final E2000同様に耳掛けでないシンプルなカナル型で、装着のコツなどもなく耳に差し込むだけ。E2000に比べると本体とケーブルにやや重量があるので、装着時の圧は多少あるかも。これも比較したらのレベルですが。finalはケーブルが細く断線の不安もあったので、Quarksはいい予備になってくれそうです。
昨年の年末あたり、音楽番組に出演しているのを見て今更ながらよく聴くようになったMrs. GREEN APPLE。サビのバックで鳴っているギターのタッピングフレーズはモニター系だともっとよく聴こえるのですが(中域寄りのE2000でも)、KZ EDX Liteだときらびやかなストリングスにやや埋もれがちかも(少し意識すればちゃんと聴こえますが)。楽器演奏や耳コピにはもう少しフラットなイヤホンの方が良さそうですが、別にこれはこれで楽しく聴けるからアリかも。
Pat Methenyがバリトンギターで録音したアルバム『One Quiet Night』は昔から好きな作品で、新しいヘッドホンを手に入れるとよく聴くのですが、このような音源だとバリトンギターのふくよかさより、高い倍音が強調されたややジャキジャキした(なんならピエゾっぽい)音に聴こえてしまいます。
このギラつきを生々しいと感じる人もいると思いますが、自分の好みだと前回紹介したE2000みたいなイヤホンの方が音量を上げても気持ちよく聴けます。
BGMなどの音楽を鳴らすのはPC経由でなく、Echo Show 5経由で古いONKYOのステレオで鳴らしているので、音楽にノイズが入る訳ではないのですが、無音状態のでモニタスピーカーからノイズが聴こえるのがストレス。
ということで、少し前から楽器の音を録音する際に使っていたSteinberg UR22CをPCオーディオ用インターフェイスとして使うことにしました。
我が家でも妻がテレワーク用途に買ったものの、使わなくなったようなので借りていまいた。
UR22Cはハイレゾ再生に対応しているので、少し前にAmazon Music HDの無料体験があった際にも使っていましたが、確かにハイレゾは音は良いけどAmazon MusicのUIがダメすぎてすぐに使わなくなっていました。
中国深センのオーディオブランド EarFun。EarFunのワイヤレスイヤホンを試すのはこれが2回目になります。前回は「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」の2種類を比較しながらのレビューでしたが、今回はその際の上位モデルだった「EarFun Air Pro」の2世代目となる製品となります。
EarFun Air Proは外音取り込みモードを含むノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンながら、8000円を切る低価格を実現したモデルでした。音質的にもバランスがよく、前回比較した2製品では私好みの音だった方のモデル。「EarFun Air Pro 2」はそんなEarFun Air Proの後継モデルということで、なかなかに期待できそうなモデルです。
「EarFun Air Pro」と「EarFun Air Pro 2」の基本スペックについてはこんな感じ。
装着検出を始め基本的な性能は殆ど変わらずで、ノイズキャンセリング機能が最大40dBまで強化されたのがEarFun Air Pro 2になります。
耳の中に収まるドライバ部は一見殆ど同じようにも見えますが、装着感は前モデルとはかなり異なります。私の場合は耳の形が前モデルの方がしっくり来るようで、EarFun Air Pro 2はやや自分の耳には収まりが悪いというか、長時間装着しているとやや耳が痛くなってくることもありました。
充電はケースでUSB Type-C接続か、ワイヤレス充電に対応(EarFun Air Proと同じ)。
音質:よりスッキリに進化した中域〜高域
気になる音ですが、EarFun Air Proも比較的バランスの良い音ではありましたが、より中音域〜高音域がスッキリと聴こえるようになった印象があります。低音が強めなのは相変わらずですが、中高音域のヌケが良くなったことで、一段ボリュームを絞ることで低音を少し抑えられる印象もあります。
前回試した際もEarFun Air Proは(EarFun Airに比べて)比較的私好みの音であると書きましたが、今回のEarFun Air Pro 2の方がさらに私好みの音になっているように感じます。ただし装着感はEarFun Air Proの方が自分には合っているので、外出時にどちらを選ぶかやや迷うところ……。
戸惑ったのはEarFun Air Proから操作方法が大きく変わってしまったこと。EarFun Air Proにはなかった音量調整や「曲戻し」のアクションが追加されたのは良いのですが、ノイズキャンセリングや外音取り込みのモード切り替えが、L側3回タップからL側の長押しに変更、などかなりアクションが異なるため、買い替えだったり同時に使うと相当ややこしいことになります。
操作
EarFun Air Pro
EarFun Air Pro 2
再生・停止
2回タップ(R)
2回タップ(L/R)
曲送り
3回タップ(R)
3回タップ(R)
曲戻し
なし
3回タップ(L)
音量上げ
なし
1回タップ(R)
音量下げ
なし
1回タップ(L)
モード切り替え
3回タップ(L)
2秒間タッチ(L)
音声アシスト
2回タップ(L)
2秒間タッチ(R)
ハンズフリー通話/切
2回タップ(L/R)
2回タップ(L/R)
着信拒否
3回タップ(L/R)
2秒間タッチ(L/R)
これは新たなアクションが加わった他、EarFun Air Proのアクションがやや使いにくかったこと(モードを切り替えたいのに音声アシストが起動してしまう等)などもあると思われますが、以前レビューした2製品のアクションも異なりましたし、製品ごとに統一されてないのは正直微妙です。
装着感については私の耳の場合はEarFun Air Proの方が合っていたのですが、操作の異なる2モデルを使い分けるのは少々難しそうなので、今後はEarFun Air Pro 2をメインで使うつもり。音質的にも新型の方が私好みですし、耳栓的にノイズリダクションを使う可能性を考えたらやはりこちらの方が優れていますし。
自室のPCオーディオ環境は、M1 Mac miniからUSB接続のオーディオインターフェイスを経由してMACKIEのアナログミキサー(1202VLZ3という少し古いモデル)に接続、ヤマハのモニタースピーカーMSP3で鳴らしています。Mac miniは内蔵スピーカーがおまけ以下ということもあって、何かしら外部スピーカーを使う必要がありますが、この環境は以前のiMacからそうしていたもの。
PCとスピーカーの間にミキサーを入れているのは、楽器(シンセサイザー等)を接続するのと、元々PCのDAWを使ったDTM環境を作っていた際の名残です。現在は音楽制作をしていないので、単に楽器演奏できれば良いだけの環境にしています。
当時のサブスク音楽配信をいくつか試して(Apple Music、Amazon Music Unlimited、Spotify)、若干の不満はあるもののAmazon Music Unlimitedに落ち着いたという話です。実はこの記事を書いてから数ヶ月後(2020年5月)、Amazon Musicから再びSpotifyに乗り換えていました……。
いくつか理由はあって、一番の理由はやはりAmazon Musicのレコメンド機能がダメで、聴く音楽は常に自分で選ぶ必要があったこと(毎日、ほぼ一日中音楽を流しているので、ラジオ感覚で聴ける「Daily Mix」が複数作られるSpotifyは助かる……)。そして音楽を探す際のAmazon MusicアプリのUIの使いにくさ。さらに妻がリモートワークになったことなどもあり、妻と2人でSpotifyのPremium Duo(月額1280円/2アカウント)を契約した方がAmazon Music Unlimited(月額780円)よりもランニングコストを抑えられ、レコメンドやUI周りの満足度も高いなということになりました。
この常に最後に聴いていた音楽が(前回停止させた場所から)再生されるのは本当にストレスがない仕様です。Amazon Music Unlimited時代はアレクサを使って音楽を再生させようとすると、簡単な音声コマンドでは勝手なプレイリストが再生されたり、プレイリストやアーティスト名の認識精度が悪かったり、毎回プレイリストの1曲目から再生されたりと、Amazon純正サービス同士の組み合わせとは思えない程ストレスだらけでした。
さらにSpotifyを再生させるデバイスの切り替えもPCやスマートフォンのSpotifyアプリから行え、デスクトップのモニタースピーカー、部屋のステレオ、スマートフォン、リビングのEcho Show 5と好きな環境で直前まで聴いていた音楽を聴くことができます。
Amazon Music Unlimitedがハイレゾ配信に標準対応した
そんなこんなで音楽の再生はほぼSpotifyがメインとなっているのですが、最近になってApple MusicやAmazon Music Unlimitedでは、追加料金なしでのハイレゾ/ロスレス音源の配信がスタートしました。
「これなら久々にAmazon Music Unlimitedに戻っても良いかな?」とも思ったのですが、すぐに普段再生しているEcho Dot経由での再生がスムーズでないことに気づきました。先程も書きましたが同じAmazonのサービスと機器、AIだというのに再生デバイスの切り替えも、音声コマンドの受付もスムーズではない。そもそもEcho Dot経由の再生の場合は、ハイレゾ音源である必要がありません(ハイレゾ対応のEcho機器もあるらしい?)。
結局はSpotifyを使い続けることになりそう……
1ヶ月ほど様子見をするつもりではありましたが、ハイレゾ音源の聴き比べを行った翌日からは結局またSpotifyばかりを使うこととなり、Amazon Music Unlimitedは殆ど使うことがありませんでした。
いくら音が良くても再生環境がデスクトップに限られますし、久々に使ったAmazon Music UnlimitedのUIはやはり自分にはとても使いづらいものでした。Spotifyでも今後ロスレス配信に対応したSpotify HiFiの予定があるようですし(基本料金で聴けるかは分かりませんけども)、今回は無料期間の終了前にAmazon Music Unlimitedは解約して今後もSpotifyを使う予定です。 Spotiy、ロスレス高音質「Spotiy HiFi」'21年後半に開始 - AV Watch
EarFunの2種類の完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro」と「EarFun Air」を使ってみました。
「EarFun Air Pro」は低価格ながら外音取り込みやノイズキャンセリング機能を搭載した上位機種、「EarFun Air」はコストパフォーマンスの高いスタンダードモデルで、どちらもイヤホンの着脱で再生/停止が連動する自動装着検出機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。今回はEarFunさんよりモニター商品を提供いただいての紹介となります。
パッケージや開封、付属品についてはあまり重要でないので(他で詳しく紹介されてそうですし)、2製品同時にさくさく行きましょう。今回送って頂いた「EarFun Air」はホワイト、「EarFun Air Pro」はブラックでした。外箱のサイズは「EarFun Air」の方が少しだけ大きく厚みがありますが、まあほぼ同じぐらい。
「EarFun Air」は表面がツルテカで(iPhoneの付属イヤホンみたいな感じ)「EarFun Air Pro」はつや消し。仕上げはケース、本体共に同様です。色違いだとどうなのかな?
充電器を兼ねたケースは縦長の「EarFun Air」に対して、やや平たい「EarFun Air Pro」。これはイヤホン本体を収納する向きが縦か横の違いです。ケースの質感も本体同様のツルテカとつや消しです。
「EarFun Air Pro」はケースからイヤホンを取り出しやすいのに対して、「EarFun Air」はつまむ場所が少ないことと、ツルテカな本体表面の仕上げのせいで、指が滑ってやや取り出しにくいかもしれません。
充電はケースに対してUSB-Cケーブルで行います。「EarFun Air」はワイヤレス充電に対応していますが、上位モデルであるはずの「EarFun Air Pro」は非対応なのは残念。
ペアリングはスムーズ
どちらのイヤホンも開封時点である程度の充電残量があったので、一度ケースに収めて取り出せばそのままペアリングモードに入って、使い始めることができます。余裕があるなら最初に充電しておくと良いでしょう。Bluetoothのペアリングはお使いの機器(スマートフォン、PC、タブレット)等の手順で。特に迷うこともなく、表示される「EarFun Air」「EarFun Air Pro」といった機器名を選ぶのみでスムーズに進みます。
装着感は結構違う!?
一見すると大差がないように見える2つのイヤホンですが、実際に装着してみると意外と差があります。具体的には「EarFun Air Pro」の方がドライバ部分の楕円の形が細いので私の耳への収まりは良い感じ。
やはり大きな違いは「ノイズキャンセリング」と「外音取り込みモード」機能の部分でしょうか。「EarFun Air Pro」のノイズキャンセリングについては後ほどレポートしていますが、これらの機能以外でのこの2つのイヤホンの違いはやはり「音」にあると感じました。次の項目でそれぞれのイヤホンの音の傾向について解説します。
右側を2回タッチで再生/停止、3回で曲送り。左側は2回で音声アシスタント(Siri/OK Google)の起動ですが、自分は使わないので、何処かに曲戻しの機能を持たせて欲しかったかも。
音量のコントロールは、左右のタッチ部分を触りっぱなしで徐々にアップ(ダウン)する仕様で、これがなかなかに使いやすい。ちなみに「EarFun Air Pro」はなぜか(タップ検出の仕組みが違うから?)音量操作ができません。
バランスの良さと高機能を合わせた「EarFun Air Pro」
続いて「EarFun Air Pro」。最初に好みで言ってしまうと、完全にこちらの方が私好みの音です。
低音の厚みは「EarFun Air」と同様ですが、全体的に全ての帯域のバランスの良さを感じさせる音。「EarFun Air」ではやや目立った高音のシャリ付きもなくなり、楽器からボーカルまで自然に鳴ります。
また、音場も左右に広がり過ぎることなく中央付近に音像を結んでくれます。モニター系の音が好きと書いている私ですが、ときに情報量の多い音に聴き疲れしてしまうこともあります。「EarFun Air Pro」の音は聴き疲れのない優しい音で、移動中などに長時間付けているならば選びたくなる音です。
やや気になるのはやはり低音の量で、個人的にはここまでの主張は必要ないのですが、これはまあ好みのレベルでしょう。
加速度センサーによるタップ操作
「EarFun Air Pro」の操作も本体のタップですが、タッチ方式でなく、加速度センサーがタップを検出する仕組みです。触っただけでは反応しないので誤操作は防げますが、一方で触りっぱなしでのボリューム操作が非搭載となっているのは少々残念。
「EarFun Air Pro」に搭載されたノイズキャンセリング、外音取り込み(アンビエント)機能を切り替える場合は、左側の3回タップ(「ノーマルモード」→「ノイズリダクション」→「外音取り込み」の順番で切り替え)。
最も多様する操作ですし、3回タップの検出が甘いとダブルタップの音声アシスト(Siri/OK Google)が立ち上がってしまい、オフにするために再びダブルタップが必要だったり、そもそも音声アシストを使わないので、オフにできるか逆が良かったですね。
そして最大38dBの騒音を打ち消してくれるというノイズキャンセリング機能。元々カナルイヤホンは遮音性が高いので、あまりノイズキャンセリングは必要だと感じてない私。「EarFun Air Pro」のノイズキャンセリングは、そこまで強力に効く訳でもなく、効果があるのは一定に連続したノイズの一部。例えば車の走行音や換気扇、歩行時の向かい風による風切り音にも一定の効果があります。
以上、「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」を使ってみたインプレッションでした。
どちらがオススメか?と言えば、実売で2千円の価格差を考えても、音の好みやノイズキャンセリング機能のアドバンテージを考えたら間違いなく「EarFun Air Pro」の方。「EarFun Air」と同様の機能となると他社イヤホンの選択肢もありますし、付加機能もあって、音質的にも優れている(というか自分好み)なのは「EarFun Air Pro」の方です。
パソコンから音楽を鳴らす際のスピーカーについての話です。DTMや宅録でなく、SpotifyやAmazon Music Unlimited等のサブスク音源やiTunesの音を聴いたりBGM用途で流す環境について。昔から使ってる小型のモニタースピーカーが「丁度いい」ので、改めて主観たっぷりに再評価してみます。