PeakDesign記事が続きます。今回はまたまた今更ネタではありますが、アンカーV3/V4について。
再確「アンカーアップデートプログラム」の件
昨年、第4世代(V4)にアップデートされたピークデザイン社の「アンカー」。このブログでは何度も採り上げている、カメラストラップの素早い交換を実現したシステムのキーパーツです。
「アンカーアップデートプログラム」については以前記事にしていますが経緯を簡単に説明すると、2017年にアップデートされた第3世代(V3)のアンカーに採用された細い紐が、一部のカメラの吊り金具(D環・ストラップホール)に直結した際に摩耗しやすいという問題(紐の太さよりも“直結”が一番の原因では?と予想してます)。急遽、PD社側は紐を太くした対策版のV4アンカーへとアップデートを行い、全V3(となぜかV1も)アンカーを対象に無償配布のプログラムを行いました。
このプラグラム、国内代理店である銀一側の受付は既に終了していますが、ピークデザイン社側のプログラムは現在も継続して行われているので、今からでも間に合います。
V4アンカーは貰ったけど、実はV3アンカーが好き
さて、V4アンカーのアップデートを行った私ですが、一部のカメラでは引き続きV3アンカーを利用しています。あくまで自己責任で使い続けているもので、定期的にチェックをしながら使い続けています。
V3アンカーを使い続ける理由は紐が細いおかげでカメラのストラップホールに直結できるからなのですが、どうやら紐が摩耗する原因はメーカーによって吊り金具の形状が異なり、摩擦により表面が摩耗するケースがあるためです。
しかしながら私のオリンパス OM-D E-M1 MarkIIでは2017年の9月からかれこれ2年弱の期間V3アンカーを直結で使っていますが、目立った摩耗は今の所見られません。
そもそもPD社が一度は製品化している位のものなので、相性さえ良ければ強度的には十分な性能を持っているはずなのです。V4アンカーのアップデートプログラムにしても交換や回収が行われた訳ではありませんし、引っ張り強度にしても従来通りの90kgがキープされていたように記憶してます……。
パナ機で使っていたV3アンカーは摩耗していた!
一方でサブ機として使っているパナソニックのGX7MK2。こちらも2018年の始め位からV3アンカー直結で使っていたのですが、今年に入ってアンカーの紐が派手に摩耗していることに気付きました。
アンカー紐は多重構造になっていて、表面の被膜が摩耗しても中の色線(黄/赤)が見えるまでは大丈夫な安心設計…… ということでしばらく使い続けていましたが、さすがに被膜のほつれが激しくなってきたので、このアンカーの使用は一旦中止しました。
実際にはまだ色線が見えてる訳ではないので、使うことは可能なのかもしれませんが、ここまで来ると精神衛生的にもよくありません。
軽量のカメラでもカフを使っての片吊りだったこともあってか、1年程度でこれだけの摩耗。パナソニックのカメラ全てが同じタイプの吊り金具かは分かりませんが、少なくともGX7MK2でV3アンカーを直結している方は、定期的にチェックをした方がいいでしょう。
ちなみに同様のアンカー紐(V3)の摩耗はタケル(id:sfTKL)さんのニコンD800Eでも発生したそうで、写真を拝見するとやはりGX7MK2と似たタイプの吊り金具が使われているのが分かります。実際に指で触ってみても角がかなり鋭角になっていますし、摩耗の原因になるのは分かる気がします。
併せてアンカー紐の三層構造や紐の丈夫さについてもタケルさんの所に分かりやすい記事があります。ちなみにこれはV2世代のアンカー。
V3アンカーを自己責任で使い続けるにしても吊り金具との相性を考えると、新たに買うことができないV3アンカーの予備を残しておく意味でも、私の場合はE-M1 MarkII専用としておこうかなと。
ソニーのα7 IIも当初はV3アンカーを直結で使っていましたが、現在はV4アンカーに付属しているオーバル型スプリットリング(こいつの耐久性もまた怪しいのですが……)を介してアンカーを付けています。
GX7MK2も同様に…… ですが、摩耗したV3アンカーをあとどれだけ使うと内側の赤い線が見えてくるのか気になったので、引き続き逆サイドに装着してテストをしてみることにします。少々悪趣味かもしれませんが、何が起きてもPD社を攻めるつもりはありませんよ(笑)