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改めてYAMAHA MSP3のPC用スピーカーとしての“丁度よさ”を再評価してみたい


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パソコンから音楽を鳴らす際のスピーカーについての話です。DTMや宅録でなく、SpotifyやAmazon Music Unlimited等のサブスク音源やiTunesの音を聴いたりBGM用途で流す環境について。昔から使ってる小型のモニタースピーカーが「丁度いい」ので、改めて主観たっぷりに再評価してみます。

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DTMや楽器演奏に使ってたモニタースピーカーをPCスピーカーにしている

以前はブログを買いたり写真を編集するPCとは別に、DTM(宅録)用のPC環境がありました。別にそれほど高スペックのものではないですが、シンプルな専用環境の方がDAW(Digital Audio Workstaion)やオーディオインターフェイス周辺。の動作が安定していたので。

しかし、趣味でも仕事でもDAWを扱うことがしばらくなくなり、PCやOS、DAWのバージョンも世代遅れに……。オーディオIF(I/O)のファーム更新が打ち切られ、FireWireは過去の遺物に……。そんなこともあり、DAWを使っていた音楽PCの環境は数年前に片付けてしまいました。

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FireWire接続の機材は今のPCでは使えないので処分……

もし何かしら録音の必要があったとしても一応GarageBandもありますし、場合によってLogicでも買えばいいかと(以前はCubase派でした)。

ということで、DTMや楽器演奏に使っていたモニタースピーカーをそのままPCスピーカーとして使うことに。以前はiMacの内蔵スピーカーだったり、PC用スピーカーとして売られているコンパクトなアクティブスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)も使っていましたが、もう全てモニタースピーカーを使ってしまった方が楽だなと。

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以前はPC用に使ってた小型パワードスピーカー(結構いい音します)

それが今回紹介するYAMAHAの「MSP3」なるモニタースピーカーです。

YAMAP MSP3:DTM用モニターとしてはミニマムクラス

DTMや宅録の世界で使われるアンプ内蔵のモニタースピーカー(パワードスピーカー/パワードモニター)には色々とあるのですが、このYAMAP MSP3はミニマムクラスのもの。コンパクトで低価格(2本で3万円前後)ということもあり、エントリー向けのスピーカーとして紹介されることも多い製品です。
ヤマハ | MSP3 - スピーカー - 概要

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DTMモニター用途には少し位置が高い(耳の高さぐらいが正解)

一般的にDTMで使われるモニタースピーカーは、スピーカーのウーファー(スピーカーの大きな円の部分)が5インチ(13cm弱)程度、アンプ出力で40〜50Wのものが標準クラスになると思います(私見です)。

エントリークラスと呼ばれる低価格帯のモニタースピーカーはこの5インチクラスが圧倒的に充実しているのですが、実はこのクラスのスピーカーをちゃんと鳴らそうと思うとそれなりの環境が必要です。最低6畳以上の広さで、スピーカーの周囲にはある程度の空間、さらに正確なバランスで鳴らすためにはかなり音量を上げる必要もあります。普通の感覚ならば、近所迷惑レベルになる爆音です(個人の意見です)。

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楽器演奏もスピーカーを思い切り鳴らすのは難しい……

楽器店の店頭でスピーカーの視聴をする際も、実際に自分の部屋で鳴らせる音量か?はかなり重要なのですが、一般的な集合住宅で5インチクラスのモニタースピーカーをガッツリ鳴らせる人がどれだけいるのか……? 実際には一番売れてるクラスですが、防音や吸音もある程度考える必要があります。

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DTM、宅録作業ではヘッドホンの方がメイン

個人的にも結構好きなMSP3のひとつ上になるMSP5(現MSP5 STUDIO)は低音までよく鳴るモニターで、本来はこのサイズを使いたいのですが、今の部屋でMSP5を気持ちよく鳴らすことは難しいですし、そもそも夜間の作業はヘッドホンを使うことが多かったので、現実的な落とし所として確認手段の1つとして小型モニタースピーカーです。

低音は弱いがBGM用途ならばかなり優秀

そんな消去法的な理由で選んでいたYAMAP MSP3ですが、宅録環境を処分してただのPC用スピーカーとして使い始めるとこれが非常に優秀なことに気づきました。

まず、小さな音でもバランス良く鳴ること。20Wクラスのアンプなので一般的な住宅で鳴らす分には充分なパワーもありますが、作業中のBGMだったり夜間に鳴らすような音量でも、ごく自然なバランスのまま小音量の再生が可能です。
例えばiMacの内蔵スピーカー。独特の箱鳴りでとても褒められた音ではありませんが(あれはあれで面白いと思いますが)、そんなPC内臓スピーカーと変わらない音量でより自然なバランスの音が鳴らせるのがこのMSP3です。

私は本体側のボリュームは7/10〜8/10あたりで固定して、あとはPCとミキサーでボリューム調整をしますが、スピーカー(アンプ)側で常にこれだけボリュームを上げて使えるのは非常に無駄がない。

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ボリュームはこの辺り(LINE 2)

スピーカー側でここまでボリュームを上げると、一部の製品では「サー」というホワイトノイズが入ってしまうものもありますが(同じYAMAHAのHS5は同価格帯でパワーもある人気モデルなのですが、無音状態でノイズが聴こえるんですよね……)、MSP3やMSP5でその手のノイズが気になったことはありません(耳をギリギリまで近づけると、アンプが駆動しているかすかな音は聞こえますが)。

ただし、サイズのせいもありますが、低音は正直弱い。周波数特性が「65Hz〜22kHz」なので、体に響くような重低音域はそもそも鳴らせないのですが、トーンコントロールのLOWをフルに上げても、ボリュームを上げてもEDM等でのズンズン響く重低音は一切期待してはダメ。素直にヘッドホン使いましょう(笑)

コントロール系とバスレフ穴がすべて前面

意外と少ないこの仕様。多くのモニタースピーカーはボリュームやコントロール系はほぼ裏側にまとめられているのですが、MSP3はすべてのコントローラーが前面にあって、簡単に調整が可能です。

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入力もピンジャックと、標準フォン/XLR端子が選べる2系統あり(LINE1/2)、それぞれのボリュームが前面にあるので2系統のミキサー内蔵スピーカーとしても使えます。例えば「入力1にPC、入力2はテレビから」といった使い方も可能。

私は全ての入力(PC、楽器、タブレット等)をミキサーでまとめて、ミキサー側のALT出力からMSP3に繋いでいます。その昔、MACKIEのアナログミキサーを通すを音が太くなるという神話がありましたが(CR1604の時代)、VLZ系になってからはどうなのでしょうね。ごく普通の音だと思います。

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そして、これが意外とMSP3は大事なのですがバスレフ(スピーカーに開いてる穴。一般的には低音に関わる部分)が正面にあること。パワードモニターはバスレフ穴が後方にあるものが多い。低音は指向性が低いので、どこから鳴ってもいいのですが(だからサブウーファーの設置はかなり自由です)、後方バスレスの場合はスピーカーの裏側の反響なども考慮する必要があります。

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こまけえことはいいんだよ……という意見もありますが、我が家はスピーカーのすぐ向こうは窓とカーテンという設置環境なので、やはりバスレフ穴が前方にあるMSP3の方が何かと安心。

10年以上電源入れっぱなしで完動している頑丈さ

気がつけば今の家で使い始めて10年。それより前から使っているので最低でも10数年は使い続けていて、しかも常に電源を入れっぱなしなのですが(実際、パワードスピーカーの電源ってみなさんどうしてます?)、ノイズやガリもなければ、気になる音の劣化もなし(と思う)。

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冷蔵庫と同じぐらい電源入れっぱなし……

ホームユース製品ではあるものの、店舗仕様なども考えられてる製品なので、とにかく頑丈なことは間違いないようです。もしこの先壊れることがあっても、また同じMSP3を(せっかくなので2本まとめて)買ってしまうかも。

PCとモニタースピーカーの接続について

PCとMSP3の接続ですが、一般的にはサウンドカード経由のオーディオ出力か、USB接続のDACやオーディオIFを経由させます(ヘッドホン端子からの出力も可能ですが、あまりオススメしません)。
音楽制作用やオーディオマニア向けのものでなくていいので、この辺のやつで充分でしょう。私はベリンガーの3000円台で帰る安物を使ってます。単純にPCからの再生音源の出口としてなら、DTM用のオーディオIFと比較しても分からないレベルです。

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本格的に音に拘ったり、DTMに興味があるならば音楽制作用のオーディオIFを使ってみるのもいいと思います。実際インターフェースで結構音は変わる(気がする)のですが、音に関わる要素ってとにかく多いので、I/O部分だけ良くすればいいって話でもないので難しいですね。

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今はまともなオーディオIFがないので、急に録音を頼まれたりしても機材がありません(トークバックのモニタリングしなくていいならベリンガーでも録音はできるのか……)。買うとしたらこの辺りなのですが、最近はテレワーク需要なのかコンデンサマイクの使えるオーディオIFが軒並み品薄状態のようですね。まあ、落ち着いた頃にまた物色しようかと。

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できればアナログ4入力以上が希望ですが(マイクが刺さるコンボ端子とは別に、2系統以上のライン入力が欲しい)、割り切って2INで我慢するか……? 低価格オーディオIFはSteinberg(YAMAHA系)とRolandが充実しているようですが、Cubaseへの未練を断ち切るにはRolandを一度試してみたい気も。

サウンドハウスのレビューが意外と高評価

最近、久々にサウンドハウス(成田にある音響機器の専門店)で買い物をしたのですが、最近流行ってそうなモニタースピーカーを物色しつつ、MSP3のレビューを見たところ我が意を得たりと思うような、レビューがいくつか並んでおりました。
絶賛系のものは眉唾でもいいと思いますが、「妥協もあるけど家で聴きやすいのはこれ位だよね」といったレビューはホントそれといったところ。
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もちろん、この記事も含めてあくまで他人の主観ですので、スピーカー選びは自分の耳と好みを重視して決めましょう。

音楽制作用途ではミニマムだけど、PC用だとかなりデカい

あくまで私の場合、音楽制作(宅録・DTM)用途で使っていたものなので、MSP3がミニマム環境というのに何の疑問もありませんが、一般的なPCスピーカーの感覚で見たらかなりデカい気もします(笑)

幅144mm、高さ226mm、奥行き167mmでこれが2本、最低でも両耳の幅よりも広い設置スペースが必要です。さらに1本あたりの重量は4.4kgなので2本で8.8kgです。PC用のスピーカーとしてはカジュアルなサイズではない気もしますし、「それだけ大きければそりゃ音も良いだろ」なんて声も聴こえてきそうですが、宅録用途だとミニマムなんですよねこれが……。

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パソコン用スピーカーとしては大きい?

あまり広くない部屋用、フラットなバランスが好き(低音は求めない)、2本で3〜4万円程度のクラスで考えたら個人的にはかなりオススメできるモニタースピーカーだと思います。

YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 (1本)

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ちなみに同じくらいの価格帯で買えるYAMAHA HS5の方が圧倒的に見た目は断然いい感じです(笑) コントロール系とバスレフが裏側なので多少セッティングに余裕が必要ですが、別に気にせず見た目で選ぶのもアリ。よく言われるホワイトノイズも音を出してしまえば気になりませんし、楽器屋等で一度確認してみるといいでしょう(スピーカーの視聴は店が静かなときに)。

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