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風が語りかける冬の谷川岳へ… 途中で引き返してご当地グルメに癒された1日旅


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2月最後の土曜日、東京から電車を乗り継いで冬の谷川岳登山に行ってきました。谷川岳に登るのは一年を通じて今回が初めてのことです。

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電車に乗って雪深い谷川岳へ…

日本百名山にも数えられる谷川岳があるのは群馬県と新潟県の県境。山頂はトマの耳(標高1963m)とオキの耳(標高1977m)と呼ばれる二峰からなる双耳峰でも知られる谷川岳は、2000mに満たない標高ながら1500m付近で森林限界を迎え、新潟側に少し山を越えればスキー場が集中する湯沢エリアという立地もあり、冬は非常に雪深い山となります。

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実はこの数日前に車のバッテリーが再充電でも復活しない程に逝ってしまい、マイカーが使えない状況…。新たに注文したバッテリーが届くまでの間、久々の電車山行の先として選んだのがこの谷川岳でした。

(Amazonでカーバッテリーを頼んだら数日で届き、かつ使用済みバッテリーの無料回収までして貰えるなんていい時代になりました)

公共交通を使った谷川岳のアクセスとしてお馴染みなのが、「日本一のモグラ駅」の愛称でも知られるJR土合駅。普段はマイカー山行派な我が家ですが、機会があればこの土合駅は一度利用してみたかったのでした。山に行くのに地下駅とは果たして…?

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ということで府中の自宅から最も早く土合に乗り継げる電車で出発。埼玉県の大宮まで在来線を使い、上越新幹線で高崎まで20分程乗って、高崎から上越線に乗り換えます。

高崎から水上まで1時間程鈍行電車に揺られ、さらに水上で乗り換えて2駅で土合に8時33分に到着予定。恐らく上野を起点にして、最も早く土合に行ける電車を選んでも(新幹線・高崎線のいずれでも)この時間になるようです。

大宮駅の新幹線待合室はなかなかに快適。しかしながらスキーシーズンの上越新幹線自由席は通路にまで人が溢れる満席状態でした(指定席も売り切れだったよう)。まあ20分程の乗車で埼玉県を一気に縦断できるので我慢我慢。

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ちなみに上越新幹線のチケットはiPhoneのモバイルSuicaで移動中に購入できるので、自宅から一切券売機や窓口に立ち寄ることはありませんでした。

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これは帰りの新幹線。こんな感じで後は新幹線改札でタッチするだけ

…とスムーズだったようで、実は水上での乗り換えの際にSuicaを一度精算をする必要があったみたい(水上から先、長岡方面はSuica利用の区間外です)。我々は知らずにそのまま乗り換えてしまったため、土合に付くまでの車内で精算して貰いました。

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車内精算もSuica対応の端末で行うので、支払いはiPhoneのモバイルSuicaのみで財布を出すことはありませんでした。

「日本一のモグラ駅」土合駅の階段を歩く

自宅から3時間以上… ようやく土合駅に到着。土合駅は下り電車のホームが山間部の新清水トンネル内にあるので、地下駅となっています。
ちなみに上りホームは地上にあって、お金のある人は越後湯沢まで上越新幹線で行って上越線で戻ってくれば、地下からの登り階段をショートカットできるみたい(電車の到着時間は5分程遅くなるけど多分地上に出るのはこっちの方が早いはず)。

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噂のモグラ駅階段はこんな感じ。ちなみに日本一のモグラ駅といっても、地下ホームがあるのは高尾山ぐらいの海抜588mなので山の中なのです。そこから標高差70.7mを10分程かけて登っていきます。階段は462段、当然エスカレーターなんてありません。

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登山前のウォーミングアップには丁度いい感じ…? ということもなく、基本的に退屈です(笑) 途中で休憩用のベンチが2回登場しますが、特に休んでる人はいません。

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改札は無人なので、車内精算してなかったら帰りの水上で精算することになったかも?
登山届けは日頃提出している長野県警と違い、ネット提出(コンパス経由)以外に紙でも出す必要があるようなので、自宅でプリントしてきた登山届けを駅舎にて提出。

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STB利用の登山者による火気使用などで閉鎖されてしまったという待合室はここですか。一度体験してみたかった気もしますが、恐らく次回以降は車で来ることになりそうです(笑)

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実は土合経由のアクセスはホームからの階段よりも、駅から出てからの方が本番かも?

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まだ青空の見える空の元、谷川岳ロープウェイを目指して15分弱歩くことになります。

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左:地下ホームへの階段へと繋がる通路/右:地上にある上りの線路と土合駅

写真を撮ったりトイレに寄っていたりと、谷川岳ロープウェイの乗り場がある谷川岳ベースプラザに到着したときは、既に9時をかなり過ぎていました。少しずつ雲が増えています。

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谷川岳ベースプラザへのアクセスは、水上駅からバスを利用した方が少し早いですし、当然ですが駅からの歩きがないので楽チンです。事前に調べて知ってはいましたが、やっぱりモグラ駅は一度体験しておきたいなと。でもまあ一度体験すればOKかな(笑) 次回はバスか恐らくマイカーでしょう。

この日の谷川岳の天気予報は午前中のうちは晴れ、昼ごろからくもりだして午後には雪の予報も出ていたので、勝負は午前中です。…なのですが、既に空の方はかなり青成分が少なくなっております。

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徐々に消えていく青空の下、谷川岳に向けて出発!

ロープウェイ山頂の天神平駅から見えた谷川岳の双耳峰。既にお天気はかなり曇り空になりつつありますが、サクっとアイゼンを装着して出発です。ここでワカンやスノーシューを付けてる人も多いのですが、週末のトレース状況だったり最初の登りを考えると我が家的にはつぼ足の方が歩きやすい気もしました(結局この日はワカンは使用せず)。

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確かに雪の深い場所もあるのですが、週末などそこそこ人が歩いた後なら必ずしもワカン等が必要とは限りません。急登で歩きにくいのかいきなり外している人もいましたし、この辺は状況を見ながら臨機応変で対応するといいでしょう。

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15分程登ると後は天神尾根と呼ばれる尾根筋に出ます。まだ標高は1500m程度のはずですが、さすが豪雪地帯という積雪量です。

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かろうじてこれから目指す山頂や向こうの山脈は見えていましたが、既に最後の青空といった雰囲気も…? 無理せず引き返す基準を奥さんと決めておきます。

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天神尾根にはほとんど風がなく、ハードシェルや厚手の手袋では汗ばむぐらいなのですが、やはり山頂方面は結構風が強いようで雪が舞い上げられてるのが分かります。
新潟側から吹いているのでしょうか?(北西からの風?)

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尾根沿いなので所々に張り出した雪庇が見えます。本当に1500m付近の標高とは思えませんね。八ヶ岳あたりとは同じ標高でも雪の付き方が全く違います。

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最高のお天気… では残念ながらありませんが、この時点ではまだまだ視界もよく、周囲の景色を眺めながらの楽しい雪山歩き。

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雪に埋まった避難小屋。本当にすごい雪の量なんですねえ…。この状態で入口から出入りすることはできるのでしょうか?

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曇ってきたと思ったら雪も降ってきた…

徐々に空が白くなってきて、空と雪の境目も曖昧になってきました。

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さらにお昼を前にして、予報よりも早く雪が降ってきました。この先に見えている黒い岩「天狗の留まり場」まで行ってみて、進退を考えることにしましょう。

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天狗の留まり場にて引き返し

うーん、山頂方面の稜線はすっかり真っ白になってしまいました。山頂まではここから45分程、視界はまだありますし、稜線を歩いてる人も多いですが、この感じだと山頂に到着しても展望は全く望めないでしょう(下手をしたら吹雪になってるかも?)。

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雪も降ってくる一方なので、余裕を持って歩けているうちに、この日はここで引き返すことに決定しました。体力はまだまだ有り余ってるので不完全燃焼ではありますが、また天気のいい日に出直しましょう。

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スタートが遅かったので既に11時過ぎでしたし、ここから山頂を往復したら2時間位はかかりそうなので仕方ありませんね(元々12時頃を引き返しの目安で考えてましたし)。

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それにしてもみるみるうちに冬が降ってきました。

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ストロボを焚いてなくてもめっちゃ雪が写る。でも風がないですし、そもそも気温も氷点下あるかないかぐらいなので寒くはないのです。あまり気温が高いのも雪崩が恐いけど。

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トレースからすぐの雪庇が裂けてる…。

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こんな雪の中ですが、まだまだ山頂を目指す人は多いです。しかし既に下山を決めた我が家の話題は「高崎のご当地グルメは何か?」に切り替わっています。

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こないだも上高地でこんな光景を見たなー(笑) 今年は雪運があるようですよ?

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帰りは尾根の下りなので楽チン。トレースが埋まる程の雪ではありませんが、視界がやや悪くなってるので、あまり写真に夢中にならないように戻ります。

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太陽・・・・・

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サクサク下りてスキー場が見えてきました。

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気温が高いせいかハードシェルに降った雪がどんどん融けて水になっています。谷川岳がそうなのか、たまたまこの日の気候がそうだったのか、湿度も普段より高い感じで珍しく雪山で汗冷えを感じた日。
急激な汗をかかないような動きを考えないとな… とまた課題が増えました。

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ザックに付いてる雪もベッタリ。

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気温はリフト乗り場の温度計で0.5℃。多少外よりは暖かいのかもしれませんが、それでも氷点下あるか怪しいぐらいの気温だったようですね。

追記:翌月、晴天予報を狙って谷川岳リベンジしてきました。

当日のGPSログ

カシオのPRO TREK Smart WSD-F20で記録したYAMAPのログをGoogleマップにインポートしたものです。天神尾根を天狗の留まり場で折り返しています。


谷川岳ベースプラザ〜水上〜高崎へ

帰りは谷川岳ベースプラザから上毛高原駅行きのバスで水上駅へと出ることにします。というか土合駅を走る上越線は極端に本数が少ないので、バスの方が確実です。

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水上駅前はちょっとした観光地になってますが、高崎行きの電車まで30分ほどと中途半端な時間だったので、駅の待合室で過ごしました。

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水上はSLみなかみが運行してることもあって、SLアピールが強めの駅。

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再び1時間電車に揺られて高崎駅。ここで何か食事を食べていくことにします。果たして高崎のご当地グルメとは…?

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パスタの街・高崎の「シャンゴ風スパゲティ」

やってきたのは駅ビル内のフードコート。ここにある「アグーリ by SHANGO」は高崎グルメとして人気の「シャンゴ」というレストランのスパゲティが食べられる店だそう。
群馬の老舗イタリアン - シャンゴ - | Ristorante Italiano "SHANGO"

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そもそも、この上州エリアは昔から小麦作りが盛んな地域で、その辺は製麺クラスタ界隈でもよく耳にする話(「小野式」などでお馴染み、家庭用製麺機の所有率が高かったエリアだとか)。「パスタの街 高崎」のご当地グルメとなれば当然気になる訳です。

私が注文したのがこの「シャンゴ風スパゲティ(M/750円)」。ミートソースのスパゲティにトンカツが乗せられた、かなりテンションの上がるビジュアルです。ぱっと見はカツカレーっぽくもありますね。

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パスタの麺はアルデンテのような芯の残る茹で方でなく、喫茶店や洋食屋のナポリタン等でお馴染みの茹で置きと思われるもの(?)。確かにこのオカズ感の強いトンカツと合わせるならば、茹で置き麺の方が相性は良さそうです。

ミートソースはトマトや野菜というよりは甘味が強く、なんなら八丁味噌でも入ってるのか?と思わせる独特のコクのある味。しかし、これがまたカツとの相性が抜群に良いのです。今までに食べたことがない味と組み合わせながら、モリモリと食が進みます。

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こちらは妻が頼んだ「赤城鶏トマトカレースープ(S/650円)」。カレーの辛さは風味程度の優しさで、トマトベースのスープとほぐしたチキン、溶けたチーズの絡みはこれまた間違いのない味。というかお値段がめっちゃリーズナブルだ!

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生ビール(400円)はハートランドなのが嬉しい!

事前に調べた所パスタは「S」で乾麺150gの量とのことでしたが、実際に食べてみると妻も「Mでも良かったかも…」と言ってたぐらい。私もLで良かったかな、なんて。大して山も歩いてないのに食欲だけはあるのです(笑)




埼玉の風が語りかけます

食後は新幹線で再び大宮へ。

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朝とは打って変わってガラガラの新幹線自由席。車内にはザックを置ける(スキー荷物用かな?)荷物スペースがあったり、座席毎に電源コンセントが完備だったりと、最新型の新幹線って凄いんですね。ヘッドレストも可動式なんですよ。

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登山の方はやや不完全燃焼ではありましたが、ご当地グルメを食べたり新幹線やローカル線でプチ旅行気分を味わったりと、それなりに楽しかった1日。ただし、電車での乗り換えや長時間移動はいつもより疲れてしまうな… というのが正直な感想です。
次回は素直に関越道を走ってのマイカーアクセスになりそうな気もします。シャンゴ風スパゲティはもう一度食べに行きたいですけども…(笑)

あと、帰りの大宮駅でこんなものに出会ったのでお土産に買って帰りました。秩父出身の妻もこれまで食べたことがなかったそうです。うまい、うますぎる!……のか?

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風が語りかけます

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