I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

無印良品 ミシン目入り結束テープ(190円)がケーブル整理にいい感じ! RIP-TIEも使ってみる

最近使うようになったケーブル整理アイテムについて。

少し前にブログ「変デジ研究所」で紹介されていた無印良品の「ミシン目入り結束テープ」。これはなかなか良さそうだなと、その後無印良品に行った際に買ってみました。

幅15mm、長さ3mの面ファスナータイプの結束テープがロールになっていて、1コ190円(税込)となかなか嬉しいお値段(10コセットだと1800円と少しお買い得)。色は白系のホワイトグレー、黒系のダークグレー、オレンジの3色、自分はホワイトグレーとダークグレーを購入しました。

50mmピッチでミシン目が入っていて、手でカットして使える便利アイテム。手でカットすると断面がややケバケバしてしまうので、気になるならハサミを使ってもいいかも。自分は全て手でやってます。

丁度増えてきていたイヤホンの整理に丁度良かった。イヤホンのコードを束ねるなら1ピッチ(50mm)あれば十分です。妻はデスク周りのケーブル整理などに使っているようです。

あと同じタイミングでRIP-TIEのバラエティパックをXのタイムラインで見かけて、なんとなくポチってみました。RIP-TIE(リップタイ)は80年代に誕生したアメリカ発のブランドで、面ファスナーを使ったケーブルタイは音楽業界などでも結構使われています。便利なんだけどちゃんと買うと結構いいお値段だったりします。

色々届きました。これだけ入って送料無料で1100円。

無印の結束テープと用途が重なってしまうかな? ……とも思ったのですが、ケーブル側にタイを固定できるタイプのものは、頻繁に縛ったりほどいたりりする楽器用のシールドケーブルやバンド機材に結構良いかなと。

早速取り付けて使ってますが、スタジオ練習の際など片付けが少しスムーズになりました。

以前は、ケーブルの整理にはネジネジ(ビニールタイ)を使ってましたが、頻繁に縛ったりほどいたりする用途には向いていませんし、針金が入っているので気軽に可燃ごみにも出せなかったりで、今後は気づいたら無印の結束テープやまだ使い道が決まってないRIP-TIEに置き換えていこうと思います。

単品でも売ってるけど家電等に付いてきたのを再利用しがち!?

各種ケーブルを縛る際はドライヤーや電熱器具などの電源コードは束ねたまま使わない、シールドされてない音声ケーブルをコイル状に巻いて使うとノイズの原因になるかも?などはまた別の話ということで、その辺は各自調べて正しく使ってくださいませ。

「美音系」が気になり水月雨(MOONDROP)Quarksを買ってみたら安くて普通に良いイヤホン

水月雨(MOONDROP)のQuarksというイヤホンを買ってみました。普段、イヤホンで音楽を聴くことなんて殆どないのにどうしてこんな立て続けに……。

先日ブログで紹介した、格安中華イヤホンのKZ EDX Liteについて、「元気で楽しい音だけど、アコギソロのような音源は耳に刺さる……」といった感想をポストしていたところ、(自分がKZ EDX Liteを知る切っ掛けになった)加野瀬さんからこんな格安イヤホンがあるよと教えて貰いました。


紹介されたレビュー記事でも使われている「美音系」というキーワードが気になりました。言葉の雰囲気は分かりますが、具体的にどんな音なのでしょう? 2000円程度ならいいかと試してみることにしました。
「水月雨(MOONDROP)」もやはり中国のブランド。「水月雨」と書いて「ムーンドロップ」と読ませるのかと思ったら「スイゲツアメ」というルビもあって、どっちだ?となってしまった。

製品パッケージはシンプルな黒い紙箱。蓋を開けると女の子のイラストが描かれた注意書き。

小さなポーチとイヤーピースは3段階のものが付属。最初から特定のイヤーピースが装着はされていません。KZ EDX Liteもでしたがイヤーピースの装着部分が少し太めなので、慣れてないとイヤーピース取り付けに少し苦労するかも。自分は中サイズが丁度良かったです。

クリアな本体の背中側に顔をモチーフにしたペイント?か分かりませんが、色で左右が分かるようになっています。ラインケーブルと同じで赤が右、黒(ラインケーブルだと白ですが)が左です。
ケーブルはやや太めでしょうか。やや光沢のあるグレーのケーブルは今どきあまり見ないタイプで、ものすごく安っぽくも見えるし、一周してアリな気もする。

気になる音ですが、第一印象は「素直な音質で、final E2000に近いかな?」と感じました。
直前までしばらくKZ EDX Liteを使っていて、派手目な味付けの音に耳が慣れていたこともありますが、その少し前から使っていたfinal E2000の素直な音に近いと感じました。

ということで、final E2000と聴き比べてみました(価格帯だとE2000よりもE1000のクラスですが、今は持ってないので)。やはり傾向は近いですが、final E2000がやや中域を意識した音だったとしたら、Quarksの方はより平均的に鳴っている印象。final E2000もすっきり系だと思いましたが、Quarksと比較するとむしろパワフルに感じるぐらい。モニター的な解像感ではないですが、余計な味付けのないクリアな印象です。

定位も似た感じですがfinal E2000の方が若干広がりを感じるかも。小編成の音源を鳴らした際はQuarksの印象が良いです。アコースティク楽器や女性ボーカル向きという評判ですが、録音の良い音源を変な味付けをせずに鳴らしてくれるのでその評価も納得。一方でバンドアンサンブルや音数の多い音源でも、バランス良く鳴ってくれるので苦手とは感じません。
脳やら耳が溶けるとかバグるという表現は流石に大げさに感じますが、価格比でそう感じるのか。何と比較にするとそう感じるのはちょっと分かりませんが、普通に良い音だと思います。普通なのが良い。

どちらが好みかと言われたらE2000ですが、正直誤差みたいなもので、Quarksを先に買っていたらそれなりに満足していたと思います(しかもQuarksの方が1000円以上安い)。このQuarksやE2000をしばらく交互に使った後で、KZ EDX Liteを聴くと「やかましいわww」と感じます。

final E2000同様に耳掛けでないシンプルなカナル型で、装着のコツなどもなく耳に差し込むだけ。E2000に比べると本体とケーブルにやや重量があるので、装着時の圧は多少あるかも。これも比較したらのレベルですが。finalはケーブルが細く断線の不安もあったので、Quarksはいい予備になってくれそうです。

  • モデル:水月雨(MOONDROP)/Quarks
  • 公式:CHIKYU-SEKAI LLC | Quarks
  • ドライバー:6mm ダイナミックドライバー
  • 感度:116dB
  • インピーダンス:16Ω
  • 再生周波数帯域:4 - 43,000Hz
  • 本体重量:14.8g(実測)
  • コード長:1.3m(実測)
  • 付属品:イヤーピース(3サイズ)、ポーチ

ということで普段イヤホンを使わないくせに立て続けに(格安とはいえ)買ってしまったのでしばらくはいいかな。あと、やはり楽器(ギター)練習用としてモニター用ヘッドホンを1本買ってみたのですが、これがまた思いの外にリスニングまで楽しめてしまう万能型のようで、こちらも近々紹介することになりそうです。


元気で楽しい音がする格安中華イヤホン:KZ EDX Liteを使ってみた

初めての中華イヤホン体験、確かにこれは面白い世界ですね!?

前回も最近買ったイヤホンの紹介でしたが、そんなfinal E2000を買う少し前に見て気になっていたのが、KZ EDX Liteなるイヤホンを紹介する加野瀬さんのこのツイート。

よく知らないブランド、ドンシャリ系(という紹介)、耳掛け式ということで、そのときの候補にはならなかったのですが、final E2000のあまりに素直で飾り気のない音を聴いていたら(用途としてはピッタリでしたが)、先ほどのツイートが再び気になってきて、1000円ちょっとなら試してみるかとポチってみました。

KZは中国深センを拠点とするイヤホンメーカーで高性能でコストパフォーマンスの高い所謂「中華イヤホン」を代表するブランドなのだろう。この辺の情報、疎いので全く知りませんでした。
KZ (イヤホン) - Wikipedia
そんなKZのイヤホンはライブステージのイヤモニ(イヤーモニター)として使ってるミュージシャンもいるのだとか(そして最近はインディーズやアマチュアのプレイヤーでも自分でイヤモニのシステムを組んで、ライブハウスでも使ったりするそうですね。これも全然知らなかった……)。

あと、最初に初めての中華イヤホンと書きましたが、よく考えたらSoundpeatsやEarFunのワイヤレスイヤホンはいくつも使ったことがありました(EarFun Air Pro 2は結構気に入っていて、今も外出時などに使ってます)。正確には「有線中華イヤホン初体験」ですね。

ということで、KZ EDX Liteです。Amazonで1200円ぐらい。AliExpressとかだともっと安く売られてたりしますが、これだけ安いと誤差みたいなものかな。ツイッター等の声を拾ってみると、製造時期で配線や音が微妙に異なるなどもありますが、メーカーがOKとしている品質なら違いを気にする価格帯でもないかな。

シンプルな印刷の紙箱に簡素な包装、イヤーピースは3サイズ付属しています。そしてなんと本体とケーブルが別になっています。リケーブル(ケーブル交換)できるイヤホンは断線時に交換もできますし、価格帯が上のイヤホンに限られると思っていましたが、KZの製品はどれもこの仕様のようです。

本体側は透明の樹脂製、ケーブルはやや太め硬めですが、丈夫そうでとても1000円ちょいとは思えません。中華イヤホンを知らなければ、もっと高価格帯のイヤホンだと思ってしまうかも(スケルトンの耳掛けってSHURE SE215あたりのイメージが強いし)。装着は耳掛け式に慣れていれば普通に使えると思います。つけ心地は耳掛け+本体サイズが大きいこともあって、耳の中にも外にも存在感がありますね。

さて肝心の音。ドンシャリと聞いていたので少々構えて聴いてみましたが、なんだか下がスカスカ…… どうやらイヤーピースが合ってなかったみたいで、大きいサイズに交換して装着(ちょっとキツいけど)。
なるほど、これは元気で楽しい音。音を表現するのに「元気、楽しい」はかなり抽象的ですが、他に形容しようがないぐらい適切な表現だと思います。ドンシャリといえば確かにドンシャリですが、程よくクリアでシャキっとした元気な音(また言ってしまう)。

イヤーピースは結局別のものに交換しました

ロック、フュージョン、JPOP全般に聴いていて楽しい。立体感のある音像というよりは耳の真横で音が鳴っていて、左右の定位もかなりくっきり。臨場感があるので、ライブ音源などにもいい感じ。早速プライムビデオで映画『BLUE GIANT』を見ましたが、なかなか良い感じでした。

BLUE GIANT

BLUE GIANT

  • 山田裕貴
Amazon

Chick Coreaが亡くなってもう2年が経ちますが、昨年リリースされた再々結成The Chick Corea Elektric Bandのライブ盤。再結成後はやや音色的にやや大人しくも感じていたデイブ・ウェックルのドラム(叩き方も昔とかなり変わりましたよね)が、この録音ではとてもヌケ良く聴こえて気持ちがいい。

www.youtube.com

最近お気に入りのギタリストLari Basilio(リズム隊がすごい!)、このあたりのロック/フュージョン系のギターインストはもちろん合います。

www.youtube.com

Andy Timmonsからの影響を感じるプレイとトーン、いいですねえ(すぐ脱線する)。

www.youtube.com

キラキラプログレメタル?のArch Echo、タイトで音数多めの演奏をスカッと鳴らすのはお手の物。

www.youtube.com

つい数週間前に知ってすっかりファンになってしまった(先週末はライブにも行ってきました!)今、激推しのアーティスト、森大翔さん。冒頭の高音域のループサウンドなどはやや耳に刺さりますが、今どきの音圧高めJPOPは元気に鳴ってくれます。ボーカルもギターもクリアに聴こえます。

www.youtube.com

昨年の年末あたり、音楽番組に出演しているのを見て今更ながらよく聴くようになったMrs. GREEN APPLE。サビのバックで鳴っているギターのタッピングフレーズはモニター系だともっとよく聴こえるのですが(中域寄りのE2000でも)、KZ EDX Liteだときらびやかなストリングスにやや埋もれがちかも(少し意識すればちゃんと聴こえますが)。楽器演奏や耳コピにはもう少しフラットなイヤホンの方が良さそうですが、別にこれはこれで楽しく聴けるからアリかも。

www.youtube.com

Pat Methenyがバリトンギターで録音したアルバム『One Quiet Night』は昔から好きな作品で、新しいヘッドホンを手に入れるとよく聴くのですが、このような音源だとバリトンギターのふくよかさより、高い倍音が強調されたややジャキジャキした(なんならピエゾっぽい)音に聴こえてしまいます。
このギラつきを生々しいと感じる人もいると思いますが、自分の好みだと前回紹介したE2000みたいなイヤホンの方が音量を上げても気持ちよく聴けます。

www.youtube.com

やはり最初の印象の通りアコースティック系の繊細な録音よりも、バンドサウンドなどパワフルな音源を鳴らすのが得意なイヤホンのようですね。

基本的には自分はモニター系の音が好きなので(全てが聴こえてる中から、意識的に聴きたい音に注目したいので)普段は音源のジャンルに併せてヘッドホン、イヤホンを選んぶような聴き方はしないのですが、たまにこういった得意なジャンルのあるイヤホンを手にしてみると、これはこれで楽しいものですね。


  • モデル:KZ EDX Lite
  • ドライバー:ダイナミックドライバー
  • 感度:108±3dB
  • インピーダンス:23±3Ω
  • 再生周波数帯域:20 - 40,000Hz
  • 本体重量:23g(実測)
  • コード長:1.2m(実測)
  • 付属品:イヤーピース(3サイズ)

KZ EDX Liteやその他のお手頃な中華イヤホンについてはkanoseさんのこちらの記事もどうぞ。

そんなkanoseさんや私のツイートも見てくれた、ネタフルのコグレマサトさんも買って気に入ったそう。

素直で聴き疲れしない音:final E2000を楽器練習&普段使いのイヤホンに買ってみた

finalのカナル型イヤホンE2000を買ってみました。

以前、同じfinalのE1000を使っていたのですが、椅子のキャスターで踏んでしまうことも多く、2セット続けて断線させてしまったのでした。しばらく別のモニターイヤホン(SONY MDR-EX800ST)をメインで使っていたのですが、耳掛けタイプなので着脱がちょっと面倒なのと、日常的に雑に使っているとまた断線させてしまいそうで(EX800STはケーブル交換できるタイプですが)安いイヤホンを買っておこうかなと。

用途は楽器の練習用とPCからのちょっとしたモニター。モニター用ヘッドホン/イヤホンはあるのだけど、日常的な練習の際は無難な音と装着ストレスのない(ヘッドホンや耳掛けでない)イヤホンが良いのです。
PCの音は普段モニタースピーカーで鳴らしていますが、夜間など大きな音を鳴らせないとき用。流れてる音楽のキーやコードを確認するのに、一瞬だけ片耳イヤホンでキーボードを鳴らすみたいな使い方も。採譜や音チェック、音楽リスニング用途とは少し違います。接続するのは音楽用のミキサーなので有線イヤホンです。

ちゃんと音を聴くときはモニター用のヘッドホンを使ってる

同じE1000でも良かったのですが、ちょっと気分を変えてひとランク上のE2000にしました。価格帯はE1000が2000円台半ば、E2000はプラス1000円ぐらいで、どちらも低価格帯のイヤホンになります。
イヤーピースはE1000と同じで5サイズが付属。E1000との違いとして耳掛け用のフックとポーチが付属しますが、どちらも使う予定はありません。

E1000は外装が樹脂製でかなりチープ感がありましたが(実際に安いけど)E2000はアルミ製で少し高級感アップ。重量は仕様で12g、片耳側のみで2gとかなり軽量です(E1000よりも仕様で3g軽い)。

既にE1000は手元になく最後に使ってから時間が経っているので比較はできませんが、装着感は変わらないと思います。イヤーピースは標準のMか1サイズ上のLが自分にはいい感じ。キツめのサイズを選ぶと、低音がやや出すぎる傾向があります。カナル型なのでケーブルのタッチノイズはそれなりにありますが、基本的に椅子に座りっぱなしで使うものなので問題ありません。

特筆したいのは着脱のスムーズさ。耳掛けの必要もなければ、耳奥にグリグリ押し込む必要もなく、スッと差し込むだけで外れることもない。当たり前といえば当たり前ですが、こういうのがいいんです。

音に関しては至って普通。特定の帯域が目立つこともなく、かといって曇った(どこかの帯域がマスキングされた)音でもない。しいて言えば中域寄りで、ドンとかシャリはなし。かといってモニター的な解像感の高い音でもないのですが、聴きたい音は上から下まで素直に鳴っている印象。E1000も同タイプだった気もしますが、半年以上使ってないので違いはちょっと分からないです。

同じタイミングでKZ EDX Liteという低価格の中華イヤホンを買って、こちらは元気で楽しい音のするイヤホンだったのですが(これはまた別途記事を書きます)、それと比較をすると少々地味な印象ですね。

あまり良いことを言ってない気がしますが、個人的に求めていたのはこのタイプのイヤホンです。
楽器の練習をする際、大きな音量でモニターしていると、モニター用イヤホンだと長時間使っていると少々疲れることもありますが、finalのイヤホンなら1時間以上つけっぱなしにしていてもノーストレス。軽いし、耳への圧迫感もないし、このような聴き疲れしないイヤホンは必要なのです。

では音楽を聴いたり動画を見るのに向いてないかといえば、そんなことはなくて、変な味付けがないのでどんなタイプの音源も無難に聴くことができます。よる迫力のある音で聴きたいとか、より繊細に聴きたいと思うソースならば、それに合わせたイヤホン/ヘッドホンを使えばいいのです。
ソースを選ばず普段使いができて、長時間の楽器練習にも使える。自分にとっては必要なイヤホンです。

あと、E1000もでしたが感度(出力)が気持ち低めなので一般的なイヤホンと同じボリュームだと音がやや小さく聴こえるかも。自分の環境ではイヤホン、ヘッドホンはミキサーのヘッドホンアンプを通して使ってます。レビューというよりはちょっと特殊?な用途での紹介になってしまいましたが、普通に音楽用のイヤホンとしてもよくできていると思います。

コクヨ メディアパスを使ったCDソフトケース化の顛末と今後

サブブログの方でCDを買わなくなった件について書きました。

歳を取って音楽への情熱が低下してきてCD買うことが減ってきて、さらに保管スペースが限界に近い中、サブスク時代になってCDをほぼ買わなくなったけど、サブスクのお陰で音楽を聞く情熱は少し取り戻したかも?みたいなことをダラダラと書いてます……。

記事中でも触れているのですが、10年ちょっと前にCDのプラケースをコクヨのメディアパス(MEDIA PASS)というソフトケースに入れ替えて棚のスペースを空ける作業を行いました。当時このブログでも書いています。

メディアパスはプラケースの中身をバラしてジャケット(ブックレット)、裏ジャケ、日本盤の帯まで収納できるソフトケース。2枚組に対応したメディアパスもあります。

邦楽CDを中心に複数回に分けて300枚以上のプラケースをソフトケース化しました。新たに150枚以上のスペースが生まれたことになりますが、既に棚から溢れたCDが結構あり、まだ年間2桁のCDは買っていたので生まれたスペースはすぐ埋まってしまいましたが……。

さらなるソフトケース化も検討したのですが、先にソフトケース化したCDの検索性が著しく落ちてしまいました。背に印刷されたタイトルが見えにくくなる(斜めからはやや見える)ので当然ですが、取り出して確認しないと目的のCDを見つけられない。

斜めにして少しズラすと見えるのですが……

ケースを入れ替えた程度で作品の価値が変わる訳ではないのですが、CDを買ったときの思い出まで圧縮してしまったような軽い後悔と、でもやらないろ現実に隙間はない訳でなんとも複雑な心境……。
その後、意を決してソフトケース化したCDの大半を処分することになり、結果的に随分と遠回りをした訳ですが、最初から売却等で処分してスペースを空ける判断は当時はできなかったでしょう。

さて、最近ちょっと部屋の片付けに目覚めていることもあり、久々にCD棚の構成(ジャンル分け)をがっつり整理しました。見た目はあまり変わらないのですが、過去最高に棚の構成が(自分の中では)整理された状態。最下段のDVD以外は完全にCDのみ。

各ジャンル数枚の隙間と棚の間のスペースもあるので、年間10枚程度の増加なmらあと5年は大丈夫。あまりやりたくないですがメディアパス化や一部の処分も考慮すればあと10年行けるかも。

以前のメディアパス化の後に登場したBABYMETALとか、以前はジャズコーナーに置いていた(元々メセニーのサイドワーク切っ掛けなので)のでプラケースのままの矢野顕子とか…… まあ今すぐはやらないけども。

ちょっと気になったのがメディアパス自体の劣化の可能性。10年でバリバリになって崩壊したというブコメを読んで、ちょっとビビったのですが、手元にあるメディアパスのソフトケースやCD保護の不織布を見る限り目に見える劣化は今のところ発生してないようです。

また、こちらのブログ記事によると、2008年頃にメディアパスのリニューアルがあったようで、追記部分にありますが不織布の素材見直しなども行われていたようです。劣化したというメディアパスとは保存環境だったり、リニューアル前後の素材の違いなどもあるのかも。

自分のAmazon購入履歴を確認するとメディアパス作業は2011年から2013年に掛けて行っているようなので、製品自体もリニューアル後のもので間違いないようです。現在も売られている製品なので、ソフトケースとしては定番化しているようですし、10年前にメディアパスを選んだ選択に間違いはなかったかも

メディアパス化は若干の後悔もあったもののスペース圧縮の効果は間違いないので、中身を捨てて手元に残ったメディアパスは捨てずに取っておくことにしました。ずっと紙袋に入れて部屋の隅に置いてましたが、部屋の片付けの一貫で無印のケースに収納。引っ越しなり家具の買い替えなど、生活に大きな変化が出た際(突然CD買うことに目覚める可能性も!?)にもしかしたらまた必要になるかもしれませんし。

音楽用CD-Rはもう使わないのでは……

ちなみにネットではよく話題になるCD盤面の劣化(カビ、スポンジ等からの腐食)ですが、たまに30年以上前のCDを開けてチェックしていますが、今のところうちのCD棚ではプラケース、メディアパス共に目に見える劣化や腐食は見つけることができません。

80年代後半から90年頃のCD。盤面もピクチャーレーベルもキレイです

保存状況さえ良ければ50年以上は持つメディアのようですし、とりあえず今のところは安心して良さそうです。どうせ普段はサブスクかデータしか聴いていませんし(笑)

DVDトールケース用のメディアパスなんてあるんですね。今やパソコンにはDVDプレーヤーを繋いでない状況だし、CDケース以上に圧縮率が大きそうなので、売っているうちに買っておこうか迷う。


もしかしてMacのヘッドホンアウトって結構音が良いのかも?と今更ながらに

Mac miniのヘッドホンアウトについて。


先日、デスクトップPCの音を鳴らすためのオーディオインターフェイスを変えた件に付いて書いたのだけど、そんな記事の反応を見ていた中にちょっと気になるツイートがありました。

そういえば、パソコン標準のヘッドホンアウトの音質についてあまり気にしたことなかったかも。

でもよく考えると以前の仕事でも採譜やアレンジ作業をMacBook Proにヘッドホン直挿しのままやってる人結構いたし(備品のDACやオーディオIFもあったのに使われてなかった)、家で1世代前に使ってたMac mini(Intel時代)もヘッドホンアウトから小型のアクティブスピーカーNX-A01を鳴らしてたのでした(ミキサーに音を送るときだけUSB→UCA202に切り替え)。

現行Mac miniの背面。3.5mmのヘッドフォンジャックがある

以前見学したライブアイドルの現場でも、運営の人がPAブースで自分のMacBook Proのヘッドホンジャックに直接ケーブル挿して(グループが変わると交代して自分のMacに繋ぎ変える)、そのままPAからオケを流していたので「オーディオIF使わないんだ!」と少し驚いたことがります。
NHKの番組ではYOASOBIのAyase氏が、MacBook Proとヘッドホンだけで楽曲制作してると話していました。そのときも機材にオーディオIFは見当たらなかった……。


思い返してみればMacのヘッドホン出力の音が微妙だと感じたのはかなり昔の話。当初はシーケンサーとして使っていたMacで録音までするようになってからは、オーディオIFを使うのが当たり前になっていてヘッドホン出力の音質を気にしたこともなかったかも。携帯オーディオiPodで復活を遂げたApple製品だけに(今や音楽プラットフォーム大手の一角)、標準のPC直の出力もそんな悪いものではないのかもしれませんね。

Mac内蔵のDACでハイレゾ再生できる?

こちらもちょっときになったので、調べてみました。
Apple公式のサポートには、2021年以降のMacBook Pro、2022年以降のMacBook Air、2023年以降のMac miniなどは最大96kHz再生ができるDACを内蔵してるという記述がありました。
Mac でサンプルレートの高いオーディオを再生する - Apple サポート (日本)
「ハイレゾ」の定義をCD(44.1 kHz/16bit)を超える音質とするなら、十分にハイレゾと言って良さそうです。

では、上のリストには入らないうちのMac mini(M1 2020年)ですが、記事によってはM1 Macは全て標準で96kHz/32bit再生が可能と書かれている記事や、ユーティリティフォルダの[Audio MIDI設定]で96kHzが選択できるなら内蔵DACにそれだけの性能があるといった記述なども(一方で「Macでハイレゾ聴くならUSB DACを使え」的な記事も多い)。

実際にMac miniで[Audio MIDI設定]を開くと、確かに[Mac miniのスピーカー]や[外部ヘッドフォン]で96kHz出力に設定ができます。

[Steinberg UR22C]だと192kHzまで選べます。やはり表示される以上はハードウェア側(DAC)が対応してると考えて良さそう。

ちなみにM1直前のIntel CPU時代のMacBook Air 2020でも96kHzに設定可能でした。

Mac miniのヘッドホン出力とSteinberg UR22Cを比較

ハイレゾ対応云々は取り合えず置いとくとしても、改めてMac miniのヘッドホン出力を確認してみます。

ステレオミニ→RCAピン(標準プラグに変換)でミキサーへ

比較対象はもちろんUSB接続したSteinbergのUR22C。両方からの出力を同じアナログミキサー(MACKIE 1202-VLZ3)に入れてレベルが同じになるように調整して、Mac miniの出力先を切り替えながら聴き比べ(ソースはApple Musicのハイレゾ96kHz音源)。モニタースピーカーと、モニターヘッドホン2種類で交互に聴き比べました。

モニタースピーカーとイヤホンで聴き比べ

前回、引退させたベリンガーのUCA202では明らかに音の違いが分かったのですが、今回は正直殆ど差がないかも? ブラインドでテストされたら恐らく分からないレベル……。
無音状態でフェーダーをフルに上げるとなんならUR22Cよりもノイズがない。UCA202は既に片付けてしまってますが、USB接続したUCA202より標準のヘッドホンアウトの方が低ノイズで音も良いことになります。

そういえば今回目にしたブログ記事の中には「安いDAC使うよりもMacのヘッドホン端子の方が音が良い」と書いてるものもありましたが、どうやら大げさではないのかも。

Apple Musicのハイレゾ96kHz音源で比較した


で、結局どうしたか?というと、UR22Cは一旦外してヘッドホンアウトを使ってます。
というのもMac標準のオーディオ機能なので、本体の出力コントロール(音量調整)ができるんですよね。オーディオIFだとキーボードのボリュームキー(F10/F11)で音量の確認や調整もできませんし、現状192kHz以上の音源を鳴らす予定はありません。

ただ、ごくまれにデジタルノイズっぽいのを拾うことがあって「最初に戻ってるじゃん?」ともセルフツッコミしつつも、UCA202ほどは酷くないし、いつでもUR22Cには切り替えられる状態なのでしばらく様子見。

今回久々にApple Musicを使いましたが、普段はSpotifyばかりでハイレゾ音源を再生する機会もほぼありません(あっても96kHzで十分かな)。この先、またバンド活動などで宅録やDTMをする可能性もあるので、オーディオIFの活用については必要になったら使う感じで。

192kHzのハイレゾ音源を探していたら、なぜか青春時代の作品が対応していた。


PCオーディオの出力をSteinberg UR22Cに変えたらスッキリ

自室のデスクトップPC(M1 Mac mini)のオーディオ出力環境を変えてみました。

Mac mini → Behringer UCA202 で謎のノイズが乗る

かなり長いことBehringer(ベリンガー)製のUSBオーディオインターフェイス「UCA202 U-CONTROL」を使っていました。独身時代から使ってたもので、かつて音楽制作用途とそれ以外(ネットとか普通の用途)のPC環境を分けていた際に、後者の音声出力用に使っていたもの。
DTMや録音環境(オーディオIF、DSPプラグイン等)は数年前に処分しているのですが、Mac miniの音声を鳴らすのにヘッドホンアウトよりはマシだろう…… ぐらいの感じで使っていました。

一応2IN/2OUTですが、使っていたのは出力のみ。16bit / 48kHzと旧世代のスペックですが、iTunesやサブスクなどの圧縮音源や動画の音を鳴らす程度の用途なので、昔からあったものをそのまま繋いでいただけ。ただ、しばらく前から不定期に入るノイズがきになるようになりました。

かつては携帯電波の影響で同じようなノイズが入ることがありましたが、「ジジジ…」といった感じのノイズが不定期なタイミングで鳴ったりします。一応アナログのモニタースピーカーやミキサー回りと、PC周辺は電源(パワーサプライ)を分けていますし、ノイズが入る条件もイマイチ特定できない。
UCA202のアウトを指していてミキサーの時点でノイズは確認できるので(ヘッドホンでのモニター時にも)、発生源はMac miniからUCA202(とミキサーまでのRCAケーブル)のどこか。

UCA202を接続するUSB端子を変えてみたりもしたのですが、やっぱり状況は改善せず……。UCA202自体がノイズの発生源になっているのか、RCAケーブルのシールド回りに原因があるのか?

BGMなどの音楽を鳴らすのはPC経由でなく、Echo Show 5経由で古いONKYOのステレオで鳴らしているので、音楽にノイズが入る訳ではないのですが、無音状態のでモニタスピーカーからノイズが聴こえるのがストレス。
ということで、少し前から楽器の音を録音する際に使っていたSteinberg UR22CをPCオーディオ用インターフェイスとして使うことにしました。

Steinberg UR22Cを妻から借りた

Steinberg(スタインバーグ)はDAWソフトのCubaseシリーズで知られるドイツの企業。2005年からヤマハの傘下になっていて、オーディオIFなども恐らくヤマハがSteinbergブランドで作ってるのかな?(違っていたら失礼)

以前はDAWとしてCubaseを使っていたのでブランド自体には馴染みがあるけど、Steinberg製のオーディオIFと言われてもあまりピンと来ませんでした。

「UR22C」は2万円弱と安価ながら32bit/192kHz対応、マイクプリ内蔵2イン、2アウトのオーディオIF。PCとの接続はUSB Type-C(バスパワー駆動)、コロナ禍のテレワーク需要で一時期品薄になっていたようですが、最近はさすがに安定供給されてるみたい。

我が家でも妻がテレワーク用途に買ったものの、使わなくなったようなので借りていまいた。
UR22Cはハイレゾ再生に対応しているので、少し前にAmazon Music HDの無料体験があった際にも使っていましたが、確かにハイレゾは音は良いけどAmazon MusicのUIがダメすぎてすぐに使わなくなっていました。

それはともかく、ノイズが入るオーディオIFよりは入らない方が良い、ということでUR22CをメインのPC出力切り替えたのですが、これで謎のノイズはすっかりなくなりました。やっぱりUCA202が原因だったのね……。

オーディオインターフェイスを変えたら結構音が違う

本当にUCA202がノイズの原因になってるのか気になって、接続USB端子などを入れ替えつつ、UR22CとUCA202の両方をミキサーに入力して比較してみたのだけど、ノイズ以前に思いの外に音が変わりました。
UR22Cも特別悪いとは思ってなかったですが、UCA202の方が音が太く大音量にしてもクリア。不定期のノイズとは別に、無音時にボリュームを上げた際のノイズもなくなりました。

オーディオIFが重要なことは分かってはいたものの、PCスピーカー用途なので何でもいいだろう…… と適当なオーディオIFを使っていたことをちょっと反省。

普段はBGMが常に目の前から流れてくるのは鬱陶しいので、モニタースピーカーで音楽を聴くことは殆どなかったのですが、UR22Cに変えてからはよくPCで音楽を流すようになりました。ただしUCA202だとPC側のボリュームコントロール(キーボードのファンクションキーで調整可できる)が効かなくなって、UCA202上のボリュームノブを回す必要があるのが面倒といえば面倒か。

妻から返却を求められたら同じUR22Cを買うか、もしかしたらまた録音などしたくなるかもしれないので、背面にも入力のあるUR-RT2あたりか、MOTUのM4あたりを検討しようか。
このあたりは気にしだすと切りがないので難しいですね。

その後、「Mac miniのヘッドホンアウトでも良いのでは?」三歩進んで二歩下がる。

低調だった2022年、ギターを弾けるようになりたい2023年

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

2022年も残り3日を切りました。
今年は個人的にはちょっと低調な年でした。長く続いたコロナ禍における自粛の日々に、ぬるま湯に浸かりすぎたような状態にってしまい、各方面の意欲が減退気味だった一年でした。年男だったのに……。

今年の後半はブログ欲も少し衰えてしまって(お題があると書けるので助けられましたね)、最近も別のブログでもそんな話を書いたばかり。そんな今年2022年のまとめ(旅行、山、写真など)は気が向いたら別で書くかも。

2023年は揺り戻しでもう少し活動的になれることを願っています。

さて、2023年。今年あまり行けなかった旅行や登山の回数も増やして行きたいところですが、それと並行してやりたいと思っているのがギター。これもまた別のブログで書いたのですが、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』が面白くて、それに触発されるようにエレキギターを始めました。ギター歴2週間ぐらい。

バンドや楽器歴はそこそこ長いですし、ギターミュージックやギタリストも好きで、ギター関連の情報は長らく追いかけていて、仕事にもしていたぐらいなのですが、ギターを演奏することはしてこなかった私。理由は色々とあるのですが、今になって突然エレキギターを初めました。

ギターとアンプは10年ぐらい前に買ったものが一応あって、当時は3日坊主にすらならず挫折。自分は左利きなので、もしかしたらギターも左用(に弦を貼って)で練習した方が良いのでは?なんて0フレットのあるヘッドレスタイプのギターを買ったのですが結局何もやらぬまま放置。

中古で2〜3万円ぐらいで買ったギター。多少弾けるようになったらもう少し良いギターが欲しい

ギターは普通の右用のものなので、今度はそのまま使っています。実は左利きのくせに鍵盤演奏では左指運指が右手に比べてイマイチなので(ハノンをあまり真面目にやらなかった)、それならギターの練習で左指を少しは鍛えることもできるかな?なんて期待しつつ。

今回は毎日1時間くらい、休みの日はもう少し時間を掛けて、なるべく毎日ギターに触るようにしています。幸いなことに今はギター初心者向けのコンテンツはネット上に溢れています。YouTube教材すごい。

妹が高校生の頃に買ったチューナーが実家にあった

まだ曲を弾けるレベルには程遠く、基本的なコードフォームを覚えたり、ハノン的な運指などの基礎練習をコツコツしてる感じ。基礎練習は特に苦でなくて、少しずつ指が動くようになったり、指先が固くなって押弦が少しだけ楽になったりと効果が分かるのが楽しい。

最終的には自分1人でギターとキーボードの掛け合いができるぐらいになりたいですが、それはまだ何年先になることか……。まずは簡単なバッキングだけでも何か曲を通して弾けるようになりたいものです。
何か目標になる曲でもあると良いのですが、まだ適当な課題が見つかりません。

将来弾けるようになったら良いなーと思うのは、例えばこんな曲とか……

アンディー・サマーズやジ・エッジみたいな格好いいバッキングを弾いてみたい

「Led Boots」が弾けたらヤン・ハマーパートと両方楽しめる

ギターインストっぽいのならヤン・アッカーマンとか……

弾ける気はしないけどコードを追いかけられるようになったら楽しそうな曲

メセニーのアコギかき鳴らし曲もいつの日か……

ギター、あとは地道に練習をするしかないのですが、毎日楽器に触っていると機材周りや録音環境のことなどもつい考え始めてしまいます(エフェクターは沼なので極力手を出さない)。以前使っていたDTM機材は、数年前にPCの入れ替えに伴って処分してしまったので(仕事で使わなくなったことと、古いFireWire接続の機器が多かったこともあり)、今はギターをライン録音する環境すらありませんでした。

練習用に買ってたミニアンプが結構優秀だった!?

ちなみにアンプシミュレーターはわざわざPCやプラグインを使わなくても、ギターアンプ(Roland MICRO CUBE)の内蔵アンシミュとラインアウトが結構いい感じに使えそう。このアンプのJCクリーンやアコースティックシミュレーターが結構それっぽい音で、コードを鳴らしているだけでも気持ちいいです。

録音するぐらいならMac OS附属のGarageBandeが使えれば良いので、ギターを接続できるオーディオインターフェイスさえあれば……。何か買おうか物色していたら、妻がWEB会議用に買ったSteinbergのUR22Cを最近使ってないようなので(当初はこれにヘッドホンとSM58をつないでたみたいだけど、今はずっとShokz使ってる)、借りてセッティングしてみました。

USB-C/USB 3.1対応。GarageBandに繋いでみましたが、DAW側からモニターを返してもレイテンシーは殆ど気になりません。最近の機材は安くても凄いですね!

そんなエレキギターの練習日記的なもの、機材話も今後はブログネタにしたいところですが、どうも自分の音楽話はこのブログやTwitterアカウントではあまり反応がよくないようなので(?)、普段は音楽ネタのブログで更新することにしてみます。来年はこの音楽ブログの方も更新したいと思ってるので、よかったらここと併せて覗いてくださいませ。機材系のレビューならこのブログで書いてもいいのかな?

ブロガー仲間のろんすた氏も今年ピアノを初めたようで応援してます。自分もバンド活動がコロナで停滞してすっかり楽器に触っていませんでしたが、ギターと併せて練習を再開して音楽力を高めていきたいところ。

2022年3月のデスクまわり、楽器とか本棚とか

たまには今週のお題に参加。「デスクまわり」ということで2022年3月現在の私の部屋のデスクまわり。

デスクトップPC周辺は昨年、M1 Mac miniとDELL U2520DR×2枚のデュアルディスプレイにして、エルゴトロンのモニターアームで設置するようになって以来、特に大きな変化はありません。


モニターアームにしてから狭いデスクスペースが有効に使えるようになって良かった。

相変わらずコックピットみたいなデスク環境なのは変わりません。昔からYESのキーボーディスト、リック・ウェイクマンのファンなので手を伸ばせば必要なもの全てに手が届くような環境が好きなのかも?

PC関連で目新しいものはないので、今回はデスクまわりにある楽器の紹介でもしてみます。

デスクに座って右手側にあるキーボードは、スウェーデンのClaviaというメーカーのシンセサイザー「Nord Stage 2 SW73」。以前は趣味のバンド活動の他に仕事でも音楽制作の環境が必要だったので、色々な機材を揃えていましたが、今は簡単な演奏(練習)ができれば十分なのでいつでも触れる場所にキーボードを1台置いているだけす。バンド(コロナ禍になってから全く活動できてない)ではこの鍵盤1台のみしか使っていません。

昔は国産メーカーのシンセサイザーなども色々使っていたり、何台もの鍵盤を並べていたこともありますが、ここ10年ちょっとはこのNord Stageというキーボードが気に入っていてこれで2台目(以前は76鍵盤のピアノタッチモデルを使ってましたが、持ち運びが大変だったので73鍵盤の多少軽いモデルにしました)。

既にディスコンの機種ですが、私にはこれで十分かな。ちなみに最新のNord Stage 3は40万円以上の価格、このまま円安が続くと輸入楽器はもう買えなくなってしまいそうです。

足元にはフットスイッチとエクスプレッションペダル。ピアノのエクスプレッション(サスティン)ペダル代わりと、ボリュームやシンセのパラメーターを任意で割り当ててコントロールするためのペダルです。

気が向いたときに使うアナログシンセサイザーのMOOG Minimoog Voygerと足元にはBOSSのRE-20(昔のテープエコーを模したエフェクター)。

シンセサイザーの音はモニタースピーカーで鳴らすこともできますが、できれば大きな音を鳴らしたいのでイヤホンを使うことが多いです。モニタースピーカーはPCの音を鳴らしていることが多いですが、BGMが目の前から聴こえてくると煩いので(YouTubeの再生などとも混ざってしまいますし)、Echo Dot経由で部屋の背中側にあるステレオを鳴らしています。

SONYのMDR-EX800Sは所謂モニターイヤホンで、楽器演奏やDTMには良いバランスのモデル。あまりオーディオ的な味付けがされた出音よりもモニター的な音が好きなので、リスニング用にも使っています。

PCの音声出力はUSBからオーディオインターフェイス経由でMACKIE 1202VLZ3というアナログミキサーに入れてます。2台のシンセもここに繋がっていて、それぞれの音をスピーカーで鳴らしたり、ヘッドホン、イヤホンに切り替えたりはミキサー側のスイッチで行います。オーディオインターフェイスを中心にしてコントロールしていたこともありますが、やっぱりアナログミキサーが一番使いやすいかな。

ちなみに現在は楽器の音や演奏データをPC(DAW)に録音、記録できる環境にはなっていません。必要になればまた揃えればいいか、と思っていましたがすっかりそちら方面には疎くなってしまいました。最近妻がスタインバーグのオーディオインターフェイスを買っていたのでちょっと羨ましくなっています(笑)


その他、机の上にあったもの。デジカメの撮影データを取り込む際にSDカードが机の上に散らばりがちなので、無印のピルケースにとりあえず突っ込んでます。

花粉の季節なので欠かせない目薬と、最近気に入ってるメガネの曇り止め。

PCからのUSB接続のみでは間に合わないUSB給電環境が必要になったので、足元にRAVPowerのPD充電器を繋いで(Amazonで名前を変えて激安で売っていました)、Ankerのケーブルホルダーでデスク上に引いています。

もう少しスッキリしたデスク環境に憧れますが、必要なものに手を伸ばせば届く状態が快適なのでなかなか思い切った変更ができません。デスクの入れ替えなもは、引っ越さない限り難しいかなぁ……。
壁一面のCDラックも最近は殆ど使われていませんが、サブスクにない音源も多いので処分には踏み切れません(何を処分して何を残すかの取捨選択も大変)。

追記:デスクまわりにあるCDラックと本棚の一部も少し紹介してみます。

座った状態で振り返ったCDラック(というか本棚)。ラックは小島工芸のソップボードシリーズ、モジュールになっているので組み合わせ次第で色々なサイズの壁に合わせられます。ここではハイタイプの幅90を2個(CDラック用途)、ハイタイプ幅60(本棚用途)を繋げて、全てに上置きを重ねています。

デスク左手側にある無印良品のパルプボードボックスにはすぐ手に取る楽譜、書籍や書類…… の設定ですが、長らく読んでないものもそのままありますね。趣味のものと仕事絡みのものも混ざってます。スコアや音楽関連書籍が多めですが、このジャンルの書籍は別の収納や実家にも大量にあります。

ついでに右手側(赤いシンセの奥)にある細い本棚。ここもあまり整理してないけど、割と近くに置いておきたい本など。棚の上に飾ってあるのはIT BITES(昔から好きなイギリスのロックバンド)のアナログレコード。

以上、文字通り?にデスク“のまわり”を中心に紹介してみましたが、やはりなるべく大きな移動をせずに手が届く範囲に必要なもの、お気に入りのものを固めている感じ。といってもカメラにせよ、登山や釣りなどの道具などはこうして見るとデスクまわりには殆どない訳で、あくまでパソコンや楽器に向かっている際に必要なものが集まっている感じですね。

Big Lad in Windmill

Big Lad in Windmill

Amazon

今週のお題「デスクまわり」

EarFun Air Pro 2:前モデルよりもよりもバランス良く仕上がった完全ワイヤレスイヤホン

先日発売されたばかりのEarFunの完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 2」を使ってみました。

f:id:OKP:20210914160815j:plain

今回もEarFunさんよりモニターとして製品提供して頂いております。

EarFunの最新ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 2」

中国深センのオーディオブランド EarFun。EarFunのワイヤレスイヤホンを試すのはこれが2回目になります。前回は「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」の2種類を比較しながらのレビューでしたが、今回はその際の上位モデルだった「EarFun Air Pro」の2世代目となる製品となります。

EarFun Air Pro 2 | ハイブリッドノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン
ハイブリッドANCと大口径ドライバ搭載の“ハイコスパ”な完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 2」発売|Earfun Technology (HK) Limitedのプレスリリース

f:id:OKP:20210914160804j:plain

EarFun Air Proは外音取り込みモードを含むノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンながら、8000円を切る低価格を実現したモデルでした。音質的にもバランスがよく、前回比較した2製品では私好みの音だった方のモデル。「EarFun Air Pro 2」はそんなEarFun Air Proの後継モデルということで、なかなかに期待できそうなモデルです。

f:id:OKP:20210914160812j:plain

「EarFun Air Pro」と「EarFun Air Pro 2」の基本スペックについてはこんな感じ。
装着検出を始め基本的な性能は殆ど変わらずで、ノイズキャンセリング機能が最大40dBまで強化されたのがEarFun Air Pro 2になります。

製品 EarFun Air Pro EarFun Air Pro 2
Bluetoothバージョン V5.0 V5.2
対応BTprofile A2DP, AVRCP, HFP, HSP A2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデック SBC, AAC AAC, SBC
通信距離 最大15m 最大15m
ノイズキャンセリング機能 ○(最大38dB) ○(最大40dB)
外音取り込みモード
装着検出機能
本体バッテリー容量 50mAh x 2 45mAh x 2
イヤホン充電時間 1.5時間 1時間
充電ケース容量 400mAh 500mAh
イヤホン電池持続 最大7時間 最大7時間
ケース込重量(実測) 約53.7g 約53.7g
イヤホン重量(実測) 12.6g 11.2g
防水規格(本体) IPX5 IPX5
参考価格 ¥7999 ¥7999

ケースのサイズは重量(イヤホン含む)は前モデルと変化なしですが、上から見た形状は綺麗な楕円形に変化しています。逆にこの変化がなければケースで見分けができないかも。

f:id:OKP:20210914160837j:plain
右側が「EarFun Air Pro 2」

3サイズのイヤーチップと充電用USB(A to C)ケーブルの付属なども同じ。

f:id:OKP:20210914161807j:plain

イヤホン本体の外観はかなり変化していて、つや消し、直線&鋭角デザインだった前モデルに比べて、角を落としたデザインに光沢アリの仕上げとなりました。

f:id:OKP:20210914160828j:plain

耳の中に収まるドライバ部は一見殆ど同じようにも見えますが、装着感は前モデルとはかなり異なります。私の場合は耳の形が前モデルの方がしっくり来るようで、EarFun Air Pro 2はやや自分の耳には収まりが悪いというか、長時間装着しているとやや耳が痛くなってくることもありました。

f:id:OKP:20210914160820j:plain

充電はケースでUSB Type-C接続か、ワイヤレス充電に対応(EarFun Air Proと同じ)。

f:id:OKP:20210914160824j:plainf:id:OKP:20210914160833j:plain

音質:よりスッキリに進化した中域〜高域

気になる音ですが、EarFun Air Proも比較的バランスの良い音ではありましたが、より中音域〜高音域がスッキリと聴こえるようになった印象があります。低音が強めなのは相変わらずですが、中高音域のヌケが良くなったことで、一段ボリュームを絞ることで低音を少し抑えられる印象もあります。

f:id:OKP:20210914162546j:plainf:id:OKP:20210914162549j:plain

前回試した際もEarFun Air Proは(EarFun Airに比べて)比較的私好みの音であると書きましたが、今回のEarFun Air Pro 2の方がさらに私好みの音になっているように感じます。ただし装着感はEarFun Air Proの方が自分には合っているので、外出時にどちらを選ぶかやや迷うところ……。

より効果が大きくなったノイズキャンセリング

屋外などで騒音を低減してくれるノイズキャンセリング、カタログ数値がアップしていますが、実際に明らかに効果が大きくなっていることを実感できます。特に音楽を止めた状態で、屋外で作動させると前モデル以上の無音感に包まれます。ただし外で鳴ってる音の種類によって、やや不自然な聴こえ方がすることもるようです。

外音取り込みも同様より効果が分かりやすく自然になった一方で、特定の音などがやや不自然に聴こえてしまうこともありました。あくまで無音時の話で、同時に音楽を聴いている分には全く気になりませんけども。

f:id:OKP:20210914162558j:plainf:id:OKP:20210914162555j:plain

個人的には外で音楽を聴く場合には、ノイズキャンセリングも外音取り込みも使わず、ノーマルモードに設定して使うことが多いのですが、耳栓的に使う場合や(山でのテント泊にも使えそう?)、人との会話やアナウンスを聴く必要がある場合など、うまく活用すれば便利な機能だと思います。

タッチ操作が大きく変わってしまったのでややこしい

戸惑ったのはEarFun Air Proから操作方法が大きく変わってしまったこと。EarFun Air Proにはなかった音量調整や「曲戻し」のアクションが追加されたのは良いのですが、ノイズキャンセリングや外音取り込みのモード切り替えが、L側3回タップからL側の長押しに変更、などかなりアクションが異なるため、買い替えだったり同時に使うと相当ややこしいことになります。

f:id:OKP:20210914160859j:plain

操作 EarFun Air Pro EarFun Air Pro 2
再生・停止 2回タップ(R) 2回タップ(L/R)
曲送り 3回タップ(R) 3回タップ(R)
曲戻し なし 3回タップ(L)
音量上げ なし 1回タップ(R)
音量下げ なし 1回タップ(L)
モード切り替え 3回タップ(L) 2秒間タッチ(L)
音声アシスト 2回タップ(L) 2秒間タッチ(R)
ハンズフリー通話/切 2回タップ(L/R) 2回タップ(L/R)
着信拒否 3回タップ(L/R) 2秒間タッチ(L/R)

これは新たなアクションが加わった他、EarFun Air Proのアクションがやや使いにくかったこと(モードを切り替えたいのに音声アシストが起動してしまう等)などもあると思われますが、以前レビューした2製品のアクションも異なりましたし、製品ごとに統一されてないのは正直微妙です。

f:id:OKP:20210914162552j:plainf:id:OKP:20210914162601j:plain

実際は、複数のイヤホンを使い分けたりせず同じ製品を使い続ける人の方が多いと思われますし、そこまで問題ではないのかもしれませんけども……。

これからはEarFun Air Pro 2をメインで使うことになりそう

装着感については私の耳の場合はEarFun Air Proの方が合っていたのですが、操作の異なる2モデルを使い分けるのは少々難しそうなので、今後はEarFun Air Pro 2をメインで使うつもり。音質的にも新型の方が私好みですし、耳栓的にノイズリダクションを使う可能性を考えたらやはりこちらの方が優れていますし。

f:id:OKP:20210914160854j:plain

その他にも操作アクションが変わったことにより、以前の複数回タップを多様する操作は耳に対して「トントントン」と音が刺さるのが微妙にストレスだったのに対して、長押しの方がスムーズなのですよね。

価格はEarFun Air Proと同じ¥7,999ですが、Amazonでは現在1000円OFFのクーポンも出ているようです。さらにお買い得になる期間限定のブログ用クーポンがございますので、ぜひご利用くださいませ。

  • 期間①:9月17日 00:00〜9月19日 23:59
  • 期間②:9月21日 00:00〜9月24日 23:59

Amazonページ優待(1,000円OFF)+クーポン優待(600円OFF)
通常価格:7,999円 → 最終価格:6399円
クーポンコード: EFAP220BK

こんな記事もあります

ミキサー周りのガリが酷いのは経年劣化した変換プラグが原因? 交換してスッキリ

PCオーディオや楽器を接続じてるミキサー周りのガリが酷くなってきたので、試しに変換プラグ(変換アダプター)を交換してみたら症状が改善した話。

自室のPCオーディオ環境は、M1 Mac miniからUSB接続のオーディオインターフェイスを経由してMACKIEのアナログミキサー(1202VLZ3という少し古いモデル)に接続、ヤマハのモニタースピーカーMSP3で鳴らしています。Mac miniは内蔵スピーカーがおまけ以下ということもあって、何かしら外部スピーカーを使う必要がありますが、この環境は以前のiMacからそうしていたもの。
PCとスピーカーの間にミキサーを入れているのは、楽器(シンセサイザー等)を接続するのと、元々PCのDAWを使ったDTM環境を作っていた際の名残です。現在は音楽制作をしていないので、単に楽器演奏できれば良いだけの環境にしています。


ヘッドホン(イヤホン)使用時もMac miniのヘッドホンジャックを使うのでなく、MACKIEのミキサーのヘッドホンジャックを使用します。ミキサーのミュートボタンに連動した[ALT3-4]のアウトプットにモニタースピーカーを繋ぐことで、チャンネル毎にヘッドフォンとスピーカーのどちらを鳴らすか切り替えられるようにしています(あくまでミキサーの機能なので意味不明ならスルーしてください)。

かれこれ何年もこの接続ですが、なんやかんやでデスクトップのリスニング環境としては使いやすく、楽器とPCからの入力を適宜スピーカーとヘッドフォンで切り替えられて、ヘッドフォン使用時にはスピーカー側がミュートされる仕組みが気に入っています(ヘッドホンを使っているけどスピーカーも鳴っていた、なんてことは起こらない)。

ただし、最近どうもガリというかライン信号が途切れることが頻発していました。左右のバランスが崩れたり、片方の音が小さくなったり…… 当初イヤホンやラインケーブル周りの劣化(断線)が原因かと思いましたが、どうもその前段階、オーディオIFからミキサーのどこかが原因っぽい。

ジャック、プラグ周りを接点復活剤で洗浄してみたり、フェーダー操作時にガリが出ることもあるのでミキサーの特定のチャンネルが壊れたかと思って、別のチャンネルに繋ぎ変えても解決しない。オーディオIFからのラインケーブルを変えてみたけど同様です……。

やはりミキサーの内部的な問題か?とも疑ったのですが、楽器を接続しているチャンネルに関しては何も問題ないこともあり、疑ったのがRCA(ピン)端子のラインケーブルをミキサーの標準フォーンプラグに変換している変換プラグ(変換アダプター)。

よくよく考えたらこのプラグ、20年近く使っているものでした。全体が金属製でしっかりしていますし、ケーブルのように可動部がないのであまり劣化を疑うことなく使っていました。表面は定期的に接点復活剤で掃除はしていましたが、内部に腐食等が出ていてもおかしくありません。

20年以上に買ったタスカム製の変換プラグ

ということでAmazonで適当な変換プラグを購入してみました。今回買ったのは以下のもの。早速、交換してみたところあっさりガリや音の途切れがなくなりました。こいつが原因だったのか……?


さらにヘッドホン端子の標準プラグ → ミニプラグ変換のアダプターもやはり同じぐらい長く使っていたものだったので交換しました(SONYのものが古いプラグ)。イヤホン周りにもたまにガリが出ることがあり同様にケーブル接点やミキサー内部を疑っていたのですが、それほど高いものではありませんし念の為古くなった変換プラグは交換しておいた方が安心です。


プラグを疑ったこともありましたが、どうしてもケーブルやミキサー側が原因に感じてしまい、確認が先送りになってしまっていました。高いものではありませんし、もっと早く交換を試すべきでした。

本当は国産の楽器/オーディオメーカーのものが信頼できそうで良かったのですが、原因が絞りきれてなかったこともあって今回はAmazonで適当なものを選んでしまいました。サウンドハウスで調べたら、オーディオテクニカ、JVC、トモカなどからも同様の変換プラグが出ているので、次買うことがあればこの辺を選ぼうと思います。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/109789/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/166403/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/207127/

こんな記事もあります

Amazon Music HDのハイレゾ音源は確かに音は良かったけど結局Spotifyを使うことに……

2019年にこんな記事を書きました。

当時のサブスク音楽配信をいくつか試して(Apple Music、Amazon Music Unlimited、Spotify)、若干の不満はあるもののAmazon Music Unlimitedに落ち着いたという話です。実はこの記事を書いてから数ヶ月後(2020年5月)、Amazon Musicから再びSpotifyに乗り換えていました……。

いくつか理由はあって、一番の理由はやはりAmazon Musicのレコメンド機能がダメで、聴く音楽は常に自分で選ぶ必要があったこと(毎日、ほぼ一日中音楽を流しているので、ラジオ感覚で聴ける「Daily Mix」が複数作られるSpotifyは助かる……)。そして音楽を探す際のAmazon MusicアプリのUIの使いにくさ。さらに妻がリモートワークになったことなどもあり、妻と2人でSpotifyのPremium Duo(月額1280円/2アカウント)を契約した方がAmazon Music Unlimited(月額780円)よりもランニングコストを抑えられ、レコメンドやUI周りの満足度も高いなということになりました。

それ以来、1年以上ずっとSpotify Premium Duoを使って日々の音楽を聴いています。
いつの間に「iTunes」から「ミュージック」になってしまったApple純正の音楽アプリも、2万曲以上のデータをローカルに保存してるというのに殆ど使うこともなく、Spotifyにない音楽が聴きたくなった際に使う程度。Apple Musicも久しぶりに試していいかもしれませんが、過去の悪い思い出があり今のプレイリストやライブラリへの影響が気になってしまう……。

Echo Dotをステレオに接続してSpotifyで音楽を流している

以前は、PCからオーディオインターフェイス経由でデスクトップのモニタースピーカーで音楽を鳴らしていたのですが、BGMが常に目の前から鳴っている必要はないなと、Amazon Echo Dot経由で部屋の後方(デスクからは)にあるステレオ(CDレシーバー+スピーカー)で鳴らしています。

発売時に買ったものの殆ど出番がなくなっていた初代Echo Dotですが、本体のスピーカー(モノラルですし特別良い訳でもない)は使わずにラインアウトからCDレシーバーのラインインに接続。ステレオがスマートスピーカーになっているような感じです。

独身時代から使っているONKYOのCDレシーバー(CR-D1)は液晶のバックライトもすっかり暗くなり、入力ソースの表示もよく分からないレベルですが、普段CDを聴くこともありませんし、入力ソースはラインインに合わせたまま1年中電源も入れっぱなし。スピーカーのD-112Eと合わせて、いつか壊れるその日まで使い続けることになりそうです?

これの何が快適ってBGMをアレクサでコントロールできること。アレクサにSpotifyスキルを登録、設定しておけば「アレクサ、音楽」「アレクサ、ストップ」だけで(わざわざ「Spotifyで〜」など付けることなく)、Spotifyで直前まで聴いていた音楽が EchoDot経由で再生されます。

iOSのAmazon Alexaアプリ画面(音楽の再生にSpotifyを選択)


この常に最後に聴いていた音楽が(前回停止させた場所から)再生されるのは本当にストレスがない仕様です。Amazon Music Unlimited時代はアレクサを使って音楽を再生させようとすると、簡単な音声コマンドでは勝手なプレイリストが再生されたり、プレイリストやアーティスト名の認識精度が悪かったり、毎回プレイリストの1曲目から再生されたりと、Amazon純正サービス同士の組み合わせとは思えない程ストレスだらけでした。

さらにSpotifyを再生させるデバイスの切り替えもPCやスマートフォンのSpotifyアプリから行え、デスクトップのモニタースピーカー、部屋のステレオ、スマートフォン、リビングのEcho Show 5と好きな環境で直前まで聴いていた音楽を聴くことができます。

iOSのSpotifyアプリ画面(Echo Dotで再生中)

Amazon Music Unlimitedがハイレゾ配信に標準対応した

そんなこんなで音楽の再生はほぼSpotifyがメインとなっているのですが、最近になってApple MusicやAmazon Music Unlimitedでは、追加料金なしでのハイレゾ/ロスレス音源の配信がスタートしました。

元々PCに取り込んでいたのも圧縮音源ばかりですし、BGMにそこまで音質を求めなくても…… とは思っていたものの、やはりどの程度違うのかは気になります。ということで、久々にAmazon Music Unlimited(Amazon Music HD)を契約してしてみました。

4ヶ月間の無料キャンペーンが行われていましたが以前使っていたせいか私は対象外で、1ヶ月の無料期間のみでした。無料期間の間に音質や使い勝手を確認して、使い続けるか判断しましょう。

早速同じ音源をAmazon Music HDのハイレゾ音源(ULTRA HD)とSpotifyで聴き比べてみました。ソースはいくつか確認しましたが、アコースティックとエレクトリック楽器、ボーカル(ボイス)の各種が確認できるPat Metheny Groupあたりがやはり分かりやすいですね。

ちなみにULTRA UD音質といっても、再生環境(オーディオインターフェイス)の性能に引っ張られてしまうので、安価なIFを使ってることもあり最高音質(96kHz)ではなく24bit / 48kHzでの再生になります。それでも、Spotifyの圧縮音源との差はハッキリと分かるレベルでした。

これはモニターイヤホン(ヘッドホン)で確認するまでもなく、そこまで音量を上げないモニタースピーカーの再生でも違いは明らか。おそらくCDとMP3を比較するより、分かりやすい違いがあるように思います(決してSpotifyの音質がダメという訳ではなく、差が分かりやすいという意味で)。

「これなら久々にAmazon Music Unlimitedに戻っても良いかな?」とも思ったのですが、すぐに普段再生しているEcho Dot経由での再生がスムーズでないことに気づきました。先程も書きましたが同じAmazonのサービスと機器、AIだというのに再生デバイスの切り替えも、音声コマンドの受付もスムーズではない。そもそもEcho Dot経由の再生の場合は、ハイレゾ音源である必要がありません(ハイレゾ対応のEcho機器もあるらしい?)。

結局はSpotifyを使い続けることになりそう……

1ヶ月ほど様子見をするつもりではありましたが、ハイレゾ音源の聴き比べを行った翌日からは結局またSpotifyばかりを使うこととなり、Amazon Music Unlimitedは殆ど使うことがありませんでした。

いくら音が良くても再生環境がデスクトップに限られますし、久々に使ったAmazon Music UnlimitedのUIはやはり自分にはとても使いづらいものでした。Spotifyでも今後ロスレス配信に対応したSpotify HiFiの予定があるようですし(基本料金で聴けるかは分かりませんけども)、今回は無料期間の終了前にAmazon Music Unlimitedは解約して今後もSpotifyを使う予定です。
Spotiy、ロスレス高音質「Spotiy HiFi」'21年後半に開始 - AV Watch

今後、ハイレゾ再生する環境を整えるならば、96kHz再生が可能なオーディオインターフェイスに買い換える必要もありますしね(以前はあったのですが、DTM環境を処分してしまったので書い直さないといけない)。「Echo Link」なる機材を使うことで手持ちのステレオ等で、無線経由でハイレゾ音源のストリーミング再生もできるようになるそうですが、今はBGMの音質にそこまで拘りたい感じでもないので、もうしばらくは様子見ということで。

こんな記事もあります

EarFunの完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro」と「EarFun Air」の使い心地や違いを正直に語ってみる

EarFunの2種類の完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro」と「EarFun Air」を使ってみました。

f:id:OKP:20210326112934j:plain

「EarFun Air Pro」は低価格ながら外音取り込みやノイズキャンセリング機能を搭載した上位機種、「EarFun Air」はコストパフォーマンスの高いスタンダードモデルで、どちらもイヤホンの着脱で再生/停止が連動する自動装着検出機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。今回はEarFunさんよりモニター商品を提供いただいての紹介となります。

EarFunの完全ワイヤレスイヤホンを試す

EarFun(読みはイヤーファンかイヤファンかな?)は中国の深センで2018年に設立されたオーディオブランド。私もAmazonのセールなどで名前は見かけていたものの、最近はこの手の新興のブランドが多いこともあって、あまり区別もつかず特に興味を持つこともありませんでした(すみません)。
EarFun 公式サイト | | より良い音 より良い生活

以前から何度かモニターの問い合わせは頂いていたのですがなかなかタイミングが合わずで、最近打診をいただいた際に製品スペックを見た所興味を持ったこともあり、無理をお願いして2製品同時のモニターレビューをさせて貰うことにしました。

f:id:OKP:20210326010210j:plain

今回試したのは「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」の2モデルの完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型のワイヤレスイヤホン:トゥルーワイヤレスイヤホン)です。

EarFun Air Pro ハイブリッド式のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン
EarFun Air完全ワイヤレスイヤホン

「EarFun Air」はスタンダードモデルで売価5999(定価9999円)とかなりお手頃価格のモデル。「EarFun Air Pro」はさらにアンビエントモード(外音取り込み)やノイズキャンセリングを搭載した上位モデルですが、売価は7999円(定価9999円)とかなり抑えられています。

f:id:OKP:20210326112854j:plain

私自身は普段音楽を聴く際はスピーカーがメインですが、集中してリスニングする際は、楽器演奏でも使ってる有線のモニターイヤホン(MDR-EX800ST)を使っています。完全ワイヤレスイヤホンはAVIOTのTE-D01gを持っていて、接続周りや充電の安定性にやや不満はあるものの、音に関してはそこそこ気に入ってます。

そこまでイヤホンの音質に強いこだわりはないですが(高級イヤホンにもあまり興味はない)、アンサンブルの各帯域が聴きやすいモニターライクな味付けの少ない音が好みです。

「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」のパッケージ、外観

パッケージや開封、付属品についてはあまり重要でないので(他で詳しく紹介されてそうですし)、2製品同時にさくさく行きましょう。今回送って頂いた「EarFun Air」はホワイト、「EarFun Air Pro」はブラックでした。外箱のサイズは「EarFun Air」の方が少しだけ大きく厚みがありますが、まあほぼ同じぐらい。

f:id:OKP:20210326010206j:plain

マグネットで開閉できる少し手の混んだパッケージ。最近たまにありますが、ゴミに出す際に磁石をどう取り出すか迷うんですよね……。

f:id:OKP:20210326010226j:plain

付属品はどちらもUSBケーブル(USB A - USB C)、イヤーチップ(本体装着を含め3サイズ)、7カ国語対応(Proは6ヶ国語版)の取説。取説はそれぞれ8〜9ページで、それぞれの分かりやすい(正しい日本での)解説となっています。

f:id:OKP:20210326010231j:plain

「EarFun Air Pro」はケースに入っていましたが、接点部分にはシールが貼られていているので使用前に剥がしましょう。

f:id:OKP:20210326010237j:plain

本体サイズはほぼ同じで、耳の中にすっぽり収まるタイプではなく、耳から棒状の本体が飛び出す形状(うどんタイプと言うの?)。デザインはやや異なりますが、デザインよりも音や機能、価格帯で選んだ方が良いでしょう。

f:id:OKP:20210326010325j:plain

「EarFun Air」は表面がツルテカで(iPhoneの付属イヤホンみたいな感じ)「EarFun Air Pro」はつや消し。仕上げはケース、本体共に同様です。色違いだとどうなのかな?

f:id:OKP:20210326011545j:plain

充電器を兼ねたケースは縦長の「EarFun Air」に対して、やや平たい「EarFun Air Pro」。これはイヤホン本体を収納する向きが縦か横の違いです。ケースの質感も本体同様のツルテカとつや消しです。

f:id:OKP:20210326112858j:plain

「EarFun Air Pro」はケースからイヤホンを取り出しやすいのに対して、「EarFun Air」はつまむ場所が少ないことと、ツルテカな本体表面の仕上げのせいで、指が滑ってやや取り出しにくいかもしれません。

f:id:OKP:20210326010319j:plainf:id:OKP:20210326011133j:plain

充電はケースに対してUSB-Cケーブルで行います。「EarFun Air」はワイヤレス充電に対応していますが、上位モデルであるはずの「EarFun Air Pro」は非対応なのは残念。

f:id:OKP:20210326010356j:plainf:id:OKP:20210326010411j:plain
f:id:OKP:20210326010314j:plainf:id:OKP:20210326010416j:plain

ペアリングはスムーズ

どちらのイヤホンも開封時点である程度の充電残量があったので、一度ケースに収めて取り出せばそのままペアリングモードに入って、使い始めることができます。余裕があるなら最初に充電しておくと良いでしょう。Bluetoothのペアリングはお使いの機器(スマートフォン、PC、タブレット)等の手順で。特に迷うこともなく、表示される「EarFun Air」「EarFun Air Pro」といった機器名を選ぶのみでスムーズに進みます。

装着感は結構違う!?

一見すると大差がないように見える2つのイヤホンですが、実際に装着してみると意外と差があります。具体的には「EarFun Air Pro」の方がドライバ部分の楕円の形が細いので私の耳への収まりは良い感じ。

f:id:OKP:20210326120434j:plain

一方で「EarFun Air」の方はドライバ部分の丸みが大きく、私の耳にはややいっぱいいっぱい感があります。それでも外れやすいとかのレベルではないく「比較すると違うね」といった程度。

f:id:OKP:20210326122913j:plainf:id:OKP:20210326122917j:plain

耳の形、穴の大きさなどは個人差も大きいので、こればかりは実際に装着してみないと分からない所かもしれません。EarFun製品は「理由を問わず30日間の返金保証」があるそうなので、どうしても合わない場合はこの保証精度を利用してみるのもアリかもしれません。

基本スペックの比較

取説や公式サイトに書いてあることを説明しても仕方ないので、スペックもさらっと行きましょう。

EarFun Air Pro ハイブリッド式のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン
EarFun Air完全ワイヤレスイヤホン

製品 EarFun Air EarFun Air Pro
Bluetoothバージョン V5.0 V5.0
対応BTprofile A2DP, AVRCP, HFP, HSP A2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデック SBC SBC, AAC
通信距離 最大15m 最大15m
ノイズキャンセリング機能 × ○(最大38dB)
外音取り込みモード ×
装着検出機能
本体バッテリー容量 55mAh x 2 50mAh x 2
イヤホン充電時間 1.5時間 1.5時間
充電ケース容量 500mAh 400mAh
イヤホン電池持続 最大6時間 最大7時間
ケース込重量(実測) 57g 約53.7g
イヤホン重量(実測) 11.3g 12.6g
防水規格(本体) IPX7 IPX5
参考価格 ¥5999 ¥7999

重量はサイトの表示と取説が微妙に異なるので実測しました。

f:id:OKP:20210326010330j:plainf:id:OKP:20210326010341j:plain
f:id:OKP:20210326010346j:plainf:id:OKP:20210326010351j:plain

やはり大きな違いは「ノイズキャンセリング」と「外音取り込みモード」機能の部分でしょうか。「EarFun Air Pro」のノイズキャンセリングについては後ほどレポートしていますが、これらの機能以外でのこの2つのイヤホンの違いはやはり「音」にあると感じました。次の項目でそれぞれのイヤホンの音の傾向について解説します。

高音がややシャリ傾向ながらバランスの良い「EarFun Air」

まずは「EarFun Air」のサウンドについて。
まず、普段使ってるイヤホンに比べて低音域の厚みを感じます。楽器で言うとベースがかなりよく聴こえる。かといって他の帯域をかき消す程でなく、中音域、高音域もバランス良く出ています。一方でシンバルやスネアのスナッピーなど一部の帯域のシャリシャリ感が目立つ傾向もあります。
要するにドンシャリ傾向なのですが、かといって極端なバランスという程でもなく、バランス良く鳴っている中で低音とシャリ成分が少し目立つ印象。個人的な好みで言えばもう少しすっきり目な音が好みですが、ジャンルによってはハマると思います。

f:id:OKP:20210326010248j:plain

定位もステレオ感がクッキリしてますが、頭の中に立体的な音場を作るタイプではなく、イヤホンを装着している耳の横で元気な音が鳴っているタイプ。なんというか元気の良い音。
私自身が比較対象となる同価格帯のイヤホンを知らない所は差し引いても(普段使いのTE-D01gが現在7000円程度なことを基準にしても)、6000円で買えるイヤホンの音としては十分に満足できるクオリティでしょう。

装着検出機能やタッチコントロールのボリューム操作が○

完全ワイヤレスイヤホンを使っていて面倒なのが再生や停止、ボリューム他の操作。EarFun Airは本体へのタッチ操作と合わせて装着検出機能があるので、イヤホンを片方でも外すと自動的に再生を停止してくれます(装着検出機能はもちろん「EarFun Air Pro」にもあります)。

f:id:OKP:20210326121147j:plainf:id:OKP:20210326120948j:plain

ちょっと周囲の音を聞きたかったり、人との会話が必要な際にイヤホン装着のまま停止をするよりも、片耳側を外せば自動的に再生が停止されます(両側を外しても同様)。装着すれば再び再生がスタートされ(場合によっては自動再生はやや煩わしいものの)、外出時などに便利な機能。

マニュアル操作はボタンでなく本体の円部分をタッチ(軽くタップ)。

f:id:OKP:20210326112844j:plain

右側を2回タッチで再生/停止、3回で曲送り。左側は2回で音声アシスタント(Siri/OK Google)の起動ですが、自分は使わないので、何処かに曲戻しの機能を持たせて欲しかったかも。
音量のコントロールは、左右のタッチ部分を触りっぱなしで徐々にアップ(ダウン)する仕様で、これがなかなかに使いやすい。ちなみに「EarFun Air Pro」はなぜか(タップ検出の仕組みが違うから?)音量操作ができません。

バランスの良さと高機能を合わせた「EarFun Air Pro」

続いて「EarFun Air Pro」。最初に好みで言ってしまうと、完全にこちらの方が私好みの音です。
低音の厚みは「EarFun Air」と同様ですが、全体的に全ての帯域のバランスの良さを感じさせる音。「EarFun Air」ではやや目立った高音のシャリ付きもなくなり、楽器からボーカルまで自然に鳴ります。

f:id:OKP:20210326112925j:plain

また、音場も左右に広がり過ぎることなく中央付近に音像を結んでくれます。モニター系の音が好きと書いている私ですが、ときに情報量の多い音に聴き疲れしてしまうこともあります。「EarFun Air Pro」の音は聴き疲れのない優しい音で、移動中などに長時間付けているならば選びたくなる音です。
やや気になるのはやはり低音の量で、個人的にはここまでの主張は必要ないのですが、これはまあ好みのレベルでしょう。

加速度センサーによるタップ操作

「EarFun Air Pro」の操作も本体のタップですが、タッチ方式でなく、加速度センサーがタップを検出する仕組みです。触っただけでは反応しないので誤操作は防げますが、一方で触りっぱなしでのボリューム操作が非搭載となっているのは少々残念。

f:id:OKP:20210326120954j:plainf:id:OKP:20210326121009j:plain

個人的にカナルタイプのイヤホンを外からのタップで操作するのは、耳奥へ響くタッチ音や物理的な振動がややストレスなので(特に多様する3回タップは結構キツイ……)、軽めのタッチで反応してくれた方が嬉しいかも。それでも操作が直接耳奥への圧力になるボタン方式のストレスに比べたら、遥かにマシですけども。

f:id:OKP:20210326112849j:plain

「EarFun Air Pro」に搭載されたノイズキャンセリング、外音取り込み(アンビエント)機能を切り替える場合は、左側の3回タップ(「ノーマルモード」→「ノイズリダクション」→「外音取り込み」の順番で切り替え)。
最も多様する操作ですし、3回タップの検出が甘いとダブルタップの音声アシスト(Siri/OK Google)が立ち上がってしまい、オフにするために再びダブルタップが必要だったり、そもそも音声アシストを使わないので、オフにできるか逆が良かったですね。

イヤホンを外さずに外音が聴こえる外音取り込み

外音取り込みモード(アンビエントサウンド)をオンにすると、イヤホンを外さなくても、マイクが外部の音を拾って周りの音が聴きやすくなります。Appleの「AirPods Pro」が登場した際に話題になった機能だと思いますが、私自身は初めての体験です。

f:id:OKP:20210326112930j:plain

外音取り込みモードにすると「サーーーー」といったノイズと共に外の音をマイクが拾っているのが分かります。自然な外音というよりは、環境音を録音するモニターを聴いてような感じ?(笑)
カナルタイプのイヤホンは装着しているだけでも遮音性が高く外音が聴こえにくくなるので、あると便利な機能かもしれませんが、自分だったら3回タップで切り替えるより、片耳を外して自動停止の方が良いかも。

ノイズキャンセリングはそこそこだけど電車では確実に効果あり

そして最大38dBの騒音を打ち消してくれるというノイズキャンセリング機能。元々カナルイヤホンは遮音性が高いので、あまりノイズキャンセリングは必要だと感じてない私。「EarFun Air Pro」のノイズキャンセリングは、そこまで強力に効く訳でもなく、効果があるのは一定に連続したノイズの一部。例えば車の走行音や換気扇、歩行時の向かい風による風切り音にも一定の効果があります。

f:id:OKP:20210326114227j:plain

街中で使ったらいきなり雑踏の音がスッと消える…… という訳でもなく(効果はあります)、ノーマルモードとの差はそこまで感じないかもしれません。また本機のノイズキャンセリングは、チャイムやアナウンス、話し声にはあまり効果がないので、ノーマルモードともそれほど変わらないかも。

f:id:OKP:20210324122020j:plain

ノイズキャンセリング機能が効果的だと感じたのは電車乗車時の走行音。連続する走行音のような騒音を低減する効果は高いので(あと電車同士がすれ違う際の大きな風切音など)、音楽のボリュームを上げすぎることもなく、また音楽を聴かない場合でも耳栓的に使うのはアリでしょう。まだ試していませんが、走行音の煩い一部の地下鉄などにも効果がありそう?(今は感染症対策で窓と開けてることによる騒音が結構大きいそうですし……)。

個人的なオススメは「EarFun Air Pro」だけど……

以上、「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」を使ってみたインプレッションでした。
どちらがオススメか?と言えば、実売で2千円の価格差を考えても、音の好みやノイズキャンセリング機能のアドバンテージを考えたら間違いなく「EarFun Air Pro」の方。「EarFun Air」と同様の機能となると他社イヤホンの選択肢もありますし、付加機能もあって、音質的にも優れている(というか自分好み)なのは「EarFun Air Pro」の方です。

f:id:OKP:20210326114600j:plain

一方で「EarFun Air」のボリューム操作など魅力的な部分はありますし、ノイズキャンセリングや外音取り込みが不要ならば「EarFun Air」を選ぶ理由には十分にあるでしょう。どちらのイヤホンも元々手頃な価格な上に、定期的にAmazonでセール価格となるようなので、そんなタイミングで狙ってみるのも良いでしょう。

こんな記事もあります

改めてYAMAHA MSP3のPC用スピーカーとしての“丁度よさ”を再評価してみたい

パソコンから音楽を鳴らす際のスピーカーについての話です。DTMや宅録でなく、SpotifyやAmazon Music Unlimited等のサブスク音源やiTunesの音を聴いたりBGM用途で流す環境について。昔から使ってる小型のモニタースピーカーが「丁度いい」ので、改めて主観たっぷりに再評価してみます。

宅録や楽器演奏に使ってたモニタースピーカーをPCスピーカーにしている

以前はブログを買いたり写真を編集するPCとは別に、宅録(DTM)用のPC環境がありました。それほど高スペックのものではなかったですが専用環境の方がDAW(Cubaseを使ってました)周辺の動作が安定していたのと、オーディオインターフェイスやDSPプラグインなど、FireWireという古い規格で接続する機材が多かったことなどもあり。

しかし、趣味でも仕事でもDAWを扱うことがなくなり、PCやOS、DAWのバージョンも世代遅れに……。オーディオIF(I/O)のファーム更新が打ち切られ、FireWireは過去の遺物に……。そんなこともあり、DAWを使っていた音楽PCの環境は数年前に片付けてしまいました。

一応、MacにはGarageBandがあるのでプラグインを使ったMIDIデータの打ち込み程度ならできるはずですし(?)、いよいよ必要になったら安価なオーディオインターフェイスとLogicでも買えばいいかと。

ということで、DTMや楽器演奏に使っていたモニタースピーカーをそのままPCスピーカーとして使うことに。以前はiMacの内蔵スピーカーだったり、PC用スピーカーとして売られているコンパクトなアクティブスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)も使っていましたが、もう全てモニタースピーカーで鳴らした方が楽だなと。

昔、PC用に使ってた小型のパワードスピーカー

それが今回紹介するYAMAHAのモニタースピーカー「MSP3」です。

YAMAP MSP3:DTM用モニターとしてはミニマムクラス

DTMや宅録の世界で使われるアンプ内蔵のモニタースピーカー(パワードスピーカー/パワードモニター)には色々とあるのですが、このYAMAP MSP3はミニマムクラスのもの。コンパクトで低価格(2本で3万円前後)ということもあり、エントリー向けのスピーカーとして紹介されることも多い製品です。
ヤマハ | MSP3 - スピーカー - 概要

DTMモニター用途には少し位置が高い(耳の高さぐらいが正解)

一般的にDTMで使われるモニタースピーカーは、スピーカーのウーファー(スピーカーの大きな円の部分)が5インチ(13cm弱)程度、アンプ出力で40〜50Wのものが標準クラスになると思います(私見です)。

エントリークラスと呼ばれる低価格帯のモニタースピーカーはこの5インチクラスが圧倒的に充実しているのですが、実はこのクラスのスピーカーをちゃんと鳴らそうと思うとそれなりの環境が必要です。最低6畳以上の広さで、スピーカーの周囲にはある程度の空間、さらに正確なバランスで鳴らすためにはかなり音量を上げる必要もあります。普通の感覚ならば、近所迷惑レベルになる爆音です(個人の意見です)。

楽器演奏もスピーカーを思い切り鳴らすのは難しい……

楽器店の店頭でスピーカーの視聴をする際も、実際に自分の部屋で鳴らせる音量か?はかなり重要なのですが、一般的な集合住宅で5インチクラスのモニタースピーカーをガッツリ鳴らせる人がどれだけいるのか……? 実際には一番売れてるクラスですが、防音や吸音もある程度考える必要があります。

DTM、宅録作業ではヘッドホンの方がメイン

個人的にも結構好きなMSP3のひとつ上になるMSP5(現MSP5 STUDIO)は低音までよく鳴るモニターで、本来はこのサイズを使いたいのですが、今の部屋でMSP5を気持ちよく鳴らすことは難しいですし、そもそも夜間の作業はヘッドホンを使うことが多かったので、現実的な落とし所として確認手段の1つとして小型モニタースピーカーです。

低音は弱いがBGM用途ならばかなり優秀

そんな消去法的な理由で選んでいたYAMAP MSP3ですが、宅録環境を処分してただのPC用スピーカーとして使い始めるとこれが非常に優秀なことに気づきました。

まず、小さな音でもバランス良く鳴ること。20Wクラスのアンプなので一般的な住宅で鳴らす分には充分なパワーもありますが、作業中のBGMだったり夜間に鳴らすような音量でも、ごく自然なバランスのまま小音量の再生が可能です。
例えばiMacの内蔵スピーカー。独特の箱鳴りでとても褒められた音ではありませんが(あれはあれで面白いと思いますが)、そんなPC内臓スピーカーと変わらない音量でより自然なバランスの音が鳴らせるのがこのMSP3です。

私は本体側のボリュームは7/10〜8/10あたりで固定して、あとはPCとミキサーでボリューム調整をしますが、スピーカー(アンプ)側で常にこれだけボリュームを上げて使えるのは非常に無駄がない。

ボリュームはこの辺り(LINE 2)

スピーカー側でここまでボリュームを上げると、一部の製品では「サー」というホワイトノイズが入ってしまうものもありますが(同じYAMAHAのHS5は同価格帯でパワーもある人気モデルなのですが、無音状態でノイズが聴こえるんですよね……)、MSP3やMSP5でその手のノイズが気になったことはありません(耳をギリギリまで近づけると、アンプが駆動しているかすかな音は聞こえますが)。

ただし、サイズのせいもありますが、低音は正直弱い。周波数特性が「65Hz〜22kHz」なので、体に響くような重低音域はそもそも鳴らせないのですが、トーンコントロールのLOWをフルに上げても、ボリュームを上げてもEDM等でのズンズン響く重低音は一切期待してはダメ。素直にヘッドホン使いましょう(笑)

コントロール系とバスレフ穴がすべて前面

意外と少ないこの仕様。多くのモニタースピーカーはボリュームやコントロール系はほぼ裏側にまとめられているのですが、MSP3はすべてのコントローラーが前面にあって、簡単に調整が可能です。

入力もピンジャックと、標準フォン/XLR端子が選べる2系統あり(LINE1/2)、それぞれのボリュームが前面にあるので2系統のミキサー内蔵スピーカーとしても使えます。例えば「入力1にPC、入力2はテレビから」といった使い方も可能。

私は全ての入力(PC、楽器、タブレット等)をミキサーでまとめて、ミキサー側のALT出力からMSP3に繋いでいます。その昔、MACKIEのアナログミキサーを通すを音が太くなるという神話がありましたが(CR1604の時代)、VLZ系になってからはどうなのでしょうね。ごく普通の音だと思います。


そして、これが意外とMSP3は大事なのですがバスレフ(スピーカーに開いてる穴。一般的には低音に関わる部分)が正面にあること。パワードモニターはバスレフ穴が後方にあるものが多い。低音は指向性が低いので、どこから鳴ってもいいのですが(だからサブウーファーの設置はかなり自由です)、後方バスレスの場合はスピーカーの裏側の反響なども考慮する必要があります。

こまけえことはいいんだよ……という意見もありますが、我が家はスピーカーのすぐ向こうは窓とカーテンという設置環境なので、やはりバスレフ穴が前方にあるMSP3の方が何かと安心。

10年以上電源入れっぱなしで完動している頑丈さ

気がつけば今の家で使い始めて10年。それより前から使っているので最低でも10数年は使い続けていて、しかも常に電源を入れっぱなしなのですが(実際、パワードスピーカーの電源ってみなさんどうしてます?)、ノイズやガリもなければ、気になる音の劣化もなし(と思う)。

冷蔵庫と同じぐらい電源入れっぱなし……

ホームユース製品ではあるものの、店舗仕様なども考えられてる製品なので、とにかく頑丈なことは間違いないようです。もしこの先壊れることがあっても、また同じMSP3を(せっかくなので2本まとめて)買ってしまうかも。

PCとモニタースピーカーの接続について

PCとMSP3の接続ですが、一般的にはサウンドカード経由のオーディオ出力か、USB接続のDACやオーディオIFを経由させます(ヘッドホン端子からの出力も可能ですが、ちょっとオススメしません)。
音の入出力は結構重要ですが、鳴らすのがレンジのそこまで広くないモニタースピーカーですし、楽器演奏を録音する訳ではないので適当な出力ができる程度のもので十分でしょう。

昔からノートPCや音楽用でないPCで使ってた格安オーディオIF。

もう少し音に拘ったり、DTMに興味があるならば音楽制作用のオーディオIFを使ってみるのといいと思います。特に録音に関してはオーディオIFの良し悪しが重要ですが、音に関わる要素は様々なので、I/O部分だけ良くすればいいって話でもないので難しいですね。

今はまともなオーディオIFがないので、急に録音を頼まれたりしても機材がありません。最近はテレワーク需要なのかコンデンサマイクの使えるオーディオIFが軒並み品薄状態のようですし、必要になったらまた考えます。

サウンドハウスのレビューが意外と高評価

最近、久々にサウンドハウス(成田にある音響機器の専門店)で買い物をしたのですが、最近流行ってそうなモニタースピーカーを物色しつつ、MSP3のレビューを見たところ我が意を得たりと思うような、レビューがいくつか並んでおりました。
絶賛系のものは眉唾でもいいと思いますが、「妥協もあるけど家で聴きやすいのはこれ位だよね」といったレビューはホントそれといったところ。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/83821/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/148838/

もちろん、この記事も含めてあくまで他人の主観ですので、スピーカー選びは自分の耳と好みを重視して決めましょう。

音楽制作用途ではミニマムだけど、PC用だとかなりデカい

あくまで私の場合、音楽制作(宅録・DTM)用途で使っていたものなので、MSP3がミニマム環境というのに何の疑問もありませんが、一般的なPCスピーカーの感覚で見たらかなりデカい気もします(笑)

幅144mm、高さ226mm、奥行き167mmでこれが2本、最低でも両耳の幅よりも広い設置スペースが必要です。さらに1本あたりの重量は4.4kgなので2本で8.8kgです。PC用のスピーカーとしてはカジュアルなサイズではない気もしますし、「それだけ大きければそりゃ音も良いだろ」なんて声も聴こえてきそうですが、宅録用途だとミニマムなんですよねこれが……。

パソコン用スピーカーとしては大きい?

あまり広くない部屋用、フラットなバランスが好き(低音は求めない)、2本で3〜4万円程度のクラスで考えたら個人的にはかなりオススメできるモニタースピーカーだと思います。

ちなみに同じくらいの価格帯で買えるYAMAHA HS5の方が圧倒的に見た目は断然いい感じです(笑) コントロール系とバスレフが裏側なので多少セッティングに余裕が必要ですが、別に気にせず見た目で選ぶのもアリ。よく言われるホワイトノイズも音を出してしまえば気になりませんし、楽器屋等で一度確認してみるといいでしょう(スピーカーの視聴は店が静かなときに)。

こちらもどうぞ

人気の2000円イヤホン final E1000 と Hi-Unit HSE-A1000PN-G を聴き比べたら個性の違いが面白かった

先日、楽器のモニター用に買ったSONY MDR-EX800STというイヤホンについて紹介しましたが、今回は少し毛色の異なる(より安価な)イヤホンを2点買ったので紹介します。

もう少し雑に使えるイヤホンが欲しいかも……

MDR-EX800STはとても気に入ったのですが、耳掛けタイプということもあって装着がやや手間なのですよね。自宅だとメガネで過ごすことも多いので、“つる”と若干の干渉もありますし(丁寧に装着すれば問題ないですが)。

そこでもう少し気軽に…… ストレートに言えばもっと雑に扱えるイヤホンが欲しいなと。PCの音は普段モニタースピーカーで鳴らしていますが、たまにヘッドホン/イヤホンに切り替えることもあるので、そんなときのため。
音はそれほど拘りません。希望としてはあまり音を作らないモニター的な鳴りが希望。聴きたい音があれば自分で意識して聴きます、といった感じ。

例えばiPhoneに付属しているAppleのEarPods。装着感は最悪ですが(私の耳と相性最悪。すぐポロッと外れる)、これだけ装着感が悪いのに、不思議と音のバランスは悪くない。ローとミッドがやや団子っぽい気はしますが、特定の帯域を強調した鳴り方ではありません。

Lightning端子になってステレオミニのイヤホンとしては使えなくなってしまいました

楽器の音がちゃんと鳴るイヤホンが私にとって良いイヤホン

MDR-EX800STの記事でも似たようなことを書きましたが、私がイヤホンの音を判断する基準の1つが電子楽器(シンセサイザー等)や電気楽器(エレキギター等)の音が下から上まで自然に聴こえること。自然な音の基準自体も難しいのですが、モニター用とされるヘッドホンやモニタースピーカーで鳴らす音には基本的に共通するものがあります。MDR-EX800STにしてもそう。

一方で、「安価だけど音が良いイヤホン」と呼ばれるイヤホンの中には、マスタリングされた市販音源を聴く分には派手な音で気持ち良かったりしますが、楽器を鳴らすとレンジが狭かったり偏っていたり、極端なEQを通したような聴こえ方をするものがあります(昔話題になった800円イヤホンのパナRP-HJE150などは悲惨です)。
つまり音楽を聴いて気持ちいいイヤホンと、楽器がちゃんと鳴る(この基準も難しいですが……)イヤホンは私にとっては別。

そんな視点だと一部で評判のよろしくない(?)EarPodsも私的には結構アリ。低域のヌケがもう少しあると嬉しいですが、単体3000円程度で売られていることを思えば十分に合格点かと。しかし装着感が残念なので、滅多なことでは使いません(苦笑)

「final E1000」と「Hi-Unit HSE-A1000PN-G」

前置きが長くなりましたが、今回買ったのはfinalの「E1000」Hi-Unitの「HSE-A1000PN-G」なるイヤホン。どちらも今回調べていて初めて知ったブランドですが、最近は本当に色々なイヤホンメーカーがありますね。
E1000はAmazonで2000円程度、一方のHSE-A1000PN-Gはなんと定価1700円、こちらは送料込みで2000円ちょっとで購入(ヨドバシcomなら送料無料で買えるみたい?)したのでほぼ同価格帯です。

一昔前だと安価で使えるイヤホンといえばもう少し上の価格帯(5000円〜)が中心だったと思うのですが(ゼンハイザーCX300とかAKG K324Pあたり)、今回もこのクラスで探していた所、上記の2モデルについて好意的なレビューをいくつか目にしました。この価格で本当に使えるイヤホンがあるなら面白いと両方試してみることにしました。

どちらも購入してから約1〜2週間使ってます。所謂エージングですが、個人的にあまり重視する点ではないと考えていますが、念のためそれぞれ数時間は音を鳴らした後でも、聴き比べを行っています。基本的な音の傾向については、最初の印象から変わっていませんけど……。

聴き比べる際は、先のMDR-EX800STとBA型ドライバのETYMOTIC RESEARCH hf5 Black(BA型は音はクリアで良いのですが装着時の閉塞感が苦手……)などを基準にしました。価格帯は異なるので同じレベルの音を求めている訳でないです。あくまで耳の基準。

そしてAppleのEarPods。先ほども書いたように個人的にはそこまで悪くないと思っていますし価格帯も近いので。

final E1000 (ブラック FI-E1DPLBL)

まずはfinalのE1000から。「final」は国産オーディオメーカーのS'NEXTが手掛けるブランド。ハイエンド製品を多く手掛けるブランドのようですが、Eシリーズは比較的普及帯のラインで、最上位のE5000は3万円近くなりますが1万円以下のラインナップも充実。その中で最もエントリーモデルになるのがこのE1000。最近の格安イヤホンの代表格のようで(?)、とりあえず最初に試すにはピッタリかなと。

シンプルなパッケージにイヤーピースは5サイズが付属。左右で耳穴のサイズが微妙に異なる人などもいるので、これはとても良いですね。あと、個人的にイヤホンに付属するケースを使ったことがないので、低価格モデルはこれぐらい割り切ってくれた方が潔いと思います。私は標準のMサイズが丁度よく、装着感も良好。

本体は樹脂製で、私が買ったブラックの他にブルーとレッドのカラバリがあります。
低価格にしてはケーブルも太めで安心感があります。タッチノイズは若干あるものの、屋内使いならば許容範囲(屋外に持ち出して使う場合はやや注意かも)。ステレオミニプラグはL型。

本体に刻まれた左右(L/R)の刻印がかなり薄いですが、上の付属イヤーピースを見て貰えたら内側が色分けされてるのが分かると思います。

イヤーピースの裏側を覗けばひと目で分かります。所謂オーディオの赤白ケーブルに倣って赤系(ピンク、紫)が右、グレーは左と覚えておくといいでしょう。

安心感のある優等生的なバランス

音のバランスは素直で下から上まで綺麗に鳴っています。モニタースピーカーと交互に比べても違和感がないバランス。音場はやや狭いものの、定位はしっかりしています。MDR-EX800ST等と比較するとハイの解像感が今ひとつですが、価格差を考えたら十分でしょう。EarPods比ならばカナル型で装着感が高い分、音が締まって聴こえます。特にEarPods比だとローがクリアで、全体的に1ランク上の質を感じます。
出力音圧はやや低め。私はミキサーやパソコンのUSBからのオーディオインターフェイスに繋いでますが、スマホ直の場合は少しボリュームを上げ気味で聴くことになるかも。

当初、同じfinalのE2000やE3000というモデルが気になったのですが、どちらが自分の好みかよく分からなかったのと、次に紹介するHSE-A1000PN-Gの存在を知ったのであえて価格帯を合わせてE1000を買ってみました。決して驚く音がする訳ではありませんが、価格を考えたらとても良いバランスですし、装着感も音質も長時間使っていて聴き疲れすることがない優等生的イヤホンです。

ちなみにE1000を使って楽器のモニターをした場合ですが、問題はないですがやはりちょっと物足りないかも。必要十分ではあるものの、やはりどこかでヌケてこないというか、豊かな倍音を鳴らし切れてないような印象はあります。

この系統の音から私の好みに合いそうなので、もしE1000が断線したら次はE2000かE3000を買ってみようかな?とも。ろんすたさんが買ってたE3000、結構良さそうですよね。

同モデルにマイクやワンボタンのリモコンを搭載したE1000Cというモデルもありく、スマホ用途やリモート会議には良さそうですね。

Hi-Unit HSE-A1000PN-G

続いてHi-UnitのHSE-A1000PN-G。「Hi-Unit」はやはり国産オーディオメーカーのALPEXと、ヘッドホン専門店の「e☆イヤホン」(ネットでよく名前を見るお店ですね)のコラボブランドだそうです。
そもそもベースモデルに「HSE-A1000」という定価1089円(!)の超低価格なイヤホンがあり、そこに「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏が監修してチューニングを行ったモデルがこの「HSE-A1000PN-G」。巷では「有線ピヤホン」なんて呼ばれているそうです。

カラバリは2色あり、私はガンメタリックを購入(もう1色はピンク)。

以前、AVIODのTE-BD21f-pnk(こちらが元祖「ピヤホン」)が話題になった際にも興味を持ったのですが、今回低価格イヤホンを調べていたら冗談みたいな値段で売られていたので、「これは……」と試してみることにしました。やっぱプロミュージシャンが監修したイヤホンの音って気になりますもん。

ベースモデルが1000円だというのに、金属製の筐体でなかなか高級感があります。ケーブルは細めですが、断線対策としてケースが付属しています。個人的には使い所のないケースですが、このイヤホンを手にするメインターゲットであるティーンエイジャーに少しでも断線のリスクを減らしてあげたいという心意気は素敵だと思います。ステレオミニプラグはストレートタイプ。

イヤーピースは4種類のサイズが付属します。E1000の5サイズ付属には負けますが、3サイズが一般的なことに比べたら十分に親切仕様。

左右(L/R)の見分けは本体の付け根に刻印されているのみで、かなり見え辛い。老眼世代には恐らく厳しいと思いますが(笑)、若者向けの製品なので仕方ない?


クリア……だけど、かなり個性的な音(言葉を選びつつ)

さて、気になる音ですが、最初に聴いたときはちょっと驚きました。ハッキリ言ってしまうと、かなりシャリシャリさが目立つ音。所謂ドンシャリですが、ローというよりローミッド寄り、ハイというよりハイミッドに近いあたりが強く、EQで作ったような音です。

聴きようによってはクリアでタイト。普通のイヤホンではそこまで強調されない帯域が、クッキリと聴こえている気分になると思います。実際ベースの高音弦からハイフレット、キック(バスドラム)のアタック成分、スネアのリム、ハイハット、アコギのアタック、女性ボーカルなどはかなり明瞭に聴こえます。
モニター的なフラットなバランスとは異なる、積極的に作ったタイプの音。
聴き慣れた音源の印象がガラリと変わるので「マジか……」という驚きや、片っ端からこのイヤホンで鳴らして聴いてみたくなる中毒性もあります。

ただし個人的な好みを言ってしまうと、求めている音とは遠い。リムを派手に鳴らすタイプのドラムは、耳に刺さって痛いぐらいですし、長時間この音を聴き続けるのはキツいなと。クリアに聴こえる帯域がある分、ギターやパッドのコードの響きなどは少し遠くに行ってしまってるようにも感じて、アンサンブル全体や響きを聴くのには向かない感じ(このイヤホンで採譜をすると、コード楽器を中心に苦労するパートがありそう)。

現役ミュージシャンの方が手掛けた製品なので、この音作りが意図的であることも理解できます。ピエール中野氏も動画で「モニター寄りになりすぎないバランス」とハッキリ言ってますし、送り手が聴かせたい音であり、攻めの姿勢を感じる製品です。

実際にTwitterなどで購入者の反応を見ても、多くの好意的な声が寄せられています。つまり作り手が聴かせたい音と、リスナーが聴きたかった音が一致しているのでしょう。個人的にはどんなジャンルの音楽が、気持ち良く聴けてるのかも気になります。

私個人もこの音は面白と思う一方で、長時間聴くには向いていないなと。やはり私自信はモニター的な音が好きですし、イヤホンが強調する音より、聴きたい音を自分の意識で選びたいと思ってしまいます。
バリーションとしては面白いけど、これを基準にするのは少々危険かも…… というのは大きなお世話でしょうか。高音寄りスッキリ系のBAドライバの音を好む私の妻にしても、私と同じ感想だったようなので、この感じ方は世代的なものか聴く音楽のジャンルによるものか……?

ちなみに楽器(シンセサイザー)の音をHSE-A1000PN-Gで聴くとすごい。普段聴いてる音とは全く異なる帯域が強調されていますし、ピアノはコンプ掛けたようカリカリの音になります(笑)

同価格帯でもかなり異なる個性でした

「E1000」と有線ピヤホンこと「HSE-A1000PN-G」、同じ2000円前後の(低価格なのに音が良いとされる)イヤホンながら、その個性はかなり異なります。同じ音源でE1000からHSE-A1000PN-Gに付け替えると、突然特定の帯域の強調ぶりに驚きますし、逆の順番で聴くと最初はE1000がやや曇って聴こえてしまうぐらい(しばらくすると耳が戻ります)。

聴く人によって好みは分かれると思いますが、既に基準となるイヤホンなりヘッドホンをお持ちならHSE-A1000PN-Gの個性は面白いかも。例えばiPhoneでEarPodsを使っていて「もっとシャキッとタイトな音で聴きたい」ならばHSE-A1000PN-Gを試す価値あり。2000円でこの体験ができるならば(好みに合うかは別にして)十分に楽しめると思います。

逆に「EarPodsみたいな音は嫌いじゃいけど、付け心地だけが……」みたいな人(私だ)は、素直な音のE1000がオススメ。同じ路線でよりクリアさが増したように感じますし、聴き疲れしないのは確実にE1000です。決して個性的な音ではないですが、その素直さは十分に個性です。

最後に私の好みでどちらかのオススメを選ぶならやはりE1000かな。HSE-A1000PN-Gは刺さる人には刺さると思いますが、私の耳には別の意味でも刺さり過ぎでした(笑)

こちらもどうぞ