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アウトドア用スマートウォッチ「CASIO Smart Outdoor Watch WSD-F10」を登山&釣りのお供に試用中!

モバイル/ガジェット アウトドア 山/登山

昨年のCES 2016で発表、3月に発売されたカシオ初のAndroid Wearスマートウォッチ「Smart Outdoor Watch WSD-F10」。現在、メーカーさんよりお借りして、登山や釣りなどのアウトドアアクティビティにて試用中です。

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まだ、使い込みが足りない所はありますが、昨年の12月頭に大幅に値下げされ、現在かなりお買い得となっていることもあり、本記事にてこのSmart Outdoor Watch WSD-F10の試用レポートをお届けしたいと思います。

NEWS!:CASIOから省電力GPS内蔵の後継機「PRO TREK Smart WSD-F20」が発表になりました。本記事後半に情報を追記しています。

「Smart Outdoor Watch WSD-F10」ってどんな製品?

これまでPRO TREKやG-SHOCKといった、アウトドアファンから支持される時計を作り続けてきたカシオ計算機。そんなカシオがアウトドア向けのスマートウォッチとして昨年発売したのが「Smart Outdoor Watch WSD-F10」。PRO TREKやG-SHOCKを思わせる見た目に違わぬ、5気圧防水構造や米軍の耐久規格(MIL-STD-810G)に準拠したタフネス性能を備えています。

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外観は同社のPRO TREKやG-SHOCKにも近いですが、ベゼル部分などより滑らかなデザインとなっています。ボタン類は右サイドに3個、逆側は充電端子や各種センサーが配置されています。320×300pixelの液晶を搭載した本体サイズは、PRO TREKやApple Watch Series 2と並べてみるとかなり大きなことが分かるかと思います。

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OSはAndroid Wearを搭載し、Android搭載スマホはもちろんiOSにも対応していますが、iOSとのペアリング時には使用アプリや機能が制限されてしまうため(後述するYAMAP等サードパーティ製アプリは全て使えません)、基本的にはAndroidスマホとのペアリング専用と考えていいでしょう。→ Android、iOS機能比較表 - カシオ サポートページ

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時計機能の他、磁気センサー、圧力センサーを内蔵しているので、コンパスや気圧計、高度計などはWSD-F10本体のみでも使用することが可能。さらにAndroidスマホと連携させることで、スマホ側のGPSを利用した位置情報の補足や表示(Googleマップを腕で見られます)、タイドグラフ、活動量計などの機能を利用することができます。

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ざっくりと表現するならばAndroid WearのスマートウォッチにPRO TREK相当のアウトドアウォッチ機能を合体させたような感じ(温度センサーは非搭載です)。主に利用シーンとして登山(トレッキング)、釣り、サイクリングの3本を想定していて、カシオのオリジナルアプリの他、「YAMAP」や「Runkeeper」といったサードパーティー製の対応アプリがプリセットされています。

内蔵GPSは非搭載なので注意

アウトドア用多機能時計というと、SUUNTOやGarmin、EPSON WristableGPSなどのGPS内蔵ウォッチを思い浮かべてしまいますが、残念ながらWSD-F10にGPSは非搭載です。スマートフォンとペアリングさせることで、スマホ側のGPSを利用することになります。

GPS内蔵ウォッチはGPSの稼働時にバッテリー消費が大きくなるので、そこをスマホ側で補うといった狙いは理解できますが、Apple Watch Series 2などGPS内蔵型のスマートウォッチも登場しているので、次世代機ではぜひGPS内蔵にも挑戦して欲しいところ。

ちなみにGPSを内蔵する防水型スマートウォッチである「Apple Watch Series 2」ですが、仕様では「内蔵GPSを使用した場合のワークアウト時間は最大5時間」となっています。これだと6時間以上の行動がザラである登山において、長時間のGPS使用は難しいかもしれません。
Apple Watch - バッテリー - Apple(日本)

また、うっかり連動したAndroidスマホを自宅やテントに置き忘れた場合、当然ですがGPSはもちろん、スマホに依存するスマートウォッチ機能は全て使用できなくなります。

私は普段iPhoneがメインで本機テストのためにAndroid機を別途持ち歩いていることもあり、この点はかなり不自由に感じました。この辺りは今後のバージョンアップ、Android Wearのアップデート等により、iOSでも同等の機能が利用できるようになることを祈ります(Apple側の承認の問題もありそうですが…)。

自由に選べるウォッチフェイス、ボタン1つで起動する各種TOOL

外観はいかにもなアウトドアウォッチですが、カラー液晶を搭載したスマートウォッチなので、アナログやデジタル、さらに気圧や高度、方位なども同時に表示できる豊富なウォッチフェイスから好きなスタイルを選ぶことができます。

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さらにカラー液晶とモノクロ液晶を重ねた「二層構造ディスプレイ」を搭載。常時表示させておく時計表示はモノクロ液晶を用いることで、省電力と視認性の高さを両立させています。万一、スマートウォッチ側がバッテリー切れを起こした場合も、モノクロの時計表示だけは維持されます。

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コンパスや高度計など、アウトドアでは頻繁に見ることになる情報はTOOLボタンで起動する「TOOL」にまとめられています。その他、気圧計、日の出日の入り、潮汐(タイドグラフ)、活動量もこのTOOLにまとめられています。
ちなみにTOOL内の高度計は(PRO TREK同様の)圧力センサーを利用したものなので、後述するYAMAPなどのGPSアプリで確認した方が正確だと思われます。

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この辺りの基本性能については、レビューサイトなどでも詳しく書かれている基本性能なので軽く紹介するに止めておきます。

マグネット式の充電端子/バッテリー持ちなど

AppleのMagSafeを思わせるマグネット式の充電端子(磁石になっているのはケーブル側の端子)。片側はUSB端子になっているため、出先でもモバイルバッテリーを利用した充電が可能です。

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ただし、特種ケーブル&端子なため汎用のUSBケーブルが流用できないのが難点。防水の観点からの仕様かもしれませんが、専用ケーブルを忘れてしまうとにっちもさっちも行かなくなってしまいます。

気になるバッテリーの持ちですが、スマートウォッチとして登山の際にYAMAP(後述)でGPSログを取りながら行動(1日6〜8時間程度)した場合、バッテリーの残りが50%を切ってしまうため、泊まりの場合は2日目に備えた充電が必要になります。日帰り登山ならばまず問題ないでしょう(緊急時に備えてモバイルバッテリーは携帯しておきましょう)。

また、この端子ですが磁力が強力な割に、ケーブルが固いせいでかなり軽い衝撃で外れてしまいがち。テント内での充電の場合寝返りなどには注意したいところです(笑) この辺り、端子の角度やケーブル素材を調整するなど改良を期待したいところです。

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ちなみに純正ケーブルは3,000円前後と高価なため、サードパーティ製の充電ケーブルが人気のようです。USB端子側がmicroUSBメスとなっているのも考えられていますね。

Smart Outdoor Watch WSD-F10を登山で使ってみた

以前は登山の際には、iOSの「山と高原地図」アプリで行動ログを取っていましたが、対象山域の地図を事前に購入する必要もあり、その後国土地理院の地図を利用した無料地図を使える「YAMAP」アプリを利用するようになりました。
YAMAPは地図表示、GPSロガー記録の他、登山データの管理、活動日記の公開などSNS機能も一体化したサービス。登山SNSは先行するヤマレコが圧倒的ですが、地図・GPS周りに関してはYAMAPがかなり頑張っている印象があります。

WSD-F10はこのYAMAPに標準で対応しています(Android版のみ)。

YAMAPを利用する際には、まず対象山域の地図をスマホにダウンロード。その後、スマホからWSD-F10に地図を転送してあげます。これはYAMAPの地図選択ページから[詳細]→[Wearに送る]を選べばOK。この作業は自宅で事前に行っておきましょう。さもないと登山スタートの際に躓きます(笑)

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転送が完了すると、WSD-F10側に地図が表示されます。登山中にはAPPボタンにYAMAPを割り当てておくと、一発で起動できるのでいいでしょう。また、いちいちボタンを押さなくても、手元を動かせば加速度センサーに反応してYAMAPのマップ画面が表示されます。

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基本的にはスマホで表示する地図画面をWSD-F10で表示するのが主な機能ですが、行動中にスマホを取り出すことなく、地図上での位置や残り距離をグラフィカルに確認できるのは非常に便利。

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行動時間、移動距離の他、高度や緯度経度も地図画面からスワイプ1つで表示可能。GPSに基づいた高度表示は、圧力計による高度計測よりも正確な数値となっています。

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スマートウォッチですので、TwitterやGmailの新着表示、ハイライト表示機能もあります。もちろん登山中ぐらいメールやSNSから自由になりたいという方は、容赦なくOFFってやりましょう(笑)

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記録したルートのログはGPXファイルとしてダウンロードできるのはもちろん、記録の際に停止を忘れて帰りの高速道路まで記録されてしまったデータや(よくやらかします)、行きと帰り、数日分の行程を1つにまとめる編集などもYAMAPのWEB上から行えます。

YAMAP 登山・アウトドアの新定番

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Smart Outdoor Watch WSD-F10を釣りで使ってみた

WSD-F10は登山(トレッキング)以外に釣りへの対応を謳っています。釣り時のお知らせ機能などは、ある程度経験を積んだアングラーにとって、さほど役立つものではありませんが、積極的に気圧の変化を見たり潮汐のチェックを手元のみで行えるのは便利。
最近は防水対応スマホが増えたとはいえ、湿度の高いレインウェアのポケット内に長時間放置するような使い方は想定されてない場合が多く、WSD-F10のみで必要な情報をチェックできるのは安心です。

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面白いと思ったアプリは日本気象協会の「Go雨!探知機」。現在地周辺の雨量情報がレーダーのようにWSD-F10の画面に表示されます。画面と方角がリンクしているので、実際の釣り場においても風向きなどを見つつ雨雲の接近や離脱をかなり正確に確認(体感)することができました。(「Go雨!探知機」はスマホ版もあります)

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Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ-

Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ-

  • 一般財団法人 日本気象協会
  • 天気
  • 無料

あと、これはやや特種な使い方ですが、近隣の山域にYAMAPが対応していた場合、バス釣りやレイクロトーリングにおける湖上のボート移動をGPSログとして保存することができます(写真は長野県の野尻湖)。

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周辺の写真と組み合わせることで、自分だけのポイントマップを作ったり、山立てができない天候でのスポット確認などにも応用することができるでしょう。

面白い製品だけどまだ必須アイテムにはならず。今後のアップデートに期待したい!

このような感じでこの数ヶ月間、カシオのSmart Outdoor Watch WSD-F10をアウトドアフィールド中心に使ってきました。

アウトドアウォッチの先駆者の1つでもある同メーカーらしい意欲的で面白い製品だと強く感じましたが、実際のフィールドにおいてこれまで使ってきたPRO TREKやスマートフォン単体に対して置き換わる存在か? 携行に欠かせないアイテムとなりうるか?となると、まだまだ惜しいと感じる課題が多く残されています。

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現状のAndroid Wearの宿命とはいえ本体単独でできることの少なさに、バッテリーの不安や充電周りの不便さ。その他にも物理的な本体サイズが大きめなことで、レインウェアなどの袖口に引っ掛かりやすいのは標準的なPRO TREK以上。特に冬期のフリースやハードシェル袖口と干渉しやすい点は、やや厄介にも感じられました(下の写真はフリースの上から装着しています)。

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Android Wear 2.0には対応するのか? → するようです

これらの要素を差し引いても尚使いたいと思わせるには、まだ一歩足りないようにも感じましたが、私の場合はiOSへの対応が改善されるだけでも、グンとこの製品への魅力が上がる気もしています。現在はWSD-F10のために仕方なくAndroidスマホを携帯していることもあり、メインのスマホであるiPhoneで使えたらなぁ… と思うことばかり。
また、今後予定されているAndroid Wear 2.0(スタンドアロン使用などの新機能を搭載)のアップデートに本製品が対応するか、なども気になるところです。
※カシオより新型機「PRO TREK Smart WSD-F20」の発表と併せて WSD-F10のAndroid Wear 2.0アップデート対応も発表されました。

昨年同様に明日開幕のCESなどで後継機が発表されるかなど現時点では分かりませんが、まだまだ本モデルでもソフトウェアのアップデートでできることが多いように感じています(操作速度などでストレスは感じませんし)。
まずはiOSへの対応、その他各種アプリの成熟やUI向上にも期待しつつ、本製品のファーストインプレッションを終わることにします。

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2016年12月にかなりお買い得になりました!

このSmart Outdoor Watch WSD-F10ですが、発売当初は7万円弱とかなり高額な価格設定だったのですが、昨年12月に突然50%OFF近い3万円台後半へ大幅な値下げがありました。

【47%OFF】カシオのアウトドア用スマートウォッチ「WSD-F10」が大幅値下げされたようです【Android Wear】 - 山と旅とカメラのブログ。

年末年始の販促、又は在庫調整、その他ニューモデルの発売など理由は色々と考えられますが、発売当初の価格を考えると現在の値段はかなり魅力的です。

[カシオ]CASIO スマートアウトドアウォッチ WSD-F10BK メンズ

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追記:Amazonや価格.comを見ているとレッドやグリーンは既に市場から姿を消しているようも見えます。後継機であるWSD-F20が発表されたこともあり、もしかしたら併売でなく市場在庫のみで売り切りとなるのかもしれませんね。

追記:Android Wear 2.0搭載、省電力GPS内蔵の後継機「PRO TREK Smart WSD-F20」をカシオが発表!

本記事を更新した数時間後に驚きのニュースが飛び込んできました。1月5日からラスベガスで開幕するCES 2017に先駆けて、カシオが新型スマートウォッチ「PRO TREK Smart WSD-F20」を発表、同社の人気アウトドアウォッチPRO TREKブランドの新シリーズ「PRO TREK Smart」として販売される模様です。

PRO TREK Smart WSD-F20 | CASIO
GPS搭載によりアウトドアでの活動シーンを広げるSmart Outdoor Watch第二弾

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OSには近日リリース予定のAndroid Wear 2.0を搭載し、ついに低消費電力型のGPS(みちびき/GLONASS対応)を内蔵。さらにオフライン状態でも使用できるカラー地図を搭載することで、スマートフォンやOS環境、ネット回線に依存しない利用シーンの拡大が期待できます。また、WSD-F10でアピールしていた「トレッキング」「釣り」「サイクリング」に加え、「ウインタースポーツ」「ウォータースポーツ」といったアクティビティへの対応も打ち出してくるようです。

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カラーはオレンジとブラックの2色、メーカー希望小売価格で51,000円(税抜)と7万円スタートだったWSD-F10に比べて、かなり戦略的と感じます。やはり、昨年末のWSD-F10大幅値下げは、やはりこの次世代機発表の布石だったのでしょう。
また、WSD-F20の発表と併せて本記事の主役であるWSD-F10のAndroid Wear 2.0対応が発表となりました。WSD-F10はGPS非搭載なため、iOSとのペアリング環境でどこまでスタンドアロンな利用が実現するかは不明ですが、新製品と並んで値頃感の増したWSD-F10にも再注目したいところです。
最後にWSD-F10とF20の主なスペック比較を以下にまとめてみました。

製品名 WSD-F10 WSD-F20 NEW
OS Android Wear 1.5 (2.0に対応予定) Android Wear 2.0
内蔵GPS × ○ (GLONASS/みちびき対応)
カラー地図 × (Androidスマホ連動時に使用可能) ○ (オフライン対応)
ディスプレイ 1.32インチ/2層構造 1.32インチ/2層構造
タッチパネル 静電容量式タッチパネル 静電容量式タッチパネル (防汚コーティング対応)
解像度 320×300pixel  
防水性能等 5気圧防水/MIL-STD-810G  
動作温度 0〜40℃ 不明
センサー 圧力/加速度/ジャイロ/方位  
サイズ/重量 61.7×56.4×15.7mm / 約93g 61.7×57.7×15.3mm / 約92g
カラー ブラック/グリーン/レッド/オレンジ ブラック/オレンジ
税別価格 ¥51,000 (市場価格 ¥39,000程度) ¥70,000

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