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「観天望気に積乱雲」ヤマテン主催『山の天気講座』を受講してきました


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日本で唯一の山専門の気象予報会社ヤマテン。日本アルプスなどで登山を楽しむ多くの人が、このヤマテンが提供する有料の天気予報を利用していますし、山小屋などでもヤマテンが発表する天気予報が張り出されているのをよく目にします。
山の天気予報:株式会社ヤマテン

このヤマテンが提供する天気予報は国内のみに留まらず、海外の遠征隊、テレビや映画の撮影隊などにも数多く利用されています。有名なところだと、ヒマラヤ8000m峰14サミットを成し遂げた竹内洋岳氏や、世界の果てまでイッテQのイモトアヤコの登山隊(まだ一度も番組見たことないのですが…)、先日話題になったなすび氏のエベレスト登頂など、その全てにおいてこのヤマテンの代表である猪熊隆之氏が天気予報の面からサポートをしていたとのことです。

そんなヤマテンの代表である猪熊氏による「山の天気講座」が開催されると聞き、この土曜日妻と参加してきました。

この日開催されたのは、次の2本の講座です。

  • 基礎編「観天望気と前線の種類」
  • 中級編「夏山の気象(積乱雲の発達)」

それぞれ、午前と午後の90分1コマで、受講料は各2000円(ヤマテン会員価格)。夫婦2人ですと結構いい出費になりますが、実際受講して良かったと思える講座でした。

10種類の雲から読み解く観天望気

有料の講座ですし、細かい講座のレポートはしませんが、まず午前中の講座は「観天望気と前線の種類」。「観天望気」とは自然現象や空気の湿度や匂いなど、視覚や人間の感覚的なものまで含めて天気を予測するもの。
経験則に基づいた高度なお天気占いの一種とも言えますが、子供時代のボーイスカウトや船舶免許取得における講習の際にも、この観天望気の重要さを習った記憶があります。

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観天望気の講義については、その大半が「雲」についての内容でした。地上から天気を判断する上で、目に見える最も重要な要素の1つである雲。その発生、高度、状態などによって10種類に分類される雲を見ることで、大気の安定度(安定か不安定か)を見極め、予想されるリスクを判断していくという内容です。後半には天気図でお馴染みの「前線」について(温暖前線、寒冷前線、今時期の梅雨前線など)。そして、やはり各前線の状況における雲の様子など…。天気図は確か中学理科で学びましたっけ… 船免の講習でもやった気がしますが、その辺の復習にもなった感じで、なんとか付いていけたかな…というレベル(笑) 後で、ちゃんと復習しないといけませんね。

雲のかたちで天気がわかる (かがくだいすき)

雲のかたちで天気がわかる (かがくだいすき)

夏型の気圧配置と積乱雲

午後の「夏山の気象(積乱雲の発達)」では、夏型の典型的な気圧配置について。そして山において最も恐ろしい気象現象である「雷」を発生させる積乱雲が発生する仕組みや状況について。実際に雷に遭遇してしまった場合の対策などについて。さらに日本の夏の気象現象では外せない「台風」についての講義となりました。
やはり午前中の講義からはかなり踏み込んだ内容となり、実際にヤマテンが会員向けに提供する気象情報の細かい味方などにも踏み込んだものでしたが、正直言うと私自身の理解が追いついてない所も多く、貰った資料やメモの見直し、録音の聞きかえし、さらに書籍などにも当たってみる必要を感じました。

それにしても講師の猪熊氏、やたらと「雲がやる気を出す」「雲がキレる」と擬人化したような表現を多用していたのが印象的でした(笑) 会場で販売されていた著書を奥さんが買ってきたので、少し読ませて貰ったのですがその中でも「数値予報に併せて、雲や風の気持ちになって予想をする」といった表現がありました。

山岳気象予報士で恩返し

山岳気象予報士で恩返し

確かに自然を相手にしたとき、動物や魚の気持ちになって(習性を踏まえて)その行動を予測することは、その道の有識者の多くが行っている行為。気象の分野においても、データを重視することは勿論ですが、100%確実な予測が不可能である自然現象だからこそ、自然に寄り添った視点を持つことが重要になってくるのかもしれません。

* *

山を相手にする登山だけでなく、湖、川、海といったフィールドで行う釣りも趣味としている私。自由気ままだった独身時代とは違い、家族とアウトドアを楽しむようになった現在は、自分だけでなく家族の命を守る責任があります。今回の講義は改めて気象の知識の重要さを考える、いい機会になったと思います。
9月にも今回の講座の続きが開催されるようなので、こちらも参加を予定しています。そして、それまでにもう少し気象についての基礎知識を予習しておくことにしましょうかね。

山の天気予報:株式会社ヤマテン
9月3日(土)
基礎編「秋山の気象基礎編」11:00〜12:30
中級編「高層天気図から秋山の荒天を予想する」14:30〜16:00

11月23日(水・祝)
基礎編「山の天気のキホンと冬山の天気」11:00〜12:30
中級編「冬山の気象中級編」14:30〜16:00

山と溪谷  実践! 山の天気入門 ヤマケイブックレット

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山の天気リスクマネジメント (山登りABC)

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山岳気象大全 (山岳大全シリーズ)

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