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CASIO PROTREK SmartとYAMAP Wearアプリ v7.2.8の地図表示について

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昨年2019年の11月、CASIO PRO TREK Smartシリーズで使うことができる「YAMAP Wearアプリ」がバージョン7.0.0へとアップデートされました。

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スマートウォッチ上での地図表示に関して、これまででかなり大掛かりなアップデートとなったバージョン7のYAMAP Wearアプリについて、今回はレポートしてみたいと思います。
その他、記事後半では2ペアのスマートウォッチ&スマートフォンでYAMAPを使う際の方法についてもまとめています。尚、記事中で使用しているWSD-F20/F30はメーカーよりモニター提供されたものです。

YAMAP Wearアプリ、バージョン7.Xで何が変わったの?

まずは公式のリリースを見てもらうのがいいでしょう。

スマートウォッチのYAMAPアプリがもっと便利になります。 | YAMAP INFO blog

  • スクロールやズームの操作性が改善。小さな画面での操作ストレスが軽減されます。
  • コースやランドマークが、ズームイン・アウトに連動して大きさが変わるように。地図が格段に読みやすくなります。
  • 常に最新のランドマークやコースタイムなどが掲載されるように。より安全で便利にご利用いただけます。
  • Androidユーザーは、一度に複数の地図をダウンロードできるように。一つずつダウンロードを待つ必要もなくなります。

最も大きなポイントはこれまで同じ画像を拡大縮小させて表示させていた、いわゆるラスターデータだった地図がベクターデータとなり、山頂や山小屋などのランドマーク表示も縮小によってサイズが変化して見やすくなった点です。

f:id:OKP:20190117102458j:plain以前のラスターデータの地図表示(このまま拡大縮小される)

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ベクターデータになったV7の地図表示

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拡大・縮小(縮尺)によって表示が変化する

スマートフォンのアプリ版のYAMAP地図は一時期からこのベクター表示になっていましたが、Wear OS版に関しては長らくラスターデータ地図が使われていました。スマートウォッチのCPUやストレージ容量を考えたら仕方のないことかと思っていました仕様ですが、これはかなり嬉しいアップデートかもしれません。

アップデート当初、あまりに重く実用的とは言えなかった……

しかしながら、このベクター地図になったYAMAP Wearアプリ。当初は、表示させたり、画面を切り替える度に数秒のタイムラグが発生し、行動中に腕を上げて表示させようとしてもしばらく待たされるなど(結果立ち止まって表示待ちが発生する)、実用的とは言えない表示速度でした。要はクソ重い。

昨年末から今年1月にかけての登山では、毎回この表示の重さに泣かされました。行動中に手元でさっと現在位置が分かることがスマートウォッチの魅力だというのに、あまりにストレスです。地図を表示させるのが面倒で、普段よりも位置の確認が減っていました。

この件についてTwitterで呟いたところ、現象はYAMAP側でも不具合として認識していたようで「対応中」である旨の解答をもらいました。


すったもんだしましたが、地図表示がスムーズになったv7.2.8

その後、1月末にv7.2.7がリリース。こちらはiPhoneとウォッチのペアリングで不具合があったりして、少々すったもんだしたのですが、最終的に1月29日に修正版のv7.2.8がリリースされました。

私のWSD-F30も色々とありましたが、ようやくアップデート及び地図のインストールができる状態となりました。
そして、地図の表示速度は当初のv7からは見違えるようにスムーズになりました。これならばフィールドでも以前同様にスムーズな現在位置の確認が可能でしょう。

また、個人的に嬉しいのは複数の山域の地図を切り替えた際、以前は地図の端が表示されていたのに対して、現行バージョンでは主要な山の山頂付近が画面センターに表示されるようになったこと(対象山域の山頂に設定されてることが多い?)。
GPSが現在位置を掴む前に、見たい場所がすぐ見られる、些細なことですが嬉しい改善ポイントです。

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地図を開くと山域の主要ポイントが表示される(八ヶ岳の場合は赤岳山頂)

YAMAP WearアプリとiPhoneペアリング、上手くいかないときは再起動 → アプリ再インストール

さて、私は以前からYAMAPのWearアプリとiPhoneペアリングの環境で使っていますが、なんだか上手く行かない…… となった際のアドバイスを少々。素直にウォッチを再起動しましょう。だいたいはこれで解決します。さらにWear OS及びアプリが最新版にアップデートされているかをチェック。特にWear OS系のアップデートは頻繁にあります。

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「全てを最新に」が基本……

それでもダメならYAMAP Wearアプリの再インストール。残念ながらDLした地図は消えてしまいますが、これで状況が改善することもあります。
アンインストールの手順は[設定]→[アプリと通知]→[アプリ情報]→[YAMAP]→[アンインストール]です。地図の入れ直しまで入れると、0分以上の時間が掛かること、Wi-Fi環境があることを確認。さらにウォッチの安定した動作には充電ケーブルが繋がった給電状態であることが必須です。

複数のスマホ&ウォッチにYAMAPをインストールする場合は別アカウントが必要

これ、自分でちょっとハマってしまったのですが、まずWear OSのスマートウォッチは特定のスマートフォンと1対1でペアリングする必要があります。

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それでは複数のスマートウォッチ(例えばWSD-F20とF30)でYAMAPを使いたい場合…… 新たに別のスマートフォンを容易して、2つのペアリングを作ればいいのかと思ったのですが、実際にはYAMAPのアカウントも別途容易する必要があります。つまりサブアカを作れ。

これに気付かずに同じアカウントで2ペアのウォッチ&スマホを設定しようとして、面倒なことになってしまったのが私です……。
ということで新たにYAMAPでサブアカウントを作って、以前使っていたWSD-F20と予備のiPhone7にそれぞれYAMAPをインストールしてペアリング成功しました!

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無料地図(左:F20)とカラー地図(右:F30)

現在、登山中の地図確認はほぼスマートウォッチに頼りっぱなしなので(スマートフォンは休憩時に山と高原地図アプリを見る程度)、予備のスマートウォッチがあるのは何かと心強い。もっと早くやればよかったかも。

おまけ:YAMAP Wearアプリで改善して欲しい点

これ、以前から使っていて不安になることが多かったのですが……

設定画面を開いた際のど真ん中のアイコンが「ログアウト」なんですよね。ログアウトすると、ペアリングが解除される他、ウォッチにインストールされていた地図が全て消えてしまう。そんな簡単に押したらいけいアイコンを、設定のど真ん中に表示しないで欲しいと常々思っております。

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