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Peak Designのリストストラップ「CUFF(カフ)」を買い足したけど色々と改悪されていてとても微妙です……


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すっかり人気カメラアクセサリブランドとなったPeak Design(ピークデザイン)。私もカメラクリップの「キャプチャー」を始め、ストラップやアンカーシステム各種を愛用していますが、その中で最も長く愛用しているアイテムがリストストラップの「CUFF(カフ)」です(最初に買った「アンカーリンクス」は今はほぼ使っていないので)。

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今まで1本のカフをコンデジ(TG-6)とミラーレスカメラ(GX7MK2)で共用していたのですが、あまりに付け替える頻度が高いので、買い足すことにしました(アンカーシステムとは?)。私が使っていたのは前モデルのカフ(型番:CF-2)なので、現行カフを買ったのですが、これが旧型から色々と改悪されていて(旧型ユーザーにとっては)いちいちストレスの溜まる製品でした。

PeakDesign CUFF(CF-BL-3)

CUFF(カフ)は手首に掛けて使う「リストストラップ」タイプのカメラストラップです。「CF-BL-3」はブラックの型番で、カラバリとしてアッシュ(灰色)の「CF-AS-3」もラインナップされています。

ピークデザインのトレードマークであるカメラとの素早い着脱を可能にした「アンカーシステム」に、シートベルト素材のナイロンベルト(Seatbelt-style nylon webbing)を組み合わせています。

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長さ調整のできるストラップのループ部分を手首に掛けて、カメラ側はアンカーで着脱。言ってしまえばそれだけのシンプルなストラップです(だがそれがいい)。

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今や多くの人が使っている「アンカー」システム

アンカー同様に90kgというやや過剰な強度があるため、コンデジから一眼レフにまで使えますが、実際に長期間使っているとコンデジから小型のミラーレスカメラが最もしっくりきます。このクラスよりも大きな(重い)カメラだと私の場合は、LEASHなどの首掛けストラップの方が使いやすいです。

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付属品はV4アンカーが2個とポーチが付属していますが、ストラップをポーチに入れることってあるのでしょうか?(PD製品を買っているとこのポーチがやたらと貯まります)。

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基本的なコンセプトは以前から使っていた旧型カフ(CF-2)と同じですが、2017年にその他のストラップシリーズ(SLIDE系やLEASH)と前後してリニューアルされました。ブラックとアッシュの2色カラバリとなり、デザインも(少々野暮ったかった旧型から)洗練されたものになりました。

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新旧カフ。現行モデル(左上)の方が明らかにカッコいい……

例えば旧型にはなかった革バンド風のあて布(?)が追加されていたり…… シートベルト素材はとにかく頑丈なので補強が目的という訳でもなく、外側なので滑り止めという訳でもなく……?

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当初、ここに合成皮革が使われていると思っていて「濡れたら乾きにくい余計な素材を……」と渋い顔になっていたのですが、よく見たらナイロン系の布素材(?)でした。個人的には(ゴワゴワして邪魔なので)必要ないですが、これがないとループ調整の金具が引っこ抜けてしまうのかもしれません。

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金属リングのストッパーにもなっている?

ちなみに手元にあるLEASH(PD製の細いストラップ)のブラックとアッシュを確認したら、アッシュには茶系の皮が使われていて、ブラックはやはり樹脂っぽい素材。見ての通り皮は汚れますし、雨の中使うと水を含んだり変色するので、できれば使ってほしくない素材です。カフのアッシュにも同様の皮が使われていると思いますが、確認した訳ではありません……。

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皮が使われているのはアッシュ(灰色)だけだった?

さて、基本的なリストストラップとしての機能の他に、カフならではのギミックがある訳ですが、これがどれもこれも旧型を愛用していた私にとっては不満でしかないポイントばかり。少々愚痴めいた内容になりそうですので、製品紹介とは項目を分けることにします。

ポジティブな文脈で紹介する記事は、各所に溢れていますし(基本的にはどこで見ても絶賛されているアイテムです)私ぐらい少しひねくれた紹介をしてもいいでしょう。いえ、旧型を愛用していた私にとって本当に使いにくいので……。以後、良いことは書いてないので、現行カフ愛用者や熱心なPDファンの方は読まない方がいいかも)

旧型カフ(CF-2)からの改悪ポイント

ということで、現行カフの製品の特徴は、ことごとく私にとって残念な仕様になるので、製品紹介パートと分けて改悪点として紹介します。あくまで私の使い方における視点になるので、人によっては「それが良いのに……」と感じることは当然あるでしょう。

緩くて固定されないベルトの長さ調整機構

まず最初に驚いたのがハンドストラップのループ幅を調整する金属パーツ。旧型カフでは一般的な樹脂のベルトパーツで、長さ調整をしたらしっかり摩擦が効いて、簡単に長さが変わることはありません。

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私のカフの使い方だと普段はループを一番大きな状態にして(ストラップを短くして)手首に掛けつつ、手のひらで握るように持っています。これはカメラとストラップの距離をそれほど離したくないこと、そしてカメラを置く際などにスムーズに手首を抜けるから。

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リストストラップはこんな感じで持ちたい派(本来は右手です)

しかし現行カフは少し引っ張っだけでこの金属パーツ(リング状のもの)がスルスル動いてしまう。カメラをぶら下げたら、いきなりベルトが手首をキツく締め付けて何かと思いました。

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コンデジの重量でもこうなってしまう……

好意的に解釈するならカメラの落下防止に手首で確実に固定する仕様ということになるのですが(PDはこのスタイルを想定しているようです)、旧モデルに使い慣れていたた自分には完全な改悪ポイント。

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確かに落としにくいけど長いのは使いにくい……

一度カフが手首を締め付けると、カメラを持っている側の片手ではストラップが外れなくなるので、非常に鬱陶しいです。せめてもう調整時に摩擦が掛かる作りにして欲しかった。

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片手ではストラップから手を抜けなくなってしまいました……

ひとつフォローをしておくと、ピークデザインでは旧型カフの頃から、手首でループを締めて使うことを想定していたようなので、あくまで私の使い方に合ってないという話。

次もピークデザインが想定した使い方ながら、私には全く理解のできない仕様について。

必要性を全く感じないマグネット

旧型でもアンカーを使ってカフ本体のみをスリトバンド(ブレスレット)風に手首に巻くギミックがあったのですが、現行品ではそのギミックを進化させてベルト内に仕込まれたマグネットでベルトの端を固定できるようになりました。

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でも、このギミックってそんなに必要でしょうか? 何年もカフを使ってますが、そもそもカメラからリストストラップを外すのはカメラの交換時ぐらいでで、外したストラップが手持ち無沙汰になることはありません。ストラップが足りなくて買い足したぐらいなので……。

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この撮影以外では2度とやらない気がする……

それほどまでに世の中にはカメラ用リストストラップをリストバンドにしたい需要があるのか? 私には理解不能です。

そしてストラップ内に磁石なんて仕込まれているせいで、電子機器への干渉といった余計な心配が増えました。カメラの手ブレ補正ユニットだったり、電子コンパスだったり(オリンパスTG-6はコンパス内蔵)、磁気カードの類にもカフを近づけたくないです。

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かなり強力な磁石が入ってます…… 本当に必要?

アウトドアで無造作に地面に置いたら、カフの磁石が砂鉄を集めてしまいそう……。

実際どの程度の磁力が出ているのか確認してみました。ストラップを装着している状態で、それなりに離していても電子コンパスが反応してしまっています。TG-6では旧型カフを使うことにします。


いたずらに金属パーツは使わないで欲しい

旧型はシンプルな樹脂製のベルト調整パーツだったのが、角のある金属パーツになってしまいました。これにより、バッグなどに無造作に放り込んでいた際に、カメラを傷をつける可能性が増えました。カメラボディの塗装などはともかく、EVFやモニター、レンズなどのガラスへのダメージは勘弁して欲しい。

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樹脂パーツを金属で保護しているようです……?

今回買ったのはブラックですが、手元のアッシュのLEASHを見ると金属パーツが当たっていた部分が少し変色しています。錆が出たのかは分かりませんが、本当に金属パーツでなくてはいけなかったのでしょうか?(LEASHにしてもくしゃくしゃにしてカメラバッグに入れる際に気を使います……)

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うっすらと茶色い跡が付いて、洗っても消えません……

ひとまず傷対策としてマスキングテープを巻いてみました。金属パーツが18mm幅なので19〜20mm幅くらいにカットして巻きつけるとエッジ部分を少し折りつつテープで隠すことができます。

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カモ井加工紙のマスキングテープはカメラ用のパーマセルテープ(シュアーテープ)の代用で使われることも多く、糊がベタつかないのでこのような用途にも最適かと思います。

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シートベルト素材のしなやかさが失われてしまった

柔らかなシートベルト素材のベルトのみでくしゃくしゃに握ることができた旧型に対して、新型は補強のためか、デザイン的な理由か(ここにブランド名が押印されている)、はたまたマグネットを中に仕込むためか、あて布状のパーツが取り付けられてしまっています。

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これがないと、長さ調整の金属パーツがすっぽぬけてしまうのだと思いますが、正直必要ないですね。

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新旧カフを軽く握り比べてもあて布の存在感が……

そこそこには柔らかな素材なので、極端に使いにくいということはありませんが、このパーツやマグネットが加わったせいなのか旧型よりも多少の重量増が発生しています。

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求めていない改良での重量増はちょっと……

色々言いたいことはあるものの、アンカーが使える唯一のリストストラップ

以上、感じたことを素直に書いたら、製品紹介よりネガティブパートの方が長くなってしまいました。
選んだのはあくまで私自信ですし、金属パーツやマグネットについては分かっていて買った訳ですが(旧型がもうないので仕方なく)、それにしてもここまで使いにくいとは思わなかったので……。

それでも、便利なアンカーシステムを活かせる唯一のリストストラップですし、初めて使うカフが現行モデルならば、私程のネガティブな感想は持たないことでしょう。今回新たにカフを買い足したことで、2台のカメラでカフを奪い合うこともなくなりました。

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貴重なカフを奪い合ってた2台のカメラ

最後に少しフォローを入れておくと、ループ調整のパーツ変更にしても、手首を締め付ける保持にしても、仕込みマグネットにしても、恐らくピークデザインが想定する使い方を推し進めた結果の改良点であるということ。これは公式動画などを見ても分かります。
ただし、メーカーの考える理想を追求したあまり、元々ユーザーに選択の余地があった使い方の幅が狭まったり、利便性が失われてしまうことは、一部のユーザーにとって不幸でしかありません。
プロダクトデザインにおいて、製作者の理想を追求することの重要さも理解できます。必ずしも多くのユーザーの声を取り入れることばかりが正解ではありませんが、ものづくりのバランスの難しさを考えさせられるモデルチェンジでした。

モデルチェンジから2年以上経ち、既に市場から旧型は消えてしまったと思いますが、もしどこかに残っているならば私個人は旧型の方をオススメします。

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