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「コンデジ or 一眼レフ?」登山とカメラが趣味の私が山で使うカメラについて真剣に考えてみた…


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昨年の春に山登りを始めて1年と少し。写真(というかカメラ?)が趣味ということもあり、登山に行く再も色々なカメラを使って写真を撮ってきました。登山のお供に使うカメラはどんな選び方をすれないいのか… コンデジかはたまた一眼レフか?
山もカメラもまだまだ初心者レベルではありますが、こんな筆者が登山とカメラについて色々と考えてみました。

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▲3年前、初めて中古の一眼レフを手にして行った上高地、本当に楽しかった!

登山以外にも釣りなどのアウトドアが趣味なこともあり、晴天の日だけでなく雨天から高温多湿な環境まで、今までコンデジから一眼レフまで様々なカメラを使ってきました。現在はコンデジ並の性能を持つスマートフォンのカメラもありますが、やはり撮影結果が最も満足できるのは、一眼レフや同クラスのセンサーを持つミラーレス一眼を使ったときです。

ただし、山行目的、撮影スタイルによっては必ずしも一眼レフを使うのがベストでない状況もあります。撮影の軽快さ、天候への対応、岩場などでの破損リスク等々… そんな様々な「登山カメラ」の選択肢について本記事では、様々な角度から考えてみることにします。



登山に持っていくなら「一眼レフ」か「コンデジ」のどちらがオススメ?

そもそも山に重たくて嵩張る一眼レフを持っていく必要があるのか?という問題。カメラが趣味という人を別にすれば、ちょっと綺麗な写真を撮りたい程度なら、今時の高級コンデジでも十分という考え方もあります。

例えば、私が愛用している富士フイルムのXQ1(2/3型センサー搭載)を使って、GWの上高地&涸沢で撮った写真がこちら。カンパクトかつ非常に軽量なカメラなので、常にポケットなどに携帯しておくことができます。

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▲コンデジ:FUJIFILM XQ1

ほぼ同じアングルで取ったミラーレス一眼(OLYMPUS OM-D E-M1)の写真がこちら。等倍まで拡大して比較すると、確かに細部(特に周辺部)の解像感や暗部の階調に差があるのですが(この写真では分かり辛いですが)、ブログ掲載サイズならばこの通り大差ありません。

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▲ミラーレス一眼:OLYMPUS OM-D E-M1+ZUIKO DIGITAL 12-60mm

スマートフォンよりも綺麗に写真が撮れればいいのなだば、1/1.7型〜1型センサーや明るいレンズを搭載した「高級コンデジ」や、過酷なアウトドア環境に対応した「防水タフネスコンデジ」を選ぶというのも良い選択肢かもしれません。

描写力とコンパクトさを両立した「高級コンパクトデジタルカメラ」

まずは、描写力重視の高級コンデジ。山ではやはり景色を撮ることがメインになるので広角に強いとありがたい(FF換算で24mmスタートなど)。そして花などの小さな被写体もよく撮るので、マクロ性能に長けてることも注目ポイント。広角側のみマクロが強いコンデジは多いのですが、登山コースから離れた被写体など、物理的に寄ることが難しいこともあるので、ズーム側でも「寄れる」カメラが使い勝手がいいでしょう。

1型センサー機の代表格、SONY RX100シリーズなどはそこそこの広角からマクロまで、さらにM3からはEVF(ファインダー)搭載という充実ぶり。

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

コンデジというにはやや大きいですが、Canon PowerShot G3XはFF換算600mm相当までの望遠と防塵防滴を装備した、アウトドア完全対応のカメラ。

私が使っているフジフィルムXQ1(現行モデルはXQ2)は気持ち大きめな2/3型センサーを搭載し、起動の速さと発色の良さが魅力。センサーは。既に高級コンデジとは呼べない価格で手に入れられるコスパも高さが魅力です。

FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ2 ホワイト XQ2WH

FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ2 ホワイト XQ2WH

ただし、多くのコンデジは防滴性能や対衝撃性などは考慮されてないものが大半なので、雨対策やストラップのチョイス、ザックへの取付はよく考えて行いましょう。

雨や落下時も安心の「防水タフネスコンデジ」

また、コンデジは各社からタフネス&防水仕様のカメラが発売されてます。山には何気にベストチョイスな気もするのですが、一眼レフやミラーレス、高級コンデジと比較してしまうと、描写性能の面で一歩劣ってしまいます。もちろん、撮り方やレタッチ次第で十分綺麗に仕上げることもできると思うので、ご自身のスタイルに合わせてこのようなカメラを選ぶのもありかもしれませんね。クライミングや雪山まで視野に入れると、かなり魅力的な選択肢かもしれません。

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オリンパスのSTYLUS TGシリーズやRICOH WGはそんなタフネスコンデジの代表格です(後日、オリンパスのTGシリーズは2機種を使うことになりました)。
この2シリーズは兄弟機のような似通ったスペックのカメラですが、コスパの高さならRICOHのWGシリーズが抜群だと思います。

追記:後日購入した防水コンデジのオリンパスのSTYLUS TG-850とTG-4。どちらも登山で活躍してくれましたが、特にTG-4 Toughはアウトドア用コンデジとしてとてもオススメできる機種です。

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「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」はどちらが登山に向いているの?

あくまで私見ですが両方を使ってきた経験から、どちらでも好きな方でよいと思います。実際に山に行くと、各社の一眼レフ、ミラーレスカメラを目にしています。最も多く見かけるのがやはりシェアの大きな、キヤノン、ニコンのカメラ。エントリー機種から上位モデルまで様々ですが、その中でも目立つのがキヤノンのEOS 5D系。一桁機よりは嵩張らないフルサイズ機で、防塵防滴のレンズと組み合わせてしまえば心強いですし、体力的に余裕があるならば理想的な機材のひとつでしょう。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

ただ、大型のフルサイズ機や頑丈な三脚を持って山に入るようなガチめの人は、写真にかける情熱が私とは比較になりませんし、今回はもう少しライトユースの話で進めていきます。

筆者は現在ミラーレス派ですが、一眼レフも使っています…

ちなみに、私も以前はオリンパスのE-5というフォーサーズフォーマットにしては重量級の一眼レフカメラを使っていましたが、現在はミラーレスカメラのOM-D(E-M1とE-M5)がメインです。どちらも本体もコンパクトで、EVF(電子ビューファインダー)の性能もよく非常に快適なカメラになっています。

追記:さらにペンタックスの防塵防滴一眼レフであるK-S2も使うようになりました。一眼レフにしては非常に軽量ですし、防滴性能も高く安心して使うことができます。そんなK-S2を使った山行写真はこんな感じです。
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PENTAX デジタル一眼レフ PENTAX K-S2 ボディ (ブラック) K-S2 BODY (BLACK) 11579

PENTAX デジタル一眼レフ PENTAX K-S2 ボディ (ブラック) K-S2 BODY (BLACK) 11579

追記:また、OM-D E-M1の後継機であるE-M1 Mark IIも使うようになりました。ミラーレスカメラの弱点であった電池の持ちもよくなり、登山用の一眼カメラとしてはかなり完成度の高い製品です。
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OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー

ファインダー撮影とモニター(LV)撮影

あと、山では基本的に太陽の下で写真を撮ることになるので、液晶モニターだけを見て撮るよりは、OVF(光学ファインダー)/EVFに関わらずファインダー付きのカメラの方が、思い通りの写真が撮りやすいように思います。

一方で、足下の植物を撮るときなど、ファインダーでは録りずらいアングルというのもまれに発生するので、そのような時はLV(ライブビュー)撮影のできるカメラ(一眼レフでも)が使いやすくなります。登山道から外れたところに生えた植物などは、ファインダーを覗きながら寄ることが不可能でも、LVにして両腕を伸ばせば簡単に撮れます。
また、後続の登山客が常にいるような状況など、じっくり立ち止まることが難しいときなども、LV撮影の方が手返しがいいように感じます。

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さらにこれはやや特殊なケースかもしれませんが、同行者や他人に(自分を)撮って貰う場合。正直、一眼レフカメラはかなり厳しいです(笑) 一般の人はフォーカスロックなど知りませんし(下手すると半押しAFすらしてもらえない)、露出やズーム位置を合わせてから渡した所で、思い通りの写真は期待しない方が良いでしょう。
そんな時でもミラーレスならオートにして渡してしまえば、ほぼコンデジ感覚です。一眼レフでもLVモードにして渡せばコンデジ同様の操作ですし、最近の一眼レフのLVなら顔認識などもしてくれます。

* *

また、基本的に一眼レフは重く、ミラーレスは軽い傾向にりますが、最近では小型一眼レフと変わらない重量かつ高性能なファインダー(EVF)を搭載したミラーレス機も増えているので、「一眼レフかミラーレスか」というよりは「どのカメラが自分の撮影スタイルに合ってるか」という視点から選んだ方が良いでしょう。




山で使うカメラの重量について

前項の最後で触れましたがカメラの重さについて。
そりゃ、登山ですから、少しでも荷物は軽い方がいいに決まってますね。
しかし山の荷物は1つだけ軽量化してどうこうというものでなく、ザックから各種ギア、食料に至るまで複合的なバランスで決まるもの。例えばカメラだけ500g軽量化したから極端に歩行が楽になる、という話ではありません。(ちなみに1.5kgの軽量ザックより、2kg超のザックの方がウエストベルトの作りがしっかりして加重バランスがよく、楽ということもあります)


▲以前使っていた、オリンパスE-5。レンズと合わせて1.5kg超とそこそこ重量級ですが、鉄壁の防塵防滴で写りも申し分なかったです。

これはカメラをどのように持ち歩くかにもよるのですが、例えば普通にネックストラップでカメラを携行する場合。このスタイルでは、レンズ込み800gの小型一眼レフと1.5kgオーバーの重量機では疲労度はかなり違うでしょう。ストラップのたすき掛けというのも、バランスの偏り、片側の肩への負担など、重量がダイレクトに響きそうです。

しかし、ザックタイプのカメラバッグを使う、ハーネスを使用する、バックパックホルスターを使用するなど、カメラの携行方法を工夫することで、数100g程度の差はほぼ気にならなくなります。
重たいカメラがどうしても必要な状況なら、負担を減らす運搬を考えたり、三脚を妥協して軽量化するなど、その他のギアとの組み合わせを見直すことで、全体の荷物の重量を調整すれば良いのです。一方で、せっかく軽いコンデジを選んだのに、その他の荷物が無駄に増えているようでは本末転倒です。

カメラの携行方法については別記事で詳しく書いています。

やっぱりセンサーサイズは大きい方がいいの?

現在のレンズ交換式カメラのセンサーサイズといったら、代表的なものは「35mmフルサイズ」「APS-C」そして「マイクロフォーサーズ(MFT)」でしょうか。現在、私が使っているカメラのセンサーサイズは後者2つですが、これはまあ好きあものを使えばいいでしょう。
センサーサイズが影響するものといえば、被写界深度と高感度性能、そしてダイナミックレンジですが、センサーサイズの違いによるダイナミックレンジを気にするレベルの方は、そもそもこの記事は必要としてないはずなので対象にしません(笑)

被写界深度に関しては、私の場合山では「広角遠景かマクロか」みたいなシーンが多いこともあり、遠景ではパンフォーカスに写ってくれた方がありがたいですし、マクロ域ならフルサイズでなくともそこそこにボケてくれます。風景と草花を交互に撮るような場合も、絞り開放のままでもそれなりに風景が撮れてしまうMFTは、私のようなうっかりマンにはピッタリです。

高感度については、確かにセンサーが大きな方が有利なのですが、よほど特殊なシーンでなければ、現行機種のセンサー性能ならばMFTでもAPS-Cでも必要十分だと思います。
例えばこれは、MFTセンサーのカメラ(OM-D E-M1)で撮った星空の写真。ISO3200で15秒露光ですが、この程度の星は写ってくれます(三脚も軽量のミニ三脚のお手軽写真です)。

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MFTを奨めているように感じられるかもしれませんが、小さなセンサーサイズが不利と言われるシチュエーションにおいても、現行機種なら何を選んでも十分使えるでしょうという話です。センサーサイズが大きくなれば、当然有利になるだけの話なので、それならばカメラの重量、その他の性能(防滴、ファインダー等)、対応レンズなどの条件をトータルで考慮して選んでも良いのでは?というのが今の私の考えです。

以前は山で見かけるフルサイズカメラといえばキヤノンやニコンの一眼レフ機ばかりでしたが、最近よく見るようになったのはSONYのα7系。フルサイズセンサーを搭載し、かつ軽量なミラーレス機、そして防塵防滴(に配慮された)というスペックというのは、登山カメラの世界に一石を投じそうな機種だと感じています。

追記:SONYのα7も使うようになりました。防塵防滴についてはオリンパス機やペンタックス機に比べてかなり頼りないところはありますが、フルサイズセンサー搭載機とは思えない軽量さは登山の際にも武器になってくれそうです。
マイクロフォーサーズはベストな相棒だと確信してるけど興味本位でフルサイズ機にも手を出してみた - I AM A DOG

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カメラに「防塵・防滴」性能は必要?

じれが個人的に非常に重視してるポイントですが、逆にここを気にしないなら、どのメーカーのどんなカメラを選んでも全く問題ありません。最近は各社からミラーレス並に軽量な一眼レフが発売されてますし、最近のミラーレス機はAF速度も十分なので、各社選び放題です。それに小雨程度ならタオルでカメラをくるんでしまえば大丈夫!?(壊れても責任は取れませんけど)

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▲▼防塵防滴のカメラ&レンズの安心感は相当なもの。私が使用しているオリンパスのOM-D E−M1と防滴レンズの組み合わせでは、土砂降り雨や雪の中でも安心して使うことができます。
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実際、雨降り登山の中で写真を撮り続けることなんて殆どありません。拭いても拭いてもレンズ前玉に水滴が付いて嫌になりますし、ケースに閉まって取り出したらレンズやファインダーが曇ってたりとか…。そもそも雨天では景色は壊滅的です(笑)

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▲雨に加えて霧が出てしまったら視界はこんな感じ。これではカメラを出している意味もありません。

ということで、カメラの防塵・防滴機能は、「急な雨でもカメラが濡れることにそこまで神経質にならなくていい」程度に思っておくのが良いかもしれません。沢や滝で撮る際に水しぶきに強いとか。
あと、当然ですがカメラが防滴でも、レンズが防滴になってなければ意味がありませんので、防滴を気にするなら必ず防滴に配慮されたレンズとの組み合わせで使用する必要があります。

* *

私が一時期気になっていたのが、ニコンの防水ミラーレス。防水コンデジ並のタフネス性能を持ち、センサーは1インチのCXフォーマット。防水レンズの選択肢がないことや、防水レンズに手ぶれ補正がないこと、バッテリーの持ちもやや気になるなど、防水や軽量さを優先したときに、これらが妥協点として引っかからないのなら、面白い選択肢かもしれません。また、レンズ交換式でない高倍率タイプのコンデジ(ネオ一眼?)ですが、キヤノンのPowerShot G3Xはこのクラスでは珍しい防塵防滴を搭載。コンデジにしては大型の1型センサー、24-600mm相当という幅広い画角を持ち、EVFも後付けできる非常に魅力的なカメラです。

カメラ用のレインカバーで雨対策

防塵防滴が考慮されてない一眼カメラについて簡易的というか、突然の雨対策などにレインカバーを用意しておくという方法もあります。カメラの操作性が落ちてしまうので、個人的にはあまり使いたくないものですが、突然の雨からカメラを守るには用意しておきたいグッズかもしれません。

【国内正規品】OP/TECH オプテック Rain Sleeve 901322

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山カメラのレンズ選びを考えてみる

さて、山でレンズ交換式のカメラを使う場合、どのようなレンズを持って行けば良いでしょうか。現時点での私の考えではありますが、少し書いてみることにします。

そういえば先日「撮ってください。押すだけでいいです」と渡されたEOS Kissに付いてたレンズが望遠レンズだったことがありました(笑) この方は望遠レンズでの山歩きを楽しまれていたので、本当に人それぞれなのだと思いますが、やはり基本的には広角からのズームレンズ、というのが一般的かと思います。

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▲山頂から朝日を24mm相当のレンズで。山だともう少し広い画角も欲しくなります。

私の場合の山での被写体とよく使う画角を頻度順に並べると、以下のような感じです

  1. 風景:広角(※超広角は欲しいけど持ってない)
  2. 草花:標準〜中望遠(マクロ域まで)
  3. 道標などのコースメモ:標準
  4. 人物(同行者つまり奥さん)の記念撮影:標準
  5. 星:広角
  6. 鳥、遠くの建物など:望遠

そう、思った程望遠は使いませんね。確かに珍しい鳥を見かけたり、標準ズームでは短い位置に、綺麗な蝶がいたりすると、望遠レンズが欲しいなーと思うことはあります。

でも、実際に望遠レンズを持っていたとして、対象物を見かけてからザックを下ろしてレンズを交換して… という手間を考えると、生き物だったらその間に逃げてしまうかもしれませんし、望遠レンズを付けたカメラは、次の瞬間「景色を撮りたい」と思ったときに持て余してしまいます。
また、山中でレンズを交換する際の危険(落下、埃・虫の混入)などを考えたとき、なるべくならレンズ交換は避けたい(特に移動中は)というのも本音です。

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▲ザックに一応入れてた望遠レンズを使った記憶があるのはこのとき位かも…?

基本は標準ズーム又は高倍率ズームレンズがオススメ?

ということで、個人的には一番欲しい広角域から使える標準ズームレンズをチョイスします。写りが満足できるなら高倍率ズームレンズも良いかもしれません。
これまでで使いやすかったのは18-135mmという7.5倍の高倍率ズーム。APC-Cのカメラにはよくある高倍率の便利ズームで、だいたい28-215mm相当の画角をカバーしています。

以前使っていたペンタックスのDA18-135mm WRは広角がやや足りないものの、簡易防滴も装備されていて山登りでは非常に使い勝手が良かったレンズ。最新型のDA16-85mm WRは広角側が24mm相当まで広がった5倍ズームで、描写性能も上々です。

追記:K-S2とDA16-85mmを使って山を歩いてきたときの写真になります。
防滴の便利ズームを持って夏の富士山を歩いてきた:御殿場口から二ツ塚〜宝永山トレッキング - I AM A DOG

追記:オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIに高倍率ズームレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを組み合わせて山に行った際の写真。
八ヶ岳でキャンフェス見学して肉を食べ硫黄岳に登ってきた週末の話 - I AM A DOG

超広角レンズならではの広い画角も魅力的…?

他にも割り切って超広角レンズをメインにしてしまうというのもありかもしれませんね。この後で触れていますが、一眼レフで足りない画角をコンデジで補うといった組み合わせも最近では面白いかもと思っています。

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追記:その後、手に入れた超広角ズームレンズは、予想通り登山やハイキングに活躍してくれています。
超広角ズームだけ持って秋の西沢渓谷で紅葉狩りハイキング - I AM A DOG

寄れるズームレンズやデジタルテレコンを活用

山ではマクロ的に被写体(主に花や虫)にグッと寄って撮ることも多いです。できることなら、最大撮影倍率が35mm換算で0.5倍以上、最低でも0.3倍は欲しい所(カタログ値をAPS-Cなら約1.5倍、FTなら2倍が目安)。でないと、小さい花などはやや寂しい写真になってしまいます。まあ、後でトリミングするというのもありますが。

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▲“寄れる”標準ズームなら準マクロな写真もレンズ交換不要でOK。

また、最近の一眼レフやミラーレスには、デジタルテレコンやクロップといった機能もあります。所謂トリミングですが(単純な画像トリミングとは違うようですけど)、それらの機能もうまく使ってあげることで、レンズの数値的な画角よりも“寄った”絵を撮ることができます。
ミラーレスカメラならディスプレイやファインダー内がクロップされるので、後でのトリミングとは違い意識絵的に画角を意識した写真が撮れるでしょう。

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▲▼デジタルテレコン機能で60mmを120mmの望遠レンズへ変身!?(35mmフィルム換算だとそれぞれ120mm/240mm相当になります)
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交換レンズの代わりにコンデジを活用する

以前、サブカメラとしてコンデジ(フジ)持っていったのですが、結構コンデジの出番もあるのですよね。メインの撮影は一眼レフ/ミラーレス(広角/標準ズームなど)を使いながら、望遠が必要なときや他人に記念撮影をして貰うときにコンデジを取り出すような使い方。
望遠レンズ変わりに使うなら、600mm相当までの高倍率ズームレンズを搭載して、かつ300g以下(軽めの望遠レンズよりも軽い)高倍率ズームのコンデジもあります。

レンズ交換に気を遣う必要もありませんし、メインカメラの故障やバッテリー切れへのリスク分散にもなります。また、山小屋の食事など「わざわざ大きなカメラを取り出すのも」なんて場面にも、1台コンデジがあると何かと捗るでしょう。
夕焼けやご来光を待ちつつメインのカメラは三脚を立てて、コンデジで記念撮影や周囲を撮ったり、みたいな使い方もいいですね。

追記:スイス旅行に行く際にカメラの荷物を減らすために、高倍率のコンパクトカメラを購入しました。750mm相当の超望遠域まで使え、結果望遠レンズを持っていかずにすみました。
光学30倍ズームのコンデジを買いました/Nikon COOLPIX S9700 - I AM A DOG
旅行のお供に高倍率ズームレンズと高倍率コンデジで迷う - I AM A DOG

また、一眼+コンデジという組み合わせなら、思い切って一眼側は単焦点レンズにしてしまう選択肢も面白いかもしれません。単焦点レンズの明るさなら星を撮るときなども有利ですし、広角なら広角専用と割り切ってしまうと気が楽です?
広角に限らず、自分の好きな画角の単焦点レンズ、マクロレンズを一眼に付けて、その他の画角は機用なコンデジまかせ、というのも、それはそれでアリな気がします。

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro

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山でのカメラバッテリー問題

私の場合、1日の山歩きでだいたい300〜600カット前後の写真を撮ります。メモ代わりやスナップでも、露出や絞り、ズームをちょこちょこ変えながら2〜3枚ずつ撮っているとたいていこんなことになります。

一般的な一眼レフなら充電池1つでまず大丈夫ですが当然予備の電池は持ち歩きますし、充電池の容量が小さいミラーレスだと最低2個、予備も含めれば4個ほどの充電池を持ち歩くことになります。

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電池交換も、レンズ交換同様に水や埃、そして虫の侵入の危険がある瞬間。ということで、重量が増すことは我慢の上バッテリーグリップを装着したり、オートオフやスリープ時間を短く設定し、こまめに電源を切るなどの対策をして、少しでも電池の持ちが良くなるようにします。
ちなみに一眼レフ機からミラーレス機に乗り換えたとき、電池の持ちが半分位になってしまったことに、最初は愕然としました(知ってて買い換えたのですけども) 当然、上記のような対策はしていますが、現在のミラーレス機の{一眼レフと比較しての)唯一の不満は、この電池持ちの悪さかもしれませんね。

防塵防滴一眼の撮影枚数比較

各社の一眼レフ、ミラーレス機の中から防塵防滴仕様(又は考慮された)のモデルを中心にカタログスペックのバッテリーでの撮影可能枚数を抜き出してみました。
基本的にCIPA基準、フラッシュなし、常温、ファインダー使用のものを抜き出したつもりです。
本体重量はバッテリー、記録メディア込みのものですが、あくまでボディのみの重量で、組み合わせるレンズ次第なので参考程度にどうぞ。

機種 撮影枚数 重量 センサーサイズ
CANON EOS 5DIII 950枚 950g フルサイズ
CANON EOS 70D 850枚 755g APS-C
NIKON D810 1200枚 980g フルサイズ
NIKON D7100 950枚 765g APS-C
PENTAX K3 720枚 800g APS-C
PENTAX K50 480枚* 675g APS-C
OLYMPUS E-M1 350枚 497g MFT
富士フィルム X-T1 350枚 440g APS-C
SONY α7 270枚 474g フルサイズ

※単3リチウム4本使用時、約1250枚(K50は純正バッテリーが付属せず乾電池用ホルダーが付属)。

やはり一眼レフ機はミラーレスの倍以上撮れるものが大半ですね。ちなみに一眼レフ機はファインダー撮影の場合の枚数で、LV撮影では半分以下まで枚数が減ります。
また、これらのミラーレス機は全てバッテリーグリップが装着可能で、その場合は枚数は2倍になります。しかし重量、サイズが一眼レフ機並となってしまいます。悩ましいですね(笑)

長くなってきたので続きは次回へ

大夫長くなってしまいましたので、ここらでひと息つきます。こんなことを考えながら、山に持っていくカメラを試行錯誤しています、という話でした。
こんなにも長々と書くようなことではないのかもしれませんが、実際私はたった1年の間に3台の(山で使う)一眼カメラを買い換えている訳でして(苦笑)、同じ過ち!?を繰り返さない為にも少しでも参考にして頂けたらなと。
また、既に一眼レフやミラーレスを持っているけど「山に持っていくのはなあ…」と躊躇している方にも、何かの切っ掛けになって貰えたら嬉しいです。スマホやコンデジとは明らかに一味違う写真が撮れると思いますよ。他にももう少し書きたいと思っていることがあるので、また別の機会に触れてみたいと思います。

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