夕焼け空に美しく浮かび上がっていました。

雪の北アルプスにも行きたいんですよね。昨年は4月頭の残雪シーズンに登った唐松岳。厳冬期のうちに行きたかったけど、もう厳冬感がなくなってしまいました。機会があれば3月の早いうちに行ければと思ってます。

* *

さて、今回の山行に持って行ったカメラはいつものOM-D E-M1MarkII ×2台に、M.7-14mmPROと軽量化のためにM.14-150mmII。M.14-150mmIIは軽くてよく写るのですが、PROレンズと一緒に使うとどうしても描写が少しねむく感じてしまうのと、色ノリの違いがかなり出てしまいます(記事中でもすぐ分かると思います)。どうしたものか……?

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