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2021年、オリンパスの映像事業はOMデジタルソリューションズへ

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少々出遅れましたが(私が反応するのが)、2021年1月1日からオリンパスの映像事業を引き続くことになった「OMデジタルソリューションズ」が本格始動しました。早速同社のサイトも立ち上がっているようです。新会社への移行についてのアレコレについて、個人的なメモがてらまとめておきます。
OMデジタルソリューションズ株式会社

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上記サイトにもありますがOMデジタルソリューションズの代表取締役社長を務める杉本繁実氏によるメッセージ。杉本氏はオリンパスの執行役員映像事業ユニット長だった方。
OMデジタルソリューションズ株式会社事業開始のお知らせ|OMデジタルソリューションズ株式会社のプレスリリース

その事業を支えてきたのは、モノづくりの力です。それは先を見通す洞察力、挑戦する精神、そして生産現場との緊密なつながりがあって初めて成り立ちます。受け継がれてきたモノづくりの力と先進のデジタル技術を掛け合わせて、これからもカメラ、レコーダー、双眼鏡といった既存の事業分野で画期的な製品を世に送り出し続けるとともに、既存製品の枠を超えて、新たなソリューションを提供していきます。

新会社の発足によって、私たちは大きな船から飛び出し、小回りが利く体制となりました。これから私たちは、ますますフレキシブルに、これまで以上に熱い心を持って、社会に貢献する事業を創出していきます。

新体制スタートについてのニュース。
オリンパス、映像事業の譲渡完了 開発や販売も八王子本社に集約 - ITmedia NEWS
オリンパスの映像事業譲渡完了。OMデジタルソリューションズが引き継ぐ - AV Watch
オリンパス、映像事業の譲渡完了 OMデジタルソリューションズが継承 - BCN+R

カメラや双眼鏡、ICレコーダー等、OMデジタルソリューションズが引き継いだ製品のサイトについては、現時点では「olympus-imaging.jp」のURLで引き続き運用されていくようです。会社としてのオリンパスでなく、ブランド名としてのオリンパスは引き続き名乗ることができるようです(どの程度の期間かは未定)。サイトや雑誌広告などを見ているだけだと、今回の事業譲渡について気づかないままな人もしばらくはいるかもしれませんね。
オリンパス

新たに立ち上がったOMデジタルソリューションズのインスタグラムアカウント。
https://www.instagram.com/omds_om_photo/

Twitterアカウントは引き続き「ペンちゃん(@olympuspenstyle)」で運用されるようです。
https://twitter.com/olympuspenstyle

マイクロフォーサーズ規格のサイトは現時点では特に変更は見られず。賛同企業は「オリンパス株式会社」のまま。そのうちアップデートされるでしょう。
Four Thirds | お問合せ窓口 | 賛同企業

ちなみに映像事業を切り離したオリンパス本体のサイトはこちら(olympus.co.jp)。サイト内の切り分けはまだ完全には終わってないなのか、色々と映像事業分離前の名残も見られますが、徐々に解消されていくことでしょう。
オリンパスグループ企業情報サイト

OMデジタルソリューションズ株式会社の本社所在地は「〒192-0033 東京都八王子市高倉町49-3」とのことで、これまでのオリンパスの八王子にあった技術開発センターとは別のようです(技術開発センター 石川/高倉から近い場所ですが……)。GoogleMapで見ると大型ショッピングセンターのテナント棟でしょうか……?

開発拠点も既に引っ越ししているのか(ニュースによると順次移転とのこと)、修理拠点はどこになるのか、オリンパスミュージアム(旧瑞古洞)のカメラ関連の展示はどうなるのか?など色々と気になりますが、徐々に見えてくる部分もあるかもしれません。

さて、オリンパスカメラのユーザーとして気になるユーザーサポートについて。
サポート&ダウンロード | OMデジタルソリューションズ

東京エリアの修理持ち込み窓口になっていた「東京サービスステーション」ですが(エステックビルの上の方にあったやつ)、昨年12月に「オリンパスプラザ東京」とひとつのフロア(エステック情報ビルB1F)に統合されているそう。
「オリンパスプラザ東京」リニューアル 及び「オリンパスプラザ、オリンパスサービスステーション」 移転・営業終了・営業内容変更のお知らせ|特別イベント|ショールーム/写真教室|OMデジタルソリューションズ
札幌、大阪、福岡の各プラザ、サービスステーションも営業終了や持ち込み修理窓口については閉鎖、移転となっていて全体的に規模縮小となっています。大企業から切り離されてしまったので致し方なしかもしれませんが、東京以外のユーザーにとっては少々不便なことになりそう。

昨年12月4日にリニューアルしたというオリンパスプラザ東京ですが、東京の緊急事態宣言を受けて1月8日より製品展示などは中止されているようです(これはまあ仕方がないですね)。ちょっと見て貰いたい(たまに気になる挙動をする)レンズがあるのですが、どうしたものかな……。
新型コロナウイルスへの取り組みとご来場時のお願い(2021年2月4日更新)|特別イベント|ショールーム/写真教室|OMデジタルソリューションズ

オリンパスユーザー向けの写真投稿コミュニティサイトだった「フォトパス」は昨年末で終了、新たな会員サービスとして「ズイコーフレンドクラブ」が発足しました。有料会員のプレミア会員制度についてはそのままスライドしています。
「フォトパス」サービス終了および新サービス「ズイコーフレンドクラブ」のお知らせ

フォトパスポイントサービスが終了してしまったので、プレミア会員の恩恵はもはや修理割引程度。気休め程度にオンラインショップの割引率が5%OFFから10%OFFに変更されていますが、市場価格には及びません。私はE-M1 MarkIIのオーナーズケアプラスに加入しているので、プレミア会員の期限が2022年まであるのですが、それ以降どうするかは今後の製品次第でしょうか(ポイント割引目当てだった所が大きいので恐らくはもう……)。

ズイコーフレンドクラブ向けのメールマガジンにて連載「オリンパスを受け継ぐ、OM デジタルソリューションズの想い」がスタートしています。想いを伝えることは重要ですし期待もしていますが、なにより製品とサービスで応えてくれることがいちユーザーが最も望んでいることです。

1月12日(火)第一章:「OM」の誕生が、一眼レフカメラの既成概念を覆した。
1月19日(火)第二章:市場の先を見つめ、新しいものを生み出す文化がある。
1月26日(火)第三章:「小さいからこそ性能にこだわる」思想を受け継いでいる。
2月2日(火)終章:撮りたいものを撮るためなら、妥協しない。

そしてオンラインショップ。「オリンパス オンラインショップ」の名称は引き続き使われるようです。ただし、ポイントサービスが消えたオリオンには全く魅力が感じられず、昨年17mm F1.2 PROを購入したのが最後になるかもしれません。
オンラインショップ|OMデジタルソリューションズ

全体的に、規模が縮小し寂しくなってしまったサポート、会員サービス、オンラインショップ。
これまで医療事業に支えられていた母体がなくなってしまったので仕方ないとはいえ、長年満足度の高いサービス体制が維持されていただけに、(小回りが利く体制を生かして)せめて修理周りだけは引き継いで欲しいところ。逆にここが疎かにされてしまったらフィールド機材とて使い続けるのは難しいかもしれません。

できることならば最低でも2台目のE-M1 Mark IIの保証(OOC+)が残っている2022年まではオリンパスのカメラを使い続けたいですし、それまでに魅力的な製品(特にカメラボディ)が投入されるようならば、引き続きオリンパスとマイクロフォーサーズのシステムを使い続ける気持ちもあります(色々と他のメーカーも見てますが、単焦点から超望遠域まで軽量に揃ったフィールド向きシステムとしてはなんだかんだでバランスが良いのです)。

現時点では色々と不安はあるものの、まだOMデジタルソリューションズはスタートしたばかり。昨年末にPROレンズユーザー向けに実施されたアンケートでは、やや気になる匂わせ(?)などもありましたし、まずは来月後半に開催される「CP+2021 ONLIN」にて、どのような発表があるのか楽しみに待つことにします。
個人的には昨年、150-400mm PROの最終開発情報と合わせて発表されたロードマップで初公開された「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」の続報が気になるところ。7-14mmPROより当然コンパクトになると思われますし、確実に非デメキンだと思われるので、超広角から標準域をカバーするフィールド用レンズとしてかなり期待しています。
「M.ZUIKO DIGITAL」レンズロードマップ最新情報の公開、および「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」開発情報を更新:2020:ニュース:オリンパス

私自身、あまり想いなどを語るエモい物言いが得意ではないので(というか好きではない)、全体的に冷めた反応になってしまっていますが、始めて手にした一眼レフのE-520以来、かれこれ10年近く愛用しているメーカー(ブランド)がオリンパスです。カメラ業界を取り巻く状況だけでなく、未だ収束の兆しが見えない新型コロナの世界的な流行など何かと困難の続く世情ではありますが、いちユーザーとして、オリンパスブランドのファンとしてもOMデジタルソリューションズの新たな門出を応援しています。

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